Published by 学会事務局 on 01 12月 2014

【本部】第3回 生物工学基礎教育セミナー 開催報告

第3回となる生物工学基礎教育セミナーを、11月28日(金)、味の素(株)川崎事業所において開催しましたところ、企業の若手研究者・技術者39名に加え、大学から3名、合計42名(会員20名、非会員22名)の方々に参加いただき、10:00から17:30まで、講義と演習に取り組んでいただきました。

今回のセミナーでは、前回に引き続き、日本生物工学会創立90周年記念事業の一環として2013年9月に出版された「基礎から学ぶ生物化学工学演習」を教材にして、第5章バイオプロセスにおける単位操作の内容、バイオリアクターにおける殺菌・除菌、通気・撹拌とスケールアップ時における留意点、計測と制御に関して、執筆者である広島大学中島田教授による講義と演習指導を実施いたしました。また、研究・生産現場で利用される培養・計測技術についてはエイブル(株)富田悟志氏から、並びに単離・精製技術についてはメルク(株)伊藤隆夫氏から最新の知見も含め、紹介いただきました。

今回のセミナーは、第2回のセミナー参加者の8割強の方が講義と演習指導を組み合わせた形式が良いとされたこと、 「基礎から学ぶ生物化学工学演習」の第5章バイオプロセスにおける単位操作について学びたいという方が非常に多かったこと、また、8割の方から産業界の講師による講演に関心があり、演習指導内容と関連するような講演が望まれたこと等を踏まえて企画いたしました。

次回の生物工学基礎教育セミナーは、今回参加された方々の意見をも踏まえ、講義と演習指導の形式で、生物化学工学の基礎を習得いただけるように内容を再検討いたします。生物工学(生物化学工学、応用微生物学など)に関する基盤となる知の習得の場、学び直しの場として、このセミナーをご活用ください。

日本生物工学会産学連携委員会

 

中島田教授による講義と演習指導

中島田教授よる講義中島田教授による演習指導

 産業界からの講師の方々
 左: 伊藤氏、右: 富田氏

産業界からの講師の方々 左: 伊藤氏、 右: 富田氏

熱心に講義を聴講する参加者

熱心に講義を聴講する参加者 熱心に講義を聴講する参加者

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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Published by 学会事務局 on 12 9月 2014

【本部】第3回生物工学基礎教育セミナー

第3回生物工学教育セミナーは、おかげさまで盛況のうちに終了いたしました。開催報告はこちら

日本生物工学会では、産業界の若手研究者・技術者を主たる対象として、基盤となる知の習得を目的に、「生物工学」(生物化学工学、応用微生物学など)の基礎教育セミナーを年に一度開催しております。企業に入社後数年が経過した若手研究者・技術者の学び直しの場としても、このセミナーをご活用ください。

第3回生物工学基礎教育セミナーでは、前回に引き続き、日本生物工学会創立90周年記念事業の一環として2013年9月に出版された「基礎から学ぶ生物化学工学演習」を教材にして、第5章バイオプロセスにおける単位操作の内容、バイオリアクターにおける殺菌・除菌、通気・撹拌、計測と制御、バイオプロダクトの分離・精製について、執筆者による講義と演習指導を実施いたします。また、産業界の著名な講師から、研究・生産現場で利用される、培養・計測技術、並びに単離・精製技術について最新の知見も含め、紹介いただきます。
プログラムはこちら

企業の研究現場、生産現場で働く若手研究者・技術者のみならず、新たな基盤知識を習得したい、今一度学び直したいと考えておられる方々の参加もお待ちしております。

  • 日時
    2014年11月28日(金)9:55~17:30味の素株式会社 川崎事業所 アクセスマップ
    (受付開始9:20~)
  • 場所
    味の素株式会社 川崎事業所
    本館4階 41会議室(川崎市川崎区鈴木町1-1)
    京急大師線鈴木町駅下車
    アクセスマップ
     
  • 参加費 
    6,000円(税込み、テキスト「基礎から学ぶ生物化学工学演習」代、昼食代を含む)

     

テキスト「基礎から学ぶ生物化学工学演習」を持参される方は、参加費4,000円となります。
参加費は当日お支払ください。請求書等は事前発行いたしません。領収書は当日お渡しいたします。
要テキストで申し込まれた方がキャンセルされた場合、後日テキストをお送りしますのでテキスト代のみお支払い下さい。

  • 定員
    60名(定員になり次第締め切ります)
     
  • 申込み締切
    2014年11月20日(木)
     
  • 申込み方法
    1) 氏名、2) 住所ならびに所属、連絡先TEL/E-mail、 3) 会員種別、4) テキスト「基礎から学ぶ生物化学工学演習」の要・不要を明記して、申込みフォームよりお申し込みください。
     
  • 申込み先
    日本生物工学会事務局 産学連携活動担当
    E-mail: sangaku@sbj.or.jp

 

講演プログラム

  • 9:55~10:00 開会の挨拶…………倉橋 修(日本生物工学会副会長)
     
  • 10:00~12:00 
    「基礎から学ぶ生物化学工学演習」を教材とした講義と演習指導
      ……中島田 豊 (広島大学大学院 先端物質科学研究科 分子生命機能科学専攻 教授)
      
  • 12:00~13:00 昼食・休憩
  • 13:00~14:00 
    「基礎から学ぶ生物化学工学演習」を教材とした講義と演習指導
      ……中島田 豊(広島大学大学院 先端物質科学研究科 分子生命機能科学専攻 教授)
     
  • 14:00~14:20  休憩
  • 14:20~15:50
    講演『最新の培養装置・計測装置とその開発方向性』  
     ……富田 悟志(エイブル株式会社)

近年、培養分野における計測の重要性が高まっている。その一因として蛍光式のpH、DO、DCO2センサーが ある。既存の電極式センサーが作用極と参照極の電位差を利用するのに対して、蛍光式は蛍光 の位相角や、励起光と蛍光のレシオ差を利用して測定するセンサーである。蛍光式センサーは狭い測定 範囲、高価格などの問題はあるものの非接触での測定により、新たな実験系が構築できる。本演題では、 最新の培養装置の紹介とともに、蛍光式センサーの測定原理やその用途、国産化に向けた取り組みに ついて紹介したい。

  • 15:50~17:20
    講演 『バイオ医薬品製造におけるダウンストリームプロセス』
     ……伊藤 隆夫(メルク株式会社 メルクミリポア事業本部)

バイオ医薬品の中でも近年注目されているモノクローナル抗体医薬品の製造プロセスに焦点をあて、培 養工程後のダウンストリームプロセスで利用される単離・精製技術を工程ごとに紹介する。細胞や夾雑 物と不純物を取り除き、目的物質の純度を高め高濃度化し原薬ができるまでの各ステップを、設備や 機器・デバイスの概要、工程で求められるポイント、スケールアップ手法などについて、最新のトレンドも踏 まえて解説する。

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Published by 学会事務局 on 02 10月 2013

産学連携活動 – 生物工学基礎教育セミナー(2012年~2016年)

日本生物工学会では、産業界の若手研究者・技術者を対象に、基盤となる知の習得を目的に、「生物工学」 (主に、生物化学工学、応用微生物学など)の基礎教育を年に一度開催しております。「生物工学」における著名な先生方に講師をお願いしております。企業に 入社後数年が経過した若手研究者の学び直しの場としても、このセミナーをご活用ください。→生物工学基礎教育セミナー講師一覧表

これまでの活動

 

 

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