脂質駆動学術産業創生研究部会代表
徳島大学大学院社会産業理工学研究部
櫻谷 英治

研究紹介図pdf

本研究部会の前身・「脂質工学研究部会」と「学際的脂質創生研究部会」では年1回の講演会を開催し、毎回60~80名の研究者が参加して活発な情報交換が行われてきました。本研究部会を契機とした共同研究も複数立ち上がり、その成果が本研究部会で発表されてきました。この間、脂質研究分野は大きく進展し、従来の研究部会の目的であった「ものづくり」「分析」「機能解析」などの既存領域だけではカバーしきれない新たな学術分野の融合と新規概念の導入が必要と考えられます。近年、酸化・還元修飾脂肪酸、プラズマローゲン型リン脂質、アルケニル型リン脂質、リゾリン脂質などを定性・定量分析可能となり、これまで供給できなかったこれら脂質群を酵素法または発酵法により選択的につくることができるようになったことで、脂質・脂質代謝物・生体・腸内細菌の相互作用の研究が活発となり、これら脂質群と生体内代謝物の新たな生理学的機能の解明が展開されてきています。加えて、新たな物性を示す新規脂質材料の化成品素材としての開発も行われています。今後、新規機能性脂質の創出、新たな生理学的機能の開拓には、脂質・脂質代謝物の正確なリピドーム・リピドミクス解析、脂質と腸内細菌の相互作用解明と人(細胞)への影響解明、酵素と発酵を活用した脂質群の創出、生物(特に、哺乳動物とその細胞)への脂質の輸送と生理学的機能解明、機能性脂質の物性評価と合成技術開発などが重要となります。腸内細菌、発酵、酵素、細胞、合成、分析は生物工学会の得意分野であることから、上記目的は本学会が担うべきであると考えられます。そこで新たに立ち上げる本研究部会では、前身の研究部会の内容を再考するとともにメンバーを再編成することで、脂質分析、発酵生産、有機合成、培養細胞、腸内細菌、臨床などを専門とする多様な研究者が本研究部会に参集し、脂質と脂質代謝物を鍵化合物とした新たな機能の開拓に基づく産業の創出に連動することを目指しています。

脂質駆動学術産業創生研究部会 研究内容紹介図

 

構成員

代表櫻谷 英治(徳島大・生物資源)
委員岸野 重信(京大院・農)安藤 晃規(京大院・農)
竹内 道樹(京大院・農)菊川 寛史(静岡県大・食栄)
和泉 自泰(九大・生体防御)渡邉 研志(広島大院・統合生命)
オブザーバー小川 順(京大院・農)永尾 寿浩(大阪技術研)
秋 庸裕(広島大院・統合生命)角田 元男(サントリーMONOZUKURIエキスパート)
岩崎 雄吾(名大院・農)馬場 健史(九大・生体防御)
杉森 大助(福島大院・理工) 

 

お問い合わせ先

徳島大学大学院社会産業理工学研究部
生物資源産業学域
櫻谷 英治
E-mail

 

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