【関連行事】JBA “未来へのバイオ技術”勉強会 月例会
投稿日 2012.01.25 | 更新日 2012.01.26
寝たきりにならないバイオ:ロコモ対応食品の真価
ロコモティブ シンドローム(locomotive syndrome)は、日本整形外科学会が、2007年に新たに提唱した言葉であり、運動器の機能不全により要介護状態や要介護リスクが高まった状態を言う。高齢化社会への対応として、加齢による運動機能低下を予防するためのロコモ対策用の食品が提案されているが、その開発促進と普及には、それらの科学的評価が必要である。そこで、ロコモ対応食品の科学的評価に取り組んでおられる研究者お二人に講演をお願いした。
| 日時 | 2012年3月22日(木)15:00~17:20(終了後、簡単な交流会17:20~18:30) |
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| 会場 | 一般財団法人 バイオインダストリー協会(JBA) 第1会議室 東京都中央区八丁堀2-26-9 グランデビル8F →地図 |
| プログラム |
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| 参加費 | JBA会員(法人会員および個人会員)無料 非会員3,000円(税込) |
| 申込方法 | 参加をご希望の方は、2012年3月21日(水)までに、メール件名を「未来バイオ3月参加希望」とし、以下を明記して下記事務局宛にお申込下さい。
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| 問合せ先 | 〒104-0032 東京都中央区八丁堀2-26-9 グランデビル8階 一般財団法人バイオインダストリー協会 “未来へのバイオ技術”勉強会事務局(担当:矢田・森下・穴澤) TEL: 03-5541-2731 E-mail: (@は全角になっておりますので半角にしてメールを送信してください。) |
講演要旨
- 15:00~16:10
ロコモ対応食品の科学的エビデンスを評価する~コラーゲンは食べて効くのか」
…野村 義宏 (東京農工大学農学部附属硬蛋白質利用研究施設)
演者はコラーゲンの新たな資源として、利用率の低いサメ皮、魚鱗、および魚骨など海洋生物由来のものに着目し研究を行っている。健康食品として認知されているコラーゲンをモデル動物に投与することで骨や皮膚への有効性を明らかにしてきた。最近では、「食べて効果を示すのは何故か?」を解明すべく研究を続けている。骨に対するコラーゲンの影響としては、骨粗しょう症の病態を示すラットに対し経口投与することで、骨密度改善効果が認められている。「食べて元気」になり、「塗ってぷるるん」となるというコラーゲン機能の科学的検証について紹介いただき、本分野の促進のための機運としたい。
- 16:10~17:10
「グルコサミンやヒアルロン酸を含有する食品は膝関節痛を和らげる」
…長岡 功(順天堂大学医学部 生化学・生体防御学講座)
近年、日本を含めた先進国では高齢化に伴い、加齢による変形性関節症の患者が増加している。その中でも変形性膝関節症は、膝への荷重が他の関節と比較して大きいため発症頻度が高く、症状の悪化に伴う痛みの増加や歩行障害などを引き起こすことがある。演者らは、膝関節に痛みがあるヒトがグルコサミンやヒアルロン酸を含む食品を摂取することで、その症状が改善されるかどうかをJOAスコア(日本整形外科学会膝OA治療成績判定基準)、JKOMスコア(日本版変形性膝関節症患者機能評価表)を用いて、さらにII型コラーゲンの分解・合成マーカーを指標としてプラセボ対照二重盲検比較試験で検証した。その結果、プラセボ食品摂取群と比較して被験食品摂取群で症状が有意に改善した。また、軟骨II型コラーゲン代謝も改善することがわかった。従って、グルコサミンを含有する食品は変形性膝関節症の悪化に伴う痛みや歩行障害などの症状を軟骨代謝の改善を介して緩和することが期待された。


