Published by 学会事務局 on 24 8月 2011

【研究部会】乳酸菌・腸内細菌工学研究部会 2011(平成23)年度勉強会〈参加者限定なし・オープン〉

乳酸菌・腸内細菌工学研究部会では、9月に東京農工大で開催される第63回日本生物工学会大会の終了後、午後から東京農工大の教室をお借りしまして、勉強会を開催致します。この勉強会は当研究部会の部会員に限定せず、オープンな会と致しますので、乳酸をはじめとした有用物質生産、乳酸菌や腸内細菌の研究に興味をお持ちの研究者の皆様、どうぞ奮ってご参加頂けますようお願い致します。

ご発表頂く先生方は4名で、新規に当研究部会にご入会頂いた3名の先生方に加えまして、招待講演者として理化学研究所免疫アレルギー科学総合研究センターの福田 真嗣先生にご講演を頂ける事になりました。福田先生は新進気鋭の若手研究者で、ビフィズス菌が病原性大腸菌O157:H7の病原性を抑制するメカニズムを解明され、今年の初めにNature誌に筆頭著者として発表されています(doi:10.1038/nature09646).

参加費・参加申し込みなどは不要です。相互交流の時間も設ける予定ですので、お気軽にご参加頂けますと幸いです。どうぞよろしくお願い致します。

乳酸菌・腸内細菌工学研究部会 部会長 横田 篤

日時 2011年9月28日(水)13:30開始 17:00までに終了予定
場所 東京農工大 小金井キャンパス 11 号館1階  L1113教室
地図  こちらをご覧ください。

予定演題・講演者(順不同・敬称略)

  • Rhizopus oryzae の乳酸生成能の解析
    …○齋藤 勝一(農研機構・食品総合研究所)
     
  • デザインドバイオマスによる有用物質生産プロセス
    …○田代 幸寛(西南女学院大学短期大学部)
     
  • 乳酸菌を利用した化粧品素材の開発
    …○伊澤 直樹(ヤクルト本社中央研究所 )
     
  • マルチオーミクス解析技術が解き明かす腸内エコシステムの様相
    …○福田 真嗣1, 21理研RCAI・2横市大院・生命ナノ)
     

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Published by 学会事務局 on 29 3月 2011

【乳酸菌・腸内細菌工学研究部会】2011年度講演会 中止のお知らせ

関係各位

日本生物工学会 乳酸菌・腸内細菌工学研究部会
部会長 横田 篤

2011年3月11日に発生しました「東北地方太平洋沖地震」により被災された皆様には、心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早く復興を遂げられますようお祈りいたします。

乳酸菌・腸内細菌工学研究部会では地震発生以後、さまざまな状況を鑑み、2011年5月19・20 日(木・金)に大分県での開催を予定しておりました当部会恒例の泊まり込み講演会について、協議の結果、中止とさせて頂くこととなりました。

生物工学会誌 第89巻3号には会告が掲載されておりますが、中止となりましたので、ご注意ください。

誠に残念ではありますが、以上につきご了承いただけますよう、お願い申し上げます。

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Published by 学会事務局 on 23 3月 2010

【研究部会】乳酸菌・腸内細菌工学研究部会 講演会

日本生物工学会乳酸菌・腸内細菌工学研究部会は、2010年5月14日(金)~15日(土)に、十勝川温泉 笹井ホテルにて講演会を開催いたします。⇒詳しくはこちらから

 多くの皆様のご参加をお待ちしております。

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Published by 学会事務局 on 23 3月 2010

【研究部会】2010年度 乳酸菌・腸内細菌工学研究部会 講演会

乳酸菌・腸内細菌工学研究部会では毎年、日本乳酸菌学会の協賛を頂き、関連の研究者が一同に会して、昼は各自の研究成果を発表し、夜は車座になって情報交換を行う講演会を企画しております。

本年度は新企画として「若手からのミニプレゼン」および会の終了後、チーズ工房への見学バスツアー(オプショナルツアー)を企画致しました。

以下の要領で開催しますので奮ってご参加下さい。

日時 2010年5月14日(金)13:50 ~5月15日(土)11:00 ⇒変更しました!
オプショナルツアー: 5月15日(土)11:30~14:30
場所 十勝川温泉 笹井ホテル
〒080-0262 北海道河東郡音更町十勝川温泉北15丁目1番地
TEL: 0155-46-2211  FAX: 0155-46-2216
会費 一般 18,000円,学生 12,000円(一泊宿泊費・懇親会費含む)
オプショナルツアー: 参加料金別途3,000円(お弁当付き)
定員 70名
申込締切日 2010年4月16日(金)
申込方法 下記事務局まで御連絡下さい.折り返し申込書をお送り致しますので,
必要事項を御記入の上,再度事務局へ申込書を御返送下さい.
連絡先 日本生物工学会乳酸菌・腸内細菌工学研究部会
2010年度講演会事務局
株式会社近畿日本ツーリスト北海道 札幌法人旅行支店内
TEL 011-280-8855 FAX 011-280-2732
E-mail:  
担当:小田・山下

プログラム

一日目(5月14日)

13:50-14:00    はじめに     部会長 横田 篤

14:00-14:40    ビフィズス菌の線毛様蛋白の多型性にみる宿主特異的定着メカニズム
           
○大澤 朗(神戸大院・農) 

Bifidobacterium longumのヒト宿主特異的な定着について検証するため、レクチン様線毛タンパクをコードすると思われるBL0675遺伝子に着目し、異なるヒトの糞便より分離されたB. longum株における本遺伝子のシークエンス解析及び比較解析を行った。その結果、BL0675遺伝子の配列は菌株間で非常に多様性に富み、5つの系統 グループに分類された。菌株のGroup分類結果を宿主間で比較すると、Groupの分布は概ね宿主ごとに偏る傾向が見られたことから、B. longum株の宿主特異的な定着においてはこの線毛様タンパク質が主に関与していることが示唆された。

14:40-15:00    乳酸菌と炭水化物の相互作用
           
○片倉啓雄、橋本高志、田中祥之、植松亜弥、紀ノ岡正博(阪大院・工)

Lactococcus lactis IL1403株の細胞表層に局在するタンパク質を等張液中で溶菌酵素処理をすることにより可溶化し、セルロースに親和性をもつタンパク質を分離したところ、DnaK、GroEL、GAPDHなどの細胞質タンパク質が同定された。このうちDnaKは、IL1403株およびキチンに対して105 M-1オーダーの、セルロースおよびムチンに対して106 M-1オーダーの吸着定数をもち、IL1403株をセルロースに接着させた。

15:00-15:40    乳酸菌発酵技術を使った機能性食品等の開発
           
○園元謙二(九大院・農、九大・バイオアーク)

日本の得意分野である発酵技術によるものつくり研究開発の中で、「乳酸菌」を利用した機能性食品・素材の開発を紹介します。特に、優れた「乳酸菌」を見つけ出し、食品や未利用資源を活用して機能性食品・素材をどのようにしてつくり出すのか、九州地域においてのさまざまな研究(乳酸菌機能の戦略的活用の具現化と新産業の創出)を例にとり講演します。

15:40-16:00    休憩

16:00-17:30    若手からのミニプレゼン(6題)

16:00-16:15    Bifidobacterium breve ヤクルト株がマウス皮膚機能に及ぼす影響
           ○杉本 沙穂、伊澤 直樹、曽根 俊郎、千葉 勝由、宮崎 幸司(ヤクルト本社中央研)

16:15-16:30    乳酸菌と酵母をモデルとした接着による細胞応答の解析 
            ○澤田浩志、片倉啓雄、紀ノ岡正博(阪大院・工)

16:30-16:45    牛乳ラクトフォリンの有する修飾糖鎖の多様性
           
○稲垣瑞穂1、中家修一2、野原大輔3、矢部富雄1、金丸義敬1、鈴木徹4
             (1岐阜大・応生、2島津製作所、3岐阜大・工、4岐阜大・連農)

16:45-17:00    製糖工程から分離した乳酸菌を用いたサワーブレッドの風味と防カビ性能
            ○仲田弘明・長谷川秀樹・櫻井博章・田村雅彦(日本甜菜製糖)

17:00-17:15    ヒトミルクオリゴ糖を炭素源としたビフィズス菌培養物中のオリゴ糖の定量分析
            ○畑山恵美1、朝隈貞樹2、北岡本光3、浦島 匡1、芦田 久4、廣瀬潤子5、片山高嶺6
               
1帯畜大・畜産衛生,2北農研,3食総研,4京大院・生命,5滋賀県大・人間文化,
             6石川県大・生物資源工)

17:15-17:30    乳酸菌によるインフルエンザウイルス感染防御効果について
           
○芦田延久、篠田直、山本直之(カルピス・健康機能研)

(このあと部会幹事会の予定)

19:30-21:30    懇親会

21:30-       夜の部

二日目(5月15日)

9:30-9:50     胆汁酸添加食摂取ラットにおける胆汁酸代謝と腸内細菌叢の解析
           ○横田 篤,K. B. M. Saiful Islam, 萩尾 真人,石塚 敏,吹谷 智(北大院・農)

ヒトの主要な一次胆汁酸であるコール酸 (CA)は,腸内でClostridium属の一部の菌種により二次胆汁酸の一種であるデオキシコール酸 (DCA)に変換される.DCAは,実験動物において大腸癌発癌プロモーター活性を持つこと,ヒトにおいては発癌性物質となる可能性が報告されている.また,近年本邦において大腸癌が増加している理由として,食生活の欧米化による脂質摂取量の増加と,それに伴う腸内胆汁酸量の増加との関連が指摘されている.そこで本研究では,腸内胆汁酸量の増加が,胆汁酸組成と腸内細菌叢に与える影響を明らかにするため,CA添加食摂取ラットを用いて,胆汁酸組成と菌叢の変化を解析した.

9:50-10:30    乳酸菌由来細胞外多糖に対する培養条件の影響
           ○福田健二1、石 塔拉1、Fiame Leo1、元島英雅2、浦島 匡1
            (1帯畜大・畜産衛生、2よつ葉乳業・中央研)

細胞外多糖(Exopolysaccharide, EPS)は微生物が生産し細胞外に分泌する多糖であり、乳酸菌にもEPS生産性を示す菌株が存在する。化学構造の違いから、EPSはホモ型とヘテロ型に分類され、代表的な例として、それぞれデキストランとキサンタンガムが挙げられる。特に食品由来の乳酸菌が生産するEPSに関して、高い安全性や健康増進効果が期待できることから、その産業利用が期待されている。伝統的発酵乳から単離したLactobacilus fermentum TDS030603は、非常に粘性の高いEPSを分泌する。完全合成培地を用いた実験により、培養条件が本菌のEPSに及ぼす影響について調査した。

10:30-10:50    乳酸菌を利用した環境調和型生産プロセスへの試み
            ○永利浩平1,2、林いずみ2,3、園元謙二2,4,5
            (1オーム乳業㈱、2Qok・Bio LLP、3熊本製粉㈱、4九大院・農、5九大バイオアーク)

ものづくりには、必ず副産物が発生します。特に九州には多くの農産物、醸造食品等の特産品がありますが、ほとんどは未利用資源や産業廃棄物として処理され大きな問題となっております。このような問題に対して、我々は未利用資源(乳製品や焼酎粕由来等)の積極的活用を行っております。さらに、未利用資源を利用した発酵生産の過程でもさまざまな副産物が廃棄物として発生しますが、これら副産物に対しては、いくつかの有用物質や機能性を見出し、魅力的な商品への転換を行っております。このような取り組みの一部を紹介します。

10:50-11:00    おわりに   部会長 横田 篤

11:30-15:30    チーズ工房見学バスツアー(オプショナルツアー)

11:30-       十勝川温泉を出発・バス内で昼食
12:30頃      十勝野フロマージュ到着 見学・お土産購入など
14:00頃      十勝野フロマージュ出発
14:30頃      とかち帯広空港到着(15:20発 羽田便に間に合うように)
15:30頃      JR帯広駅到着
 

 

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Published by 学会事務局 on 06 10月 2008

乳酸菌・腸内細菌工学研究部会- 東南アジアにおける乳酸菌資源の学術調査及びデータベースの構築

目的


循環型資源である乳酸の製造、またバイオプリザベーションやプロバイオティクスなどの分野において、より有用な(新規な)乳酸菌が求められています。遺伝子資源を海外に求める場合、生物多様性条約の観点から、共同研究が前提となります。そこで効率的な相互利用、共同研究を実現し、実用化を加速するため、本学術調査では、現地調査を基に、東南アジア各国の研究者及び、それぞれの研究者が研究対象としている乳酸菌のデータベースを構築します。(科学研究費補助金 基盤研究B海外学術調査)

データベースの概要

本データベースは、研究者データと各研究者が保有する乳酸菌株のデータから構成されています。研究者データベースは各研究者の国籍、所属研究機関、研究テーマ、キーワード、研究業績等の項目からなっており、各項目からの検索も可能です。また、菌株データベース(400株以上が入力される予定)は各菌株の特性や分離源、分譲可能性等からなっており、各項目、研究者データベースと同様に検索ができます。また、両方のデータベースはリンクしておりますので、欲しい乳酸菌株を検索し、保有者に直接譲渡を申し込むことも可能です。

データベースの閲覧は無料ですが、会員登録が必要です。
氏名、所属、連絡先などを登録して頂ければ、以下の項目が可能になります。

  1. 研究者データベースの閲覧
  2. 菌株データベースの閲覧
  3. お持ちの菌株データの登録、編集、削除
  4. ご自身の研究者データの編集、削除


お名前、ご住所、E-mailアドレス、研究分野、研究分野のキーワードは必須入力項目です。
入力した情報は全て登録会員に公開されます。予めご了承下さい。


会員登録の手順

  1. http://www.agr.kyushu-u.ac.jp/ALABDBにアクセスして下さい。
  2. 「Unresistrated User」のウインドウにE-mailアドレスを入力して「Resistrated URL retrieval」をクリックして下さい。
  3. 自動で登録用Webサイトのアドレスが(2)で指定したE-mailアドレスに届きます。
  4.  登録用Webサイトにアクセスし、氏名、所属、連絡先、などのプロフィールを入力し、今後のアクセスのためのパスワードを設定して下さい。赤字で表示された項目(Name, Organization, Department, Main research themes, Keywords)は必須入力項目です。企業の方の場合、Departmentの項はresearch laboratory、Main research themesとKeywordsの項はLAB beverageやdairy productsなど、差し支えない範囲で結構です。
  5. Updateをクリックして下さい。
  6. 自動でユーザー登録が行われます(しばらく時間がかかる場合があります)。

閲覧・菌株登録・登録情報の修正

  1. http://www.agr.kyushu-u.ac.jp/ALABDBにアクセスして下さい。
  2. 「Login」をクリックして下さい。
  3. User IDには登録したE-mailアドレスを、Pass wordには(3)で登録したパスワードを入力して下さい。

メニュー画面が現れます。

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    Search Researchersをクリックして下さい。何も入力せずにSerachをクリックすれば全データが表示されます。
     
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    Search LABをクリックして下さい。何も入力せずにSerachをクリックすれば全データが表示されます。
     
  • 菌株登録
    Add LABをクリックし、必要事項を入力後、Addをクリックして下さい。 
     
  • 登録したプロフィールの修正
    My profileをクリックし、修正後、Updateをクリックして下さい。

問い合わせ先

九州大学大学院農学研究院遺伝子資源工学部門
土居克実
E-mail:

 

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