Published by 学会事務局 on 01 6月 2016

研究部会 – 過去の研究部会一覧

部会名活動年度
非線形バイオシステム研究部会2020–2024
脂質駆動学術産業創生研究部会
[前身:脂質工学研究部会(2002年–2009年)
学際的脂質創生研究部会(2010年–2018年)
脂質駆動学術産業創生研究部会(2019年–2024年)]
2019–2024
バイオインフォマティクス相談部会2017–2024
次世代植物バイオ研究部会2014–2024
サスティナブル工学研究部会
[前身:バイオマス研究部会(2004年–2016年)]
2017–2021
バイオインターフェイス研究部会2013–2021
学際的脂質創生研究部会
[前身:脂質工学研究部会(2002年–2009年)]
2010–2018
超臨界流体バイオテクノロジー研究部会 2009–2017
セルプロセッシング計測評価研究部会
[前身:セル&ティッシュエンジニアリング研究部会(2000年–2008年)]
2009–2017
光合成微生物研究部会1996–2017
メタルバイオテクノロジー研究部会2007–2016
バイオマス循環利用研究部会2004–2016
コンビナトリアル・バイオ工学研究部会2001–2016
合成生物学研究部会2013–2016
微生物共生活用発酵工学研究部会
[前身:微生物の寄生・共生から探る伝統醸造の深淵研究部会(2010年)]
2011–2015
スローフード微生物工学研究部会2003–2015
有機溶媒耐性微生物利用技術研究部会2009–2012
システムバイオテクノロジー研究部会2008–2012
乳酸菌・腸内細菌工学研究部会
[前身:乳酸菌工学研究部会(1995年–2006年)]
2007–2011
IT駆動型微生物学研究部会2005–2008

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Published by 学会事務局 on 24 8月 2011

【研究部会】乳酸菌・腸内細菌工学研究部会 2011(平成23)年度勉強会〈参加者限定なし・オープン〉

乳酸菌・腸内細菌工学研究部会では、9月に東京農工大で開催される第63回日本生物工学会大会の終了後、午後から東京農工大の教室をお借りしまして、勉強会を開催致します。この勉強会は当研究部会の部会員に限定せず、オープンな会と致しますので、乳酸をはじめとした有用物質生産、乳酸菌や腸内細菌の研究に興味をお持ちの研究者の皆様、どうぞ奮ってご参加頂けますようお願い致します。

ご発表頂く先生方は4名で、新規に当研究部会にご入会頂いた3名の先生方に加えまして、招待講演者として理化学研究所免疫アレルギー科学総合研究センターの福田 真嗣先生にご講演を頂ける事になりました。福田先生は新進気鋭の若手研究者で、ビフィズス菌が病原性大腸菌O157:H7の病原性を抑制するメカニズムを解明され、今年の初めにNature誌に筆頭著者として発表されています(doi:10.1038/nature09646).

参加費・参加申し込みなどは不要です。相互交流の時間も設ける予定ですので、お気軽にご参加頂けますと幸いです。どうぞよろしくお願い致します。

乳酸菌・腸内細菌工学研究部会 部会長 横田 篤

日時 2011年9月28日(水)13:30開始 17:00までに終了予定
場所 東京農工大 小金井キャンパス 11 号館1階  L1113教室
地図  こちらをご覧ください。

予定演題・講演者(順不同・敬称略)

  • Rhizopus oryzae の乳酸生成能の解析
    …○齋藤 勝一(農研機構・食品総合研究所)
     
  • デザインドバイオマスによる有用物質生産プロセス
    …○田代 幸寛(西南女学院大学短期大学部)
     
  • 乳酸菌を利用した化粧品素材の開発
    …○伊澤 直樹(ヤクルト本社中央研究所 )
     
  • マルチオーミクス解析技術が解き明かす腸内エコシステムの様相
    …○福田 真嗣1, 21理研RCAI・2横市大院・生命ナノ)
     

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Published by 学会事務局 on 29 3月 2011

【乳酸菌・腸内細菌工学研究部会】2011年度講演会 中止のお知らせ

関係各位

日本生物工学会 乳酸菌・腸内細菌工学研究部会
部会長 横田 篤

2011年3月11日に発生しました「東北地方太平洋沖地震」により被災された皆様には、心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早く復興を遂げられますようお祈りいたします。

乳酸菌・腸内細菌工学研究部会では地震発生以後、さまざまな状況を鑑み、2011年5月19・20 日(木・金)に大分県での開催を予定しておりました当部会恒例の泊まり込み講演会について、協議の結果、中止とさせて頂くこととなりました。

生物工学会誌 第89巻3号には会告が掲載されておりますが、中止となりましたので、ご注意ください。

誠に残念ではありますが、以上につきご了承いただけますよう、お願い申し上げます。

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Published by 学会事務局 on 23 3月 2010

【研究部会】乳酸菌・腸内細菌工学研究部会 講演会

日本生物工学会乳酸菌・腸内細菌工学研究部会は、2010年5月14日(金)~15日(土)に、十勝川温泉 笹井ホテルにて講演会を開催いたします。⇒詳しくはこちらから

 多くの皆様のご参加をお待ちしております。

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Published by 学会事務局 on 23 3月 2010

【研究部会】2010年度 乳酸菌・腸内細菌工学研究部会 講演会

乳酸菌・腸内細菌工学研究部会では毎年、日本乳酸菌学会の協賛を頂き、関連の研究者が一同に会して、昼は各自の研究成果を発表し、夜は車座になって情報交換を行う講演会を企画しております。

本年度は新企画として「若手からのミニプレゼン」および会の終了後、チーズ工房への見学バスツアー(オプショナルツアー)を企画致しました。

以下の要領で開催しますので奮ってご参加下さい。

日時 2010年5月14日(金)13:50 ~5月15日(土)11:00 ⇒変更しました!
オプショナルツアー: 5月15日(土)11:30~14:30
場所 十勝川温泉 笹井ホテル
〒080-0262 北海道河東郡音更町十勝川温泉北15丁目1番地
TEL: 0155-46-2211  FAX: 0155-46-2216
会費 一般 18,000円,学生 12,000円(一泊宿泊費・懇親会費含む)
オプショナルツアー: 参加料金別途3,000円(お弁当付き)
定員 70名
申込締切日 2010年4月16日(金)
申込方法 下記事務局まで御連絡下さい.折り返し申込書をお送り致しますので,
必要事項を御記入の上,再度事務局へ申込書を御返送下さい.
連絡先 日本生物工学会乳酸菌・腸内細菌工学研究部会
2010年度講演会事務局
株式会社近畿日本ツーリスト北海道 札幌法人旅行支店内
TEL 011-280-8855 FAX 011-280-2732
E-mail:  
担当:小田・山下

プログラム

一日目(5月14日)

13:50-14:00    はじめに     部会長 横田 篤

14:00-14:40    ビフィズス菌の線毛様蛋白の多型性にみる宿主特異的定着メカニズム
           
○大澤 朗(神戸大院・農) 

Bifidobacterium longumのヒト宿主特異的な定着について検証するため、レクチン様線毛タンパクをコードすると思われるBL0675遺伝子に着目し、異なるヒトの糞便より分離されたB. longum株における本遺伝子のシークエンス解析及び比較解析を行った。その結果、BL0675遺伝子の配列は菌株間で非常に多様性に富み、5つの系統 グループに分類された。菌株のGroup分類結果を宿主間で比較すると、Groupの分布は概ね宿主ごとに偏る傾向が見られたことから、B. longum株の宿主特異的な定着においてはこの線毛様タンパク質が主に関与していることが示唆された。

14:40-15:00    乳酸菌と炭水化物の相互作用
           
○片倉啓雄、橋本高志、田中祥之、植松亜弥、紀ノ岡正博(阪大院・工)

Lactococcus lactis IL1403株の細胞表層に局在するタンパク質を等張液中で溶菌酵素処理をすることにより可溶化し、セルロースに親和性をもつタンパク質を分離したところ、DnaK、GroEL、GAPDHなどの細胞質タンパク質が同定された。このうちDnaKは、IL1403株およびキチンに対して105 M-1オーダーの、セルロースおよびムチンに対して106 M-1オーダーの吸着定数をもち、IL1403株をセルロースに接着させた。

15:00-15:40    乳酸菌発酵技術を使った機能性食品等の開発
           
○園元謙二(九大院・農、九大・バイオアーク)

日本の得意分野である発酵技術によるものつくり研究開発の中で、「乳酸菌」を利用した機能性食品・素材の開発を紹介します。特に、優れた「乳酸菌」を見つけ出し、食品や未利用資源を活用して機能性食品・素材をどのようにしてつくり出すのか、九州地域においてのさまざまな研究(乳酸菌機能の戦略的活用の具現化と新産業の創出)を例にとり講演します。

15:40-16:00    休憩

16:00-17:30    若手からのミニプレゼン(6題)

16:00-16:15    Bifidobacterium breve ヤクルト株がマウス皮膚機能に及ぼす影響
           ○杉本 沙穂、伊澤 直樹、曽根 俊郎、千葉 勝由、宮崎 幸司(ヤクルト本社中央研)

16:15-16:30    乳酸菌と酵母をモデルとした接着による細胞応答の解析 
            ○澤田浩志、片倉啓雄、紀ノ岡正博(阪大院・工)

16:30-16:45    牛乳ラクトフォリンの有する修飾糖鎖の多様性
           
○稲垣瑞穂1、中家修一2、野原大輔3、矢部富雄1、金丸義敬1、鈴木徹4
             (1岐阜大・応生、2島津製作所、3岐阜大・工、4岐阜大・連農)

16:45-17:00    製糖工程から分離した乳酸菌を用いたサワーブレッドの風味と防カビ性能
            ○仲田弘明・長谷川秀樹・櫻井博章・田村雅彦(日本甜菜製糖)

17:00-17:15    ヒトミルクオリゴ糖を炭素源としたビフィズス菌培養物中のオリゴ糖の定量分析
            ○畑山恵美1、朝隈貞樹2、北岡本光3、浦島 匡1、芦田 久4、廣瀬潤子5、片山高嶺6
               
1帯畜大・畜産衛生,2北農研,3食総研,4京大院・生命,5滋賀県大・人間文化,
             6石川県大・生物資源工)

17:15-17:30    乳酸菌によるインフルエンザウイルス感染防御効果について
           
○芦田延久、篠田直、山本直之(カルピス・健康機能研)

(このあと部会幹事会の予定)

19:30-21:30    懇親会

21:30-       夜の部

二日目(5月15日)

9:30-9:50     胆汁酸添加食摂取ラットにおける胆汁酸代謝と腸内細菌叢の解析
           ○横田 篤,K. B. M. Saiful Islam, 萩尾 真人,石塚 敏,吹谷 智(北大院・農)

ヒトの主要な一次胆汁酸であるコール酸 (CA)は,腸内でClostridium属の一部の菌種により二次胆汁酸の一種であるデオキシコール酸 (DCA)に変換される.DCAは,実験動物において大腸癌発癌プロモーター活性を持つこと,ヒトにおいては発癌性物質となる可能性が報告されている.また,近年本邦において大腸癌が増加している理由として,食生活の欧米化による脂質摂取量の増加と,それに伴う腸内胆汁酸量の増加との関連が指摘されている.そこで本研究では,腸内胆汁酸量の増加が,胆汁酸組成と腸内細菌叢に与える影響を明らかにするため,CA添加食摂取ラットを用いて,胆汁酸組成と菌叢の変化を解析した.

9:50-10:30    乳酸菌由来細胞外多糖に対する培養条件の影響
           ○福田健二1、石 塔拉1、Fiame Leo1、元島英雅2、浦島 匡1
            (1帯畜大・畜産衛生、2よつ葉乳業・中央研)

細胞外多糖(Exopolysaccharide, EPS)は微生物が生産し細胞外に分泌する多糖であり、乳酸菌にもEPS生産性を示す菌株が存在する。化学構造の違いから、EPSはホモ型とヘテロ型に分類され、代表的な例として、それぞれデキストランとキサンタンガムが挙げられる。特に食品由来の乳酸菌が生産するEPSに関して、高い安全性や健康増進効果が期待できることから、その産業利用が期待されている。伝統的発酵乳から単離したLactobacilus fermentum TDS030603は、非常に粘性の高いEPSを分泌する。完全合成培地を用いた実験により、培養条件が本菌のEPSに及ぼす影響について調査した。

10:30-10:50    乳酸菌を利用した環境調和型生産プロセスへの試み
            ○永利浩平1,2、林いずみ2,3、園元謙二2,4,5
            (1オーム乳業㈱、2Qok・Bio LLP、3熊本製粉㈱、4九大院・農、5九大バイオアーク)

ものづくりには、必ず副産物が発生します。特に九州には多くの農産物、醸造食品等の特産品がありますが、ほとんどは未利用資源や産業廃棄物として処理され大きな問題となっております。このような問題に対して、我々は未利用資源(乳製品や焼酎粕由来等)の積極的活用を行っております。さらに、未利用資源を利用した発酵生産の過程でもさまざまな副産物が廃棄物として発生しますが、これら副産物に対しては、いくつかの有用物質や機能性を見出し、魅力的な商品への転換を行っております。このような取り組みの一部を紹介します。

10:50-11:00    おわりに   部会長 横田 篤

11:30-15:30    チーズ工房見学バスツアー(オプショナルツアー)

11:30-       十勝川温泉を出発・バス内で昼食
12:30頃      十勝野フロマージュ到着 見学・お土産購入など
14:00頃      十勝野フロマージュ出発
14:30頃      とかち帯広空港到着(15:20発 羽田便に間に合うように)
15:30頃      JR帯広駅到着
 

 

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Published by 学会事務局 on 23 3月 2009

【研究部会】2009年度 乳酸菌・腸内細菌工学研究部会 講演会

2009年度乳酸菌・腸内細菌工学研究部会

主催 日本生物工学会乳酸菌・腸内細菌工学研究部会
共催 日本乳酸菌学会

 乳酸菌・腸内細菌工学研究部会では、毎年、関連の研究者が一同に会して、昼は各自の研究成果を発表し、夜は車座になって情報交換を行う講演会を企画しております。本年度は以下の要領で開催しますので奮ってご参加下さい。

日時 2009年5月15日(金)13:00~16日(土)12:00
場所 加賀・片山津温泉「加賀観光ホテル」(〒922-0412 石川県加賀市片山津温泉 TEL: 0761-74-1101)
会費 一般18,500円,学生13,500円(一泊宿泊費・懇親会費含む)
定員 70名
申込締切日 2009年4月17日(金)
申込方法 下記事務局までご連絡下さい。折り返し申込書をお送り致しますので,必要事項をご記入の上,再度事務局へ申込書をご返送下さい。
連絡先 日本生物工学会乳酸菌・腸内細菌工学研究部会
2009年度講演会事務局(担当:小田・河上・山下)
(近畿日本ツーリスト株式会社札幌事業部内)
E-mail:  TEL. 011-280-8855  FAX. 011-280-2732 

プログラム(確定しました)

 
一日目(5月15日)

13:30-13:40         はじめに

13:40-14:00        
ビフィズス菌由来1,2-α-L-フコシダーゼを用いたヒトミルクオリゴ糖2’-フコシルラクトースの合成
…(1石川県大,2高エネ研・物構研,3農研機構・食総研,4京大生命・統合生命)…○片山 高嶺1・和田 潤1・本多 裕司1・長江 雅倫2・加藤 龍一2・若槻 壮市2・谷口 肇1・熊谷 英彦1・北岡 本光3・山本 憲二

 糖質加水分解酵素の反応は通常、加水分解反応に大きく偏っているが、近年、触媒残基のうち求核残基をアミノ酸置換した変異体とフッ化糖を用いることにより効率的に糖質を合成する手法(グライコシンターゼ)が開発された。Bifidobacterium bifidum由来1,2-α-L-フコシダーゼはヒトミルクオリゴ糖などの様々な糖質の非還元末端側に存在するFuc α-1,2Gal 構造からフコースを遊離する糖質加水分解酵素であり、これまでの研究において4つのアミノ酸残基(N421、N423、E566、D766)が反応に重要であることを明らかとしている。今回、我々はこれらの残基のアミノ酸置換体を作製して本酵素のグライコシンターゼ化に取り組み、母乳オリゴ糖の主成分である2’-フコシルラクトースの酵素合成に成功した。
 
14:00-14:40
タンナーゼ産生細菌の探索とその利用への展望
…(神戸大院・農)…○大澤 朗 

 植物の「抗草食」成分と考えられる加水分解型タンニンを分解する酵素、タンナーゼは当初真菌類によって産生されることが知られていたが、近年の研究により動物の腸内あるいは植物の発酵食品に生息する細菌群にもこの酵素を産生するものがいることが明にされてきている。これらのタンナーゼ産生細菌の発見からプロバイオティクス的利用への展望までを講述する。

14:40-15:00        
偏性嫌気性ビフィズス菌Bifidobacterium longum JBL05のCO2要求性に関する代謝解析 …(1金沢大・環日本海域環境研究センター、2阪大院工・生命先端、3森下仁丹・バイオファーマ研、4崇城大・応生命)…○仁宮一章1、川畑隆司2、金谷 忠3、片倉啓雄2、浅田雅宣3、塩谷捨明4 

  細胞外多糖生産性ビフィズス菌Bifidobacterium longum JBL05をミルク分解培地で嫌気培養した際に見られたCO2要求性に関して、その原因を13CO2通気培養後の細胞内アミノ酸GC-MS分析、そしてアミノ酸や核酸添加培養の結果から解析した。その結果、0%CO2 の嫌気培養下ではアミノ酸合成ではなく核酸合成が律速になるため、B. longum JBL05の増殖が滞ることが分かった。
 
15:00-15:15         休憩       

15:15-15:55        
乳酸菌を用いた焼酎粕の高付加価値素材への転換プロセス…(1三和酒類,2九大院・農,3九大バイオアーク)…○古田 吉史1・丸岡 生行1・中村 彰宏1・大森 俊郎1・園元 謙二2,3 
  
  焼酎製造時に副産物として排出される蒸留粕の多くは依然として産廃処理されている。そこで、蒸留粕の有効活用を促進することを目的として、大麦焼酎粕の微生物培地素材としての有効性を評価し、さらに大麦焼酎粕から乳酸菌を用いた有用物質生産技術の開発を行った。大麦焼酎粕から得られる発酵大麦エキス(Fermented Barley Extract: FBE)は、乳酸菌およびビフィズス菌に対する増殖促進因子を含有する優れた培地窒素源であった。FBEを主成分とする培地(FBE培地)使用し、試薬培地と同等量のナイシンA並びに高濃度のγ-アミノ酪酸(GABA)の生産が可能であった。

15:55-16:35        
乳酸菌利用による有用物質(抗菌ペプチド)の医療応用…(1オーム乳業㈱、2熊本製粉㈱、3ADEKAクリーンエイド㈱、4九大院・農、5九大・バイオアーク、6Qok・Bio LLP)…○永利浩平1、林いずみ2、竹花稔彦3、善藤威史4、中山二郎4、園元謙二4,5,6 

  乳酸菌が生産する抗菌ペプチドは、最終的にはアミノ酸へ分解される安全性の高い物質である。また、MRSAやVREのような多剤耐性菌に対して強い抗菌活性を示し、抗生物質とは異なり耐性菌を誘導しにくいといった特徴を持った天然抗菌素材である。今回は、我々が医療向けに開発した精製抗菌ペプチドの性能評価やその精製品を利用した新規抗菌剤プロトタイプの一部を紹介する。
 

(終了後,部会幹事会の予定)

19:30-21:30         懇親会

二日目(5月16日)

10:00-10:20       
新規二次胆汁酸生成腸内細菌の探索と変換特性について
…(北大院農・応生科)…○吹谷 智・中村 勇介・川嶋 紘子・和田 大・横田 篤 
 
  腸内細菌による胆汁酸変換については,1970~1980年代に胆汁酸変換酵素の精製が行われ,酵素学的な特性と反応機構が既に詳細に研究されている.しかし,胆汁酸変換反応が腸内細菌の腸内での生存においてどのような生理学的意義を持っているのか,という点については不明のままである.我々は,腸内細菌の胆汁酸変換反応の生理学的な意義の解明を目的として,まず新規胆汁酸変換菌をヒト糞便から単離し,その変換反応の生理学的な解析を行った.結果として,胆汁酸の7位の水酸基に作用する7-Hydroxysteroid dehydrogenaseを持つ新規胆汁酸変換菌2株を単離した.培養による変換反応の解析および粗酵素活性測定の結果から,これらの菌種の胆汁酸変換反応の生理学的意義を考察する.

10:20-10:35         話題提供…(森下仁丹)…金谷 忠 

10:35-10:55  
乳酸菌と酵母による複合バイオフィルムの形成
…(1日大・生物資源,2農研機構・畜草研)…○古川 壮一1・能島 菜積1・磯前 亮介1・小林 美穂2・鈴木 チセ2・荻原 博和1・森永 康1 
  
  これまで福山酢から分離した乳酸菌Lactobacillus plantarum ML11-11を出芽酵母と複合培養すると、両菌細胞が直接接触して、顕著な複合バイオフィルム(BF)を形成することを報告してきた。今回、Lactobacillus属をはじめとする7属ならびに未同定株を含む150株以上の乳酸菌保存株を用いてスクリーニングを行い、新たに出芽酵母と顕著に複合バイオフィルムを形成する3株、L. plantarum E31、D71及びLeuconostoc mesenteroides K01を見出した。これらの結果より、L. plantarum ML11-11にみられる酵母との複合バイオフィルム形成は乳酸菌に一般的に見られるものではなく、L. plantarum などの限られた菌種で、株特異的に発現する表現型であることが示唆された.

10:55-11:05 休憩
 
11:05-11:45
Plasmid Artificial modification(PAM)法によるビフィズス菌の形質転換
…(岐阜大・連農)…○鈴木 徹・安井 一将・坂口 広大 

  ビフィズス菌は、長い研究の歴史があり、多くのゲノム情報が得られているにもかかわらず、形質転換、部位特異的組み換え、ランダム変異などの手法が確立されていなかったため、分子生物学的研究が立ち後れている。我々は、これらの手法の内で最も重要な形質転換系を、ゲノム情報を用いることにより確立することを試みた。B. adolescentis ATCC15703は、形質転換効率が1×100/μg DNAと著しく低い。我々は、その全ゲノム配列を報告したが、逆遺伝学的手法は使用できなかった。本菌が二つの制限修飾酵素系を有することに着目し、この防御系を回避することを目指した。二つのDNAメチラーゼ遺伝子を発現させた大腸菌(PAMホスト)を構築し、シャトルベクターを一旦このホストを経由させて、エレクトロポレーションを行ったところ、効率は、107倍に向上した。

11:45-11:50 おわりに                                                                            
 

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Published by 学会事務局 on 06 10月 2008

乳酸菌・腸内細菌工学研究部会 – これまでの活動

  • 2011年度

平成23年度勉強会〈参加者限定なし・オープン〉(2011/9/28)
2011年度 乳酸菌・腸内細菌工学研究部会 講演会(中止)

  • 2010年度

日本乳酸菌学会設立20周年記念シンポジウム(2010/11/19-20)
2010年度 乳酸菌・腸内細菌工学研究部会 講演会(2010/5/14-15)

 

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Published by 学会事務局 on 06 10月 2008

乳酸菌・腸内細菌工学研究部会- 東南アジアにおける乳酸菌資源の学術調査及びデータベースの構築

目的


循環型資源である乳酸の製造、またバイオプリザベーションやプロバイオティクスなどの分野において、より有用な(新規な)乳酸菌が求められています。遺伝子資源を海外に求める場合、生物多様性条約の観点から、共同研究が前提となります。そこで効率的な相互利用、共同研究を実現し、実用化を加速するため、本学術調査では、現地調査を基に、東南アジア各国の研究者及び、それぞれの研究者が研究対象としている乳酸菌のデータベースを構築します。(科学研究費補助金 基盤研究B海外学術調査)

データベースの概要

本データベースは、研究者データと各研究者が保有する乳酸菌株のデータから構成されています。研究者データベースは各研究者の国籍、所属研究機関、研究テーマ、キーワード、研究業績等の項目からなっており、各項目からの検索も可能です。また、菌株データベース(400株以上が入力される予定)は各菌株の特性や分離源、分譲可能性等からなっており、各項目、研究者データベースと同様に検索ができます。また、両方のデータベースはリンクしておりますので、欲しい乳酸菌株を検索し、保有者に直接譲渡を申し込むことも可能です。

データベースの閲覧は無料ですが、会員登録が必要です。
氏名、所属、連絡先などを登録して頂ければ、以下の項目が可能になります。

  1. 研究者データベースの閲覧
  2. 菌株データベースの閲覧
  3. お持ちの菌株データの登録、編集、削除
  4. ご自身の研究者データの編集、削除


お名前、ご住所、E-mailアドレス、研究分野、研究分野のキーワードは必須入力項目です。
入力した情報は全て登録会員に公開されます。予めご了承下さい。


会員登録の手順

  1. http://www.agr.kyushu-u.ac.jp/ALABDBにアクセスして下さい。
  2. 「Unresistrated User」のウインドウにE-mailアドレスを入力して「Resistrated URL retrieval」をクリックして下さい。
  3. 自動で登録用Webサイトのアドレスが(2)で指定したE-mailアドレスに届きます。
  4.  登録用Webサイトにアクセスし、氏名、所属、連絡先、などのプロフィールを入力し、今後のアクセスのためのパスワードを設定して下さい。赤字で表示された項目(Name, Organization, Department, Main research themes, Keywords)は必須入力項目です。企業の方の場合、Departmentの項はresearch laboratory、Main research themesとKeywordsの項はLAB beverageやdairy productsなど、差し支えない範囲で結構です。
  5. Updateをクリックして下さい。
  6. 自動でユーザー登録が行われます(しばらく時間がかかる場合があります)。

閲覧・菌株登録・登録情報の修正

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問い合わせ先

九州大学大学院農学研究院遺伝子資源工学部門
土居克実
E-mail:

 

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Published by 部会:ナノバイオテクノロジー on 03 10月 2008

シンポジウム『ライフサーベイヤー構築をめざしたナノバイオとコンビバイオの融合の新しい展開』

第59回日本生物工学会大会第2日(9 月26日)
S1 会場 午前の部(9:30 ~ 12:40)


 


ナノバイオテクノロジー研究部会、コンビナトリアル・バイオ工学研究部会共催

  • 9:30 はじめに
    ………………………………………………………………………………………民谷 栄一(阪大院工)
  • 9:35 2S1AM1 環境バイオセンシングのための新しいライフサーベイヤーの開発-アスベストや細菌検出を目指して
    ………………………黒田 章夫, 野田 健一, 村上 裕二, 廣田 隆一(広島大院・先端・生命機能)
  • 10:05 2S1AM2 ハロモナス細胞表層ディスプレイシステムを用いた高塩環境浄化に有用な金属結合ドメインの探索
    ……………………………………………仲山 英樹, 新名 惇彦, 吉田 和哉(奈良先端大・バイオ)
  • 10:35 2S1AM3 金属ナノ粒子の光捕捉を利用した分光計測とナノバイオセンシングへの応用
    ……………………………………………………………………吉川 裕之(阪大院・工・応用物理)
  • 11:05 2S1AM4 高速・高解像度分離系超臨界流体クロマトグラフィーの可能性
  • …………………………………………………………………………………馬場 健史(阪大院・薬)
  • 11:35 2S1AM5 化学反応プローブを用いた細胞内遺伝子検出
  • …………………………………………………………………………………阿部 洋(理化学研究所)
  • 12:05 2S1AM6 超集積・高機能型一細胞チップを用いた細胞シグナル解析システムの開発
  • …………………………………………………山村 昌平(北陸先端大院・マテリアルサイエンス)
  • 12:35 おわりに
    ………………………………………………………………………………………植田 充美(京大院農)

 

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Published by 学会事務局 on 27 9月 2008

メタルバイオテクノロジー研究部会 – シンポジウム『資源・環境保全分野におけるメタルバイオテクノロジーの可能性』

平成20年8月29日に仙台の東北学院大学で開催された日本生物工学会大会でメタルバイオテクノロジー研究部会はシンポジウムを共催しました。
 

 

2008年8月29日(金) S3会場 午前の部(9:00~ 12:05) 

 プログラム                           (*シンポジストのお名前のリンクから研究内容についてより詳しくご覧いただけます。)

9:00 はじめに                                                       
………………………………………………………………………………………池 道彦(阪大院・工)


座長:山下 光雄(芝浦工大・工)
9:05 3S3a01 微生物を用いた水溶液からのウラン,トリウムの選択的濃縮と微生物表面におけるイオン交換反応
………………………………………………………鶴田 猛彦(八戸工大・工・生物環境化学工学)

9:30 3S3a02 微生物群集による鉄・マンガンを含む地下水の上水処理と,ヒ素除去への応用
………………………………………………………………鈴木 市郎(横国大院・工・物エネ創成)

9:55 3S3a03 植物を用いたフッ素・ホウ素汚染土壌・地下水浄化技術
…………………………○浅田 素之1, 堀内 澄夫1, 渡辺 泰一郎1, 米村 惣太郎1, 伴 武彦2, 森 一博3
1清水建設・技研, 2ポリテック・エイディディ, 3山梨大院・医工総合)

10:20 3S3a04 光合成生物における重金属応答機能の比較解析とその応用
…………………………………………………………………………………平田 收正(阪大院・薬)


座長:池 道彦(阪大院・工)
10:45 3S3a05 微生物によるテルル化カドミウム(CdTe)の合成
……………………………………………………………………阪口 利文(県立広島大・環境科学)

11:10 3S3a06 好塩性細菌のゲノム情報を活用した金属結合タンパク質の探索と環境メタルバイオへの応用
………………………………………………………………………仲山 英樹(奈良先端大・バイオ)

11:35 3S3a07 細胞表層を利用した金属イオンの吸着・回収 ―アーミング技術による細胞表層デザイン―
………………………………………………………植田 充美, 黒田 浩一(京大院・農・応用生命)

12:00 おわりに
…………………………………………………………………………………山下 光雄(芝浦工大・工)
 

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