【本部】第31回生物工学懇話会
日時:2026年5月28日(木)15時~16時40分
開催形式:ハイブリッド開催(現地参加あるいはWeb〔Zoom〕)
場所:早稲田大学 リサーチイノベーションセンター(121号館)地下1階 コマツ100周年記念ホール
参加費:無料(事前申込み不要)
プログラム
(司会:本田 孝祐)
- 15:00~15:05 開会の挨拶………………清水 浩
- 15:05~15:35
生物工学賞受賞講演「生体分子・生物機能の高度利活用に関する生物工学的研究」
……………………本多 裕之(名古屋大学)
醸造・発酵などのバイオプロセスは生物現象の因果関係を熟練者の経験と知識で理解し制御する。ファジーニューラルネットワーク(FNN)を使ってバイオプロセスモデリングや品質モデリングに成功した。その手法を遺伝子発現や多型などの医療情報に展開し疾患重症度やリスク因子の探索にも適用した。さらに、生理活性ペプチドの配列機能解析にも応用し、探索ツールとして昇華させ、食品素材の開発に応用できることを示した。これら一連の成果は、生体分子・生物機能の高度利活用として一貫しており、講演では、その内容の一端を紹介する。
(座長:秦 洋二)
- 15:35~16:00
生物工学功績賞受賞講演「次世代メタボロミクスの技術開発に関する研究」
……………………馬場 健史(九州大学)
メタボロミクスは生体内の代謝変動を包括的に捉える有効な解析手法として様々な分野で利用されているが、分析系のカバレージ、定量値の取得、自動化などに課題が残されている。本研究では、次世代メタボロミクス基盤の構築を目指し、各種技術開発に取り組んだ。SFC/MSを用いた世界初のリピドーム分析系に加え、Unified ChromatographyやUnified HILIC/AEX/MSなどの新規分析系を開発し、広範な代謝物解析を実現した。さらに、定量リピドミクスや自動前処理システムの開発、施設間比較研究を通じて分析精度の向上と標準化を推進し、学術および産業分野への展開を目指している。
(座長:青柳 秀紀)
- 16:00~16:15 休憩
- 16:15~16:35
生物工学技術賞受賞講演「スイッチ酵素を利用した汎用的な均一系免疫測定法の開発とその商品化」
……………………北口 哲也(東京科学大学)
免疫測定法は抗原抗体反応を利用して抗原を検出できるが、広く用いられているELISAは洗浄工程が多く、操作の煩雑さと測定時間の長さが課題であった。本技術では、抗原によりオリゴマー化が変化して活性が制御されるスイッチ酵素型プローブを開発し、溶液中で反応が完結する均一系測定法に利用することで、これらの課題を (座長:吉田 聡)解決した。このプローブには抗体結合ドメインが融合されており、市販抗体をそのまま用いた抗原検出系を構築できる。現在、本技術は均一系免疫測定キットとしてフナコシ株式会社より販売されている。
(座長:吉田 聡)
- 16:35~16:40 閉会の挨拶………………青柳 秀紀
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