Published by 学会事務局 on 18 5月 2016
【和文誌】Fuji Sankei Business i. 企画特集「よくわかるバイオ」記事掲載
日本生物工学会の和文誌編集委員会は、Fuji Sankei Business i.の企画特集に編集協力をし、第3水曜日に記事を掲載しております。2016年5月18日付で、第26回「硬い肉をやわらかくする」が掲載されました。
Published by 学会事務局 on 18 5月 2016
日本生物工学会の和文誌編集委員会は、Fuji Sankei Business i.の企画特集に編集協力をし、第3水曜日に記事を掲載しております。2016年5月18日付で、第26回「硬い肉をやわらかくする」が掲載されました。
Published by 学会事務局 on 16 5月 2016
Bacillus subtilis KBKU21 shows two functions in food waste recycling system: production of optically active l-lactic acid as a monomer chemicals for bio-plastic, and plant growth promoting activity in the anaerobically-fermented compost from food waste. The photograph shows selective staining of the bacteria in the compost, observing with FITC-derivative of order Bacillales-specific 16S rRNA oligonucleotide probe, BACILI02. With improved staining and capturing conditions (re-valance of RGB color), thick colonization of Bacillales cells around food waste residue can be clearly observed.
For more information regarding this work, read the article: Kitpreechavanich, V. et al., “Simultaneous production of l-lactic acid with high optical activity and a soil amendment with food waste that demonstrates plant growth promoting activity”, J. Biosci. Bioeng., volume 122, issue 1, pages 105–110 (2016).
⇒JBBアーカイブ:Vol.107 (2009) ~最新号
⇒JBBアーカイブ:Vol. 93(2002)~Vol. 106(2008)
Published by 支部:北日本 on 16 5月 2016
日時 | 2016年9月2日(金)10:00~17:30 |
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場所 | 北海道大学工学部(札幌市北区北13条西8丁目)→アクセスマップ![]() アカデミックラウンジ3(ポスターセッション) 材料化学棟MC030 教室(シンポジウム) |
参加費 | 無料 |
懇親会 | 18:00~ 北海道大学「ファカルティーハウス エンレイソウ」にて開催予定です。懇親会会費:4,000円(税込) |
参加申込 | *こちらの申込みフォームからお申込み下さい。 *Safariの古いバージョンをお使いの場合はフォームが表示されない場合があります。Firefox、Chrome等別のブラウザをご利用ください。 学生ポスター賞を新設します。 ポスター発表を希望される方は、こちらのポスター要旨テンプレート 件名には「札幌シンポ」を含めてください。 (シンポジウム参加につきましては当日参加も受け付けますが、ポスター発表および懇親会参加につきましては必ず事前にお申し込みください。) |
申込み締切 | ポスター発表申込み: 2016年8月5日(金) 懇親会参加申込み: 2016年8月19日(金) |
問合せ先 | 日本生物工学会北日本支部 副支部長: 田口精一(北海道大学) E-mail: staguchi@eng.hokudai.ac.jp 担当幹事: 大井俊彦(北海道大学) E-mail: ooi@eng.hokudai.ac.jp |
主催: 公益社団法人日本生物工学会北日本支部
共催: フロンティア化学教育研究センター
<ポスターセッション>10: 00~12:00 ⇒プログラムはこちら
学生ポスター賞新設
<シンポジウム>
Published by 学会事務局 on 09 5月 2016
終了しました。
第68回日本生物工学会大会(2016)の一般講演(ポスター発表)、およびシンポジウム要旨登録の受付を開始しました。⇒詳しくはこちら
締切(6月1日正午)以降は、要旨を含む訂正ができません。また、終了前はアクセスが集中し申し込みできない場合がありますので、早めの申し込みをお願いします。
Published by 若手会 on 09 5月 2016
盛況のうちに終了いたしました。多数のご参加ありがとうございました。⇒開催報告はこちら
「生物工学若手研究者の集い(若手会)」は、生物工学(生体分子工学、細胞組織工学、醸造・食品工学、代謝工学、生物化学工学、生物情報工学等)に関連した研究を行っている、全国の学生、ポスドク、若手企業研究者、若手教員の相互交流を目的とした団体です。この度、2016年度の若手会夏のセミナー(合宿形式)を東京にて開催する運びとなりました。
本年度は第一線で活躍する若手研究者の特別招待講演や、研修セミナー、優秀発表賞つきのポスターセッションなど、参加者全員が主体的に発表し交流するイベントを企画しております。参加者の皆様が一泊二日でじっくりと熱い議論を行って有意義なつながりを作ることを支援致します。また、ウェルカムイベントとして、本会合前にはサントリー様のご厚意により武蔵野ビール工場見学を企画しております(申込先着90名様限定)。
http://www.suntory.co.jp/factory/musashino/
教育機関、研究所、企業の若手研究者や学生の方々を含め、生物工学に興味のある皆様の多数のご参加を心よりお待ち致しております。
「生体分子の恊働機能形式を進化デザインする」…梅野 太輔(千葉大学)
「電子伝達蛋白質がつなぐもの」…石北 央(東京大学)
「へいおまち!細胞凝集体を“握る”技術!!」…小島 伸彦 (横浜市立大学)
「人工染色体技術の開発と創薬・医療への応用」… 香月 康宏(鳥取大学)
「次世代バイオロジクス創薬の熱い戦い
~製薬企業研究者としての戦い方~」…鈴木 智香子(第一三共株式会社)
「Think Hybrid. 異分野融合研究のすすめ」…竹内 昌治(東京大学)
「起業家マインド養成バイオリーダーズ研修」……松本 正(株式会社レクメド)
太田誠一(東京大学)、河原正浩(東京大学)、篠原満利恵(東京大学)、董 金華(東京工業大学)
戸根悠一郎(日本新薬株式会社)、羽城周平(味の素株式会社)、福島一幸(エーザイ株式会社)
南畑孝介(九州大学)、山口哲志(東京大学)、山田真澄(千葉大学)、山平真也(東京大学)
Published by 学会事務局 on 27 4月 2016
第68回日本生物工学会大会では、平成28年(2016年)熊本地震で被災した学生会員の大会参加費を免除します。参加費免除を希望される方は、大会参加登録の前に免除申請を行ってください。
対象 | 被災された学生、被災地域の大学に在学している学生、あるいは実家(保護者)の方が被災された学生
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申請方法 | 1. 指導教員本人が、参加費免除申請書
3. 大会参加申込フォームの備考欄に「大会参加費免除希望」とご記入ください。 |
申請締切 | ポスター発表者:2016年5月30日(月) 大会参加のみを希望する学生:2016年8月3日(火) |
問合せ先 申請先 |
〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2番1号 大阪大学工学部内 公益社団法人 日本生物工学会 事務局 Tel: 06-6876-2731 Fax: 06-6879-2034 E-mail: |
Published by 学会事務局 on 25 4月 2016
生物工学会誌第94巻 第4号
土戸 哲明
北里大学大村智先生の地道な微生物からの探索研究によって発見された化合物が、企業の協力を得て薬となり、アフリカの多くの人々を失明から救うという偉業が評価され、2015年のノーベル医学・生理学賞が授与されました。このニュースは、微生物やバイオテクノロジーに携わる科学者・技術者はもちろん、広く日本国民のみなさんに喜びと夢をもたらしました。
ところで、バイオテクノロジー、ここでは単にバイオとしますが、これには工学系でいわれる生産や製造に関わる、「ものづくり」バイオのほかに、安全や保全を目指す「ものまもり」バイオがあると思います。ここで言う「もの」を広い意味にとり、材料・製品や構造物など姿形のあるものだけでなく、環境や健康、人命なども含めるとすると、「ものづくり」と「ものまもり」とはつながったり、部分的にオーバーラップすることになります。たとえば、大村先生らが成し遂げられた研究は、微生物を利用した「ものづくり」によって健康を、さらには人命を守る「ものまもり」バイオでもあるといえるでしょう。しかし、生産・製造業界での用語としての「ものづくり」における「もの」は、通常、物理的に構造や形態のあるものと解釈されています。そもそもバイオテクノロジーという用語は生物を利用する技術を意味し、その利用の手段となる生物は当然、人にとって有用な生物です。
一方、ここで言う「ものまもり」バイオで対象となる「もの」を「ものづくり」と同様なものとし、それを何から守るのかを考えると、それは人にとって有害な生物と言えます。「ものまもり」バイオは、人類の生活や産業活動における有害生物による被害の防止、保全を図ることをミッションとする分野といえるでしょう。つまり、「ものづくり」バイオは有用生物による利用生物工学に、そして「ものまもり」バイオは有害生物を対象とする制御生物工学(ここでの制御の用語は抑制と同義です)に含まれるといえます(これら2つの生物工学の概念はかつて本誌〔77巻、p. 224、1999年〕に紹介したことがあり、当初はpositiveとnegativeとしていましたが、その後それぞれutilizationとcontrolに変更しています)。
「ものまもり」での作用要因の対象を生物に限らず広くとった場合には、自然の力や人的な要因によって発生する劣化や破壊、価値の低下などの変化、またそれが甚大な影響をもたらす事故や災害などの物理的・化学的作用も含まれることになります。私たち日本人が今まで当たり前のように思いがちな「ものまもり」への認識は、あの3.11の東日本大震災とその後の原子力発電所事故を境に大きく変化したように思います。今や世界的にテロ事件が多発し、国内でも食品や医療、建築や工業製品などで安全にかかわる問題が頻発しています。安全・安心の重要性は、いろいろな分野でますます強く認識されるようになってきています。
筆者は「ものまもり」バイオの立場から、基礎研究をベースに食品、医療、環境、工業材料や文化財の保全・保存の研究に従事してきていますが、医療や環境での衛生分野だけでなく、生産・製造業界においても企業の方々とお話する中で微生物学的安全性に直結する製品の品質保証や工程管理など、有害微生物に対する汚染の対策とそのシステム、リスクアセスメントなど、ここで言う制御生物工学の諸問題への意識の高まりを感じます。またそれとともに、そのミッションを担う人材の育成の必要性を感じます。バイオの中ではごく小さい分野ながら、一見単純そうに見えて実は奥の深い、生物の生死に関わる難問にチャレンジし、これらのニーズに応えて世の中の安全・安心に貢献できる「ものまもり」バイオを目指す若人が、一人でも多く現れてくることを期待したいと思います。
著者紹介 関西大学名誉教授・大阪府立大学21世紀科学研究機構微生物制御研究センター(客員教授)
Published by 学会事務局 on 25 4月 2016
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Published by 学会事務局 on 20 4月 2016
日本生物工学会の和文誌編集委員会は、Fuji Sankei Business i.の企画特集に編集協力をし、第3水曜日に記事を掲載しております。2016年4月20日付で、第25回「多様なデンプン」が掲載されました。
Published by 学会事務局 on 19 4月 2016
平成28年(2016年)熊本地震の被害に遭われた被災地の皆様に心からお見舞いを申し上げるとともに、犠牲になられた方々とご遺族の皆様に対し、深くお悔やみを申し上げます。
今なお余震が続いているとのことで、被害状況が明らかになるにつれ、困難な生活を強いられている被災地の方々の健康が案じられます。くれぐれも健康と安全にご留意いただければと存じます。
被災地である熊本県、大分県には本学会会員がおられ、大学、研究所で被害を受けていると伺っております。
一日も早い平穏な日々の訪れと被災地の復興・復旧を心よりお祈り申し上げます。
平成28年4月
日本生物工学会
会長 五味勝也
Published by 学会事務局 on 19 4月 2016
公益社団法人日本生物工学会
会長 五味 勝也
このたびの熊本地震により、被害に遭われた会員の皆さまに、心からお見舞いを申し上げます。くれぐれも健康と安全にご留意いただければと存じます。また、一日も早い平穏な日々の訪れと被災地の復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。
本学会では、地震の被害が甚大であることから、被害に遭われた会員の皆様に対し、全力で支援に努めたいと考えております。
さて、このたび理事会では、下記のことを決議いたしました。
♦会費免除申請の対象となる会員
(1) 被災された正会員
(2) 被災された学生会員、被災地域の大学に在学している学生会員、
あるいは実家(保護者)の方が被災された学生会員
(3) 被災地域に住所を有する団体会員、賛助会員
♦免除対象の会費
2017年の会費(2016年11月請求分)を免除いたします。
(年次大会の申し込みも迫っており混乱が予想されるため、恐縮ですが2016年会費はお納めください。)
♦会費免除の申請方法
(1) 正会員、団体会員、賛助会員の方
年会費免除申請書に所定の項目を記入のうえ、事務局に申請してください。
(2) 学生会員の方
年会費免除申請書(学生会員用)に所定の項目を記入のうえ、
指導教員から事務局に申請してください。
申請書はFaxか、PDFファイルのメール添付で下記事務局宛にお送りください。
〒565-0871
大阪府吹田市山田丘2番1号 大阪大学工学部内
公益社団法人 日本生物工学会 事務局
Tel: 06-6876-2731 Fax: 06-6879-2034
E-mail:
Published by 学会事務局 on 18 4月 2016
第68回日本生物工学会大会(2016年9月28~30日、富山国際会議場-ANAクラウンプラザホテル富山にて開催)では、以下3件の本部企画シンポジウムを開催しました。
微生物のみならず幅広い生物の能力を生物工学的な手法で発揮させ、産業利用につなげることが強く期待されている。そのための培養技術、計測技術の最近のトピックスを学術界および産業界の第一線のシンポジストから御講演いただく。最先端の技術開発とその展開に関するディスカッションは幅広い事業展開を通じた商業的発展に向け、産学連携を介した公益につながることが期待される。⇒プログラム
近年、消費者ニーズは多様化し、酒類醸造業界はそのニーズに対応した商品を開発している。商品開発において、日進月歩しながら醸造技術の開発が同時に行われている。本シンポジウムでは,清酒、ビール、焼酎、リキュールなどそれぞれの分野から今の醸造技術としてなくてはならない技術、新しい取り組みなどについて第一線のシンポジストからご講演いただく。発酵産業を支える技術として、若手会員の育成、産学連携を公益に繋がることが期待される。⇒プログラム
Published by 支部:北日本 on 14 4月 2016
日時 | 2016年7月23日(土)13:30~17:35 (受付13:10~) |
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場所 | 弘前大学 農学生命科学部 コラボレーションセンター 8F 会議室 (文京町キャンパス:青森県弘前市文京町3番地)→アクセスマップ JR弘前駅より徒歩約20分、JR弘前駅よりバス約15分、JR弘前駅よりタクシー約5分 |
参加費 | 無料 |
懇親会 | 18:15~ 青森県弘前市坂本町「創作郷土料理の店 菊富士本店」にて開催予定です。 懇親会会費:4,000円(税込) |
参加申込 | *こちらの申込フォームに必要事項を記入し、お申し込みください。 (シンポジウム参加につきましては当日参加も受け付けますが、懇親会参加につきましては必ず事前にお申し込み下さい。) *Safariの古いバージョンでは申し込みサイトにアクセスできない場合があります。Firefox、Chrome等別のブラウザをご利用ください。 |
申込み締切 | 2016年7月15日(金) |
問合せ先 | 日本生物工学会北日本支部 担当者: 柏木明子(弘前大学)E-mail: kashi_a1@hirosaki-u.ac.jp 園木和典(弘前大学)E-mail: sonoki@hirosaki-u.ac.jp |
主催: 公益社団法人日本生物工学会北日本支部
共催: 東北地域バイオインダストリー振興会議(TOBIN)
Published by 学会事務局 on 12 4月 2016
電源設備法定点検に伴うサーバー停止により、日本生物工学会のホームページおよび大会ホームページが以下の期間利用できなくなります。
ご不便をおかけしますが、ご理解の程よろしくお願いいたします。
なお、上記期間中も会員システム、Journal of Bioscience and Bioengineeringの投稿・査読システム(EES)、および閲覧(ScienceDirect)は通常通りご利用いただけます。
Published by 支部:中部 on 04 4月 2016
日本生物工学会中部支部のメールマガジンBBChubuの第9号(2016年4月号)を掲載しました。今号は富山大会の特集です。
⇒日本生物工学会中部支部 メールマガジン『BBChubu』(第9号)(2.37MB)
BBChubuは、中部支部の会員相互の交流のためのマガジンで、研究紹介、留学体験、大学ブランド商品紹介、中部地区の企業紹介、コーヒーブレイクという会員交流広場(懸賞問題付き!)もあります。
他支部の会員の方々にもお知らせいたしますので、ご覧いただき、ご意見をお送りください。懸賞問題へのご投稿もお待ち申し上げます。
中部支部 BBChubu編集担当
Published by 学会事務局 on 25 3月 2016
生物工学会誌 第94巻 第3号
芳本 忠
北里大学特別栄誉教授大村智博士のノーベル医学生理学賞受賞は、日本の生命科学関係では、利根川進博士、下村脩博士、山中伸弥博士の受賞に続く快挙である。特に抗生物質の研究であり、生物工学会の会員には身近な分野である。
ところで、私は40年ほど前、大阪市立大学理学部の微生物酵素研究室(福本寿一郎教授)で学部、修士課程を修了し、短い期間であったが製薬会社に勤務した。開発能力が高いとして知られる会社で、薬の開発現場を見ることができたことは、以後の私の教育研究に非常にプラスとなった。恩師の鶴大典先生が長崎大学薬学部の教授として赴任され、私も講師としてお供した。当時は、それまでの化学一辺倒だった薬学教育と研究において生物学の必要性が高まった頃であった。微生物酵素の研究から始め、鶴先生のご定年退職後、後任となり研究を続けた。奈良の土壌から得たP. putidaの酵素による腎機能診断キットは日本中の健康診断に用いられ、DPP4酵素の研究はそれまで治療薬のなかった2型糖尿病の治療薬(グリプチン)の開発に役立った。
一方、医療の世界では、1980年代、医師の医療ミス(薬剤誤投与)が続き、薬剤師の役割が問題になった。世界の薬学教育は6年制で薬剤師を養成するのに対し、日本だけが、明治以来4年制で創薬に重点を置いた教育であった。薬学部長になりこの問題に直面した。私は理学出身であり、薬学の創薬研究の環境は居心地良いものである。しかし、薬学部はやはり職能教育として薬剤師の教育が必要で、医師とともに医療に携る役割の重要性を感じ、修士課程に臨床薬学独立専攻を設置し4 + 2の薬剤師教育の場を作った。これが後に現在の6年制の薬剤師教育となっている。自分の首を絞める結果となったが、これでよかったと思っている。
以上、私の経歴を書いたのは、本会の会員には薬学の関係者が少なく、薬学教育の変遷と現状を知っていただくためである。大村先生のノーベル賞受賞はまさに創薬研究での成果で、多くの人々を寄生虫感染による失明から救ったことによる。戦後、抗生物質の医療への役割は大きく、各製薬会社こぞって抗生物質を求めたが、私が会社に入った1970年頃はすでに放線菌をスクリーニングしても既知物質ばかりで、古典的な方法として開発から撤退する企業が多かった。むしろ、化学的方法で誘導体を合成するとか、最近では遺伝子組換えや構造生物学に目が行き、大学でも学生がスクリーニングや培養液からの精製などを、泥臭いとしていやがる傾向になっている。そのなかで微生物生産物のスクリーニングを続けられた大村先生を心から賞賛したい。
同様に、微生物からの新規化合物の発見は、放線菌からの免疫抑制剤・タクロリムス(FK506)(藤沢製薬)や、カビからの抗コレステロール剤・スタチン(第一三共)など日本発のビッグドラッグとなっている。薬学の先生には申し訳ないが、これら発見者は薬学以外の生命科学系の研究者である。もはや薬は薬学と考えず、多くの本会員の創薬研究が望まれる。簡単ではないが、ヒトが病気で苦しむのを救えるのは素晴らしいことである。生物工学会のシンポジウムや学会発表で創薬の話がもっと出てきても良いように思われる。
長崎大学薬学部を定年退職した後、摂南大学の理工学部に生命科学科を立ち上げた。理学としてバイオの基礎研究と理工学部としての応用が目的で、食品、環境に加え創薬もポリシーに入っている。若い教員が多い構成で活発な研究が行われているが、私はあえてローテクの研究を選んだ(与えられた期間が短いとは言い訳で、最先端の技術についていけないのが正直なところである)。移ってからの研究で、歯周病菌のキー酵素となるプロリルトリペプチジルペプチダーゼ(PTP)の阻害剤を米糠に見いだし、鹿児島での生物工学会大会で発表した。ターゲットを工夫すれば、まだまだ知られていない有用物質が天然に存在すると感じている。ついつい、講義で「人真似でない独自の研究が重要である」との話をまたくり返している自分に気付き、年を取ったと感じるこの頃である。
著者紹介 摂南大学理工学部生命科学科(教授)、長崎大学薬学部(名誉教授)
Published by 学会事務局 on 25 3月 2016
PDFファイルをご利用いただくためにはAdobe Reader(無料)が必要となります。ダウンロードはこちらから。
Published by 学会事務局 on 16 3月 2016
日本生物工学会の和文誌編集委員会は、Fuji Sankei Business i.の企画特集に編集協力をし、第3水曜日に記事を掲載しております。2016年3月16日付で、第24回「微生物が作る油」が掲載されました。
Published by 学会事務局 on 14 3月 2016
日本生物工学会では、会員システムの更新を行い、2016年3月14日(月)より新しいシステムを運用しております。この更新に伴い、新規入会の手続きが一部変わりますので、会員の皆様にお知らせいたします。
詳しくは入会案内-Web上での入会申込方法をご覧下さい。
Published by 学会事務局 on 14 3月 2016
|入会までの流れ|入力上の注意|入会申込みフォーム|お支払い方法 |
※年次大会の参加登録は、会員番号の通知後、1時間以上後に行って下さい。
振込の際は必ず、お名前をフルネームで入力してください。
本人名義以外で振込をされる場合は、振込日、振込人名義、金額を学会事務局までメールでお知らせください。
Published by 学会事務局 on 03 3月 2016
システムメンテナンスのため下記の期間、会員システムが停止いたします。
システムのメンテナンス中は、新規入会および異動届をお受けすることができません。
ご不便をおかけしますが、ご理解の程よろしくお願いいたします。
なお、上記期間中も学会ホームページ、Journal of Bioscience and Bioengineeringの投稿・査読システム(EES)、および閲覧(ScienceDirect)は通常通りご利用いただけます。
Published by 学会事務局 on 02 3月 2016
こちらでは、生物工学会誌で好評連載中のシリーズ企画『続・生物工学基礎講座-バイオよもやま話-』の掲載記事(PDF)がご覧いただけます。第99巻(2021年)より本コーナーの掲載記事は、J-STAGEで公開しております。
|第99巻(2021)|第100巻(2022)|第101巻(2023)|第102巻(2024)|
⇒第91巻 第4号(2013年4月号)~第98巻 第12号(2020年12月号)
⇒第91巻 第4号(2013年4月号)~第98巻 第12号(2020年)掲載記事一覧
⇒『生物工学基礎講座』はこちら
第89巻 第4号(2011年4月号)~第91巻 第3号(2013年3月号)掲載記事一覧
Published by 学会事務局 on 01 3月 2016
第68回日本生物工学会大会(2016)のホームページを開設しました。
大会ホームページでは、2016年9月28日(水)~30日(金)に、富山国際会議場とANA クラウンプラザ 富山で開催されます年次大会に関する情報を発信していきます。
講演要旨登録と大会参加申込のウェブ受付は、2016年5月9日(月)より開始いたします。
本大会への皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
公益社団法人日本生物工学会
第68回年次大会(2016)ホームページアドレス
https://www.sbj.or.jp/2016/
Published by 学会事務局 on 25 2月 2016
日時 | 2016年5月19日(木)14:40~17:00 |
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場所 | 東京大学 伊藤国際学術研究センター 伊藤謝恩ホール 〒113-0033 東京都文京区本郷 7-3-1 TEL. 03-5841-0779 |
参加費 | 無料(事前申込み不要) |
(司会:大政 健史)
近畿大学初代総長・世耕弘一は、海を畑と捉え「海を耕せ」という理念を提唱し1948年に水産研究所を設立した。当時、海水魚養殖は普及していなかったが、近畿大学は現在では世界各国に普及している網生簀養殖技術を開発し、さらに重要な養殖魚種を卵から親まで育てる完全養殖に次々と成功して資源に影響しない養殖の実現に貢献してきた.1970年からは不可能とされたクロマグロの養殖を開始、2002年には世界初の完全養殖を達成し、2007年からは養殖用人工種苗(幼魚)を養殖業者へ出荷し、持続可能なクロマグロ養殖の実現にむけて努力を続けている。
(座長:堤 浩子)
♦ 関連記事:【事務局より】 2016年度総会および関連行事のお知らせ
Published by 学会事務局 on 25 2月 2016
日本生物工学会の2016年度総会および第21回生物工学懇話会を下記のとおり開催いたします。会員のみなさまにおかれましては、多数ご出席くださいますようご案内申し上げます。
日時 | 2016年5月19日(木)13:00~14:20 |
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場所 | 東京大学 伊藤国際学術研究センター 伊藤謝恩ホール (〒113-0033 東京都文京区本郷 7-3-1 TEL. 03-5841-0779) →アクセス |
次第 |
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日時 | 2016年5月19日(木)14:40~17:00 |
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場所 | 東京大学 伊藤国際学術研究センター 伊藤謝恩ホール |
参加費 | 無料(事前申込み不要) |
プログラム | (司会:大政 健史)
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日時 | 2016年5月19日(木)17:00~19:00 |
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場所 | 東京大学 伊藤国際学術研究センター 多目的スペース |
会費 | 5,000円(税込) 懇親会費は当日受付にてお支払いください。 |
申込方法 | 懇親会参加者希望者は、原則として予め参加申込してください。
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締切日 | 2016年5月6日(金) |
申込・問合せ先 | 公益社団法人 日本生物工学会事務局(吹田市山田丘2-1 大阪大学工学部内) TEL: 06-6876-2731 FAX: 06-6879-2034 E-mail: |
Published by 学会事務局 on 25 2月 2016
生物工学会誌 第94巻 第2号
福田 秀樹
日本生物工学会80年史に記述されている名称変遷の歴史をみると、大正12年(1923年)に大阪高等工業学校醸造科の醸造会を源流として発足された「大阪醸造学会」が設立されて以降、醸造、発酵の分野に生物化学工学という新しい研究を取り入れるため、昭和37年(1962年)に「日本醗酵工学会」へと改組改名されたとされている。さらに平成4年(1992年)には、微生物に加えて広く動植物をも取り扱う学会として成長発展することを期して「日本生物工学会」と改称され、学問領域の拡大に伴って学会は大きく変貌をとげ発展してきた。現在の学問領域は、発酵工学、生物化学工学、生体情報工学、環境工学、酵素工学、動植物細胞工学、生体医用工学となっており、生物科学分野の基礎学問の発展と工学や医学などの学問分野との連携によって育まれる学際分野への展開に大きく寄与している。
さて、最近の国立大学法人においては、さまざまな議論をベースに「大学の機能強化」が強く求められ、各国立大学法人は特徴のある改革を推進している。神戸大学は、明治35年(1902年)創立以来の理念である「学理と実際の調和」を実践するため、新たな学際分野の創出とそれらによって生み出される成果の社会への普及を図るため、分野横断型組織を積極的かつ戦略的に構築してきた。
平成19年(2007年)には、理学、工学、農学、海事科学の4部局から構成される大学院自然科学研究科をそれぞれ独立した研究科組織に再編成すると同時に学際分野を発展させるため、選抜された戦略的研究チームが核となって構成される「自然科学系先端融合研究環」を設置した。本研究環は、学際性と総合性の調和を考慮した教育研究を推進する組織である。
学長に就任して以来、平成23年(2011年)には、人文・人間科学系、自然科学系、社会科学系、生命・医学系の分野に所属する教員メンバーにより構成される「統合研究拠点」を神戸ポートアイランド地区に設置し分野横断型の先端的融合研究の推進を図った。本拠点では、バイオリファイナリーや先端膜工学のグリーンイノベーション分野、創薬や健康学のライフイノベーション分野、惑星科学や宇宙開発のフロンティア分野、そして計算科学分野に係わる総計10チームによる先端融合研究プロジェクトを発足させた。
そして、平成24年(2012年)には、経済、経営、法学などの分野に所属する社会科学系5部局の教員メンバーから構成される「社会科学系教育研究府」を設置した。本教育研究府は、学際的理論研究だけでなく産学連携で事業創造に関連した研究や臨床型のフィールド研究も行う実践型の教育研究を実施する組織である。
このようなさまざまな分野横断型組織においては、異分野の研究者間でのコミュニケーションが促進され学際領域における研究成果が数多く創出されている。
ところで、近年我が国ではエネルギー問題や地球環境問題などグローバルな難題を克服し日本の国際競争力を高めるために、科学技術イノベーションを自ら創出できる力を持った理系人材の育成が急務とされている。このような社会的ニーズに対し、神戸大学では経済学、経営学、法学などの社会科学分野と医学、工学、農学、理学、システム情報学など自然科学分野の構成員が一体となった「科学技術イノベーション研究科」を設置することとした(平成28年度設置予定)。本研究科は、神戸大学がフラッグシップ研究と位置づける重点4分野(バイオプロダクション、先端膜工学、先端IT、先端医療学)と事業創造に焦点を当てたアントレプレナーシップとの融合による日本初の文理融合型の独立大学院であり、産業界のさまざまな分野から求められているイノベーションを推進するリーダーとして活躍できる理系人材の養成を主眼にしている。
このように、学問の深化と領域の拡大を促す新たな学際領域の構築は、組織基盤の強化につながるものと思われる。
著者紹介 神戸大学名誉教授
Published by 学会事務局 on 25 2月 2016
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Published by 学会事務局 on 22 2月 2016
第4回生物工学教育セミナーは、おかげさまで盛況のうちに終了いたしました。
産業界の若手研究者・技術者を主たる対象として、基盤となる知の習得を目的に、「生物工学」(生物化学工学、応用微生物学など)の基礎教育セミナーを以下の要項にて開催いたします。企業に入社後数年が経過した若手研究者・技術者の学び直しの場としても、このセミナーをご活用ください。
第4回生物工学基礎教育セミナーでは、前回に引き続き、日本生物工学会創立90周年記念事業の一環として2013年9月に出版された『基礎から学ぶ生物化学工学演習』を教材にして、第2章「バイオキャタリストの特性」、第5章「バイオプロセスにおける単位操作」を中心に、執筆者等による講義と演習指導を実施いたします。また、産業界の著名な講師から、研究・生産現場で利用される、培養・計測技術、並びに単離・精製技術について最新の知見も含め、紹介いただきます。
⇒プログラムはこちら
企業の研究現場、生産現場で働く若手研究者・技術者のみならず、新たな基盤知識を習得したい、今一度学び直したいと考えておられる方々の参加もお待ちしております。
テキスト『基礎から学ぶ生物化学工学演習』を持参される方は、参加費4,000円となります。
参加費は当日お支払ください。請求書等は事前発行いたしません。領収書は当日お渡しいたします。
要テキストで申し込まれた方がキャンセルされた場合、後日テキストをお送りしますのでテキスト代のみお支払い下さい。
生物工学の基礎を学んだ研究者、エンジニアのすべてではないが、いずれバイオプロセスによる物質生産の設備の新規構築、既設の運用などに従事する機会が訪れることがあると思われます。実験室で使われる機器の新規導入、実際の運用については、比較的機会が多いが中規模以上の設備になると自身の職業人生の中で、頻繁にあるわけもなく、経験の積重ねも限られたものになり種々の戸惑いが生じることがあります。プラント設備はおびただしい数、種類の機器、部品から構成されており、建設の過程では多くの異分野のエンジニアとの共同作業が発生します。醗酵工学を履修して、バイオエンジニアリング分野の業務に従事してきた演者の経験をお話することが、少しでも皆さまのお役に立てることを願っています。
Published by 学会事務局 on 17 2月 2016
日本生物工学会の和文誌編集委員会は、Fuji Sankei Business i.の企画特集に編集協力をし、第3水曜日に記事を掲載しております。2016年2月17日付で、第23回「酒造りはバイオテクノロジーの原点」が掲載されました。
Published by 支部:東日本 on 03 2月 2016
2016(平成28)年1月23日
日本生物工学会 東日本支部長
石井 正治
東日本支部長賞、日本生物工学会生物工学学生優秀賞(飛翔賞)候補者推薦のお願い
日本生物工学会では、創立90周年記念事業の一環として2012年に生物工学学生優秀賞(飛翔賞)を創設しました。この賞は、博士後期課程に進学して、生物工学の分野で優れた研究業績を上げることが期待される学生会員の研究奨励を目的とするものです。生物工学学生優秀賞受賞者には研究奨励金(5万円)が授与されます。
さらに、2013年より生物工学会東日本支部独自の試みとして、東日本支部長賞を創設しました。東日本支部長賞は生物工学の分野で優れた研究業績を上げることが期待される学生会員(全学年を対象)の研究奨励を目的とするものです。
つきましては、東日本支部長賞ならびに生物工学学生優秀賞への応募者を募集いたします。東日本支部の各大学の先生方におかれましては、是非、優秀な学生会員のご推薦をお願いいたします。
東日本支部長賞への応募ならびに選考方法 |
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生物工学学生優秀賞への応募ならびに選考方法 |
過去の生物工学学生優秀賞受賞者に関しましては、以下のサイトを御参照ください。 |
「生物工学学生優秀賞候補者調書」と「生物工学学生優秀賞候補者推薦書」に必要事項を記入し、「生物工学学生優秀賞」、「東日本支部長賞」または「生物工学学生優秀賞と東日本支部長賞」への応募であることを明記の上、電子メールにて、日本生物工学会東日本支部事務局 E-mail: amishii@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp(TEL. 03-5841-5142)宛、2016年2月15日(月)迄にお送りください。
ご多忙中とは思いますが、どうかよろしくお願いいたします。
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Published by 支部:東日本 on 03 2月 2016
盛況のうちに終了しました。多数のご参加ありがとうございました。
日本生物工学会東日本支部では、毎年度の生物工学フォーラムなどの行事のほか、随時、小規模な「コロキウム」を開催します。
今回のコロキウムでは、併せて2012年度より設けられた日本生物工学会学生優秀賞(飛翔賞)および2013年度より設けられた東日本支部支部長賞の選考を兼ねた、学生ポスター発表・講演を実施します。これらの賞は、生物工学分野での活躍が期待される学生の皆さんの研究を応援する目的で設けられました。飛翔賞、東日本支部長賞の詳細は、こちらの案内をご参照ください。
学生の皆さんの積極的なご応募をお待ちしています。
主催:日本生物工学会 東日本支部
協賛:一般財団法人バイオインダストリー協会
日時 | 2016年3月1日(火)13:00~20:00(懇親会を含む) |
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場所 | 東京工業大学大岡山キャンパス 西9号館ディジタル多目的ホール(講演会)、コラボレーションルーム(懇親会) |
プログラム |
15:55~16:20 学生講演1
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申し込み方法 | 申込みフォームに必要事項を記入し、お申し込みください。 ※当日受付も行いますが、原則として事前登録をお願い致します。 (ポスター発表者は必ず事前登録を行ってください。) |
事前登録締切 | 2016年2月18日(木) |
学生ポスター 発表希望者 | 申し込みフォームより、参加申込をしてください。 また、こちらの要旨フォーマット ポスター発表の定員は30名です。お早めにお申し込み下さい。 要旨提出締切: 2016年2月19日(金) |
参加費 |
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問合せ先 | 上田 宏 E-mail: ueda@res.titech.ac.jp 大河内 美奈 E-mail: okochi@chemeng.titech.ac.jp |
Published by 学会事務局 on 03 2月 2016
盛況のうちに終了いたしました。多数のご参加ありがとうございました。⇒開催報告はこちら
SBJシンポジウムは、日本生物工学会がカバーする広い科学技術・教育分野について、産官学の連携を深め、さらにはアジアをはじめとした諸外国の情報や動向について討議することを目的として、創立100周年に向けて新たにスタートしたものです。
今回は、生物工学の原点である発酵・醸造分野に着目し、食品をはじめとする有用物質の生産やその主役となる微生物に関する新たな知見や開発された先進技術を、主に企業研究者の方々にご紹介いただき、明日の生物工学を議論するシンポジウムにしたいと思います。多数の皆様のご参加をお待ちしております。
【後援】公益社団法人 日本農芸化学会、公益社団法人 化学工学会
公益財団法人 日本醸造協会、一般財団法人 バイオインダストリー協会
公益社団法人 日本生物工学会事務局 (吹田市山田丘2-1 大阪大学工学部内)
TEL: 06-6876-2731 FAX: 06-6879-2034
E-mail: sympo@sbj.or.jp (SBJシンポジウム担当)
Published by 学会事務局 on 25 1月 2016
生物工学会誌 第94巻 1号掲載
五味 勝也
私が会長を拝命してからほぼ半年が過ぎました。その間の10月末に鹿児島で開催された年次大会では、過去最高の一般発表数と参加者数を数えました。天候にも恵まれ成功裡というよりも、大成功のうちに終了しました。私の力が及ぶところではないとは言え、本当に嬉しい限りでした。大会を企画し、滞りなく開催運営に当たられた九州支部の会員の皆様方と、特にご苦労の多かった鹿児島大学をはじめとする地元の皆様方には心より御礼申し上げる次第です。申すまでもなく、年次大会は学会のもっとも重要な活動の一つです。大会が多くの会員の参加を得て盛況に行われることは、私たち本部役員一同、強く望んでいることです。しかし、実際に開催運営するとなると、担当いただく支部の皆様のご努力に頼らざるを得ない状況にあります。
今回の大会に関しては、開催地が各地からの交通の便に必ずしも恵まれているわけではなく、私の場合でも、自分が住んでいる仙台から鹿児島までの直行便がありませんでした。また、企業の採用選考開始が半年ほど遅くなり、もっとも成果が出始める修士2年の学生が、学会要旨の申込時期に、就職活動に時間を費やさざるを得ませんでした(私の研究室でも修士2年の発表はありませんでした)。これらの要因が発表数にどのような影響を及ぼすのか、少し不安に思っておりました。しかし、いざふたを開けてみれば、このような不安はまったくの杞憂に終わりました。大会の成功はひとえに会員の皆様方の学会へのご協力の賜物と感謝申し上げる次第です。
さて、大会の成功を喜んでいるばかりではなく、会長として大会や学会運営の将来像も考えておくことが必要と感じております。ここ数年の年次大会では、一般講演はポスター発表で行われていますが、この発表形式については会員の皆様にも賛否両論あるかと思います。国内外の学会では、ポスター発表が一般的になってきていますが、学生のプレゼンテーション能力の向上など、教育的な面を考えると口頭発表という形式も重要です。口頭発表は受動的で聴いているだけで、内容が理解できるという利点があります。その一方で、発表が一過性で、聞き漏らしや不十分な理解につながる恐れもあります。また、質疑応答時間が限られていることや、質問があまり多く出ないケースもあり、必ずしも十分な討議が行えていないこともあると思います。一方、ポスター発表では、参加者が積極的に内容を読み込む必要がありますが、詳細なデータをじっくり検討することができます。また、発表者との緊密な質疑応答が可能であるなどの利点もあります。実際に学生に大会での発表を勧めると、ポスター発表を好む傾向があります。したがって、年次大会でポスター発表の形式をとることは、発表数増加の一因になっているかと思います。大会での発表数、ひいては参加者数の増加は、学会の財政事情も考えると重要な点であります。このようなポスター発表の利点を活かしていくことは大事だと思いますが、口頭発表の良さも活かせていける方策があると良いと思っています。発表数が800件を超すという中規模以上の大会に発展してきた中では難しいのかもしれませんが、学生などの若手研究者を対象にし、いくつかのトピックスをショートトークのような形式で発表してもらうという方法も検討する価値があるのかもしれません。
今回の大会では、主には学生かと思いますが、多くの若手研究者からの発表がなされました。ここ数年の会員数の推移をみると、学生会員数がやや増加する一方で、正会員数はやや減少傾向にあるように見受けられます。学生に限られるわけではありませんが、大会で発表するだけのために会員になるのではなく、会員としてのメリットを感じてもらえる、会員になって良かったと思えるような学会の在り方を考えていくことが重要だと思っています。これは本学会に限られたことではなく、簡単にできることでもありません。会員の皆様のニーズをしっかり把握し、少しでもそのよう学会の方向性が見いだせれば嬉しいと、今回の大会の盛況ぶりを見ながら感じた次第です。
著者紹介 東北大学大学院農学研究科(教授)
Published by 学会事務局 on 25 1月 2016
PDFファイルをご利用いただくためにはAdobe Reader(無料)が必要となります。ダウンロードはこちらから。
Published by 学会事務局 on 25 1月 2016
生物工学会誌の投稿要領が変わりました。
旧版 | 改訂版 | ||
---|---|---|---|
表記方法 | 3. 引用文献 | 引用URLは本文中ではなく,文献欄に記す. [例] 5) 日本生物工学会:https://www.sbj.or.jp/ |
引用URLは本文中ではなく,文献欄に最新確認年月日とともに記す. [例] 5) 日本生物工学会:https://www.sbj.or.jp/ (2015/11/30) |
4. 字体, 記号略号 |
(追記) 略語を用いる場合には初出時に正式名称を表記(スペルアウト)すること.2回目からは略名で表記する. |
||
図表の作成 | (追記) 4. 図および表のカラー印刷を希望する場合は投稿時に申し出ること. 5. 図および表の二次使用にあたって,出版社の版権許諾が必要な場合は,著者自身で版権許諾の手続きをすること. |
||
原稿送付方法 | 5. 郵送などによる投稿:1号巻末の「送り状」を添付のうえ,事務局宛に送付する. | (削除) |
投稿論文につきましては投稿規程および投稿要領をご一読の上、、事務局・和文誌編集係宛(info@sbj.or.jp)に送付してください。
メールの件名はは「生物工学投稿」とし、メール本文には下記1.~6.の項目を明記してください。
Published by 学会事務局 on 20 1月 2016
日本生物工学会では、2016年度の学会賞(生物工学賞・生物工学功績賞・生物工学功労賞・生物工学奨励賞・生物工学技術賞・生物工学論文賞・生物工学アジア若手賞・生物工学アジア若手研究奨励賞・生物工学学生優秀賞)受賞候補者の推薦を募集しております。
授賞規程(2013年5月25日改正)および以下の推薦要領に従って、各賞にふさわしい候補者の推薦をお願いいたします。
【推薦書類の提出先】公益社団法人日本生物工学会事務局 E-mail: award@sbj.or.jp
メールの件名は「(各賞名)推薦」としてください。
【書類提出締切】2016年3月11日(金)
生物工学学生優秀賞(飛翔賞)の推薦書類は、2016年2月29日(月)までに各支部長宛にお送りください。
(ただし、東日本支部の提出締切日は、2016年2月15日(月))
受賞候補者の方は、事務局から連絡があり次第、調書の提出をお願いいたします。
♦ 関連記事:
Published by 学会事務局 on 20 1月 2016
日本生物工学会の和文誌編集委員会は、Fuji Sankei Business i.の企画特集に編集協力をし、第3水曜日に記事を掲載しております。2016年1月20日付で、第22回「アミノ酸とは」が掲載されました。
Published by 学会事務局 on 20 1月 2016
日本生物工学会では、2016年度研究部会の設置申請を募集しております。研究部会の設置をご希望の方は、研究部会規程に従って研究部会設置申請書を2016年2月26日(金)までに学会事務局宛(info@sbj.or.jp )に提出してください。理事会で審議の上採否を決定し、申請代表者あてに審議結果を通知いたします。 (上記研究部会申請設置書の入力が難しい場合はこちらのフォーマットをお使いください)。
日本生物工学会は、特定分野の研究集会に対して研究部会制度を設置し運営費の一部を補助します。
2010年度から、第1種研究部会、第2種研究部会および若手研究会に対して理事会審議決定の補助金を付与するとともに、研究部会を学会運営の重要な柱と位置づけています。近年、年次大会の目的や効率性などから研究部会 にシンポジウムを行っていただきにくいなどの問題も発生しております。
このような状況に鑑み、理事会では研究部会活動の活性化を目的に、適切な成果発表の方法や場の確保、開かれて 活力ある研究部会をめざした制度の改革について議論しており、研究部会の存続期間などを含めた研究部会規程の見直しを検討しています。
申請に際して以下の点にご留意をお願いします。
活動報告については、年次大会以外の各種の機会に速やかにご報告いただくともに、年度末には研究部会活動報告書および会計報告の提出をお願いいたします。
Published by 学会事務局 on 19 1月 2016
日時 | 2016年2月5日(金)14:00~17:00 |
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場所 | やまと会議室 (近鉄奈良駅 100メートル) http://yamatobill.jp/ 〒630-8213 奈良県奈良市登大路町36番地 大和ビル2F 大東興産株式会社 |
プログラム | 【第一部 発表会】(公開:自由参加)14:00~15:15
【第二部 パネルディスカッション】(非公開:事前登録者のみ)15:30~17:00 「バイオインターフェースの将来」 |
申込み方法 | 第二部は非公開としますので、参加をご希望の方は2016年2月4日(木)までに、下記までメールにてお申し込みください。お名前(フルネーム)とご所属の明記をお願い致します。お申し込みをもちまして、第二部内容の守秘義務にご了承いただいたものとさせていただきます。 |
申込先 | 名古屋大学大学院工学研究科生物機能工学分野 堀研究室 E-mail: dai3hisho@nubio.nagoya-u.ac.jp |
Published by 支部:北日本 on 06 1月 2016
日時 | 2016年3月26日(土)13:00~17:00 |
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場所 | 北海道大学フロンティア応用科学研究棟 2階 鈴木章ホール (札幌市北区北13条西8丁目) |
参加費 | 無料 |
懇親会 | 17:30~ 北海道大学「ファカルティーハウス エンレイソウ」にて開催予定です。 懇親会会費:4,000円(税込) |
参加申込 | こちらの申込フォームに必要事項を記入し、お申し込みください。 (シンポジウム参加につきましては当日参加も受け付けますが、懇親会参加につきましては必ず事前にお申し込み下さい。) |
申込み締切 | 2016年3月18日(金) |
問合せ先 | 日本生物工学会北日本支部 副支部長: 田口精一(北海道大学) E-mail: staguchi@eng.hokudai.ac.jp 担当幹事: 大井俊彦(北海道大学) E-mail: ooi@eng.hokudai.ac.jp |
主催: 公益社団法人日本生物工学会北日本支部
共催: フロンティア化学教育研究センター
Published by 学会事務局 on 05 1月 2016
このページには2015年の日本生物工学会からのお知らせ一覧を掲載しております。
掲載日 | 内容 |
---|---|
2015.12.24 | 大会講演要旨集電子版(PDFおよびEPUB)の公開終了について |
2015.12.24 | 【和文誌】93巻12号の一部を公開しました |
2015.12.24 | 【和文誌】第93巻9号の特集とバイオミディア公開 |
2015.12.24 | 【随縁随意】ある研究者の履歴書から-中西 一弘 |
2015.12.22 | 【学術賞】第13回江崎玲於奈賞受賞候補者推薦のお願い《学会推薦》 |
2015.12.18 | 【JBB】Vol. 121, No. 1 (2016年1月号)オンライン公開 |
2015.12.17 | 【事務局】年末年始休業のお知らせ(12月29日~1月3日) |
2015.12.16 | 【和文誌】Fuji Sankei Business i. 企画特集「よくわかるバイオ」記事掲載 |
2015.12.15 | 【学会賞】2016年度生物工学アジア若手賞/生物工学アジア若手研究奨励賞(The DaSilva Award) 受賞候補者推薦募集 |
2015.12.10 | 【西日本支部】2015年度日本生物工学会西日本支部学生賞受賞者決定のお知らせ |
2015.11.25 | 【随縁随意】地球環境問題に対して我が国はどこまで貢献できる?-菅 健一 |
2015.11.25 | 【和文誌】93巻11号の一部を公開しました |
2015.11.24 | 【和文誌】第93巻8号の特集とバイオミディア公開 |
2015.11.24 | 【学会賞】2016年度生物工学学生優秀賞(飛翔賞)受賞候補者推薦のお願い |
2015.11.18 | 【和文誌】Fuji Sankei Business i. 企画特集「よくわかるバイオ」記事掲載 |
2015.11.12 | 【事務局より】2016年会費納入のお願い |
2015.11.04 | 【事務局より】NHK甲府放送局による大村智博士の論文撮影について |
2015.11.04 | 【セルプロセッシング計測評価研究部会】2015年度優秀学生発表賞決定(2015/11/02) |
2015.11.02 | 【随縁随意】 発見と発明に関する怪談-浅野 泰久 |
2015.11.02 | 【JBB】Vol. 120, No. 6 (2015年12月号)オンライン公開 |
2015.10.30 | 【学術賞】第57回藤原賞受賞候補者の推薦について《学会推薦》 |
2015.10.29 | 第67回日本生物工学会大会 盛会のうちに終了 |
2015.10.23 | 【和文誌】第93巻10号掲載の特集「名古屋議定書に関して」オンライン公開 |
2015.10.23 | 【和文誌】93巻7号の特集・バイオミディア公開 |
2015.10.22 | 【事務局より】大会開催期間(2015年10月26日~28日)中の事務局業務について |
2015.10.21 | 【和文誌】Fuji Sankei Business i. 企画特集「よくわかるバイオ」記事掲載 |
2015.10.20 | 【年次大会】第68回日本生物工学会大会(2016)シンポジウム公募 |
2015.10.09 | 【JBB】Vol. 120, No. 5 (2015年11月号)オンライン公開 |
2015.10.05 | 【中部支部】メールマガジンBBChubu 第8号 発刊 |
2015.09.25 | 【若手会】2015年度生物工学若手研究者の集い 夏のセミナー開催報告掲載 |
2015.09.25 | 【随縁随意】外国人留学生の育成と支援 -高木 博史 |
2015.09.25 | 【和文誌】第93巻9号の一部を公開しました |
2015.09.25 | 【会告】英文誌(Journal of Bioscience and Bioengineering)掲載料改定のお知らせ |
2015.09.25 | 【和文誌】93巻6号特集とバイオミディア公開 |
2015.09.24 | 【研究助成】山田科学振興財団 2016年度研究援助候補 推薦募集《学会推薦》 |
2015.09.16 | 【和文誌】Fuji Sankei Business i. 企画特集「よくわかるバイオ」記事掲載 |
2015.09.11 | 【西日本支部】2015年度学生賞候補者推薦募集 |
2015.09.07 | 【JBB】Vol. 120, No. 4 (2015年10月号)オンライン公開 |
2015.09.04 | 【年次大会】事前参加登録の受付を終了しました |
2015.08.25 | 【和文誌】第93巻8号の一部を公開しました |
2015.08.25 | 【和文誌】93巻5号特集とバイオミディア公開 |
2015.08.25 | 【随縁随意】酵素阻害剤とくすり -森原 和之 |
2015.08.21 | 【学会賞】2015年度授賞式および受賞講演のご案内 |
2015.08.19 | 【和文誌】Fuji Sankei Business i. 企画特集「よくわかるバイオ」記事掲載 |
2015.08.05 | 【事務局より】夏季休業のお知らせ(8月12日~14日) |
2015.08.03 | 【JBB】Vol. 120, No. 3 (2015年9月号)オンライン公開 |
2015.07.31 | 【年次大会】演題番号の通知メールについて(7月31日配信済み) |
2015.07.29 | 【年次大会】演題番号通知メールについて(7月31日配信予定) |
2015.07.29 | 【セルプロセッシング計測評価研究部会】第一回研究討論シンポジウム実施報告 |
2015.07.25 | 【随縁随意】微生物学の発展と広がりの中で思うこと-松下 一信 |
2015.07.25 | 【和文誌】第93巻4号特集とバイオミディア公開 |
2015.07.25 | 【和文誌】第93巻7号の一部を公開しました |
2015.07.17 | 【JBB】Vol. 120, No. 2 (2015年8月号)オンライン公開 |
2015.07.17 | 【和文誌】Fuji Sankei Business i. 企画特集「よくわかるバイオ」記事掲載 |
2015.07.03 | 【年次大会】参加申込み受付中 締切: 2015年9月4日(金)17:00 |
2015.06.25 | 【本部だより】2015 KSBB春季大会に参加して |
2015.06.25 | 【和文誌】第93巻6号の一部を公開しました |
2015.06.25 | 【和文誌】第93巻3号バイオミディア公開 |
2015.06.23 | 【セルプロセッシング計測評価研究部会】2015年度優秀学生発表賞に関するお知らせ |
2015.06.23 | 【学会賞】2015年度学会賞受賞者決定のお知らせ |
2015.06.19 | 【JBB】2014 Impact Factor 1.884 |
2015.06.17 | 【和文誌】Fuji Sankei Business i. 企画特集「よくわかるバイオ」記事掲載 |
2015.06.09 | 【JBB】新編集委員会発足のお知らせ |
2015.06.08 | 【学術賞】平成28年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 受賞候補者の推薦募集《学会推薦》 |
2015.06.04 | 【学術賞】第24回木原記念財団学術賞 受賞候補者推薦募集《学会推薦》 |
2015.06.03 | 【年次大会】講演要旨登録受付中 締切: 7月1日(水)正午 |
2015.06.01 | 【JBB】Vol. 120, No. 1 (2015年7月号)オンライン公開 |
2015.05.25 | 【随縁随意】喜んでばかりはいられない?-正田 誠 |
2015.05.25 | 【和文誌】93巻5号の一部を公開しました |
2015.05.25 | 【和文誌】93巻2号バイオミディア公開 |
2015.05.22 | 【本部より】生物多様性条約・名古屋議定書に関する要請書 |
2015.05.20 | 【和文誌】Fuji Sankei Business i. 企画特集「よくわかるバイオ」記事掲載 |
2015.05.07 | 【JBB】Vol. 119, No. 6 (2015年6月号)オンライン公開 |
2015.04.27 | 【会告】代議員選挙の結果について |
2015.04.27 | 【事務局】学会事務局休業のお知らせ |
2015.04.24 | 【和文誌】93巻1号バイオミディア公開 |
2015.04.24 | 【随縁随意】これから研究室を立ち上げる方へ – 関口 順一 |
2015.04.24 | 【和文誌】第93巻4号の一部を公開しました |
2015.04.23 | 【学術賞】第5回三島海雲記念財団「三島海雲学術賞」候補者推薦募集《学会推薦》 |
2015.04.21 | 【セルプロセッシング計測評価研究部会】第34回動物細胞工学シンポジウム共催のお知らせ |
2015.04.17 | 【本部】第6回産学技術研究会 開催報告 |
2015.04.15 | <法定点検によるサーバ停止のお知らせ> 2015年5月30日(土)13:00~ 5月31日(日)10:00 |
2015.04.15 | 【和文誌】Fuji Sankei Business i. 企画特集「よくわかるバイオ」記事掲載 |
2015.04.15 | 【中部支部】メールマガジンBBChubu 第7号 発刊 |
2015.04.14 | 《公益社団法人 日本生物工学会》寄附のお願い |
2015.04.01 | 【年次大会】第67回日本生物工学会大会サイトオープン |
2015.04.01 | 【研究助成】2015年度内藤記念 講演助成金《学会推薦》 |
2015.04.01 | 【研究助成】第47回内藤記念 海外学者招へい助成金《学会推薦》 |
2015.04.01 | 【学術賞】第47回内藤記念科学振興賞 候補者推薦募集《学会推薦》 |
2015.03.25 | 【和文誌】第93巻3号の一部を公開しました |
2015.03.25 | 【和文誌】92巻12号特集・バイオミディア公開 |
2015.03.25 | 【随縁随意】国立大学改革について思うこと – 江崎 信芳 |
2015.03.25 | 【学術賞】平成27年度 島津賞候補者推薦募集《学会推薦》 |
2015.03.23 | 【JBB】Vol. 119, No. 5 (2015年5月号)オンライン公開 |
2015.03.20 | 【学術賞】第6回(平成27年度)日本学術振興会 育志賞受賞候補者募集《学会推薦》 |
2015.03.18 | 【和文誌】Fuji Sankei Business i. 企画特集「よくわかるバイオ」記事掲載 |
2015.03.17 | 【学会賞】2015年度受賞候補者推薦募集終了のお知らせ |
2015.03.17 | 【JBB】EndNoteアウトプットスタイル提供開始 |
2015.03.03 | 【JBB】Vol. 119, No. 4 (2015年4月号)オンライン公開 |
2015.03.02 | 【代議員選挙】投票受付を終了いたしました |
2015.02.25 | 【和文誌】第93巻2号の一部を公開しました |
2015.02.25 | 【和文誌】92巻11号特集・バイオミディア公開 |
2015.02.25 | 【随縁随意】糖質制限とミトコンドリア - 永井 史郎 |
2015.02.23 | 【東日本支部】2015年度日本生物工学会学生優秀賞(飛翔賞)候補者推薦 受付終了のお知らせ |
2015.02.18 | 【和文誌】Fuji Sankei Business i. 企画特集「よくわかるバイオ」記事掲載 |
2015.02.16 | 【代議員選挙】投票受付中(締切: 2015年3月2日正午) |
2015.02.10 | 【学術賞】第12回日本学術振興会賞 (JSPS Prize)受賞候補者推薦募集《学会推薦》 |
2015.02.09 | 【JBB】Vol. 119, No. 3 (2015年3月号)オンライン公開 |
2015.01.28 | 【東日本支部】東日本支部長賞、日本生物工学会学生優秀賞(飛翔賞)候補者推薦のお願い(締切:2015/2/13) |
2015.01.25 | 【和文誌】92巻10号特集・バイオミディア公開 |
2015.01.25 | 【和文誌】第93巻1号の一部を公開しました |
2015.01.25 | 【随縁随意】伝統は革新の連続~原点を見つめ、能動的に変化していこう~ - 倉橋 修 |
2015.01.23 | 【年次大会】2015年鹿児島大会 シンポジウム公募終了 |
2015.01.22 | 【事務局より】代議員選挙(電子投票の実施)について |
2015.01.22 | 【学会賞】2015年度各賞受賞候補者推薦のお願い |
2015.01.21 | 【和文誌】Fuji Sankei Business i. 企画特集「よくわかるバイオ」記事掲載 |
2015.01.19 | 【事務局より】2015-2016年度代議員の立候補・推薦受付を終了しました |
2015.01.15 | 【JBB】Vol. 119, No. 2 (2015年2月号)オンライン公開 |
2015.01.14 | 【事務局より】2015年度研究部会設置申請募集 |
2015.01.14 | 新着情報 2014年 |
2015.01.08 | 【正会員の方へ】2015-2016年度代議員立候補・推薦受付中(締切:1月19日正午) |
2015.01.06 | 【JBB】2015年1月よりNote及びTechnical Noteを廃止しました |
Published by 学会事務局 on 24 12月 2015
第67回日本生物工学会大会講演要旨集電子版の公開(大会参加者対象)は、2015年12月24日(木)をもって終了する予定です。まだお手元にPDF版およびEPUB版を保存されていない方は、お早めにお手続きください。⇒講演要旨集電子版(PDFおよびEPUB)のダウンロードはこちら
大会講演要旨集の冊子体(会員 4,000円/非会員 5,000円)を希望される方は、学会事務局宛(info@sbj.or.jp)にお申し込みください。⇒購入方法はこちら
Published by 学会事務局 on 24 12月 2015
生物工学会誌 第93巻 第12号
中西 一弘
今から四十数年前の学生の時、筆者は、京都大学工学部で触媒反応工学の研究に携わっていた。この頃、すでに大学のポストを見つけることは難しかったが、幸運にも農学部食品工学科の農産製造学研究室の助手として採用された。実質的に新設の研究室であったので、研究テーマを探すことから始めたが、長年にわたり試行錯誤の日々が続いた。ようやく、研究が軌道に乗り始めたころに、岡山大学工学部に新設された生物応用工学科の教授として赴任したが、一期生がまだ2年生であり、学科の建物ができるまで3年近く待たねばならなかった。ここでも本格的に研究できるようになるまでに随分年月が経過した。
二つの新設の研究室で苦労したことは、研究者であれば誰しも同じではあるが、研究テーマと研究費である。筆者が助手のときには自由に申請できる研究費は科研費のみであった。現在では、さまざまな競争的資金制度や民間の助成金制度が利用できるので隔世の感がする。研究費の面からは、昔よりはるかに研究しやすい環境になっている。一方、教育やいわゆる雑用に取られる時間が増え、研究時間が減っていることも事実である。特に、雑用に対する取組み方を工夫して、研究に必要な時間を確保することが求められる。
さて、研究は、ナンバーワンを目指す研究とオンリーワンを目指す研究に大別される。ナンバーワン研究では、同じ分野で多くの研究者が競って頂点を目指す。通常、多額の研究費が使われる。オンリーワン研究では、それまでは注目されていなかった分野で独創的な研究に挑む。研究テーマ選択の自由度は高いが、リスクは大きいと言える。ただし、ナンバーワン研究でも、その過程では新規性を追求する必要があることは言うまでもない。どちらがよいかは研究者の置かれている立場や考え方により異なる。
上述した事情などにより、筆者は、一貫してオンリーワン研究を志向した。しかし、通常、オンリーワン研究の糸口を探すことは簡単ではない。文献調査、学会・シンポジウム、研究者との交流、あるいは企業との共同研究などを通して得られるさまざまな情報に基づいて納得がいくまで考え抜くことが肝要である。一方、研究室で得られた実験結果、特に、当初の予想とは異なる結果からオンリーワン研究が生まれる場合もある。さらに、同じ研究室に留まるのではなく、機会があれば複数の研究室を経験することもよい。
筆者の場合は、助手のときに留学したミュンヘン工科大学で行った研究が、オンリーワン研究の糸口の一つになった。雑用がまったくない環境で、自分の思うように研究を行えたことは幸運であった。与えられた研究テーマは、スキムミルクの濃縮に使用した限外ろ過膜の水洗浄速度の解析という食品工学分野のテーマであった。初めての分野の研究であったが、最終的に、膜面上に付着しているタンパク質の構造・状態が、洗浄速度に支配的な影響を及ぼすことを示し、一段落をつけることができた。本研究の過程で、付着あるいは相互作用が関与する事象に興味を抱くようになった。このような体験が糸口となって、後日、微生物菌体懸濁液のろ過、糸状菌の膜面液体培養、さらには、物質の固体表面への吸着・脱離現象、有機溶媒系での固定化酵素反応、相互作用を伴う酵素反応、配向制御固定化など多くのオンリーワン研究が生まれた。いずれのテーマにも共通するキーワードは付着・相互作用である。
オンリーワン研究も自己満足で終わるのではなく、学会などで認められると喜びも一入である。筆者の場合、当時はオンリーワンを目指した研究を行っていると自負していたが、今、振り返ると、本物のオンリーワン研究を行っていたと言えるのかどうか、ニッチな分野の研究を行っていただけではないのかと思うことがしばしばである。本会の特に若手の会員諸氏には、本物のオンリーワン研究に挑んで、功をなしていただければと期待しております。
著者紹介 中部大学応用生物学部(教授)
Published by 学会事務局 on 24 12月 2015
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Published by 学会事務局 on 18 12月 2015
1 | Prof. Dewey Ryu | University of California, Davis |
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2 | Prof. Pornchai Matangkasombut | Mahidol University(元学長) |
3 | Prof. Napavarn Noparatnaraporn | Kasetsart University |
4 | Prof. Jochen Büchs | RWTH Aachen University |
5 | Prof. Jung-Keug Park | Dongguk University(元KSBB会長) |
6 | Prof. Byung-Gee Kim | Seoul National University |
7 | Prof. Yoon-Mo Koo | Inha Univ(元KSBB会長) |
8 | Prof. Jian Jiang Zhong | Shanghai Jiao Tong University |
9 | Prof. Wei-Shou Hu | University of Minnesota |
10 | Prof. Virendra Bisaria | Indian Institute of Technology, Delhi |
11 | Prof. Emer. Amaret Bhumiratana | Mahidol University名誉教授(元理学部長) |
12 | Prof. Watanalai Panbangred | Mahidol University |
展示出展企業 | 王子計測機器(株), (株)サンキ精機, 三洋貿易(株), (有)ジオサポート,(株)島津製作所,(株)セントラル科学貿易, タイテック(株), (株)高杉製作所, (株)バイオット, (株)平山製作所,フェニックスサイエンス(株), (株)マルハニチロ食品, (株)丸菱バイオエンジ, 安井器械(株), 和光純薬工業(株), 神戸天然物化学(株), スクラム(株), (株)トーホー, 日本ベクトン・ディッキンソン(株), ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ(株), 不二製油(株) |
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業務協力企業 | (株)アサイコンピュータサービス, (株)ダイナコム, 和田総合会計事務所 |
顧問 | 小林 猛, 吉田 敏臣 |
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名誉会員 | 塩谷 捨明, 奥村 康 |
功労会員 | 冨田 房男, 西野 徳三, 石井 茂孝, 蓼沼 誠, 田中 秀夫, 山縣 民敏, 大宮 邦雄, 岡崎 光雄, 岡部 満康, 山根 恒夫, 安部 康久, 荒井 基夫, 加藤 暢夫, 菅 健一 , 高野 光男, 山田 靖宙, 長谷川 徹, 室岡 義勝, 石崎 文彬, 緒方 靖哉 |
Published by 学会事務局 on 18 12月 2015
3D image of the hydroxyapatite (HA) disk and mixed-species oral biofilm visualized by continuous-optimizing confocal reflection microscopy (COCRM). Oral biofilm was produced by mixed-species oral bacteria cultured in TSB medium (1% saliva) on an HA disk. The reflection microscopy-based method COCRM uses reflected light, instead of fluorescence in confocal laser scanning microscopy, as a signal. Thus, COCRM does not depend on fluorescence and permits three-dimensional visualization of biofilms without genetic transformation or fluorescent probing. The COCRM technique can sequentially visualize intact biofilms and reveal their basal materials (in this case, on HA disks). Furthermore, a combination of COCRM and fluorescent proteins or staining can be used to visualize the localization of the subpopulation in the biofilm.
The image was taken by Dr. Tomohiro Inaba at Prof. Nobuhiko Nomura laboratory, Faculty of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba (http://www.envr.tsukuba.ac.jp/~microbio/).
⇒JBBアーカイブ:Vol.107 (2009) ~最新号
⇒JBBアーカイブ:Vol. 93(2002)~Vol. 106(2008)
Published by 学会事務局 on 16 12月 2015
日本生物工学会の和文誌編集委員会は、Fuji Sankei Business i.の企画特集に編集協力をし、第3水曜日に記事を掲載しております。2015年12月16日付で、第21回「乳酸菌の働き」が掲載されました。
Published by 学会事務局 on 15 12月 2015
日本生物工学会では、生物工学アジア若手賞、および生物工学アジア若手研究奨励賞(The DaSilva Award)の2016年度受賞候補者の推薦を募集しております。
生物工学アジア若手賞は、21世紀の人類社会の発展と地球環境の保全に必須である生物工学(バイオテクノロジー)の分野で顕著な研究業績をあげたアジアの若手研究者に授与されます。
生物工学アジア若手研究奨励賞(The DaSilva Award)は、元ユネスコバイオサイエンス部長であった故Edgar J. DaSilva博士のご寄付により創設されたもので微生物に関連するバイオテクノロジーの分野で、近い将来に顕著な研究業績をあげることが期待されるアジアの若手研究者に授与されます。
正会員におかれましては、推薦要領をご参照のうえ、各賞の趣旨にふさわしい優秀な若手研究者の推薦をよろしくお願いいたします。
推薦書類は、2016年3月11日(金)までにメールで学会事務局(学会賞担当: award@sbj.or.jp )宛に送付してください。
PDFファイルをご利用いただくためにはAdobe Reader(無料)が必要となります。ダウンロードはこちらから。
Published by 支部:北日本 on 13 12月 2015
Published by 支部:西日本 on 10 12月 2015
Published by 支部:西日本 on 10 12月 2015
日本生物工学会西日本支部では、生物工学に関連する優れた実績を讃え、下記の5名に2015年度の支部学生賞を授与することに決定しました。誠におめでとうございます。
藤野 志保子(岡山大学大学院環境生命科学研究科M2)
森重 なつみ( 山口大学大学院農学研究科M2)
渡邉 研志(広島大学大学院先端物質科学研究科D3)
松山 莉麻(徳島大学大学院ソシオテクノサイエンス研究科M2)
桑村 修司(徳島大学大学院ソシオテクノサイエンス研究科M2)
Published by 支部:中部 on 04 12月 2015
Published by 支部:九州 on 04 12月 2015
日時 | 2015年10月31日(土)10:30~16:30 |
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会場 | 九州工業大学 飯塚キャンパス(福岡県飯塚市川津 680-4) |
日時 | 2015年12月5日(土) |
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場所 | 宮崎大学 農学部講義棟(木花キャンパス:宮崎市学園木花台西1丁目1番地) |
Published by 支部:東日本 on 04 12月 2015
Published by 支部:関西 on 04 12月 2015
日本生物工学会関西支部では、例会ならびに見学会/懇親会を下記の通り開催いたします。多数ご参加下さい。
アポトーシス(機能的細胞死)およびプログラム細胞死は真核生物にのみ存在し、分化などに必須の機能であることが知られているが、原核生物にアポトーシスは存在しないのだろうか?近年、原核生物にも多数の toxin-antitoxin (TA) system と呼ばれる自殺遺伝子制御系が存在することが明らかとなり、様々な生理機能を有することが示唆されてきた。また、自殺遺伝子であるtoxinを利用して様々な応用技術が開発されている。私たちは、MazF toxin (ACA 配列特異的RNA分解酵素) を用いて RNA ウイルスであるヒト免疫不全ウイルス(HIV) や C型肝炎ウイルス(HCV) を細胞内から根絶できることが可能であることを示した。また、細胞内で目的タンパク質のみを発現できる “single protein production (SPP) system” をさらに応用し、目的タンパク質のアルギニン残基をすべて毒性があるカナバニン (アルギニン誘導体) に置換したタンパク質の創生に成功した。今回は、TA system の生理的役割およびこれまで開発した応用技術について紹介する。
アフリカおよび地中海沿岸諸国を中心に、根寄生雑草による農作物への被害は年間一兆円に上ると推定されている。また、アフリカの開発途上国での農作物の減収は飢餓問題に直結するため、この問題の早期解決が求められている。これまでに多くの研究者らによって様々な防除方法が提案されてきたが、実用化にいたった例はなく、依然、根寄生雑草による被害は拡大中である。我々は、根寄生雑草に選択的な除草剤の開発に向けて、その標的となる分子を探索している。日本に帰化した根寄生植物であるヤセウツボ(Orobanche minor)を実験材料として、発芽種子のメタボローム解析を行ったところ、この過程でガラクトシルスクロースであるプランテオースが代謝されることが明らかとなった。本講演では、根寄生雑草の発芽におけるプランテオース代謝の重要性と、防除標的としての可能性について、これまでに得られている知見を紹介する
清酒の分析項目としては、日本酒度・アルコール度数・酸度・アミノ酸度が一般的であるが、それらの分析値が同一であっても清酒の味わいに違いが見られることがある。こうした味わいの違いを客観的な指標に落とし込むことができれば、清酒のおいしさの追求やおいしさを担保するような品質管理に役立てられると期待される。そこで我々は、味認識装置とメタボロミクス技術を組み合わせて、上記のような一般分析値では把握できないような清酒の酒質特性を客観的な指標に落とし込むことを試みている。本講演では、「白鶴錦を使用した大吟醸酒の酒質特性の解析」、「清酒の押し味の解析」の2つの具体的な事例を取り上げて、我々の取り組みを紹介する。
Published by 部会:代謝工学研究部会 on 01 12月 2015
有用物質生産微生物、植物の代謝工学研究は、細胞内の代謝解析、ゲノム編集、合成生物工学などの成果を取り込みながら産学で大きな進展を見せています。そこで、代謝工学研究の現状とこれからの方向性を展望するためのシンポジウムを企画しました。産学の研究者、学生の皆様の来聴を歓迎します。
日時: 2016年1月21日(木) 13:30~17:30
場所: 大阪大学吹田キャンパス 工学研究科C2棟メモリアルホール
【講演内容】
参加費: 無料
参加登録: 不要
連絡先:
〒565-0871
大阪府吹田市山田丘1-5 大阪大学大学院情報科学研究科代謝情報工学講座
松田 史生 (fmatsuda@ist.osaka-u.ac.jp , TEL 06-6879-7432)
Published by 学会事務局 on 25 11月 2015
生物工学会誌 第93巻 第11号
菅 健一
1960年代、我が国の高度経済成長に伴って発生した深刻な公害問題、この危機を克服した技術、さらに1990年代に入り、地球規模での環境保護で大きな課題になっている地球温暖化、その原因と考えられる温室効果ガスの削減など、我々が得た経験や技術を発展途上国に広く導入できれば、地球の環境破壊を最小限に抑えることができるかもしれません。このことを踏まえて、日本が経験した公害の歴史とその対策を振り返ってみたいと思います。
戦後70年という言葉が新聞紙上を賑わしていますが、敗戦から10年足らずの1956年(昭和31年)、政府は高度経済成長を促進させるため、四日市に石油コンビナートを建設し、さらに全国に同様のコンビナートを建設するなど、経済の飛躍的な成長政策を打ち出しました。昭和33年度版科学技術白書によれば、この当時、日本は先進国から科学技術を輸入して近代化を図ることに汲々とし十分な研究能力を持つ余裕がなかったようです。また、これらの技術には排ガスや排水処理に対する考慮がなされていなかったため、1960年代、各地で大気汚染、水俣病、イタイイタイ病などのいわゆる公害が発生することとなりました。当時はまだ公害の深刻さに対する政府の認識が甘かったこと、さらに、日本の国際競争力が弱かったこともあって、公害対策に力を入れれば、経済の発展が立ち遅れるという考えがあったといわれています。
しかし、高度経済成長の中、各地の公害問題の発生に加えて、自動車の排ガス、光化学スモッグ、河川、湖沼、湾岸地域などの水質汚染などが発生して、国も本格的に公害対策を講じる必要が生じるようになりました。こうして、1970年のいわゆる公害国会で公害防止のための法律、公害対策基本法が成立し、さらに、1971年、公害対策本部に代わって環境庁を設立させ、本格的に環境問題に取り組む体制が誕生しました。大学関係の研究者の間でも環境問題解決に向けて関心が高まり、公害関連問題をいろいろな角度から総合的に研究するため1970年代に「科学研究費補助金特定研究」という共同プロジェクトが発足しました。私どもも市川邦介教授、前田嘉道先生(現・姫路工大名誉教授)の下、東京大学農学部有馬啓教授を研究代表者として1974年に発足した「微生物による環境浄化」という特定研究に参加しました。本研究室では富栄養化の原因となる窒素、リンの除去について研究しました。このころ環境問題の持つ総合科学的な性格と、対象とする分野の広がりから、その解決のために新たな科学を構築することが必要という認識も生まれ、環境問題に対する科研費はその後「環境科学特別研究」として1977年から10年間続き、全国の大学の研究室が参加し、既存の学問領域を越えて環境科学を体系づけることとなりました。
日本ではこのような公害に対する取組みによって、大気中の二酸化硫黄の濃度については大幅に改善がなされ、水質汚濁についても有害物質濃度は環境基準を達成するようになっています。このように日本は70年代においてさまざまな公害に悩まされましたが、その経験から、現在では高いレベルの汚染防止技術が築かれました。
一方、1980年後半から人間の社会、経済活動によって増加した地球上の温室効果ガスによって、平均気温が上がり、海水面が上昇、生態系の変化が生じるという温暖化問題が生じてきました。地球温暖化は人類の生存基盤を直接脅しかねない問題であり、早急な対策が必要であります。この問題は先進国と開発途上国の双方がともに取り組むべき問題でありますが、途上国においては、高度経済成長に伴う大気汚染や水質汚濁などの深刻な環境汚染問題を抱えているため、地球温暖化と環境汚染対策を同時に行うことは困難です。公害対策先進国である日本はこれまで獲得してきた技術やノウハウ、さらには新しい省エネ技術やバイオ技術を活用して、途上国を技術支援し、世界全体の温室効果ガス削減に益々貢献して欲しいものです。
著者紹介 大阪大学名誉教授
Published by 学会事務局 on 25 11月 2015
PDFファイルをご利用いただくためにはAdobe Reader(無料)が必要となります。ダウンロードはこちらから。
Published by 学会事務局 on 24 11月 2015
本学会では、創立90周年記念事業の一環として生物工学学生優秀賞(飛翔賞)を設置しました。本賞は、日本の大学の博士後期課程(あるいはそれに同等の大学院教育課程)に進学して優れた研究業績を上げることが期待される学生会員の研究奨励を目的として、研究奨励金(5万円)を授与するものです。⇒受賞者一覧はこちら
正会員は同賞の受賞候補者を、所定の書式により支部長を経由して推薦することができますので、優秀な学生会員の推薦を宜しくお願いいたします。
※本賞は大会時に表彰されます。受賞者は対象となった研究の成果(あるいはその一部)についてi) 本会大会における発表、もしくはii) 本学会の英文誌または和文誌での論文などで発表いただくこととなっております。
支部長は上記書類1, 2と共に支部推薦書を事務局まで提出して下さい。
⇒生物工学学生優秀賞(飛翔賞)支部推薦書 [Word / PDF / PDFフォーム(576KB)]
Published by 学会事務局 on 18 11月 2015
日本生物工学会の和文誌編集委員会は、Fuji Sankei Business i.の企画特集に編集協力をし、第3水曜日に記事を掲載しております。2015年11月18日付で、第20回「地球にやさしいプラスチック」が掲載されました。
Published by 支部:東日本 on 13 11月 2015
日本生物工学会東日本支部主催の賀詞交換会を、下記の日程で開催致します。意見交換ならびに懇親を深める場としていただけますとさいわいです。
12:50~ 受付
13:10~13:20 開会の辞
13:20~14:20 講演会
「交雑による下面発酵酵母育種の新たな展開
~交雑育種技術の開発と新規菌株の作出・評価~」
………太田 拓(キリン株式会社)
「生物工学における睡眠」
………柏木 香保里(スリープウェル株式会社)
14:20~14:30 休憩
14:30~15:30 講演会
「先端膜技術を活用した農業(アイメック)」
………森 有一(メビオール株式会社)
「茶飲料におけるカフェイン除去技術について」
………塩野 貴史(キリン株式会社)
15:30~15:40 閉会の辞
16:00~17:50 ビール工場見学
18:00~19:30 懇親会
Published by 学会事務局 on 12 11月 2015
平素より学会活動にご協力賜り、誠にありがとうございます。
2016年の会費の納入をお願い申し上げます。会費は会誌の刊行、大会の開催、講演会、その他学会の事業運営にあてられますので、何卒ご協力下さいますようよろしくお願い申し上げます。なお、振込用紙は12月上旬に会員の皆様宛に直接お送り致します(会費口座振替登録者は除く)。
2016年会費 (1月~12月、不課税)
正会員 | 9,800円(だたし、海外在住の正会員は12,000円) |
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学生会員 | 5,000円 |
団体会員 | 30,000円 |
賛助会員 | 50,000円(1口以上) |
振込用紙がお手元にない場合は、会費のお支払い方法をご参照ください。
海外会員の方は、11月にメールおよび航空便でお送りした会員継続申込書に必要事項を記入の上、2015年12月18日(金)までにご返送ください。
2009年より英文誌(JBB)は電子ジャーナルへのアクセス権のみとなりました。冊子体はご希望の会員に年額5,000円(税込)で有料配布しております。正会員および学生会員の方で、新規に有料購読をご希望の方はできるだけ早めにお知らせください。また、冊子購読を中止される場合も早めに事務局までご一報ください。
毎年の会費をご指定の銀行口座からお支払いいただくことも可能です。預金口座振替依頼書を、下記学会事務局までご送付下さい(押印をご確認下さい)。
会誌送付先、住所、会員資格(学生会員から正会員へ移行)などの変更は、会員サービスから異動届出をお願いします。FAXの場合は、ダウンロードした書面にご記入のうえ、下記宛にお送り下さい。
2015年12月18日(金)までに理由を付してE-mailまたはFAXにてお届け下さい。なお滞納会費があれば納入をお願いします。⇒詳しくはこちら
年度途中で退会された場合、会費は返金いたしません。年度末退会(12月31日付での退会)を希望する方は、その旨退会届にご記入ください。
日本生物工学会事務局
〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2番1号
大阪大学工学部内
公益社団法人 日本生物工学会
Tel: 06-6876-2731 Fax: 06-6879-2034
E-mail:
Published by 学会事務局 on 04 11月 2015
2015年11月4日にNHK甲府放送局のディレクターが、ノーベル医学・生理学賞を受賞された大村智博士の特集番組(NHK甲府放送局にて2015年11月6日夜 放送予定)の取材のため、日本生物工学会事務局を訪れました。
今回の取材では、大村先生が山梨大学で行った研究の成果で日本生物工学会の「醗酵工学雑誌」に掲載された論文の撮影が行われました。
醗酵工學雑誌 42巻9号
1964年9月15日発行
「イオン交換樹脂の醸造工業への応用に関する研究 :
(第14報)
ブドウ酒の重金属障害に対する安定化について(その2)」
…加賀美 元男, 大村 智
(醗酵工學雑誌 42巻9号, p. 571-575)
Published by 学会事務局 on 04 11月 2015
セルプロセッシング計測評価研究部会では、「優秀学生発表賞」を設けています。
優秀学生発表賞は、将来を担う研究者・開発者の卵たち(高専生、学部生および大学院前期課程(修士)学生)の意欲向上や自身の研究に対する更なる理解を促す動機づけを目的としています。
本年度は、第67回日本生物工学会大会で一般講演(ポスター発表)を行った、高専生、学部生および大学院前期課程(修士)学生の発表(16研究グループの30名)に対し、計33名の先生方による厳正な審査を行い、以下の6名に優秀学生発表賞を授与いたしました。
受賞された方および関係者の皆様、おめでとうございます!
優秀学生賞は、来年度も実施いたします。
多くのご参加をお待ちしております。
Published by 学会事務局 on 02 11月 2015
生物工学会誌 第93巻 第10号
浅野 泰久
講演会に付随したパネルディスカッションに何度か出演させていただいたことがある。あらかじめ、座長と大まかな到達点について話し合うのだが、傍から思うほどはっきりと結論を決めて臨むものではなく、ありとあらゆる発言が可能なアドリブの世界である。滔々と自分の意見をうまく述べる演者もあり、また予想しなかったような発言もあって、異なった方向に展開していく場合もある。全体の意見を踏まえ、その流れに沿うように、また自分からの新しい視点を入れるように、瞬時に協調点などを探って発言しなければならず、表現に慣れていない者は大変冷や汗をかくものである。自己の発言記録を読むと、論理が整然とせず紆余曲折しているなど、記録とするには大幅に修正を要することが多い。このように、パネルディスカッションは、研究と似ていて、瞬間のきっかけで局面が展開する芸のようにも思える。
数年前、アメリカで開催された産業用酵素の講演会で、私は、各国における酵素の産業利用についてのパネルディスカッション要員として乞われて壇上に上がった。テーマ以外の打ち合わせはまったくなかった。外国人として口下手は当然なので、ある種の気楽さもあったが、まったく準備がない状況で窮地に陥り、最後の瞬間に自分が思いついた話題は、以下のようなものだった。
「私は幸運にも比較的長く研究に従事する機会を得ました。発見・発明について言えば、たとえば1000の発明をして特許を取ったとしても、3つさえ産業化のきっかけにもならないそうだ。日本の酵素応用技術が世界を先導してきたことは周知のとおりである。そのプロセスの多くは、発見を伴った発明であったことに気づいて欲しい。発明だけしようとしてもコピーになることが多いのではないか。発見についてたとえ話をさせていただきます。発明に先立つMr.発見君は、いわばものすごいスピードで駆け抜けてゆくので、彼が通る瞬間は、普通の人間はほとんどわからないそうです。彼を見た人は少ないが、前髪だけに毛が生えているが、頭の後ろはのっぺらぼうであり、とても変わった姿であるらしい。人間は発見・発明をしようといつも待ち構えており、彼を捕まえようとするのだが、なかなか捕まえられない。なぜなら彼が駆け抜けた後に彼を捕まえようとしても、後頭部がのっぺらぼうだから、つるりと逃げられてしまうのだ。まれに捕まえることができるのは、彼が真正面から走ってきたときであり、そのときだけ前髪をがっちり捕まえることができるのである。」会場は大爆笑となり、この短いスピーチで難を切り抜けた。実は、これは私が在籍した(財)相模中央化学研究所に伝えられていた、有機化学上の発見に関する怪談の一つであった(注)。
豊富な自然の中で遊びながら育った私が、実験科学に魅せられ大きく研究の方向に進路を転換させていただいたのは、有機化学を専門とする研究室で卒業研究の機会を得た時のことである。さらに、大学院では応用微生物学を専門とする研究室に所属し、ご指導をいただいた優れた先生や先輩方のおかげで、実験室での実験生活の楽しさと、自然の中での幼年期の遊びとをいわば重ね合わせることができた。ありとあらゆる実験と数限りない失敗を重ねることを許していただいた、先生方の大らかなご指導に感謝している。
自然は永遠であり、人間はそのほんの一部を解明してきたに過ぎない。これまでの研究人生の中で、はたして彼がMr.発見君だったのかどうかは釈然としないが、偶然と思われる生物現象の発見に何度も遭遇した。一方、自分の自然に対する洞察力のなさを痛感し、悔しい思いをすることもあった。それらの発見を、発明として形にし、産業化へと導いていただいたのは、やはり優れた先生方、同僚、学生諸君、そして企業の研究者の皆様であった。分子生物学が発展し、研究がデジタル化されている現在であっても、私は自然界を超高速で走るMr.発見君の気配を以前にもまして大きく感じている。過去のアナログ的な時代の研究だけにMr.発見君が潜んでいるのではないと思う。彼になかなか巡り合えない苦しみも大きいが、別のMr.発見君を正面から捕まえてみえたいものである。
(注)「「幸福」が来たら、躊らわず前髪をつかめ、うしろは禿げているからね。」『レオナルド・ダ・ヴィンチの手記(上)』(杉浦民平訳、p. 40、岩波文庫)に由来していると考えられる。
著者紹介 富山県立大学工学部生物工学科(教授)、JST、ERATO浅野酵素活性分子プロジェクト研究総括
Published by 学会事務局 on 29 10月 2015
第67回日本生物工学会大会(2015年10月26日~28日、城山観光ホテル)は、盛会のうちに終了いたしました。
ご参加いただきました皆様、ご協力いただきました関係者の皆様に深く感謝申し上げます。
第68回日本生物工学会大会は、2016年9月28日(水)~30日(金)に富山国際会議場にて開催される予定です。
Published by 学会事務局 on 23 10月 2015
PDFファイルをご利用いただくためにはAdobe Reader(無料)が必要となります。ダウンロードはこちらから。
Published by 学会事務局 on 22 10月 2015
第67回日本生物工学会大会開催のため、2015年10月26日(月)から28日(水)にいただきましたお問い合わせ、および投稿論文の受付については、10月29日(木)より、順次対応いたします。予めご了承ください。
Published by 部会:メタボロミクス on 22 10月 2015
メタボロミクス講習会 2015
日本生物工学会メタボロミクス研究部会主催
オームサイエンスの一つとして注目されているメタボロミクスについて理解を深めていただき,実際にメタボロミクスを実施していただけるための技術の習得を目的として,今年も例年通り,下記講習会を開催させていただきます.今年は新たに質量イメージング講習をメニューに加え,3日間の講習とします.
日時:2015年12月9日(水)~12月11日(金)
場所:大阪大学生物工学国際交流センター(大阪大学吹田キャンパス内)β棟3階セミナー室
講習内容(予定)
12月9日(第1日)
(午後) イントロダクション:メタボロミクスについて 基本講義:ガスクロマトグラフィー(GC)と多変量解析
12月10日(第2日)
(午前)
福崎講義「メタボロミクスの精密表現型解析への応用」
実習:GC/MSを用いたサンプル分析
(午後)
実習:GC/MSデータの多変量解析
実習終了後,懇親会(予定)
12月11日(第3日)
(午前)
実習:イメージングMSを用いたサンプル分析
(午後)
ラウンドテーブルディスカッション,総括
終了予定 17:00頃
参加費:無料
募集定員:若干名
申し込み方法: 以下の内容のメールを送信してください.定員に達したら締め切らせていただきます.
1)メールのタイトルは,「2015メタボロミクス講習会参加希望(氏名@所属)」としてください.
2)本文中に,以下の項目を記載してください. 氏名 所属 現在の仕事 メタボロミクスを何に使いたいか? その他
3)(申し込み用アドレス) fukusaki[atmark]bio.eng.osaka-u.ac.jp
以上です.
2015年10月
福崎英一郎
日本生物工学会メタボロミクス研究部会代表
大阪大学工学研究科生命先端工学専攻教授
Published by 学会事務局 on 21 10月 2015
日本生物工学会の和文誌編集委員会は、Fuji Sankei Business i.の企画特集に編集協力をし、第3水曜日に記事を掲載しております。2015年10月21日付で、第19回「有機系廃棄物からの燃料用バイオガス生産」が掲載されました。
Published by 学会事務局 on 20 10月 2015
第68回日本生物工学会大会
実行委員長 伊藤 伸哉
第68回日本生物工学会大会は2016年9月28日(水)~30日(金)まで富山国際会議場-ANAクラウンプラザホテル(富山市)にて開催されます。つきましては、日本生物工学会大会にふさわしいシンポジウムを公募します。
会員各位におかれましては提案書に
1) 課題名(日本語によるシンポジウム、英語によるシンポジウムの別)
2) 開催の趣旨
3) 世話人名(連絡先)
4) 参加予定者数(講演者、参加者)
5) その他希望事項
をお書きいただき、2015年11月16日(月)~2016年1月15日(金)の間に、メールにて下記宛までお申込みください。
なおシンポジウム世話人は、参加登録開始日(2016年5月9日予定)の時点で本学会正会員である必要がありますので、ご注意ください。
会場数に限りがありますので、応募多数の場合には、「国際展開推進のための英語によるシンポジウム」、「産業界への貢献」、「新研究分野の開拓」、「若手会員の育成」というコンセプトに沿った申請を優先的に採択させていただきます。
シンポジウムの開催時間は2時間を基本とさせていただきます。採択課題は上記1から3の項目を大会HPにて掲載させていただきます。研究部会からの申請であっても、採択において優先されるものではありません。基本的にシンポジウムの講演者への旅費、謝礼は実行委員会ではご用意できません。
上記趣旨をご理解の上、ご応募いただきますようお願い申し上げます。
採択につきましては2月中旬に世話人にメールにてお知らせいたします。
【申込先】
名古屋大学大学院生命農学研究科生命技術科学専攻
シンポジウム担当: 中野 秀雄
E-mail: hnakano@agr.nagoya-u.ac.jp
【募集 】
【選考の手続き】
■関連記事:【年次大会】シンポジウムの開催と運営に関する理事会方針
https://www.sbj.or.jp/meeting/meeting2010_sympo_board_policy.html
Published by 支部:九州 on 15 10月 2015
(講演時間12分:発表10分、討論2分)
(講演時間12分:発表10分、討論2分)
(講演時間12分:発表10分、討論2分)
(講演時間12分:発表10分、討論2分)
(講演時間12分:発表10分、討論2分)
(講演時間12分:発表10分、討論2分)
Published by 支部:九州 on 15 10月 2015
(講演時間15分:発表10分、討論・審査5分)
(講演時間15分:発表10分、討論・審査5分)
(講演時間15分:発表10分、討論・審査5分)
Published by 学会事務局 on 13 10月 2015
⇒印刷用パンフレット(605KB)
日時 | 2016年1月22日(金)13:00~ |
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場所 | 徳島大学 常三島キャンパス内 工業会館 2階 メモリアルホール (〒770-8506 徳島市南常三島町2-1 ) |
プログラム |
(14:05 休憩)
(15:15 休憩) 【一般講演】(演題申込み受付は終了しました)
「長鎖モノエン脂肪酸を含む魚油による抗動脈硬化作用」
|
参加費 | 参加費2,000円(非課税)、懇話会費4,000円(税込)ただし、いずれも学生無料 |
定員 | 100名(先着順) |
申込み方法 | E-mailにて、住所、氏名、所属、メールアドレス等を明記の上、下記宛に。懇話会参加の有無も必ずご記載ください。 |
申込先 | 〒536-8553 大阪市城東区森ノ宮1-6-50 地方独立行政法人大阪市立工業研究所 生物・生活材料研究部 永尾寿浩 TEL: 06-6963-8073 FAX: 06-6963-8079 E-mail: nagao@omtri.or.jp |
備考 | お申込みいただいたお名前等の個人情報は、参加確認および今後の学際的脂質創生研究部会講演会のご案内以外の目的には使用いたしません。 |
Published by 支部:東日本 on 13 10月 2015
日時 | 2015年12月19日(土) 13:30~ | ||||||||||||||||||||||||
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場所 | 東京都立戸山高等学校 (東京都新宿区戸山3丁目19−1) |
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対象 | 高校生およびその父兄 | ||||||||||||||||||||||||
内容 | プログラム
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参加申込 ・ 問合せ先 |
日本生物工学会 東日本支部 支部長: 石井 正治(東京大学) E-mail: amishii@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp |
Published by 支部:中部 on 05 10月 2015
日本生物工学会中部支部のメールマガジンBBChubuの第8号(2015年10月号)を掲載しました。
⇒日本生物工学会中部支部 メールマガジン『BBChubu』(第8号)(2.70MB)
BBChubuは、中部支部の会員相互の交流のためのマガジンで、研究紹介、留学体験、大学ブランド商品紹介、中部地区の企業紹介、コーヒーブレイクという会員交流広場(懸賞問題付き!)もあります。
他支部の会員の方々にもお知らせいたしますので、ご覧いただき、ご意見をお送りください。懸賞問題へのご投稿もお待ち申し上げます。
中部支部 BBChubu編集担当
Published by 学会事務局 on 25 9月 2015
2015年7月11日・12日に、愛知県北名古屋市(タナベ名古屋研修センター)で開催された2015年度生物工学若手研究者の集い 夏のセミナーの活動報告を公開しました。⇒開催報告はこちら
Published by 若手会 on 25 9月 2015
本年度の生物工学若手研究者の集い(若手会)・夏のセミナー2015は7月11日~7月12日に、愛知県北名古屋市・タナベ名古屋研修センターを会場として開催されました。
今回の夏のセミナーでは、『異種格闘技戦』をテーマにし、『異分野』の交流が促進されればという願いがありました。特別講演では、なるべく広い分野の方をお招きできればと思い、合計7名の御講演者様に講演をしていただきました。また、初の試みとして懇親会でのポストイットディスカッション、ポスター賞受賞者の講演や名刺を使用したイベント等を企画いたしました。名古屋という地の利を生かし、例年の1泊2日のセミナーよりも少し長めに時間を設定いたしました。
そんなタイトな内容にも関わらず、全国からたくさんの方が参加してくださり、おかげさまで、一般56名、学生76名、計132名の若手研究者(格闘家)が,親睦を深め、有意義な時間を過ごせたのではないかと思っております。
ウェルカム企画
稲沢グランドボウル
有志で集まったプレ企画(ボウリング大会)
本会前から交流を深めています
本会開始
タナベ名古屋研修センター
どうやら今年で無くなってしまうようです。
想い出の地がなくなるのはちょっと寂しい…
準備完了♪
続々と到着されています
実行委員長の蟹江(名古屋大学)の挨拶と、
若手会会長の加藤竜司先生(名古屋大学)からの挨拶により開始!!
さぁ、ひと夏の縁は作れるのでしょうか??
まずは講演会から開始しました。
特別講演1
室谷健太先生(愛知医科大学)
『医学部の中で統計家は何やってるの?』
特別講演2
山本卓先生(広島大学院)『ゲノム編集研究の現状と可能性』
特別講演3
五味勝也先生(東北大学大学院)
『麹菌研究遍歴30年~僕が麹菌を研究している理由(わけ)~』
会場の様子
開始早々活発なディスカッションが繰り広げられました
ちょっと休憩の後研修セミナーへ
研修セミナー
根本章代先生(株式会社インソース)
アサーティブコミュニケーションに関して学びました。
グループワークも和気藹々と進み、会場が温まってきました。
幹事も楽しんでおります(笑)
夕食の後はポスターセッションへ
ポスターセッション
学生・一般を合わせ、計68演題と過去最大数!!
熱い『異種格闘技戦』が繰り広げられました。
入浴の後、ポストイットディスカッションを行いました。
16グループに分かれて、テーブルごとに各テーマを議論。
意見をポストイットに書き、模造紙に貼り付け、最後に意見をグループ化&見える化してまとめいきます。
複数人が同時に意見を出せるという点もあり、たくさんの意見が飛び交いました。
交流会をかねた本イベントは盛り上がっていました。
ファシリテータの先生方、ご協力ありがとうございます!!!!
夜の交流会は、まだまだ続く・・・
一夜明けて講演会からのスタート。
特別講演4
神谷哲先生(株式会社明治)
『人の飲み込み現象を科学する~医食工連携による学際領域への挑戦~』
特別講演5
嶽北和宏先生(医薬品医療機器総合機構)
『PMDAの業務と私のこれまでのキャリアについて』
ちょっとだけ休憩を挟み
特別講演6
成川真隆先生(東京大学大学院)
『食べ物の好き嫌いはどのように生じるのか?』
特別講演7
大池秀明先生(農業・食品産業技術総合研究機構)
『体内時計 + 栄養学』
タイトなスケジュールにも関わらず、アツい議論が繰り広げられました。
これぞ若手会の醍醐味。
昼食後も、まだまだイベントは続きます。
名刺抽選会
名刺を使っての抽選会です。今回初のイベントで、内心ドキドキしていました。
名刺を多く交換した人が有利になったはず。
皆様、たくさんの方々と交流されてました!!
続いて、ポスター賞の発表&授賞式へ
ポスター賞の発表&授賞式
飛翔奨励賞
里村淳さん(京大院)
『タンパク質フォールディングメモリーによるリパーゼの改変』
立上陽平さん(京大院)
『共生過程におけるミヤコグサ根粒菌Mesorhizobium lotiの時系列定量プロテオーム解析』
今回2回目となる歴代の生物工学学生優秀賞(飛翔賞)受賞者が審査員を勤める飛翔奨励賞の受賞を行いました。審査員には、佐々木寛人さん、佐藤康史さん、仲嶋翼さん(第1回,2012年)、曽宮正晴さん、野口拓也さん(第2回,2013年)、岡橋伸幸さん、影山達斗さん、張斯来さん(第3回,2014年)、一瀬桜子さん、榎本詢子さん、須志田浩稔さん、徳山健斗さん(第4回,2015年)、に行っていただき、2名の飛翔奨励賞を選んでいただきました。飛翔賞受賞者から、表彰と審査のポイントをコメントいただきました。受賞者のみなさん、誠におめでとうございます。
最優秀ポスター賞
藤谷将也さん(名大院)
『細胞形態情報解析による幹細胞制御因子評価法の開発』
優秀ポスター賞
安保紘高さん(岡山大院)
『大腸菌発現系において培地および遺伝子配列が発現量および転写プロファイルに及ぼす影響』
榎本詢子さん(横国大院)
『電気化学細胞脱離を利用した選択的な細胞のキャッチ&リリース』
栗本理央さん(筑波大院)
『医療機器応用に向けた合成高分子と短鎖ペプチドの組み合わせによる細胞選択的材料表面の設計』
馬場保徳さん(東北大院)
『ウシルーメン液による植物バイオマス可溶化処理の16Sメタゲノム解析』
里村淳さん(京大院) (飛翔奨励賞とのダブル受賞)
『タンパク質フォールディングメモリーによるリパーゼの改変』
加藤竜司若手会会長より表彰が行われました。
おめでとうございます!!
受賞者のみなさん、誠におめでとうございます!!
休憩を挟んで、こちらも今回初の試みである、優秀賞プレゼン
優秀賞プレゼン
さすが受賞者です!!
研究のデータ量もさることながら、発表も非常にクリアで分かりやすかったです。
とっても名残惜しいですが、閉会式へ
閉会式
二神泰基先生(鹿児島大学)から、
第67回日本生物工学会大会での若手会総会・交流会のアナウンスをしていただきました。
続いて、河原正浩先生(東京大学)から、
来年の夏のセミナーについてアナウンスをしていただきました。
会もそろそろ終焉。加藤竜司先生(若手会会長)からのご挨拶を頂ました。
誠に僭越ではございますが、蟹江(実行委員長)より会をしめさせていただきました。
最後に集合記念写真
最後になりましたが、今回の夏のセミナーの企画の機会をくださいました生物工学若手会の役員の方々、不甲斐ない実行委員長をいつも支えてくださいました幹事のお兄様方、多大なるご支援を賜りました日本生物工学会,中部支部,ご協賛を頂きました多くの企業様、ご講演を快諾してくださいましたご講演者の方々、そして何より全国各地からお集まりいただきました参加者の皆様に、この場をお借りいたしまして、深く感謝の意を表したいと思います。
そして、健康に、来年の河原先生が幹事をされる若手会夏のセミナー(東京)でお会いしましょう!!
<実行委員>
伊藤圭祐(静岡県立大学)
池内暁紀(株式会社豊田中央研究所)
金岡英徳(名古屋大学)
兒島孝明(名古屋大学)
清水一憲(名古屋大学)
高橋哲也(天野エンザイム株式会社)
中杤昌弘(名古屋大学)
蟹江慧(名古屋大学、実行委員長)
Published by 学会事務局 on 25 9月 2015
生物工学会誌 第93巻 第9号
高木 博史
筆者が支部長を務めている関西支部では、昨年度から産学官の若手人材の国際化を目的とした活動を始めている。たとえば、今年度は支部に所属する産学官機関から選抜した若手研究者に、タイバイオテクノロジー学会主催の国際シンポジウムにおいて、口頭発表の機会を与えるとともに、現地の企業と研究機関を訪問し、見学・討論を行うことで、タイを中心とする東南アジアにおけるバイオテクノロジーの現状を学ぶ機会を提供する。
こうした取組みは、本学会の重点化課題(国際交流・国際展開の推進)に支部として貢献できることの一つとして、今後も積極的に実施していきたい。また、学会としては「アジアの生物工学を先導する学会」を目標に、リーダーシップを発揮しながら、アジア諸国における関連学会との連携強化や若い研究者・技術者の顕彰などを行っている。一方で、おもに国内の大学で修学し、その数が増えている留学生についても、大学だけでなく、学会として彼らの育成・支援を組織的に行う時期が来ているかもしれない。
そこで、学術・経済の両面で発展が著しい東南アジアからの留学生について、所属大学で学生のキャリア支援を担当している立場も含め、最近感じていることを纏めてみた。
大学としては、留学生に最先端の教育を提供し、学位を取得させた上で、日本での就職(アカデミア、企業を問わず)を支援することが優秀な留学生の獲得に直結するであろう。そのためには、大学・企業・国が密に連携し、国には留学生が国内で就職できる制度を充実していただき、企業には大学が育成した人材の就職機会を増やしていただければ有り難い。現在、本学会に所属している留学生は概数で100名弱である。関西支部も具体的な活動を通して学会組織と協力し、国際交流・国際展開の活性化に貢献したい。
著者紹介 奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科(教授)
Published by 学会事務局 on 25 9月 2015
平素より生物工学会英文誌Journal of Bioscience and Bioengineering(JBB)をご利用、ご支援いただき、誠にあり がとうございます。
高木編集委員長はじめ前年度の編集委員、編集事務局、それになによりも論文を投稿いただいた会員の皆様のお力でJBBのインパクトファクター(IF)が上昇し、IF = 2目前の1.884となっております(5年間―IFは2.032)。このJBB の質を維持、さらには益々向上させるためにも経済的なバックアップはなくてはならないものであります。一方、 JBBは会員の学会活動を通じた生物工学の研究成果の発表の場でもありますから、JBBのさらなる発展のためには学会活動そのものの活発化が必須であります。しかし、消費税の値上げや科研費の中止など経済的圧迫があり、現状では学会活動の活発化とJBBの発展を両立させることは極めて困難になってきております。そこで、自助努力でJBBの 向上を図るために、Vol. 121, No. 1(2016年1月号)掲載分よりJBB掲載料の値上げ(4,500円(税抜)/ページから5,500円(税抜)/ペー ジへの改定)の決断に至りました。
会員の皆様に負担を求める誠に苦渋の決断ではありますが、より一層のJBBの発展に尽力する所存ですので、どうぞ理解いただきたく存じます。
日本生物工学会 英文誌編集委員長
加藤 純一
Published by 学会事務局 on 25 9月 2015
PDFファイルをご利用いただくためにはAdobe Reader(無料)が必要となります。ダウンロードはこちらから。
Published by 学会事務局 on 18 9月 2015
盛況のうちに終了いたしました。多数のご参加ありがとうございました。⇒活動報告
第7回生物工学産学技術研究会をカルピス株式会社本社にて開催いたします。今回は、国際的評価の高まる日本のワイン、日本の競争力の源泉である食品加工技術、そしてニーズの高まる機能性食品における産業界ならではの「ものづくり」に対するチャレンジや商業化技術の最前線について、広範にわたる生物工学産学技術研究会を企画いたしました。
多数の方々のご参加をお待ち申し上げます。
日時 | 2015年12月9日(水)14:00~19:00 |
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場所 | カルピス株式会社 本社 大会議室(東京都渋谷区恵比寿南2-4-1) (http://www.calpis.co.jp/corporate/group/map_headoffice.html) |
参加費 | 講演会:無料 懇親会:一般3,000円(税込)、学生1,000円(税込) 当日会場にてお支払ください。 |
定員 | 120名(定員になり次第締め切ります) |
申込み方法 | 参加を希望される方はこちらの申込フォームからお申し込み下さい。 |
申込み締切 | 2015年 |
問合せ先 | 日本生物工学会事務局 TEL. 06-6876-2731 E-mail: info@sbj.or.jp |
近年日本ワインが注目されており、国内にワイナリーが多数誕生している。日本ワインならではの味わいや和食との相性など、特色のあるワインが造られている。日本ワインの産業は、海外に比べると規模が小さく、栽培醸造の機械もほぼ輸入のため、その分コストがかかる。長い間、ワイン造りを産業として維持してきた海外の産地に学ぶべきことは多い。輸入ワインに対する競争力を意識し、業界全体でコストの適正化に取り組む必要がある。近年の日本ワインの技術的トピックと、日本ワインのとるべき戦略を紹介する。
前川製作所は、1924年製氷業(町の氷屋)からスタートし、現在では産業用冷凍分野としては国内外でトップメーカーに成長した。そこにはお客様との「共創」を通して潜在ニーズを掘り起こし、オンリーワン製品を提供してきた結果であると認識している。本講演では、伝統的な「日本モノづくり文化」の進化系として、弊社製品の中でも特徴的な製品である食品の凍結・保管装置、食肉加工ロボットの開発について紹介する。
「カルピス」は、創業者三島海雲が青年期にモンゴルでのさまざまな発酵食品を体験したことがきっかけとなって、生まれた日本発の乳酸菌飲料である。乳酸菌発酵乳にショ糖を添加して酵母発酵することで、あの独特な風味が付与される。近年、その独特の風味に関連した生理機能や発酵工程で生産された代謝産物によるさまざまな保健効果が確認されつつある。「カルピス」の開発以来、現在に至る関連した技術の開発について紹介したい。
Published by 学会事務局 on 16 9月 2015
第67回日本生物工学会大会(2015年10月26~28日、城山観光ホテルにて開催)では、以下3件の本部企画シンポジウムを開催しました。
食品の「おいしさ」は食品が持つ大きな機能の一つであると考えられる。そして最近では、様々な手法により、身体の生理的変化、希求メカニズムの研究や、実際 の食品への展開を図る試みがなされている。この「おいしさ」の研究成果は製品(食品)に適用してはじめて価値を生み出せる、まさに産学官連携が必要な分野 である。そこで、食品の「おいしさ」に関わる研究について、最近の取組みを紹介してこの分野の研究と産学官連携の一層の活性化を図ることを目的とする。⇒プログラム
発酵食品は、お客様の生活に潤いを与え、楽しく豊かな生活を実現するための一役を担っている。お客様に支持されている発酵食品(商品)には魅力があり、その 魅力を支えているのが醸造技術である。本シンポジウムでは、ものづくりの醍醐味も合わせて産業界のシンポジストからヒット商品に秘められた技術開発につい て講演していただく。産業界のニーズ把握の考え方については他業界にも参考になる。⇒プログラム
生物工学的手法によるモノづくりは培養計測・制御技術を中心とした手法を駆使し、商業的国際競争力を得て初めて社会に還元される。本シンポジウムでは、原点 に回帰し、培養・計測の新技術を学術界および産業界の第一線のシンポジストからご講演いただく。新技術と実用への課題および展開に関するディスカッション は、発酵産業の商業的発展に向け、産学連携を介した公益に繋がることが期待される。⇒プログラム
Published by 学会事務局 on 16 9月 2015
第66回日本生物工学会大会(2014年9月9~11日、札幌コンベンションセンターにて開催)では、以下3件の本部企画シンポジウムを開催しました。
生活習慣病の増加に伴い、その予防のため、三次機能を有する食品の摂取が重要となっている。本来、食品には自然治癒力を高め、健康の維持・増進を行なう様々な機能性が認められており、最近の研究では、食品が有する生体防御、体調リズム調節、疾病予防及び回復といった三次機能に光が当たっている。本シンポジウムでは、日本の伝統的な発酵産業で培われてきた醸造物が有する機能性に関して、最新の研究に基づく情報を紹介したい。⇒プログラム
バイオインダストリーにおけるプロセス全体の効率化やサスティナビリティに関しては、従来から研究開発が進められている分野ですが、今後も更なる研究開発と 技術革新が必要とされ期待される重要な領域です。そこで今回は、プロセス全体についての効率化、サスティナビリティについて、現状技術の俯瞰と今後の方向 性について広く意見交換する場を持つことにより、参加して下さる皆様の一助にさせて頂く企画といたしました。⇒プログラム
食品の「おいしさ」は食品が持つ大きな機能の一つであると考えられる。そして最近では、様々な手法により、身体の生理的変化、希求メカニズムの研究や、実際 の食品への展開を図る試みがなされている。この「おいしさ」の研究成果は製品(食品)に適用してはじめて価値を生み出せる、まさに産学官連携が必要な分野 である。そこで、食品の「おいしさ」に関わる研究について、最近の取組みを紹介してこの分野の研究と産学官連携の一層の活性化を図ることを目的とする。⇒プログラム
Published by 支部:関西 on 16 9月 2015
関西地域企業と公設試験研究機関の研究・開発業務内容をご講演頂き、地域のみならず国内外の産業を支えるコア技術や独自の魅力を産学官の若手研究者、学生の方々に広く知って頂くことを目的としています。また、テーブルディスカッション、懇親会を通して学会などでは難しいこれら企業・研究機関の方との交流を深めて頂ければと考えております。是非奮ってご参加ください!
小川珈琲の歴史と現在活動している事を解説する。合わせて大きく変化するコーヒー市場を時代の流れの中でとらえ、現在喫茶店が抱えている問題点や課題を明らかにすることによりコーヒーと喫茶店の未来を考察したい。
Published by 学会事務局 on 16 9月 2015
日本生物工学会の和文誌編集委員会は、Fuji Sankei Business i.の企画特集に編集協力をし、第3水曜日に記事を掲載しております。2015年9月16日付で、第18回「植物工場」が掲載されました。
Published by 支部:西日本 on 11 9月 2015
日本生物工学会西日本支部では2015年度学生賞候補者の推薦募集をしております。下記の要領に従って優秀な学生の推薦をお願いいたします。
(1) 西日本支部地域内の大学の修士課程(博士前期課程)、博士課程(博士後期課程)および高等専門学校専攻科の学生で生物工学会会員
(2) 生物工学会年次大会および支部講演会において口頭・ポスター発表した者もしくは本学会の和文・英文誌に論文を公表した者
Published by 支部:東日本 on 10 9月 2015
(公社)日本生物工学会東日本支部 主催
日時 | 2015年11月13日(金)13時~11月14日(土)16時 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
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場所 | 八王子セミナーハウス(東京都八王子市下柚木1987-1) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
開催趣旨 | 「研究室から飛び出よう!」
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学生・一般合わせて 35名 (定員になり次第、締め切らせて頂きます。相互交流の観点から、学生はできるだけ指導教員と一緒に参加されるようお願いします。人数に限りがありますので、広く交流を図る目的から学生さんはなるべく1研究室あたり2名程度までの申し込みにご協力下さい。学生単独での参加も可能ですが、必ず指導教員の許可を得てからお申し込みください。また、特許に係る情報を含むプレゼンテーションには対応できませんので、ご了承ください。) |
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内容 | プログラム予定
本セミナーは、三つのプログラムから構成されます。 <研究発表会> 参加学生全員に、自分の研究内容について発表していただきます。発表時間は10分間(+質疑10分間)の予定ですが、参加者数により若干短くなる可能性がありますので あらかじめご承知おきください。一度学会で発表したものや、まだデータが出ていないもの、全然うまくいっていないものでも構いません。全体の発表時間は限られておりますので、先着順で受付させていただき、枠が埋まった時点で学生さんの申込みを締め切らせていただきます。研究発表では研究室外の人にも実験の背景や目的、進捗状況などをわかりやすく説明することを心掛けて、スライドを用意してください。(PCはこちらでも用意いたしますが、持参等については申込後に確認します。) <自由討論会> 企業や研究所などで社会人として研究・開発に携わっている先輩方と、学生時代や現在の経験談、企業で必要とされる能力や研究の心得など様々なことについて、緊密かつ自由に語り合います。ふだんなかなか知ることのできない、企業人や大学教員の経験や知識に触れるチャンスです。 <基調講演、モーニングプレゼンテーション> 本セミナーでは、将来生物工学分野での活躍を目指す皆さんへのエールとして、生物工学分野で活躍されている大先輩に、ご自身の研究歴やご経験をお話しいただいています。また、モーニングプレゼンテーションでは、3月に行われた「第3回日本生物工学会東日本支部コロキウム」における東日本支部長賞受賞者による講演を行います。 |
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参加申込 | 10月9日(金)までに、1) 氏名、2) 性別(部屋割りに必要)、3) 一般会員/大学教員/学生会員/学生非会員の別、4) 所属、5)連絡先住所、TEL、E-mail、6)その他連絡事項、を記入の上、件名を「第10回学生発表討論会申込」として、下記申込先にE-mailにてお申し込みください。プログラム作成のため、学生の方には、参加申込締切後に簡単な要旨(500字程度)を作成して頂きますのであらかじめご承知おきください(要旨〆切は11月2日を予定)。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
参加費 | 参加費の支払は、当日受付時にお願いいたします。 学生会員3,000円(税込)、学生非会員4,000円(税込) 一般会員・・・大学教員10,000円(税込)、大学教員以外7,000円(税込) (宿泊代・夕朝昼食代・要旨集込) 一般会員の皆様には、研究発表会において学生の発表に対する様々な視点からのご指摘や自由討論会での積極的なアドバイスをお願いします。定員に限りがありますので、下記申し込み先まで早めにお問い合わせください。 |
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申込先 | 日本生物工学会東日本支部 第10回学生発表討論会 担当 大槻隆司(山梨大学大学院医学工学総合研究部) E-mail: tohtsuki@yamanashi.ac.jp |
Published by 学会事務局 on 04 9月 2015
事前参加登録の受付を終了しました。多数のお申し込みありがとうございました。大会への参加を希望される方は、当日総合受付の窓口にお越しください。城山観光ホテル フロントロビー側入口(エメラルドホール)前にて10月26日(月)・27日(火)は8:00から、28日(水)は7:45から受付を開始します。
講演要旨集・参加章は、参加費の入金確認後、要旨集発行日(9月25日)以降に発送いたします。事前申し込みをされた方は、当日必ず参加章をご持参ください。
9月15日(火)17:00の時点で入金が確認できない場合は、事前予約が無効になり、参加章および、講演要旨集は送付されません。また、講演要旨集の電子版を大会前に利用することができない旨ご了承ください。当日、大会受付で当日料金をお支払いの上、当日参加者用ログインIDとパスワードを取得してダウンロードしてください。⇒要旨集電子版の閲覧方法はこちら
Published by 部会:代謝工学研究部会 on 26 8月 2015
日本生物工学会代謝工学研究部会では2015年度の活動の一環として、技術交流会を開催します。ご好評いただきました第1回、第2回につづき、第3回交流会では、研究部会関係企業や大学院生、アカデミア若手研究者を対象として、計算機をもちいた代謝シミュレーション技術の基礎を講習するとともに、実際に計算機を用いた実習を行います。初学者向けの内容から、実際の課題解決への利用法まで少人数のセミナー形式で行います。ふるってご参加いただきますようよろしくお願い申し上げます。
詳しくは、大阪大学大学院情報科学研究科 代謝情報工学講座ホームページ(http://www-shimizu.ist.osaka-u.ac.jp/hp/me.html)をご覧下さい。
11月8日(日)
9:00-10:30 講義+演習:代謝シミュレーションの実際(講師:戸谷吉博)
10:30-12:00 講義:代謝モデル作成とデータベース情報の活用法(講師:松田史生)
Published by 学会事務局 on 25 8月 2015
生物工学会誌 第93巻 第8号
森原 和之
終戦後から1950年代にかけて日本の多くの製薬企業は抗生物質の発見に狂奔していた。しかし、抗菌作用によるスクリーニング方法には限界があり、成果は乏しかった。その間、画期的な業績をあげたのは三共研究所の遠藤章氏だった。彼はラットの肝臓抽出液を用いてコレステロール合成阻害剤を探索、1972年、青カビの生産するスタチンを発見した。スタチン製剤が動脈硬化や心臓病の特効薬として世界で広く使用されているのは周知のことである。同様に劇的だったのは米国NIHに在籍中の満屋裕明氏であろう。彼は免疫細胞を用いて多数の化合物を検索、エイズ治療薬AZTを発見する(1985)。AZTは逆転写酵素阻害剤であった。同種阻害剤のddIやddCもエイズ治療薬として認可される。
翻って、私自身の半世紀に及ぶ研究の大半は酵素関係であった。最初に与えられた研究テーマは緑膿菌プロテアーゼ(エルギノリシン)の結晶化だった。3年かかってやっと成功した。1955年、まだ日本が貧しい頃の話である。酵素の活性部位に関する研究はフィリップスによるX-線解析から始まる(1965)。リゾチーム-基質類似オリゴマー複合体の解析により、酵素と基質との結合部位(活性部位)の構造が分子のレベルで明らかとなる。それを酵素的手法でアプローチしたのはイスラエルのシェクターとバーガーであった(1967)。彼らはサブサイトマッピングという手法を考案、パパインの活性部位のサイズを測定した。私達はその手法を利用して多数のプロテアーゼについて検討し、数々の成果をあげた。たとえば、ズブチリシン(枯草菌プロテアーゼ)の活性部位指向性阻害剤を発見する(1970)。同阻害剤で失活したズブチリシンのX-線解析をクラウトら(米)が行い(1971)、我々のサブサイトマッピングの結果(1970)とよく一致することを認めた。
私達はサブサイトマッピングの研究をアスパルティックプロテアーゼにも拡げた。ペプシンや黴酵素を対象とし、有効なヘキサペプチド基質を発見した(1973)。1976年初頭、米オクラハマ大で開催されたアスパルティックプロテアーゼに関するワークショップに招待される。もっとも関心を集めたのは、梅沢らの発見したペプシン阻害剤ペプスタチンの阻害機構に関する同会主催者タン教授の発表であった。ペプスタチンを構成する新アミノ酸残基がペプシン触媒における遷移状態アナログと認定、それを同阻害剤の示す強力な親和性(抗原―抗体反応に匹敵する)の理由とした。タン教授と台湾大學で同級だったというメルク社のリン博士と親しくなる。彼はレニン阻害剤の研究をしていた。ユーゴスラビアのヴィトー・トルク博士とも親しくなり、彼との親交はその後も続く。
1987年の年末、トルクは突然私の研究所を訪ねた。これは内緒だがと断りながら、エイズプロテアーゼはアスパルティックプロテアーゼで、その阻害剤はエイズ治療薬になる可能性があるから、君は早急にその研究を始めるべきだと言って帰っていった。しかし諸般の事情でその研究に着手できなかった。エイズプロテアーゼ阻害剤に関する第一報は、1990年、サイエンス誌に発表される。同阻害剤は遷移状態アナログとサブサイトマッピングの知識をフルに活用して構築された化合物であった。同酵素の立体構造も同薬の創生に貢献した。メルク社ではレニン阻害剤の研究がその後押しをした。その後、同プロテアーゼ阻害剤を含む多剤併用療法が始まり、エイズ死亡者数は激減する。
今や、くすり探しの主流は、スクリーニングではなく、病気発症に関与する酵素の発見、結晶化、X-線解析、活性部位指向性阻害剤構築の時代に入っているようである。時代の変遷とともに進化する研究の有り様を赤裸々に描いた「ザ・科学者、企業体研究員奮闘記」(文芸社、七百円)を最近出版した。ご一読願えれば幸いである。
著者紹介 東亜大学大学院(元教授)
Published by 学会事務局 on 25 8月 2015
PDFファイルをご利用いただくためにはAdobe Reader(無料)が必要となります。ダウンロードはこちらから。
Published by 学会事務局 on 21 8月 2015
2015年度学会賞の授賞式は、第67回日本生物工学会大会の初日(10月26日)に城山観光ホテルで開催されます。授賞式の後に、生物工学功労賞、生物工学賞、生物工学功績賞、生物工学技術賞の受賞講演が行われます。また、生物工学奨励賞(江田賞・斎藤賞・照井賞)および、生物工学アジア若手賞の受賞講演は、大会2日目(10月27日)に行われる予定です。多くの皆様のご参加をお待ちしております。
【日時】2015年10月26日(月)9:00~9:40
【会場】城山観光ホテル(〒890-8586 鹿児島県鹿児島市新照院町41−1) 2階 A会場(ロイヤルガーデン)
♦ 関連記事:【学会賞】2015年度学会賞受賞者決定のお知らせ
Published by 支部:中部 on 19 8月 2015
日時 | 2015年10月30日(金)~31日(土) ※10月30日(金)13時 ~ 31日(土)12時30分までを予定 |
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会場 |
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URL | http://host-microbe.ishikawa-pu.ac.jp/hokuriku-baio/index.html |
参加申込み ポスター演題 (仮登録)締切 |
2015年10月7日(水) 定員95名まで |
参加費 | 学生 8,000円 ポスドク・ポスマス 10,000円 社会人(ポスドク・ポスマス以外) 15,000円 ※講演会参加費、宿泊費、懇親会費込 |
実行委員長 | 三沢 典彦 (石川県立大学生物資源工学研究所) |
問合せ先 | 事務局(世話人) 〒921-8836 石川県野々市市末松三丁目570番 石川県立大学腸内細菌共生機構学寄付講座 栗原 新 TEL:076-227-7522 E-mail: kuri711@ishikawa-pu.ac.jp |
【主催】石川県立大学生物資源工学研究所、富山県立大学生物工学研究センター、福井県立大学生物資源学部
【共催】 日本生物工学会中部支部ほか
Published by 学会事務局 on 19 8月 2015
日本生物工学会の和文誌編集委員会は、Fuji Sankei Business i.の企画特集に編集協力をし、第3水曜日に記事を掲載しております。2015年8月19日付で、第17回『「糖類ゼロ」の秘密』が掲載されました。
Published by 学会事務局 on 31 7月 2015
第67回日本生物工学会大会実行委員会では、2015年7月31日(金)に一般講演(ポスター発表)およびシンポジウムの講演者宛に、演題番号の通知メールをお送りしました。⇒詳しくはこちら
通知メールが届いていない方は学会事務局(info@sbj.or.jp )までお問い合わせ下さい。
Published by 学会事務局 on 29 7月 2015
第67回日本生物工学会大会実行委員会では、2015年7月31日(金)にご登録いただいた発表者のアドレス宛に演題番号、発表日時、会場についての案内メールを配信する予定です。演題番号より、発表日、発表時間および会場がわかります。⇒各種演題番号の読み方はこちら
メールがお手元に届かない場合は、学会事務局までお問い合わせ下さい。なお、参加費の入金確認がとれていない方にはこの通知メールは配信されません。予めご了承ください。
メールを受け取られたらご自分の発表日をご確認のうえ各自でホテル等を手配してください。
今大会では、大会ホームページにて鹿児島市内のホテルの宿泊予約を受け付けております。参加者の皆様には、特別価格を設定しておりますので是非ご利用ください。⇒参加者専用宿泊予約サイトはこちら
【今後の予定】
Published by 学会事務局 on 29 7月 2015
セルプロセッシング計測評価研究部会主催の第一回研究討論シンポジウムが2015年7月10日(18:00~23:00)に名古屋市内の旅館名龍にて開催されました。初めての試みであったにもかかわらず、アカデミック志望の学生さん数名を含む18名の若手研究者が全国から集いました。
参加者全員の研究発表によって相互理解を深めた後、研究・教育や進路などにおいて日頃から疑問に思っていることについて、学生と教員の垣根のないフランクな議論が活発に行われました。また、本学会非会員の研究者のご参加もあり、共同研究につながるようなお話しが実に気軽にできて有意義でしたとの感想をいただきました。本シンポジウムのフランクな特性は、新規会員の裾野を広げていくための一助ともなり得ると実感いたしました。そして、活発な議論は閉会後も日付が変わるまで続けられ、本会の目的である共同研究のお話も方々で行われた様子でありました。今後の発展が大いに期待さる討論会となりました。
最後になりましたが翌日の若手会・夏のセミナー2015に参加予定のところ、多くの方にご参加いただきありがとうございました。本シンポジウムに参加された皆様の今後の益々のご発展を祈念しております。
オーガナイザー 国立循環器病研究センター 岩井 良輔
京都大学 堀江 正信
Published by 支部:九州 on 27 7月 2015
生き物の力を人の暮らしに生かす技術を「バイオテクノロジー(生物工学)」と言います。「生き物」には,おなじみの動物や植物も含まれますが、目に見えない微生物も働いており、これらを対象に様々な研究が繰り広げられています。これらの技術が恩恵を与える「標的」が人であることを考えると、研究対象には人も含まれます。この市民フォーラムでは、これらの研究の実例を講演と実体験コーナーで生き生きと感じ取ってもらおうと準備しました。
講演の部(10:30~13:50)
10:30~
植物の「目」の基礎研究から偶然発見した、
植物の生産性を高めるバイオテクノロジー
……松下 智直(九州大学 大学院農学研究院 准教授)
11:10~
遺伝子ネットワークを網羅的に解明・活用するシステム微生物学
……森 浩禎(奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス研究科 教授)
13:20~
健康な肌と血管を生み出すエラスチンの不思議
~伸び縮みするタンパク質の無限の可能性~
……前田 衣織(九州工業大学 大学院情報工学研究院 准教授)
実体験コーナーの部(14:00~16:30)
花田耕介研究室………ナズナの葉っぱを染色して、遺伝子発現を直接観察しよう!
坂本順司研究室………君も「菌」鉱を掘り当てよう!酵素パワー最強の株を寒天培地で新発見
引間知広研究室………医療の発展に貢献するヒト培養細胞を実体験
山﨑敏正研究室………脳活動(脳波)のみから「心の叫び」を解読する実体験
前田衣織研究室………投げて実感!エラスチンとコラーゲンのぷるぷる体験
主催:日本生物工学会 九州支部
共催:九州工業大学 情報工学部
本フォーラムは、JSPS 科研費15HP0026 の助成を受けたものです。
坂本順司(九州工業大学 情報工学部 生命情報工学科 教授)
TEL: 0948-29-7823 E-mail: sakamoto@bio.kyutech.ac.jp
Published by 学会事務局 on 25 7月 2015
生物工学会誌 第93巻 第7号
松下 一信
微生物学の授業を担当される方は、はじめに微生物学の成り立ちの話をされることと思います。私自身、Leeuwenhoekに始まり、Pasteurの発酵学、Kochの細菌学、そしてBeijerinckとWinogradskyの土壌(環境)微生物学が生まれ、その後の発展を通して生化学・分子生物学が生まれ、現代の生命科学(微生物学)へと発展したと説明しています。これらの微生物学は、現在それぞれ産業微生物学(応用微生物学)、医学微生物学(病原微生物学)、農業微生物学(土壌微生物学・環境微生物学)へと展開しています。一方、欧米では、これら微生物学全体を統合した微生物学会が生まれ、ASM(1935年発足;前身Society of AmericanBacteriologists、1899年)、SGM(1945年;前身Society of Agricultural Bacteriologists、1931年)、FEMS(1974年;前身1968年)などとして活動しています。しかし、日本を見てみると、同様に古い歴史をもちながら、発酵微生物は生物工学会(1992年;前身1923年)や農芸化学会(1924年)、病原微生物は植物病理学会(1918年)や細菌学会(1927年)、環境微生物は土壌微生物学会(1998年;前身1954年)や微生物生態学会(1985年)などに細かく分かれ、それぞれの学会がほぼ独立して活動を進めており、全体を統括するような微生物学会は生まれていません。
私自身は、酢酸菌を中心に発酵微生物、つまり応用微生物学の研究を進めてきました。しかし、最近の研究の中で、「発酵微生物とは」と考えてしまうことがあります。酢酸菌の分離源に遡れば、植物上で他の多くの微生物と競合しており、酢酸発酵にしろ、カカオ発酵にしろ、自然発酵系の中にあっては酵母、乳酸菌、その他多くの微生物とともにその発酵系を形成しています。最近では、昆虫の腸内にも数多くの酢酸菌が発見され、しかも昆虫の生育に重要な働きをしていることもわかってきました。動物の体内に生育し病原性を示すものまで見つかっています。それ故、酢酸菌に限らず大腸菌と言えども、人工的な発酵槽の中での生理学だけでは大腸菌を理解することはできず、自然環境の中での他の微生物との競合、植物・動物との相互作用なども含めて、その進化や生理学を見て行くことが必要となっています。微生物学全般に目を向ければ、ゲノム解析技術の急速な発展と相まって、腸内フローラの研究、根圏微生物群の研究、自然発酵・環境浄化(バイオガス生成)系のメタゲノム解析など、病原微生物・環境微生物・発酵微生物の垣根はどんどんなくなってきているように思えます。
自身の話で恐縮ですが、私は現在、山口大学の中高温微生物研究センターに所属しています。このセンターは、東南アジアなどの研究者との共同で見つかってきた耐熱性微生物を中心に研究展開するために組織されたものですが、メンバーは本学の理系全学部(農・獣医・工・理・医)から参加しています。発酵・環境・病原微生物それぞれを研究対象とするグループが交流しながら研究を進めているため、垣根を越えた共同研究も生まれてきています。
最近、生命科学研究の中で微生物学の位置付けが相対的に低下してきているように感じているのは私だけでしょうか。国内の学会は上述したように多岐に分かれていますが、昨今の微生物学研究はさまざまな分野(発酵・環境・病原・農学・工学・ゲノムなど)が相互に密接に関係して展開するようになってきていると思います。いくつかの微生物関係の学会(研究会)では共催で学会を開催することも増えているようですが、今後、国内の微生物関連学会がもっと交流を深め、時には一つの課題で連携を進めるなど横の繋がりを深めて、生命科学における「微生物学」の役割を高めるべく努力する時期にきているのではないかと思っています。
著者紹介 山口大学農学部教授(特命)・山口大学中高温微生物研究センター長
Published by 学会事務局 on 25 7月 2015
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Published by 学会事務局 on 17 7月 2015
日本生物工学会の和文誌編集委員会は、Fuji Sankei Business i.の企画特集に編集協力をし、第3水曜日に記事を掲載しております。2015年7月15日付で、第16回『遺伝子組み換え技術』が掲載されました。
Published by 若手会 on 03 7月 2015
盛会のうち終了しました。多数のご参加ありがとうございました。
本年も生物工学若手研究者の集い(若手会)総会・交流会を大会2日目の夕刻に開催いたします。
皆様どうぞご参加ください。
混雑緩和のため,事前登録に御協力ください。
事前登録をされた方は、参加費を下記の口座に振り込んで頂けますと幸いです。
振込先:
ジャパンネット銀行・すずめ支店(002) 普通預金
口座番号: 7295996
口座名義: 生物工学若手研究者の集い
会費は当日若手交流会会場の受付でもお支払いいただけます。
Published by 学会事務局 on 03 7月 2015
第67回日本生物工学会大会の事前参加申込を受付けております。大会への参加を希望される方は、2015年9月4日(金)17:00までに事前登録をお願いします。⇒参加申込みはこちらから
講演要旨集の発行予定日は、9月25日(金)です。参加章(懇親会に参加 される場合は、懇親会参加章も)、および領収書は、講演要旨集に同封で9月25日以降に順次発送いたします。各支払い方法の指定期日までに入金が確認でき ない場合は、事前予約が無効になり、参加章・講演要旨集は送付されませんのでご注意ください。
Published by 学会事務局 on 25 6月 2015
生物工学会誌第93巻6号掲載
磯谷 敦子
韓国生物工学会(KSBB: The Korean Society for Biotechnology and Bioengineering)と日本生物工学会は学術交流を行っており、その一環として今回筆者はKSBB春季大会に参加する貴重な機会を与えていただいた。実は筆者が出発する2日前に広島空港で事故があり、参加を断念しかけたが、なんとか前日夜に振替便を手配することができた。韓国、日本双方の事務局の方には大変ご迷惑をおかけしたことをお詫びします。
海を隔てての会場
今年のKSBB春季大会は4月15日(水)から17日(金)まで、ヨス(麗水)市のYeosu EXPOで行われた。ヨスは韓国南部の麗水半島に位置し、海の美しい港町である。ソウルから直線距離で約300 kmあるが、KTX(韓国の新幹線)に乗れば約3時間で到着できる。文禄の役ではこの地で豊臣軍を迎え撃ったとのことで、その際使ったとされる亀甲船のオブジェがヨス駅に飾られている。2012年には国際博覧会が開催され、今回の学会はその会場で行われた。
KSBB春季大会は、3件のPlenary lecture、シンポジウムや一般講演を含む141件の口頭発表、20件のポスターショートプレゼン、386件のポスター発表、およびランチョンセミナーが実施された。参加者は、3日間で1541名とのことであった。学会の発表内容は、細胞工学、バイオマテリアル、バイオエネルギー、環境工学など多様であったが、今回はMarine biotechnologyに関するシンポジウムが重点的に組まれていた。日本からも複数の参加者があり、Plenarylecture では東大・片岡一則先生が講演され、International program では早稲田大・竹山春子先生、製品評価技術基盤機構・紙野圭先生、信州大・大川浩作先生が講演された。本学会からは、広島大・加藤純一先生(功績賞)がMicrobial engineering/Enzyme and protein engineering セッション、神戸大・蓮沼誠久先生(奨励賞(斎藤賞))がMetabolic engineering and Synthetic biotechnologyセッション、筆者(奨励賞(江田賞))がFood biotechnologydivision / Bioenergy and environmental biotechnologyセッションにてそれぞれ講演を行った。また、日本以外にアメリカや中国からの参加者もおられた。
KSBB会長はじめ運営の先生方、事務局の方には大変温かく歓迎していただくともに、細やかな心遣いをいただいた。大会の懇親会では、歴代会長と記念撮影をしていただいた。懇親会後には2次会をセッティングして、韓国、日本、中国の先生方との交流の場を設けていただいた。筆者は飛行機が遅れたため懇親会に参加できなかったが、遅くに到着した筆者を気遣い、2次会のためわざわざホテルまで迎えにきてくださった。研究からお酒の飲み方までいろいろな話をできたのは楽しかった。しかしもっと英語を勉強しなければ、と反省もさせられた…
最後に、お世話になったKSBBの先生方や事務局の方々、貴重な機会を与えてくださった本学会の先生方や事務局の方に心より御礼申し上げます。また、多忙な時期に快く送り出してくれた上司、同僚に感謝いたします。
懇親会にて歴代会長との記念撮影
左から、Prof. Jeong-Woo Choi、Prof.Seung Wook Kim、Prof. Young Je Yoo
Prof. Eock-Kee Hong (現会長)、加藤純一先生、Prof. Don-Hee Park
蓮沼誠久先生、Prof. Tai Hyun Park (次期会長)
Published by 学会事務局 on 25 6月 2015
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Published by 学会事務局 on 23 6月 2015
セルプロセッシング計測評価研究部会では、「優秀学生発表賞」を設けています。
優秀学生発表賞は、将来を担う研究者・開発者の卵たち(高専生、学部生および大学院前期課程(修士)学生)の意欲向上や自身の研究に対する更なる理解を促す動機づけを目的としています。
当部会では、昨年に引き続き、第67回日本生物工学会大会(鹿児島 城山観光ホテル、 2015年10月26日(月)~28日(水))において、演者として優れた一般講演発表をおこなった高専生、学部生、大学院前期課程(修士)学生に「優秀学生発表賞」を授与する企画を進めさせていただいております。
対象となるご発表は
を条件とさせていただきます。
エントリーされる方は、以下の内容を記載したメールをmiyamoto-ys@ncchd.go.jp(国立成育医療研究センター・宮本)までお送りください(@を半角に変換してください)。
申請者名:
申請者連絡先(E-mail):
候補者名:
候補者連絡先(E-mail):
候補者所属:
発表演題名(和文):
発表著者名:
発表要旨(学会登録に用いたもの):
なお、学会参加登録の講演要旨登録受付のメールをご転送いただいても差し支えありません。
エントリー期間は、2015年7月3日(金)~8月28日(金)と致します。
応募された方には、確認のメールをお送りいたします(確認メールをもって「優秀学生発表賞」へのエントリー完了となります)。
また、本部会にご加入でない方は、これを機に、研究部会員(正会員)として部会へのご参加をご検討いただけますと幸いです。
皆様、奮ってご応募をご検討いただけますようよろしくお願い申し上げます。
優秀学生発表賞選考委員: 河邉 佳典 (九州大学)、宮本 義孝 (国立成育医療研究センター)
Published by 学会事務局 on 23 6月 2015
会員の皆様からご推薦いただきました候補者から受賞候補者選考委員会にて選考を行い、2015年5月21日の理事会にて本年度の学会賞受賞者が決定しました。 授賞式は第67回日本生物工学会大会の期間中に開催されます。皆様のご参加をお待ちしております。
飯島 信司(名古屋大学 大学院工学研究科)
「動物における遺伝子発現の制御および有用タンパク質生産技術の開発」
福崎 英一郎(大阪大学 大学院工学研究科)
「メタボロミクスの技術開発と精密表現型解析への応用」
西尾 敏男((株) エー・イー企画)
「研究者と企業との交流の促進および本会事業運営への貢献」
髙下 秀春(三和酒類(株) 三和研究所)
「大麦焼酎製造に適した焼酎酵母BAW-6の醸造適性に関する研究」
吹谷 智(北海道大学 大学院農学研究院)
「ビフィズス菌における実用的な遺伝子変異導入系の開発」
金 美海(大阪大学 大学院工学研究科)
「幹細胞の足場タンパク発現制御に基づく分化誘導プロセスの開発」
高橋 俊成1、増田 康之1、吉田 和利2、水野 雅史3
(1菊正宗酒造(株) 総合研究所、2兵庫県立工業技術センター、3神戸大学大学院農学研究科)
「生酛乳酸菌のバイオジェニックス効果に着目した米乳酸発酵飲料の開発」
Xinqing Zhao (Shanghai Jiao Tong University, China)
"Towards efficient bio-based production: new aspect of zinc for improved stress tolerance and low cost cell harvest by controlled cell flocculation"
該当者なし
Published by 学会事務局 on 23 6月 2015
*はCorresponding authorを示す。 所属は論文掲載時のもの
Published by 学会事務局 on 19 6月 2015
トムソン・ロイター(Thomson Reuter)より、Journal Citation Reportsの2014年版がリリースされました。Journal of Bioscience and Bioengineering (JBB) のインパクトファクター値(IF)は、1.884(2013年は1.869)で過去最高となりました。
5-Year Impact Factorは2.032(2013年は1.979)、Eigenfactor Scoreは0.00996(2013年は0.00986)、Article Influence Scoreは0.517(2013年は0.491)といずれも上昇しました。
英文誌編集委員会では日々迅速かつ厳正な審査を続けております。今後とも、JBBへの投稿、査読および引用などご協力をよろしくお願いいたします。
2015 Release of Journal Citation Reports with "Source: 2014 Web of Science data."
Journal Citation Reports is a registered trademark of Thomson Reuters. All rights reserved.
Published by 学会事務局 on 17 6月 2015
日本生物工学会の和文誌編集委員会は、Fuji Sankei Business i.の企画特集に編集協力をし、第3水曜日に記事を掲載しております。2015年6月17日付で、第15回『オミクス、「まるごと分析」からわかるサイエンス』が掲載されました。
Published by 支部:中部 on 15 6月 2015
2015年度 日本生物工学会中部支部例会を下記の要領で開催いたします。
参加費無料ですので、お気軽にご参加下さい。
日時: 2015年9月4日(金) 13:00~
場所: 名古屋大学ベンチャービジネスラボラトリー・ベンチャーホール(3F)
参加費: 無料(交流会参加費 一般 4,000円 学生 2,000円)
プログラム:
【招待講演】
【若手講演】15:30~ 若手研究者(PD、博士後期学生)に8名よる講演(各15分を予定)
※当日出席の中部支部幹事による投票を行い優秀者には「日本生物工学会中部支部長賞」を授与致します。
<交流会>
時間: 17:30~19:00(予定)
場所: 名古屋大学ベンチャービジネスラボラトリー・ベンチャーホール(3F)
形式:バイキング形式
会費(税込): 一般4,000円、学生2,000円
参加申込:
講演会は無料ですが、準備の都合上、講演会および交流会への参加希望の方は、なるべく8月28日(金)までに下記(清水)までメールにて連絡、または申込フォームから参加申込みをお願いいたします。
申込先・連絡先:
名古屋大学大学院工学研究科 清水一憲
Tel: 052-789-3213
E-mail: shimizu@nubio.nagoya-u.ac.jp
Published by 学会事務局 on 12 6月 2015
この度、日本生物工学会会長という大任を拝することになりました東北大学大学院農学研究科の五味勝也でございます。あらためて私と生物工学会との関わりについて思い起こしますと、大学院修士課程修了後に国税庁醸造試験所に配属になった30数年前に、大阪の日本生命中之島研修所における年次大会に参加するため本会(当時は日本醗酵工学会)に入会してからのお付き合いになります。中之島研修所は宿泊所も兼ねており、自分の部屋から直接会場に行くことができて非常に便利だったのを懐かしく思い出します。その当時はまだ大会での発表数や会員数もそれほど多くなかったかと思いますが、その後のバイオテクノロジー関連の研究分野の拡大に伴い、年次大会の発表数は750件、会員数は一般会員・学生会員合わせて3000名を越えるような大きな学会に発展してきました。
このような発展を遂げ、設立後90有余年の伝統を誇る由緒ある学会の会長の役を担うとなると、私自身がその重責に耐えられるかどうか不安に感じることも事実です。ただ、大役を任された以上気を引き締めて今後の2年間の学会運営に一生懸命努力していきたいと思っています。当然のことながら、私一人の力でなし得ることは限られており、強力な理事や支部長などの執行部の方々のご協力を仰ぎながら、また代議員をはじめ会員の皆様のお力添えをいただきながら、本会の発展のためにお役に立てればと思っております。
さて、生物工学会は4年ほど前に飯島元会長とその執行部のご尽力により公益法人化への移行がスムーズに完了致しました。また、原島元会長のもと創立90周年記念事業が成功裡に執り行われ、100周年に向けて順調なスタートを切ることができました。しかし、生物工学会を取り巻く諸般の情勢は決して楽観視できるものではありません。そのような状況に鑑み、過去2年間においては園元前会長の強力なリーダーシップのもと、10年間の行動目標が掲げられました。そこには、3つのアクションプラン(1. 学会を維持運営するための財政基盤の確保(財政健全化)、2. 公益目的事業の企画・明確化と寄付文化の醸成(公益と寄付)、3. 年代・職種が異なる会員間の交流促進(交流・連携))を基本として、7つの具体的な重点項目(1. 斬新な学会活動の企画、2. 産学連携の推進、3. 地域社会への貢献、4. 会員サービスと事業活動の積極的な広報、5. 国際交流、国際展開の推進、6. バイオ産業を担う学生の教育活動の推進、7. 若手会員の学会運営への参画促進)が設定されています。前執行部ではその達成目標に向かって鋭意取り組んでまいりました。特に、喫緊の課題としてあげられたアクションプラン1の学会の財政健全化に関しては、会議関係費や委員手当ての削減、英文誌の掲載料の値上げなど大ナタが振るわれ、当面の財政基盤の確保はできたものと考えています。ただ、学会活動のさらなる活性化を考えると予算の拡充措置を考えるべき項目があります。加えて、将来的な状況変化が見通しにくいこともあり、今後も不断の検討が必要と思っています。
私は園元前会長の執行部でサポート役の副会長として、これらの課題に取り組んでまいりました。しかし、2年間という短期間で必ずしもすべての課題について目標を達成できたというわけではありません。このような中で会長を拝命することになった私の大きな使命の一つは、前会長の方針を引き継ぎ、設定された課題解決を目指して尽力することにより、100周年さらには次の時代に向かって、学会を発展させるための基盤を固めることではないかと認識しています。したがって新執行部として新たな基本方針を掲げることは敢えてせず、今後の2年間は前執行部で取り上げた3つのアクションプランと7つの重点検討項目について、残された目標の達成に向けて引き続き一生懸命取り組んでいく所存です。このような取組みを効率的かつ効果的に実施するため、前執行部で取り入れた新運営体制(庶務・会計の一体化、各職務複数制の理事による職務の継続性と負担軽減など)のもとで活発な議論を重ねながら、それぞれのミッションを果たせるように努力したいと考えています。
最後に重ねてのお願いで申し訳ありませんが、会員の皆様方や事務局の皆様のご協力なしでは生物工学会の発展は到底考えられません。皆様のご協力とご鞭撻を心よりお願い申し上げますとともに、忌憚のないご意見ご助言をいただければありがたく存じます。
2015年6月
日本生物工学会会長
五味 勝也
Published by 支部:北日本 on 09 6月 2015
日時 | 2015年9月4日(金)13:00~17:00 |
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場所 | エル・パーク仙台 5階 セミナーホール1・2 (仙台市青葉区一番町4-11-1 141ビル(仙台三越定禅寺通り館)5階) |
参加費 | 無料 |
懇親会 | 18:00~ 仙台小田急ビルB1階「ブレアハウス」にて開催予定です。 懇親会会費: 4,000円(税込) |
参加申込 | こちらの申込フォームに必要事項を記入し、お申し込みください。 (シンポジウム参加につきましては当日参加も受け付けますが、懇親会参加につきましては必ず事前にお申し込み下さい。) |
申込み締切 | 2015年 |
問合せ先 | 日本生物工学会北日本支部 支部長: 中山 亨(東北大学) E-mail: nakayama@seika.che.tohoku.ac.jp 担当幹事: 遠藤銀朗(東北学院大学)E-mail: gendo@mail.tohoku-gakuin.ac.jp |
主催: 公益社団法人日本生物工学会北日本支部
共催: 東北地域バイオインダストリー振興会議(TOBIN)、日本農芸化学会東北支部
【シンポジウム】
【総合討論】
Published by 学会事務局 on 09 6月 2015
英文誌編集委員会では、2015年6月1日に加藤純一教授(広島大学)が新編集委員長に就任し、新体制が発足しました。
前編集長高木昌宏先生のリーダーシップのもと、Journal of Bioscience and Bioengineering(JBB)の国際的な認知度はますます向上し、2013年のJBBのインパクトファクター値(IF)は、1.869 で過去最高となりました。英文誌編集委員会では、今後もJBBのさらなる飛躍を目指して編集委員一同努力してまいります。
JBBへの投稿、査読および引用などご協力をよろしくお願いいたします。
Published by 支部:九州 on 05 6月 2015
第22回日本生物工学会九州支部宮崎大会を宮崎大学農学部にて下記の要領で開催します。多数のご参加をお待ち申し上げます。
日時 | 2015年12月5日(土)10:00~19:00 |
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場所 | 宮崎大学 農学部講義棟(木花キャンパス:宮崎市学園木花台西1丁目1番地) ⇒宮崎大学キャンパスマップ ![]() ⇒会場案内図(部屋配置図) ![]() ⇒アクセス |
プログラム | 【一般講演】⇒プログラムはこちら
【特別講演】特別講演会場(206教室)13:10~14:50 「麹菌のアミラーゼ生産制御に関わる転写因子研究の新展開」 【ミキサー】宮崎大学生協食堂17:30~19:00(参加費無料) |
申込み締切 | 2015年10月2日(金)必着 |
講演要旨締切日 | 2015年11月6日(金)必着 |
参加費 | 一般2,000円、学生1,000円(税込、講演要旨集代を含む) |
その他 |
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問合せ先 | 宮崎大学農学部応用生物科学科 日本生物工学会九州支部宮崎大会実行委員長 太田一良 〒889-2192 宮崎市学園木花台西1丁目1番地 TEL&FAX. 0985-58-7217 E-mail: k.ohta@cc.miyazaki-u.ac.jp |
講演申込み要領
九州支部以外の会員からの申し込みも歓迎します。なお、送信時の件名は「第22回支部大会/発信者名」としてください。
【学生賞】
学生会員の研究奨励のために、九州支部学生賞を設けています。一般講演の申し込みをされる学生会員で学生賞の審査を希望される方は、申し込み時に学生賞希望(修士の部・博士の部)と明記してください。
審査を希望する学生は修士、博士の部、各研究室1名ずつに限ります。
(注)一般講演は一人一題のみで、複数の講演はできません。また、すべての講演は液晶プロジェクターを用いて行う予定です。PCは講演者ご自身でご持参下さい。接続はVGA端子(D-Sub 15ピン)です。
【日時】2015年12月6日(日)13:15~7日(月)15:00
【会場】ANAホリデイ・イン リゾート 宮崎
Published by 支部:九州 on 05 6月 2015
日時 | 2015年12月6日(日)13:15~12月7日(月)15:00 |
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会場 | ANAホリデイ・イン リゾート 宮崎(宮崎市青島1丁目16 番1号) |
参加申込み 発表演題申込み締切 |
2015 年 9 月 30 日(水) |
発表要旨締切 | 2015年 10 月 30 日(金) |
参加費 | (一般)参加費: 3,000円 交流会参加費 1,000円 (学生)参加費: 1,500円 交流会参加費 500円 |
申込み | 開催案内および発表申込み募集案内![]() ⇒申し込み様式(PDF/ Word) |
実行委員会事務局 | 九州大学大学院 農学研究院 極限環境微生物ゲノム機能開発講座 〒812-8581 福岡市東区箱崎 6-10 -1 Tel/Fax: 092-642-7609 E-mail: microbialsympo@agr.kyushu-u.ac.jp |
共催: 日本生物工学会九州支部ほか
Published by 支部:中部 on 03 6月 2015
多数の方にご参加いただき、大変好評をいただいている「CHUBU懇話会」も今年で4回目です。日本生物工学会中部支部では昨年に引き続き、企業見学・セミナー・懇親会をセットにした「第4回CHUBU懇話会」を以下の通り開催いたします。今回の開催地は「北陸新幹線」開業で今ホットな富山。アステラスファーマテック株式会社様のご協力のもと、富山市にあるアステラスファーマテック株式会社 富山技術センターにおいて、以下の日時・内容で開催予定です。会員・学生の皆様、是非ご参加ください。⇒印刷用ポスター (701KB)
【講演会】
13:30~14:10
画像情報処理技術を用いた再生医療における細胞品質管理
…加藤竜司 氏(名古屋大学)
14:10~15:00
再生医療の産業化と国際標準化が果たす役割
…柳田 豊 氏(アステラス製薬株式会社)
【企業見学】15:20~17:00
アステラスファーマテック株式会社 富山技術センター
【懇親会】17:30~19:00
富山県民会館8F 富山電気ビルレストラン(講演会場よりバスで移動)
Published by 学会事務局 on 03 6月 2015
講演要旨の受付は終了いたしました。多数のお申込ありがとうございました。
第67回日本生物工学会大会(2015)の一般講演(ポスター発表)、およびシンポジウム要旨登録の受付を開始しました。
講演要旨登録の受付期間: 2015年6月3日(水)~7月1日(水)正午
締切(7月1日正午)以降は、要旨を含む訂正ができません。また、終了前はアクセスが集中し申し込みできない場合がありますので、早めの申し込みをお願いします。
振込先: 三菱東京UFJ銀行
茨木支店 普通口座 3793590
公益社団法人 日本生物工学会
入金の確認が取れ次第、大会参加申込みに必要な会員番号をメールにてお知らせいたします(入会手続きには約1週間ほどかかります)。⇒入会申し込みはこちらから
Published by 学会事務局 on 01 6月 2015
Magnified merged CLSM images of Peyer’s patch sections stained with anti-dengue, anti-M cell complement receptor antibody (C5aR, red),
M cell-specific antibody (NKM 16-2-4), and WGA. There were well-defined patches of overlap between sections stained with anti-dengue antibody (green), M-cell specific lectin (red), and anti-M cell antibody (purple) in the merged image, which indicate that the Tet-EDIII-Co1 protein bound to M-cells, particularly to the C5aR receptor, on the M cell surface.
For more information regarding this work, read the article: Nguyen, N.-L. et al., “Expression and characterization of an M cell-specific ligand-fused dengue virus tetravalent epitope using Saccharomyces cerevisiae“, J. Biosci. Bioeng., volume 119, issue 1, pages 19–27 (2015).
⇒JBBアーカイブ:Vol.107 (2009) ~最新号
⇒JBBアーカイブ:Vol. 93(2002)~Vol. 106(2008)
Published by 支部:関西 on 26 5月 2015
日時 | 2015年8月20日(木)13:30~19:00 <講演>13:30~15:40(途中10分休憩有り) |
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場所 | サントリーワールドリサーチセンター 京都府相楽郡精華町精華台8-1-1 Tel: 0774-66-1110 |
参加費 | 1,000円(税込)/学生 無料 |
奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科 大津 巌生
生 物にとって炭素、窒素、硫黄は三大元素である。炭素源や窒素源が複数存在する場合、生物は、より好ましい栄養源を優先的に利用し代謝する機構が備わってい る。これはより効率的な代謝(同化、異化)が可能な栄養源を選択的に利用することで細胞の増殖速度を高め、生育する環境下でより早期に占有し、他の生物よ り優位な状況を確立するための生物の巧みな生存戦略の一つである。しかし、硫黄源の選択的利用に関する報告はなく、その機構については理解されていない。 そこで大腸菌における硫黄の選択的利用機構を利用したアミノ酸(システイン, エルゴチオネイン)発酵生産への応用について最新の情報を報告する。これらの知見を用いて、硫黄バランスで健康チェック可能なシステムの構築について紹介 する。
地球環境産業技術研究機構バイオ研究グループ 乾 将行
バ イオマス資源からのバイオ燃料やグリーン化学品製造を行う新規産業を意味するバイオリファイナリー社会の実現が近づいている。このような背景の下、 RITEではリグノセルロース系バイオマスを原料として、有用工業微生物コリネ型細菌を用いたバイオ燃料・グリーン化学品製造技術開発を行ってきた。我々 は、このコリネ型細菌が還元条件下では、増殖は抑制されるものの代謝機能は維持され、糖類を代謝し有機酸を効率よく生成する現象を見出した。これを基に、 高効率バイオプロセス“増殖非依存型バイオプロセス”の開発を進めている。本講演では、該バイオプロセスを用いた各種バイオリファイナリー製品の生産技術 開発の現状と今後の展望について紹介する。
近畿大学農学部バイオサイエンス学科 田茂井 政宏
光 合成の過程において、カルビン回路により大気中のCO2を固定してショ糖やデンプンに変換するまでに多くのプロセスを含んでおり、ソース(光合成)能力、 シンク(貯蔵)能力および転流能力のバランスによって植物の炭素代謝は成り立っている。従って、植物の収量を増大させるにはこれらをバランス良く強化する ことが望ましいが、まずは光合成能力を向上させることが最も重要となる。一方、光合成により葉で作り出した糖と、根から吸収した窒素は、いずれもアミノ酸 などの主要な構成成分であり、植物細胞における炭素・窒素代謝物の相対量比(C/Nバランス)は厳密に制御を受けている。そこで、光合成炭素代謝に関連し た酵素遺伝子を導入した形質転換植物を用いて、光合成能およびソース・シンク器官の炭素代謝、さらには窒素代謝、形態形成などに及ぼす影響を検討し、光合 成増大および生育促進に関連する因子を網羅的に解析した結果について紹介する。
サントリーグローバルイノベーションセンター株式会社 研究部 松井 宏夫
ホッ プは麦芽・酵母と並んでビールにとって重要な原料である。ビール品質の苦味、香り、コクへの寄与が知られており、これらホップ由来の香味を制御する手段と して、品種の選択、ペレット・エキスなどの加工形態の選択、また、煮沸工程での投入タイミングの設定、酵母種の選択や発酵条件の検討が行われている。しか しながら、ホップは農作物であるためこれらを調整するだけでは狙いのビール品質を安定的に造りこむことは難しい。ホップ品質に影響を及ぼす要因として、気 温・雨量・土壌などの環境要因、株齢や栽培方法などの作業要因が挙げられる。本報告では、これら要因の中で制御可能である作業要因がホップ品質に及ぼす影 響について紹介する。
♦ 関連記事:【関西支部】 第107回醗酵学懇話会(2015/8/20)
Published by 支部:関西 on 26 5月 2015
盛会のうちに終了しました。多数のご参加ありがとうございました。⇒開催報告はこちら
日本生物工学会関西支部では、第107回醗酵学懇話会を以下の通り開催いたします。
「増殖非依存型バイオプロセスによるバイオ燃料・グリーン化学品生産」
……乾 将行(地球環境産業技術研究機構バイオ研究グループ)
「光合成機能を向上させた形質転換植物による代謝・形態形成制御機構の解明」
……田茂井 政宏(近畿大学農学部バイオサイエンス学科)
「ホップ品質に影響を及ぼす栽培要因の制御」
……松井 宏夫(サントリーグローバルイノベーションセンター株式会社 研究部)
Published by 支部:東日本 on 25 5月 2015
「高齢化社会到来の問題」には、介護、医療、生産年齢人口の減少、さらには連動する少子化の発生ばかりでなく、非常に多岐にわたる複雑な事象が含まれており、我が国の今後の発展にも暗い影を落としている。このような問題を解決する足掛かりの1つのキーが「健康長寿」であり、高齢者が元気に就労して経済的に自立することで、若者世代への負担軽減やそれに伴う良好な経済発展が見込めると考えられている。
本フォーラムでは、生物工学の近隣領域に位置し身近な話題である「健康長寿」に関して、「商品開発(モノづくり)」、「栄養生化学・医学」、「キノコ学」、あるいは「運動生理学」的観点からの講演を拝聴する。「健康長寿研究」と各人の研究との新規接点を探るキッカケとなるだけでなく、ご参加頂いた皆様が健康的な研究生活を継続するための一助となれば幸いである。
日時 | 2015年7月24日(金)13:00~ |
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場所 | 東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部 フードサイエンス棟 中島董一郎記念ホール (文京区弥生1-1-1) |
プログラム |
|
参加費 | 【フォーラム】
|
事前登録締切 | 2015年7月17日(金)17:00 ※当日受付も行いますが、なるべく事前登録をお願い致します。 |
申込方法 | こちらのフォームに必要事項(氏名、所属、会員種別、E-mail、TELおよび懇親会参加の有無)を明記してお申込みください。 |
申込・ 問合せ先 |
日本生物工学会 東日本支部 支部長: 石井 正治(東大) E-mail: amishii@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp 担当幹事: 徳田 宏晴(東農大) E-mail: tokuda@nodai.ac.jp |
Published by 学会事務局 on 25 5月 2015
生物工学会誌 第93巻 第5号
正田 誠
2014年のノーベル物理学賞は3名の日本人に与えられた。受賞者ならびに関係者の喜びは大変なものであろう。私自身も、2000年に白川英樹先生がノーベル化学賞を授与されたときのことを思い出した。先生は私が奉職していた研究所において伝導性ポリマーを発見し、その功績で受賞されたが周囲の盛り上がりは大変なものであった。重厚なメダルを直接拝見でき、受賞にまつわる各種のエピソードが披露された。中でも先生は自分が必ずしも優秀な学生でなかったことを独白され、これが多くの若い研究者や大学院生に研究意欲を高揚させたことも確かである。
最近のノーベル賞受賞者は、他の追従を許さない程に群を抜いた秀才タイプというよりも、粘り強く一つのことをやり遂げるタイプの人が多い。今回の青色LEDも2000年の伝導性ポリマーも、実用化に非常な困難がともなっていたが、諦めずに20年近く奮闘した成果である。こうした努力の報いとして「幸運の女神がほほえんだ」ことも共通している。
今後も日本において研究の発展と成果が期待されるが、いくつかの課題もある。思いつくまま列挙してみる。まず今までのノーベル賞受賞者は必ずしも研究環境に恵まれていたとは言えない。むしろ逆境の中で出された成果である。現在は科学技術基本法が成立して以来、数十兆円の税金が使われ、研究費および研究環境も充実して恵まれた状況と言える。こうした良い研究環境からノーベル賞が輩出されることが望まれるが、研究費の分配方法や費用対効果などについて批判があることも事実である。日本の科学技術政策の方向性について、厳しい議論がなされる必要がある。
日本人は新たな問題を提起したり、仮説を立てることが苦手である。海外の情報と動向をいち早く察知して、類似の課題を提案したり、いち早く仮説を証明してきた。海外のノーベル賞受賞者から「感謝」されている研究者も多い。こうした体質は、実質がなくても、プレゼンテーションがうまい人が目立つという結果を生む。今後は大きなブレークスルーを生み出す新しい概念や方法を提示する能力が望まれる。研究を推進する上で若い人の力が必須である。実は次の時代を担う優秀な高校生が日本の大学を選択しなくなっている。日本人の海外留学者数が全体としては減少しているが、それは「安心、安全」を重視する内向な若者が増えたことと、海外の厳しさが分かってきたことによろう。しかし、トップクラスの若者にとって今後20–30年間、日本が人生を賭けるに値する国であるのか疑問視しているとすると、今後の日本の科学技術の発展に大いに影響するであろう。すでに優秀な野球やサッカーの選手が海外に出て活躍しているし、海外の国籍を取得して活躍している研究者もいるが、今後は若い優秀な頭脳が流出し続けることが心配である。
日本人の頭脳流失を補うために、海外から優秀な若者を受け入れることにした結果、大学が主にアジアの国に事務所をおき、宣伝活動を活発化するに至っている。果たして優秀なアジアの若者が日本を目指してやってくるであろうか。障害の一つが日本語という言葉である。仮に日本語が堪能であっても日本の企業には就職しにくいばかりか、将来の昇進に関して必ずしも平等ではない。私の研究室を出て、日本で職を得た外国人は、日本社会のflexibilityの少なさへの不満を国内外に発信している。私自身、海外の大学に授業に出かけ、授業後のfree talkingにおいて学生の本音を聞き出すと、彼らは欧米志向であることを正直に言う。特に優秀な学生は日本に関する正確な情報を持ち合わせており、彼らが日本を遠ざけているこうした要因を是非改善すべきである。
最近は火山噴火などの自然災害の予想も頻繁に報道されているが、こうした情報が外国人学生に対して、留学先としての日本の魅力をさらに失うことになるのではないかと危惧している。
著者紹介 東京工業大学名誉教授、エイブル株式会社顧問
Published by 学会事務局 on 25 5月 2015
PDFファイルをご利用いただくためにはAdobe Reader(無料)が必要となります。ダウンロードはこちらから。
Published by 学会事務局 on 22 5月 2015
生物資源を利用する研究開発やその産業化に多大な影響を及ぼすおそれが指摘されている「生物多様性条約・名古屋議定書」の批准について、政府に対し慎重な対応を求める要請書を日本農芸化学会と連名で担当4大臣あて提出しました。
Published by 学会事務局 on 20 5月 2015
日本生物工学会の和文誌編集委員会は、Fuji Sankei Business i.の企画特集に編集協力をし、第3水曜日に記事を掲載しております。2015年5月20日付で、第14回「バイオ医薬品」が掲載されました。次回は、2015年6月17日に掲載予定です。
Published by 学会事務局 on 13 5月 2015
この度、セルプロセッシング計測評価研究部会主催の新しい試みとしまして、『研究討論シンポジウム』と題しました合宿型研究会を企画致しました。
日時は、7月10日 (金)(生物工学若手会 夏のセミナー2015[名古屋、7月11日 (土)~12日 (日)]の前日)、場所は、名古屋市内の旅館名龍を予定しております。
本シンポジウムは、研究部会に関連する皆様が学会以外でよりフランクにご自身の研究活動のみならず、興味のある研究や分野について討論する機会を設けることで、研究部会の活性化と、共同研究などの促進を目指すものであります。
内容としては、ご参加いただいた方に自己紹介も含め現在の研究内容やご興味のある研究課題などを口頭にてご発表いただきます。
また、オーガナイザーの方でも議論いただきたいテーマをいくつかご用意させていただく予定です。
ご発表いただいた研究内容について、自由闊達に議論いただければと思っております。
本会を通じて、同じ部会に所属する研究者同士のコミュニケーション強化と、研究内容の理解を図ることで、本研究部会や生物工学会発の新たな研究や研究チームが生まれるのではないかと考えております。
是非とも、参加申し込み方法をご参照の上、ご参加頂きますようお願い申し上げます。
→プログラム詳細・申込み方法はこちら
また、本シンポジウムは共同研究や部会運営、さらには研究室運営までの幅広い議論を目的としておりますので、基本的に学生の参加は不可とさせていただきたく存じます(但し、アカデミック志望の学生の方はご参加いただけます)。このため、ご研究室のみならず知人の研究者の方などで本学会や部会にご興味のある方がいらっしゃいましたら、ご紹介いただき、奮ってご参加をご検討いただけますようよろしくお願い申し上げます。
なお、本シンポジウムは部会の若手研究シンポジウムの後に企画しております。
そちらと合わせてご参加いただけますと、
若手研究シンポジウム⇒本会⇒研究者交流会(加えて企画いたしております)⇒夏のセミナーという一連の充実した時間をお過しいただけるかと存じます。
初めての試みとなりますので、色々と至らない点があるかと存じますが、皆様の暖かいご支援を賜れますと幸いに存じます。
オーガナイザー: 堀江 正信(京都大学)、岩井 良輔(国立循環器病研究センター)
Published by 学会事務局 on 01 5月 2015
この度、7月10日(金)にセルプロセッシング計測評価研究部会主催のシンポジウム開催を予定しております。生物工学若手会 夏のセミナー2015(名古屋、7月11日 (土)~12日 (日))の前日に名古屋大学東山キャンパス内(未定)で開催されます。
例年、夏のセミナー後に開催しておりましたが、今年度は前日から名古屋駅付近の宿泊施設にて本部会の合宿が企画されております(詳細は5月半ばに公開予定です)。そちらと合わせてご参加いただけると、夏のセミナーまで充実した時間を過ごせる予定になっております。
本シンポジウムは、研究部会に関連する皆様のご研究において、大きな貢献をされていると思われる博士後期課程学生およびポスドク研究者の研究を奨励し、表彰の機会を設けることで、研究部会の活性化と、生物工学会を牽引する若手研究者の自覚と育成を、目指すものであります。
シンポジウム内容としては、若手の研究発表が中心となってしまいますが、本会を通じて、次世代を担う若い世代の研究者のアクティビティーを知っていただき、表彰を通じて発表する若手研究者に本研究部会や生物工学会に、愛着と帰属意識を強く持ってもらうことで、研究部会にご所属の多くの研究室の発展にも貢献できると考えております。
是非とも、参加申し込み方法をご参照の上、ご参加頂きますようお願い申し上げます。
また本シンポジウムでのご発表をいただく方々は、研究部会より「日本生物工学会セルプロセッシング計測評価研究部会Young Researcher’s Award(和名:若手研究奨励賞)」の選考対象とさせて頂きます。このため、ご研究室に該当されるような博士後期課程学生またはポスドク研究者の方がご在籍の場合には、発表応募要項をご参照の上、奮ってご応募をご検討いただけますようよろしくお願い申し上げます。
皆様の暖かいご支援を賜れますようお願い申し上げます。
オーガナイザー: 森 英樹(大阪府立大学)、清水 一憲(名古屋大学)
募集要項等、詳細につきましてはこちらをご参照ください。
Published by 学会事務局 on 27 4月 2015
日本生物工学会では、定款に基づき、任期満了に伴う代議員選挙(2015年2月16日~3月2日)を実施いたしました。当選者を下記のとおりお知らせします。
なお、任期は、次の代議員選挙(2017年3月予定)終了の時までです。
⇒当選者一覧はこちら(218KB)
♦ 関連記事:
【正会員の方へ】2015-2016年度代議員の選挙について
https://www.sbj.or.jp/news/news_20141212.html
Published by 若手会 on 27 4月 2015
定員に達したため参加申込み受付を終了いたしました。多数のご応募ありがとうございました。
⇒活動報告はこちら
「生物工学若手研究者の集い(若手会)」は、生物工学(醸造・食品工学、代謝工学、生物化学工学、生体分子工学、細胞組織工学、遺伝子工学、生物情報工学 etc.)に関連した研究を行っている、全国の学生、ポスドク、若手企業研究者、若手教員の相互交流を目的とした団体です。その企画といたしまして、毎年夏に合宿形式のセミナーを開催し、いつも以上に交流を深めることを目的としております。2015年度は、中部地区(愛知)にて夏のセミナーを開催する運びとなりました。
本年度は、『異種格闘技戦』を一つのキーワードとして掲げ、幅広いジャンルから講演者をお呼びしようと考えております。生物工学が関わる医療・食品分野を、多面的な角度から議論していきたいと思っております。講演会だけでなく、多くの方々が研究に関して討論をする機会として、ポスターセッション(優秀発表者にはポスター賞あり)も例年通り企画しております。また、ただ会合に参加していただくだけではなく、より深い交流ができるよう、各種イベント(ウェルカム企画 (本会前)、研修イベントなど)を企画しております。
教育機関、研究所、企業の若手研究者や学生の方々を含め、生物工学に興味のある皆様のご参加をお待ちしております。皆様にとって、有意義なセミナーになるよう、尽力いたします。多くの皆様のご参加、心よりお待ちいたしております。
7/11(土)
・講演
・研修セミナー(アサーティブコミュニケーション研修)
・ポスターセッション
・ポストイットディスカッション
7/12(日)
・講演
・優秀賞発表
・優秀賞プレゼン
Published by 学会事務局 on 24 4月 2015
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Published by 学会事務局 on 24 4月 2015
生物工学会誌 第93巻 第4号
関口 順一
信州大学での28年間、当初の21年間は講座制の下で過ごし、次の5年間は研究室制にかわり、定年後の2年間は特任教授として留学生と数人の学生を指導したが、その移り変わりの中で感じた研究室の体制について述べてみたい。
講座制の規模は大学によりさまざまだが、私が所属した信州大学繊維学部応用生物科学科は教授1、助教授1、助手1が基本であった。学生数は十数名で、半数以上は大学院生が占めており、1–2名の博士課程の学生と企業からの技術者を含めた規模の講座であった。一方、私が育った大阪大学工学部醗酵工学科では、講座の規模はその倍はあり、そのうち学部、修士の時代は週1回の雑誌会と年数回の研究発表会の折、指導教授にお会いする程度で、研究ディスカッションは助手の方にすべて任されていた。博士課程になって岡田弘輔教授の研究室に代わり、講座の規模も中程度になり、気さくな雰囲気の先生の下、研究ディスカッションの機会も増え、その後の研究に対するものの見方、考え方が確立できたように思える。このことからも指導教授と接する機会を増やすことの大切さを感じた。
さて信州大学での話に戻せば、教授として週1回の雑誌会とグループごとの週1回の研究ディスカッション、月1回の全体での研究発表会を実施していた。その中で週1回の研究ディスカッションには直接指導にたずさわる教員にも参加いただいて、詳細に実験方法、結果、今後の展開について話し合った。ノートを持ってこさせるので、理研で問題になった実験の不記載などはまず起こらない。グループ別なので、私はほぼ毎日午前中をこの仕事に充てることになったが、実験結果を評価したり、研究の展開を考える上で有意義であった。もっとも、ディスカッションに参加する学生諸君にとっては息つく暇もない学生生活だったと思うが、それでも卒業生から、あの時の経験が今の職場での仕事を支えていると言われると満更でもない思いである。研究テーマについて、助教授の専門のテーマ以外は私から提案することが多く、助手の方々とのディスカッションを通して、それらの研究テーマを展開した。
ポスドクシステムが不十分な日本では、研究の遂行は若手教員と大学院生に頼らざるを得ず、講座制は研究テーマを高度化し、成果をあげるに好適であった。研究費は赴任後10年近く大学からの運営交付金がほとんどで、たまに財団から外部資金を得ていた程度で、苦しい研究室運営であった。しかし50歳に近づいた頃から、科研費が貰えるようになり、生涯のテーマとなる枯草菌細胞壁溶解酵素の研究を続けることができた。途中、特定領域研究やNEDOのプロジェクトに参加したこともあり、枯草菌ゲノム解析の技術や情報の取扱いなどがわかるようになり、異なる視点から細胞壁溶解酵素の機能解明を行った。まさに新しい実験手法の導入と共同研究に積極的であり続けることの重要さを感じた。さらに論文を精力的に書くことが共同研究者の実績をあげるためにも必須で、共同研究の成功の大きな要素となった。
定年が近くなり、研究室制に移行していったが、その時でも数人の若手教員を交えての研究ディスカッションは続き、雑誌会では異なる分野の教員から多くの知識をもらい、自分だけでは足を踏み入れることがない新分野も体験できた。ところで、私は若手の研究者の方が強く主張した研究テーマを「没」にしたこともあった。個人の自主性を尊重するアカデミアの世界では非常に稀かもしれない。これは自由にテーマを選び、活発に研究をしてもらう雰囲気が大切であることは重々存じているが、一時の面白さを重視するより、それまで培ってきた学問的な位置づけを認識し、より深く掘り下げた研究を持続する方が大切であると感じたためであった。生涯学生諸君には個々のテーマごとに研究の面白さを伝えることに務めてきたつもりだが、このような私の体験談が、新たに研究室を主宰することになる若手研究者や学生諸君の参考になれば幸いである。
著者紹介 信州大学名誉教授
Published by 学会事務局 on 21 4月 2015
幹細胞を利用した再生医療は大きな期待が高まるとともに、技術においても目覚しい発展を遂げています。今回は、再生医療分野におけるスペシャリストをお招きし、最先端の研究と技術に関してご講演いただきます。どのように再生医療を実現していくのか、そして産官学それぞれの立場からどのように参画できるのかなどについて討論し、日本の再生医療の本格化にむけて一助となることを期待し、シンポジウムを企画しました。皆様のご参加をお待ち申し上げております。
なお、シンポジウムに先立ち、2013年度日本動物細胞工学会技術賞の受賞講演を行う予定です。
【日時】2015年 5月25日(月)午後1時~5時半、終了後に懇親会を開催
【場所】キャンパス・イノベーションセンター(JR田町駅前)
【オーガナイザー】柳原佳奈(医薬基盤・健康・栄養研究所)、蟹江慧(名古屋大学)
江橋具(神戸大学)、塚本洋子(旭硝子)
【共催】日本生物工学会生物工学若手研究者の集い
日本生物工学会セルプロセッシング計測評価研究部会
【プログラム】
講演1:
「再生医療応用を考えたときの間葉系幹細胞を再考する」
…阿久津英憲先生(国立成育医療研究センター)
講演2:
「微小重力環境を利用した幹細胞の未分化維持と細胞治療効果」
…弓削類先生 (広島大学)
講演3:
「網膜色素上皮シートの移植および神経回路の再構築による視覚機能の再生に向けて」
…小坂田文隆先生 (名古屋大学)
講演4:
「再生医療に対するバイオマテリアル科学の貢献」
…山岡哲二先生 (国立循環器病研究センター)
講演5:
「ヒト臓器の創出を目指す戦略的iPS細胞研究」
…谷口英樹先生(横浜市立大学)
講演6:
「立体的な臓器再生を目指すバイオ3Dプリンタの開発」
…中山功一先生 (佐賀大学)
Published by 学会事務局 on 17 4月 2015
日本生物工学会では、2015年4月13日(月)、大阪島本にあるサントリー研究センターにて第6回生物工学産学技術研究会を開催いたしました。
第6回目となる生物工学産学技術研究会では、これまでの本研究会に参加された方からのご要望が多い、食品領域、健康栄養領域における「ものづくり」の実用化技術、商品化技術等の紹介を中心とする講演を企画いたしました。当日は雨天にも関わらず、学生の方55名を含む、合計102名の産・学・学生の方々にご参加いただき、 3人の産業界の講師の方から各50分間、ご講演いただき、会場との間で予定時間を超える活発な質疑があり、盛会のうちに終了しました。
また、講演会終了後に開催された懇親会には、学生の方37名を含む総計80名の方々に参加いただきました。会場には人が溢れ、学生の方々の若さと熱気を感じる懇親会になりました。学生の方からは、研究室間の交流はあるけれど企業の方との交流というのは初めてでとてもいい取り組みだと思うとのコメントもございました。
日本生物工学会産学連携委員会
講師の方々
(左:古林氏、右上:中原氏、右下:栗木氏)
講演を熱心に聞き入る参加者
講師と会場との活発な質疑応答
懇親会での意見交換
【関連記事】
Published by 学会事務局 on 15 4月 2015
電源設備法定点検に伴うサーバー停止により、日本生物工学会のホームページおよび大会ホームページが以下の期間利用できなくなります。
ご不便をおかけしますが、ご理解の程よろしくお願いいたします。
なお、上記期間中も会員システム、Journal of Bioscience and Bioengineeringの投稿・査読システム(EES)、および閲覧(ScienceDirect)は通常通りご利用いただけます。
Published by 学会事務局 on 15 4月 2015
日本生物工学会の和文誌編集委員会は、Fuji Sankei Business i.の企画特集に編集協力をし、第3水曜日に記事を掲載しております。2015年4月15日付で、第13回「遺伝子治療」が掲載されました。次回は、2015年5月20日に掲載予定です。
Published by 支部:中部 on 15 4月 2015
日本生物工学会中部支部のメールマガジンBBChubuの第7号(2015年4月号)を掲載しました。
⇒日本生物工学会中部支部 メールマガジン『BBChubu』(第7号)(3.70MB)
BBChubuは、中部支部の会員相互の交流のためのマガジンで、研究紹介、留学体験、大学ブランド商品紹介、中部地区の企業紹介、コーヒーブレイクという会員交流広場(懸賞問題付き!)もあります。
他支部の会員の方々にもお知らせいたしますので、ご覧いただき、ご意見をお送りください。懸賞問題へのご投稿もお待ち申し上げます。
中部支部 BBChubu編集担当
Published by 学会事務局 on 14 4月 2015
公益社団法人日本生物工学会
会長 秦 洋二
日本生物工学会は、生物工学に関する研究の進歩普及、人材育成、産学連携の促進、国際協力の促進を図り、我が国の学術及び科学技術の振興、福祉の発展に寄与することを目的として活動しております。日本生物工学会の活動にご理解とご賛同いただき、広くみなさま方よりご寄附のご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
《寄附申込書 送付先》
公益社団法人 日本生物工学会 事務局
〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2番1号 大阪大学工学部内
E-mail: Fax: 06-6879-2034
《寄附金 振込先》
【ゆうちょ銀行振込】
備え付けの振替用紙を使用してお振込下さい。※通信欄に「寄付申込」とご記入下さい。
振込口座: 00910-3-54007
加入者名:公益社団法人 日本生物工学会
【銀行振込】
三菱UFJ銀行 茨木支店 普通口座 3793590
公益社団法人 日本生物工学会 (ニツポンセイブツコウガクカイ)
日本生物工学会への寄附は、所得税法第78条の寄附金控除を受けることができます。寄附金控除を受けるためには、確定申告が必要です。勤務先などで実施される年末調整では寄附金控除を受けることはできませんのでご注意ください。
公益社団法人 日本生物工学会 事務局
〒565-0871
大阪府吹田市山田丘2番1号 大阪大学工学部内
Tel: 06-6876-2731 Fax: 06-6879-2034
E-mail:
Published by 学会事務局 on 02 4月 2015
日中醸造技術及び食品シンポジウムは四川大学、四川大学錦江学院、四川省食品科学技術学会、熊本大学、鹿児島大学と日本生物工学会が開催する技術・学術シンポジウムです。2000年から開始され、成都、熊本、鹿児島、それに東京と京都などで合計7回開催されました。
これまでの技術・学術シンポジウムは中国や日本または韓国、東南アジア、そして台湾からの食品製造者、醸造技術者、研究者等の参加者を迎え、出席者は毎回百人以上の規模となり、今では日本と中国の間における伝統食品の分野で技術・学術の交流の重要な会議と位置付けられ、大きな影響力を持つに至っています。
今回の大会は第8回日中醸造・食品・栄養・環境シンポジウムとして、会議主催者の合議を経て、2015年9月に中国の成都での開催が決定され、そして、主催者の一つである中国食品科学技術学会の提案により、第1回日中伝統食品創新フォーラムも兼ねた開催となっております。現在、準備作業を進めています。
日中双方の酒類、醤油、食酢、漬物、ヨーグルト、その他の発酵食品やこれらの企業から生成される副産物の利活用に関係する業界、大学、研究機関のご参加を心待ちにしています。
大会日程 | 2015年9月13(日)~15日(火) |
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開催場所 | 中国四川省成都市 四川省科技舘 |
大会テーマ |
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使用言語 | 中国語、日本語、英語 講演は中国語、日本語に同時通訳 |
参加費 | 日本からの参加者は1300元(宿泊費は別途となります。) |
発表方法 | 論文及び講演、ポスター発表、自由討議、見学等 |
論文募集の 締め切り |
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論文作成要領 |
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論文の 提出先 |
大会事務局(日本語対応可): 曽麗雲(四川大学錦江学院) Email: 767944483@qq.com |
スケジュール |
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問合せ先 | 日本生物工学会 企画委員会 委員長 大政健史 Email: omasa@bio.eng.osaka-u.ac.jp |
その他 | 言語は英語、日本語、中国語とし、講演には中国語、日本語の同時通訳のサービスが提供される予定。参加のみされる方も事前に申し込みが必要です。詳しくは問合せ先まで |
主催: 日本生物工学会、中国食品科学技術学会、四川省食品科学技術学会、四川省栄養学会
四川大学、四川大学錦江学院
Published by 学会事務局 on 01 4月 2015
第67回日本生物工学会大会(2015)のホームページを開設しました。当サイトでは、2015年10月26日(月)から28日(水)に、城山観光ホテル(鹿児島)で開催される年次大会に関する情報を発信していきます。
講演要旨登録と大会参加申込のウェブ受付は、2015年6月3日(水)より開始いたします。
本大会への皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
公益社団法人日本生物工学会
第67回年次大会(2015)ホームページアドレス
https://www.sbj.or.jp/2015/
Published by 学会事務局 on 25 3月 2015
PDFファイルをご利用いただくためにはAdobe Reader(無料)が必要となります。ダウンロードはこちらから。
Published by 学会事務局 on 25 3月 2015
生物工学会誌 第93巻 第3号
江崎 信芳
2013年11月に文部科学省から「国立大学改革プラン」が示された。今後10年で世界大学ランキングトップ100にわが国の10大学をランクインさせるという。世界の動きに遅れまいとする文部科学省(以下、文科省)の切迫感が滲み出ている。しかし、そもそも世界大学ランキングの意義を疑問視する声や、仮に意義を認めるとしても到底達成できないのでは、という声が多く聞かれる。文科省と意見交換する機会の多い大学執行部メンバーはまだしも、教育研究現場の教員の多くは戸惑っているのではないか。こうした、文科省(あるいは大学執行部)と現場教員の間の乖離は年々大きくなってきているように思われる。
筆者は2008年10月から6年間、京都大学の理事を務め、企画、評価、人事制度などの業務に携わるなかで、こうした乖離に起因する多くの問題に直面し、距離を縮めることの難しさを実感した。待ったなしなのかもしれないが、乖離が拡大していくとこの先どうなるのか、心配でならない。
国立大学は2004年4月からそれぞれ個別の国立大学法人になった。この間、国からの運営費交付金の配分額は毎年1.0 ~1.6%削減されている。京都大学の場合、2014年度の運営費交付金は、10年前の法人化直後の配分額の約85%に減額されている。一方、2014年度の人件費予算は運営費交付金総額の94%を占め、運営費交付金のほとんどが人件費に使われる。このまま減額が続けば、間もなく運営費交付金で人件費を賄うことができなくなるであろう。ほかの国立大学の状況も似たり寄ったりではないかと思われる。これだけをみれば、国はとんでもないことをしているようにみえる。
しかし、文科省は実は懸命に頑張っている。2014年度、全国86の国立大学に配分する運営費交付金の総額は1.1兆円に上り、この金額は実は前年度に比べてほとんど減額されていない。上記の運営費交付金は年々減額するが、それとは別に、大学ごとにメリハリをつけて配分する、いわゆる「袋予算」を別途確保しており、この「袋予算」分を含めると、国全体の運営費交付金の総額は昨年度に比べてほとんど減っていない。「袋予算」の中身としては、「国立大学改革強化推進事業(2014年度138億円)」などであり、配分されれば、学長のリーダーシップのもとで基盤的なことに使ってよい、といわれるものである。これをうまく使えれば、上述の縮減分を補填できるはずである。
ところが、こうした「袋予算」の資金配分を受けるためには、いろいろな条件が付されている。その顕著なものは、教員への年俸制導入であろう。2014年度と2015年度の2年間に全国立大学の1万人の教員に年俸制を導入し、研究大学では20%、それに準ずる大学では10%の教員に年俸制を導入してほしいという。この機会に、しっかりとした教員個人評価制度を確立するとともに、教員の流動性を高めてほしいという。しかし、研究大学とそれに準じる大学とは具体的にどの大学なのか、また、なぜ20%あるいは10%なのか、明確な説明がないので、教員は戸惑うばかりである。
今後、運営費交付金で人件費を賄えなくなると、たとえば1人の教員の人件費を2つの大学で折半するような必要性に迫られるかもしれない。その場合、年俸制教員でないと、人事制度上、折半はきわめて難しい。こうした年俸制導入の意義は頭では理解できても、自分と無関係な形で進めてほしいと願う教員は少なくなかろう。国立大学はそれぞれ法人組織になっているので、文科省としてできることは、「袋予算」の配分を通して各大学に考えてもらうしかないのかもしれない。
とはいえ、現場教員の理解と協力がなければ、中身のある改革は期待できない。そのためには、目標を具体的な数字で示す際に、なるほどと腑に落ちる理由を説明できるかどうかが鍵になるのであろう。
著者紹介 京都大学名誉教授
Published by 学会事務局 on 18 3月 2015
日本生物工学会の和文誌編集委員会は、Fuji Sankei Business i.の企画特集に編集協力をし、第3水曜日に記事を掲載しております。2015年3月18日付で、第12回「再生可能資源からの燃料生産」が掲載されました。次回は、2015年4月15日に掲載予定です。
Published by 学会事務局 on 17 3月 2015
2015年度学会賞受賞候補者推薦の募集は終了しました。多数のご推薦ありがとうございました。
選考結果については、2015年6月に当サイトでお知らせします。また、第67回日本生物工学会大会の初日(10月26日)には、授賞式を開催し、各賞受賞者の表彰を行う予定です。
Published by 学会事務局 on 17 3月 2015
Journal of Bioscience and Bioengineering JBB)のEndNoteアウトプットスタイルが利用できるようになりました。⇒JBBのスタイルファイルのダウンロードはこちらから
詳しくはEndNoteのサイト(http://endnote.com/)をご覧下さい。