Published by 学会事務局 on 28 5月 2014
【年次大会】講演番号の通知について(参加費納入のお願い)
第66回日本生物工学会大会実行委員会では、6月中旬に事前登録をされた講演者で参加費の入金確認がとれた方に講演番号をメールでお知らせします(6月13日配信予定)。メールに記載された講演日時、会場をご確認のうえ、各自でホテル等の手配をしてください。
注)講演番号の通知メールは、5月30日(金)までに参加費の入金確認がとれた方にのみ送信させていただきます。予めご了承ください。
Published by 学会事務局 on 28 5月 2014
第66回日本生物工学会大会実行委員会では、6月中旬に事前登録をされた講演者で参加費の入金確認がとれた方に講演番号をメールでお知らせします(6月13日配信予定)。メールに記載された講演日時、会場をご確認のうえ、各自でホテル等の手配をしてください。
注)講演番号の通知メールは、5月30日(金)までに参加費の入金確認がとれた方にのみ送信させていただきます。予めご了承ください。
Published by 学会事務局 on 26 5月 2014
生物工学会誌 第92巻 第5号
高木 敦子
本稿では、「ヒトの遺伝子の解析」の倫理に関わる手続について書くことで、ヒト遺伝子解析はDNA配列決定と変異の機能解析だけではないことを、自分の経験から述べたいと思います。
循環器疾患は日本人の死因の第2位であり、独立行政法人国立循環器病研究センター(国循)においても、その克服のための努力が続けられています。高トリグリセリド血症も循環器疾患である心疾患の危険因子の一つであり、この病因の解明や予防、治療は、心疾患の危険因子を減らすことにもなります。私は、本症の病因を調べるため、血清中のトリグリセリド代謝に関わる酵素であるリポタンパクリパーゼ(LPL)と肝性トリグリセリドリパーゼの活性測定系、タンパク質測定系を開発し、これら酵素で異常値を示す患者様の遺伝子解析を行ってきました。こういった経緯で、施設内部以外に、日本国内の他の病院などからも、高トリグリセリド血症者の遺伝子解析の依頼を受ける事もあります。
施設内外に拘らず、ヒト遺伝子解析研究では、2001年4月以降、行政指針の『ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針』(2013年2月全部改正)に基づいて、倫理審査申請書を作成し、倫理委員会で倫理審査を受けます。倫理審査申請書は研究計画書、説明文書、遺伝子解析の解説文書、同意文書、試料などの取扱い(破棄・変更)依頼書などから成ります。研究計画書には、研究計画概要、研究協力の任意性および撤回の自由、問題発生時の対応、予測される危険性、被験者の利益および不利益、費用負担に関する事項、知的所有権に関する事項、倫理的配慮、試料などの種類・量・保存の有無および保存場所、インフォームド・コンセントのための方法、個人情報保護の方法、遺伝情報の開示に関する考え方、遺伝カウンセリングの体制などが記載されます。
他施設からの依頼の場合には、指針に沿うように、国循では次のような手続きをとっています。まず、他施設の主治医が、その施設での倫理委員会での審査を申請し、承認を受け、それら申請書と承認書のコピーが当方に送られます。私は、「脂質代謝異常を示す患者および家族の遺伝子解析:他施設からの検体を用いる研究計画」の課題名で、国循の倫理委員会からの承認を得ていますが、新たな施設からの依頼ごとに、施設追加の変更申請を行っています。このとき、追加施設を書き入れた新たな研究計画書、他施設からの申請書と承認書のコピーおよびその施設の個人情報保護方針を提出し、変更申請をします。施設追加のような軽微な研究計画の変更の場合には迅速審査が適用され、倫理委員会でのプレゼンは省略されますが、新規申請や軽微でない変更の場合には、迅速審査が適用されず、委員会でのプレゼンも行います。迅速審査を行っても良いか、また、申請書に不備はないかなどに関し、倫理委員会の前に予備調査もなされます。承認後、依頼施設の主治医に連絡し、同意書(個人情報を黒く塗りつぶし、匿名化番号を記載したもの)とともに検体(血液)を郵送いただき、晴れて、解析を行うことが可能となります。毎年、実施状況の報告も倫理委員会に提出します。このような倫理申請を行うためには、臨床研究に関する倫理研修の受講が必須で、国循でも、年に数度、倫理研修が開催されます。倫理研修は、2010年設置の研究倫理研究室を前身とする医学倫理研究室(2013年~)の室長、室員の先生が担当されています。また、本研究室では、倫理コンサルテーションも受ける事ができ、私も、昨年度は3回相談させていただきました。
ところで、1990年代前半頃まで、上記のような指針は施行されていなかったとは言え、疾患遺伝子の原因変異部位が決まった場合、たとえば、LPL遺伝子の原因変異部位に、「Cys239→stop/TGC972 →TGA;LPL○○○(○の所に患者様の住所の都市名を入れる)」といった標記が論文にも見られました。私自身も、この頃の論文では、同様の記載をしていました。しかし、今にしてみれば、これは患者様など被験者に配慮した対応とは思えません。被験者の立場に立って考えることができていなかったと感じます。もちろん、被験者の立場に立って考えているつもりでも、自分の経験不足、知識不足などから、倫理にかなっていないことをする可能性があります。このようなことを回避するために倫理研修を受け、また、医師、研究者以外の立場の方も含まれている倫理審査委員会での審査を受ける事が必要ですが、臨床研究において、第一歩は「被験者の立場を意識する」ではないかと思います。
以前、研究費の審査に関わったときに、研究計画調書にヒト由来検体を使用すると書かれているのに、その検体を使用することの倫理的配慮に関しての記載のないものを何度か見ました。今回、自分のわずかな経験を踏まえ、「被験者の立場を意識する」重要性を紹介させていただきました。
著者紹介 (独)国立循環器病研究センター研究所分子薬理部(室長)
Published by 学会事務局 on 26 5月 2014
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Published by 学会事務局 on 22 5月 2014
日本生物工学会の和文誌編集委員会は、Fuji Sankei Business iの企画特集に編集協力をし、第3水曜日に記事を掲載しております。2014年4月より新企画「よくわかるバイオ」が始まり、5月21日付で、第2回「腐敗と醗酵の違い」
(88KB)が掲載されました。次回は、2014年6月18日に掲載予定です。
※当サイトでは、Fuji Sankei Business iのご厚意により該当記事を紹介しております。
Published by 学会事務局 on 22 5月 2014
終了しました。
第66回日本生物工学会大会の事前参加申込を受付けております。大会への参加を希望される方は、2014年7月25日(金)正午までに事前登録をお願いします。
⇒参加申込はこちらから
講演要旨集の発行予定日は8月5日(火)です。参加章(懇親会に参加 される場合は、懇親会参加章も)、および領収書は、講演要旨集に同封で8月5日以降に順次発送いたします。各支払い方法の指定期日までに入金が確認できない場合は、事前予約が無効になり、参加章・講演要旨集は送付されませんのでご注意ください。
Published by 支部:関西 on 16 5月 2014
日本生物工学会関西支部では、第105回醗酵学懇話会を以下の通り開催いたします。
「代謝デザインへ向けたシステムバイオロジー」
……古澤 力(理化学研究所 生命システム研究センター)
⇒講演要旨はこちら
キリンビール株式会社 神戸工場 醸造エネルギー担当 野口 勝弘
麦芽100%ビールは、麦本来のうまみが味わえる一方で、「重厚な、渋み、雑味が多い」味わいになってしまうことがデメリットとして挙げられる。そこで、 当社の一番搾り生ビールでは、一番搾り製法を用いることで、渋みや雑味を低減し、麦本来のうまみが純粋に感じられる味わいに仕上げている。
一番搾り製法 は、世界的にも極めてユニークな製法であるが、通常ビールを製造する際、麦の皮を取り除く麦汁濾過工程で、もろみから自然に流れ出る一番搾りと皮の周りに ついたエキス分を洗い流す二番搾りを合わせて使用する。二番搾りを用いる理由は、エキス損失を抑える経済的な理由とともに、皮から抽出されるポリフェノー ル類に由来する渋みが味全体にコクを付与するためである、一番搾りはそのコンセプト上、すっきりした味わいを大事にしていることからあえて二番搾りは使用せず一番搾りのみを用いることにした。本年度は、すっきりした味わいを更に強化させ、チェコ産のファインアロマホップもふんだんに使うことで一番搾りを進 化させるリニューアルを行った。
理化学研究所 生命システム研究センター 古澤 力
多くの微生物のゲノムが解読され、主要な代謝経路や遺伝子機能の多くが明らかになった今日、バイオプロセスの標的生産物質の収率や生産性を改変する合理 的、かつ体系的な「代謝デザイン」の手法の確立が重要となっている。本講演では、代謝デザインへ向けて我々のグループで行っている以下の2つの試みを紹介 する。
Published by 支部:中部 on 07 5月 2014
2014年度 日本生物工学会中部支部例会を下記の要領で開催いたします。
参加費無料ですので、お気軽にご参加下さい。
日時: 2014年8月1日(金) 13:00~17:30
場所: 名古屋大学工学研究科ES総合館1階 ESホール
参加費: 無料(交流会参加費 一般 4,000円 学生 2,000円)
プログラム:
13:00 はじめに 朴 龍洙(支部長、静岡大学農学研究科)
【招待講演】
13:05 【招待講演1】 内田 浩二 (名古屋大学大学院生命農学研究科)
「生体防御反応に関わる機能性食品成分」
13:55 【招待講演2】 濱野 吉十 (福井県立大学 生物資源学部)
「抗生物質ストレプトスリシンの生合成を担う新奇非リボソームペプチド合成酵素」
14:45 【招待講演3】 黒田 俊一 (名古屋大学大学院生命農学研究科)
「全自動1細胞解析単離装置(ASONECell Picking System)の開発」
【若手講演】
15:45 若手講演① 福田 洸平 (静岡大学創造科学技術大学院)
「特殊な汽水湖より単離された極小細菌の解析」
16:00 若手講演② 山本 康介 (三重大学生物資源学研究科)
「未利用柑橘類からのバイオブタノール生産に関する研究」
16:15 若手講演③ Syed Rahin Ahmed (静岡大学創造科学技術大学院)
「Gold Nanoparticles (Au NPs): On the way of different Synthetic Routes」
16:30 若手講演④ MP Ali (静岡大学創造科学技術大学院)
「Development of an improved baculovirus insecticide containing an insect-specific spider venom toxin gene」
16:45 若手講演⑤ 小畑 晴香 (三重大学大学院工学研究科)
「Advanced hybridoma technology for simultaneous production of novel monoclonal antibodies」
17:00 若手講演⑥ 佐々木 寛人(名古屋大学工学研究科)
「幹細胞品質評価に向けた細胞画像情報解析と遺伝子発現解析」
17:15 若手講演⑦ 曽宮 正晴 (名古屋大学生命農学研究科)
「バイオナノカプセル-リポソーム複合体によるヒト肝臓細胞特異的な細胞質への物質送達機構の解明」
17:30 おわりに
交流会:
時間: 17:30~19:30
場所: 名古屋大学工学研究科ES総合館1階会議室
会費(税込): 一般4,000円、学生2,000円
参加申込:
講演会は無料ですが、準備の都合上、講演会および交流会への参加希望の方は、なるべく7月25日(金)までに下記(西島)までメールにて連絡、またはフォームから参加申込みをお願いいたします。
申込先・連絡先:
名古屋大学大学院工学研究科 西島 謙一
Tel: 052-789-4279
E-mail: nishijma(ここにatmarkを挿入して下さい)nubio.nagoya-u.ac.jp
参加申込みフォーム(https://www.sbj.or.jp/home/chubu_regionmeeting_form.html)
Published by 学会事務局 on 25 4月 2014
⇒活動報告はこちら
セルプロセッシング計測評価研究部会の皆様
この度、7月13日(日曜日)に本研究部会主催のシンポジウム開催を予定しております。
生物工学若手会 夏のセミナー2014(7月12日(土)~7月13日(日)、神戸にて開催予定)とジョイントをさせていただき、同じ会場で、夏のセミナー終了後に開催されます。
本シンポジウムは、研究部会に関連する皆様のご研究において、大きな貢献をされていると思われる博士後期課程学生およびポスドク研究者の研究を奨励し、表彰の機会を設けることで、研究部会の活性化と、生物工学会を牽引する若手研究者の自覚と育成を、目指すものであります。
シンポジウム内容としては、若手の研究発表が中心となってしまいますが、本会を通じて、次世代を担う若い世代の研究者のアクティビティーを知っていただき、表彰を通じて発表する若手研究者に本研究部会や生物工学会に、愛着と帰属意識を強く持ってもらうことで、研究部会にご所属の多くの研究室の発展にも貢献できると考えております。
是非とも、参加申し込み方法
をご参照の上、ご参加頂きますようお願い申し上げます。
また本シンポジウムでのご発表をいただく方々は、研究部会より「日本生物工学会セルプロセッシング計測評価研究部会Young Researcher’s Award(和名:若手研究奨励賞)」の選考対象とさせて頂きます。このため、ご研究室に該当されるような博士後期課程学生またはポスドク研究者の方がご在籍の場合には、発表応募要項
をご参照の上、奮ってご応募をご検討いただけますようよろしくお願い申し上げます。
皆様の暖かいご支援を賜れますようお願い申し上げます。
オーガナイザー 清水一憲(大阪大学)、長森英二(大阪大学)
募集要項等、詳細につきましては、こちら
をご確認ください。
Published by 学会事務局 on 25 4月 2014
生物工学会誌 第92巻 第4号
岡部 満康
アンチエイジング治療とは、より美しく老いたいという願いもこめ、人間の本来の姿、本来の寿命、至適な状態に心身ともに持っていく事を目的とする医療である。秦の始皇帝はアンチエイジングの妙薬を探し求めたが結局その夢は叶わなかった。しかし後漢時代(25–220)にはいると『神農本草経』に不老不死の霊薬として霊芝(マンネンタケGanoderma lucidum)を珍重していた事、また我が国の卑弥呼(邪馬台国)から献上されていた事などが記されている。
美しく老いることへの障害物はガン、高脂血症、糖尿病、アルツハイマー病などがあるが、目下のところ最大の難敵はガンで、我々高齢者のアイドルであった島倉千代子さんの例にもあるように、最近有名人のガンによる死亡がマスコミを賑わしている。我が国には元々シイタケ、カワラタケ、ヒメマツタケなどのキノコをよく食べる人はガンになりにくいという民間伝承があったので医学、薬学および農学分野でキノコは絶好の研究テーマになり、遂にシイタケから免疫機能を有する多糖が分離精製され、この有効成分がβ-(1,3)(1,6)-グルカン(以下β-グルカンと略称)であることが明らかとなった。これは1985年抗悪性腫瘍剤(レンチナン)として認可され、現在もさらに改良されて使用されている。なお、β- グルカンには高脂血症や糖尿病などに対しても何らかの予防・治療効果があると報告されているが、基礎、臨床両面から研究が鋭意進められている。β- グルカンはその後キノコ以外にパン酵母細胞壁などに含まれることが明らかとなったが、昨年そのパン酵母細胞壁β-グルカンの免疫機能に関わる分子生物学的研究がカリフォルニア大学などの研究グループによってNatureに発表された。
最近バイオの最先端技術を駆使して分子標的治療薬(モノクロナール抗体)なる抗ガン剤が開発されたが、副作用も強く、なるべく投与量を下げる必要性が出てきた。補体と結合したガン細胞と好中球や単球などのエフェクター細胞との結合をβ-グルカンがさらに強化する事により、薬効(補体依存性細胞傷害など)を高め、結果的に副作用を抑える事が可能な事がルイズビル大学などの研究結果から明らかとなり、複数の分子標的薬とβ-グルカンとの併用治療法が現在米国でそれぞれ臨床実験に入っている。
アメリカではβ-グルカンがアンチエイジング治療のエースとして食品添加物やサプリ、さらには保湿性が高く、しかも免疫機能を有する事から化粧品原料としても大量に製造販売され始めた。従来β-グルカンの供給源はキノコやパン酵母細胞壁に限られていたが、これらを前記目的に利用するためには固形物からの分離精製が必要となり、その過程でアレルギー物質などが混入する可能性が高く、またキノコ栽培が大量生産になじまないなどの背景もあり10年ほど前から黒酵母菌(Aureobasidium pullulans)による発酵生産法の開発が始まった。同菌による醗酵生産はさまざまな理由からスケールアップが非常に困難であったが、いわゆる当学会18番(オハコ)の発酵工学的手法により、抗生物質やアミノ酸同様に商業用大型発酵タンクでの培養が可能となり、キノコやパン酵母細胞壁由来と機能的にも品質的にも勝るとも劣らない発酵β-グルカンの生産が可能となった。しかし、その培養は大変奥が深いものであり、今後も絶え間ない技術革新が必要である。そのためにも当学会の果たす役目は大きい。今後、よりよい培養方法が確立され、β-グルカンの用途の多様化と拡大が進み、いつまでもより美しく、より健康でありたいという始皇帝以来の人類の究極の夢の実現に一歩でも近づくことを希望してやまない。
著者紹介 静岡大学名誉教授・日本生物工学会功労会員 工学博士・技術士(農芸化学)
Published by 学会事務局 on 25 4月 2014
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Published by 学会事務局 on 21 4月 2014
日本生物工学会の和文誌編集委員会は、Fuji Sankei Business iの企画特集に編集協力をし、第3水曜日に記事を掲載しております。2014年4月より新企画「よくわかるバイオ」が始まり、4月16日付で、第1回「ゲノムとは」
(89KB)が掲載されました。次回は、2014年5月21日に掲載予定です。
※当サイトでは、Fuji Sankei Business iのご厚意により該当記事を紹介しております。
Published by 学会事務局 on 17 4月 2014
生物工学会誌92巻5号掲載
福田 淳二
韓国生物工学会(KSBB: The Korean Society for Biotechnology and Bioengineering)と日本生物工学会は、15年ほど前からそれぞれの年次大会に講演者などを招待・派遣し交流している。昨年までは、KSBB秋季大会に日本生物工学会学会賞受賞者が派遣されてきたが、双方の学会長、副会長の協議により、今回から春季大会への派遣に変更し、より派遣者の研究分野にフィットしたセッションで講演できるよう配慮された。今回筆者は、この記念すべきKSBB春季大会に参加する機会を頂いたので、その概要を報告する。

KSBBが開催された
慶州市Hyundaiホテルと桜
2014 KSBB春季大会は、4月9日-11日に韓国の慶州市にあるHyundaiホテルで開催された。慶州は、釜山の金海国際空港から高速バスで1時間のところ にある。かつて新羅王国が栄えた地で、石窟庵・仏国寺などの世界遺産に登録された歴史的な建造物が立ち並ぶ歴史文化都市である。桜の名所としても知られて いるそうで、20万本とも言われる桜が咲き誇っていた(大会の数日前には慶州さくらマラソンが実施されたそうで、筆者も次回は参加することを誓いまし た)。

満員のplenary lecture会場の様子
KSBB春季大会は、3件のPlenary lecture、15のシンポジウムにて約70件の口頭発表が実施された。また、それ以外に22件のポスターショートプレゼン、370件のポスター発表、 ランチョンセミナーが実施された。参加者は、3日間で延べ1000名とのことであった(主な講演は後半2日間に実施)。Plenary lectureでは、名古屋大・馬場嘉信先生が講演され、またシンポジウムにはChina-Japan-Korea Metabolic Engineeringが大きなセッションの一つとして組まれていた。本学会からは、北陸先端大・高木昌宏先生(功績賞)、理研・菊池淳先生(奨励賞(斎藤賞))、筆者(奨励賞(照井賞))が講演した。
会長の意図したように、研究分野の近いシンポジウムにて発表させてもらったため質問も的確で、共同研究な どにつながる関係も構築できたと思われる。一方、ポスター含め発表資料はすべて英語で作成されていたが、国際セッションでも講演が韓国語で行われることが 多く、スライドとポインタを見て発表内容を推測する必要があった。
KSBB会長はじめ、運営の先生方には、大変温かい歓迎を受けた。大会の懇親会では会場内で紹介して頂き、また韓国式の料亭にて2次会を実施してもらい親睦を深めることができた。これにはKSBBの若手の先生方も複数参加され、日韓のアカデミアの状況から日常生活の違いまで議論し、楽しい時間を過ごした。
また、最終日に大会長に朝食ミーティングに招待して頂き、意見交換を行った。KSBB側からは、本学会の年次大会に招待するKSBB会員には口頭発表させて欲しいこと、韓国の休日や土日と重ならないと参加しやすいとのことであった。
最後に、お世話になったKSBBの先生方やスタッフの方々、機会を与えて頂いた本学会の先生方やスタッフの方に心より御礼申し上げます。
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KSBB会長(Prof. Byung Gee Kim)らとのBreakfast meeting
Published by 支部:東日本 on 15 4月 2014
先端技術や研究手法の開発は科学・工学の発展の両輪です。近年では次世代シークエンサーやメタボローム解析をはじめとする大規模解析法の発展により、難培養性の菌体や極微量の生体物質の同定が活発に行われつつあります。一方、細胞の特性や状態を一細胞解析により定量計測することによる、細胞の個性を明らかにできる新しい医療デバイスの開発がおこなわれています。本フォーラムでは、これらの先端技術・実験手法の開発、応用展開など様々なフェーズにおける先端研究者、さらには企業における研究開発の最前線に携わる方に、原理から実際の研究成果、課題についてご講演頂き、先端技術が生物工学に果たしうる役割と今後の展望について議論したいと思います。
主催:日本生物工学会 東日本支部
協賛:化学工学会バイオ部会、日本化学会バイオテクノロジー部会、
日本生物工学会ナノバイオテクノロジー研究部会、日本農芸化学会、
極限環境生物学会、日本バイオマテリアル学会、バイオインダストリー協会
| 日時 | 2014年7月25日(金)13:00~19:40(懇親会を含む) |
|---|---|
| 場所 | 独立行政法人 理化学研究所 大河内記念ホール(埼玉県和光市広沢2-1) →アクセスマップ
(当日は12:30-13時までは係の者が守衛所付近にいるようにします)
|
| プログラム |
|
| 参加費 | 【講演会】
【懇親会】
(参加費は当日、受付にてお支払いください。) |
| 申込先 | こちらの申込フォームに必要事項を記入し、お申し込みください。 または、氏名、所属、会員種別、連絡先、E-mail、TEL、FAXおよび懇親会参加の有無を明記のうえ、下記問い合わせ先までメールまたはFAXでお申し込みください。 ※当日受付も行いますが、なるべく事前登録をお願い致します。 |
| 事前登録締切 | 2014年7月16日(水) |
| 申込・ 問合せ先 |
【東日本支部事務局】 東京農工大学大学院工学府生命工学専攻 尾高 雅文 E-mail: modaka@cc.tuat.ac.jp FAX: 042-388-7479 理化学研究所前田バイオ工学研究室 座古 保 E-mail: zako@riken.jp |
Published by 支部:中部 on 08 4月 2014
日本生物工学会中部支部のメールマガジンBBChubuの第5号(2014年4月号)を掲載しました。
⇒
日本生物工学会中部支部 メールマガジン『BBChubu』(第5号)(2.68 MB)
中部支部の会員相互の交流のためのマガジンで、研究紹介、留学体験、大学ブランド商品紹介、中部地区の企業紹介、コーヒーブレイクという会員交流広場(懸賞問題付き!)もあります。
他支部の会員の方々にもお知らせいたしますので、ご覧いただき、ご意見をお送りください。懸賞問題へのご投稿もお待ち申し上げます。
中部支部 BBChubu編集担当
Published by 支部:中部 on 03 4月 2014
盛況のうちに終了いたしました。多数のご参加ありがとうございました。⇒開催報告はこちら
⇒活動報告![]()
企業見学、セミナー、懇親会をセットにした中部支部産学官共同企画の第3弾です。昨年の第2回CHUBU懇話会は、多数の方にご参加いただき、大変好評でした。支部創立20周年の今年は、本部産学連携委員会と共同で第3回CHUBU懇話会・第5回生物工学産学技術研究会を開催します。
今回(第3回)のCHUBU懇話会は天野エンザイム株式会社様のご協力のもと、岐阜県各務ヶ原市にある天野エンザイム岐阜研究所において、以下の日時・内容で開催する予定で準備を進めています。なお、懇話会を満喫できるよう、名古屋駅から会場への往復にはバスを準備しています。多くの学生さん、会員の皆様のご参加をお待ちしております。⇒印刷用ポスターはこちら
(1.28MB)
(13:15 バス(名古屋駅より)にて現地着)
【講演会】⇒講演要旨はこちら
(「懇話会」の趣旨により敬称は「さん」に統一しました。)
13:30~14:10
天野エンザイムの紹介と糖転移酵素α-グルコシダーゼの機能改変
山口庄太郎さん、石原聡さん (天野エンザイム(株))
14:10~14:50
新しい殺菌法(交流高電界殺菌法)を利用した果汁製品の製造
大澤直樹さん (ポッカサッポロフード&ビバレッジ(株))
15:00~15:40
培養装置と計装システムの今昔
佐久間英雄さん ((株)丸菱バイオエンジ)
15:40~16:20
メタゲノムからの酵素触媒の開発とキラル化合物合成
伊藤伸哉さん(富山県大)
【企業見学】16:30~17:20
天野エンザイム株式会社・岐阜研究所
【懇親会】17:30~19:00
天野エンザイム株式会社・カフェテリア
(終了後バスにて名古屋駅まで)
Published by 学会事務局 on 25 3月 2014
第66回日本生物工学会大会の一般講演(ポスター発表)、およびシンポジウムの要旨登録は、2014年4月16日(水)に受付を開始いたします。
講演要旨登録受付期間: 2014年4月16日(水)~5月14日(水)正午
締切(5月14日正午)以降は、要旨を含む訂正ができません。また、終了前はアクセスが集中し申し込みできない場合がありますので、早めの申し込みをお願いします。
一般講演(ポスター発表)の発表者は平成26年会費既納の本会正会員または学生会員に限ります。会員番号がない場合には、システム上、一般講演の要旨登録はできません。本会未入会の方は、事前に必ず入会手続きをお願いします。入会手続きには約1週間ほどかかります。
シンポジウムの発表者はオーガナイザーの指示に従って要旨登録、および参加登録を行って下さい。
詳しくは第66回日本生物工学会大会ホームページ(https://www.sbj.or.jp/2014/)をご覧下さい。
Published by 学会事務局 on 25 3月 2014
生物工学会 第92巻 第3号
小埜 和久
自然科学を探求することで、自己の考え・思いを具現化する「学術・研究」生活を卒業し、次世代を担う人材を育てる「教育」生活に身を転じた。生活スタイルの劇的変化に伴うカルチャーショックによる戸惑を感じつつも、今までの生活では得られなかった多くのことを学び楽しんでいる今日この頃である。これを機に、アメリカで研究する機会に恵まれた経験を基に、当時感じた日米の教育格差の一端を回想しつつ、人材育成としての「教育」のあり方についての思いを述べてみたい。
渡米後、はじめに驚いたことは、博士課程(博士課程後期)の学生が高度な講義を受けていたことである。しかも、講義資料には、当時の代表的な生化学の教科書がすべて引用され、教科書出版後の研究の進捗にも対応して、速報版Current Contentsに収録された論文の研究内容も瞬く間に収録され、常に最新の知識が提供されて学生に刺激を与えていた。ここに博士研究員の段階で大きく伸びる要因の一つがあり、まさに“抗体産生機構”を連想させて人材育成としての基盤となる「教育」の重要性を感じた。
次に、“独創的な研究”を高く評価する土壌があることである。ヴェクトルは“いかに独創的な研究ができるか”が研究者に求められていたのである。生化学分野の発展に貢献した研究業績から、日本人では岡崎令治、八木國夫、早石修、利根川進博士がよく知られていたが、日本ではどうだろうか?アメリカの糖質関連のある研究者の一例であるが、当時29歳にもかかわらず論文数98報もあり、将来この分野の指導的な役割を担うだろうと日本では目されていたが、助教授から准教授への昇任は認められなかった。理由は明快で、1)彼の全論文に先行論文があり、それぞれに類似しているために研究のoriginalityが低い、2)彼が雇用した博士研究員が独立した研究者として育っていない、というものであった。日本ではどうだろうか?と衝撃を受けた。これも、個性(=独創性)を大切にして、これを伸ばす「教育」ができるかどうかが、人材育成を担う研究者・教育者としての評価の底流にあるように思えた。
一方で、アメリカに滞在していた間に、日本でも独創性の高いものを見抜く目や独創性を育む教育環境を創成する努力があることを知った。Current Contentsの裏表紙に、当時、もっとも引用された文献の著者によるコメント欄があり、東北薬科大学の箱守仙一郎先生が開発された糖水酸基の完全メチル化法についての投稿秘話が書かれていた。そこには、J. Biochem.にFull paperとして投稿してrejectされたが、当時、Editorをされていた山川民夫先生から“独創的な研究”と内容で評価され、Noteで出すことを勧められたと書かれていた。山川先生が評価されなければ、一世を風靡した箱守法は陽の目を見なかったかもしれない。また、早石修先生がMiami Winter Symposiaでの招待講演後、懇親会で「自分の弟子、あるいは孫弟子の段階で、ノーベル賞が受賞できる研究者を育てたい」と述べられておられた。早石先生もまた、今でいうiPS細胞研究所のような独創的な研究を推進する機関を想定され、そこでノーベル賞級の研究者を多く輩出したいと考えられたのだろう。
中教審答申で「学習」から「学修」へと大学教育の質的転換が強調されている。現実に戻って、“学生の主体的学びを促して将来性豊かな人材を育てたい”と考えていた時に、「学生の主体的学びを促す学修ポートフォリオによる授業改善」という講演を聞く機会に恵まれた。教員のための「ティーチング・ポートフォリオ」と学生のための「ラーニング・ポートフォリオ」を上手に組み合わせた「学修ポートフォリオ」が授業改善に効果的であるとのことであった。次々と多用される「ポートフォリオ!?」とは何ぞや?と感じる固い頭に悩まされながら、素晴らしい可能性を秘めた、次世代を担う個性(=独創性)豊かな人材が大学教育の質の向上によって育つことを夢見つつ、日々、試行錯誤を繰り返している。
著者紹介 広島工業大学生命学部食品生命科学科(教授)
Published by 学会事務局 on 25 3月 2014
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Published by 若手会 on 20 3月 2014
「生物工学若手研究者の集い(若手会)」は、応用生物工学、遺伝子工学、生物化学工学、細胞工学などの生物工学に関連する各分野に属する全国の学生、ポスドク、若手企業研究者、若手教員の相互交流を目的とした団体です。この度、2014年度の若手会夏のセミナーを関西にて行う運びとなりました。活発な討論の場を提供するべく、ポスターセッション(優秀発表者にはポスター賞あり)や交流会に加え、日本醸造学会若手の会との共同企画やRound Table Discussionなどのイベントを企画しております。また特別講演として、完全養殖に成功し産業化されている大学発ブランドの近大マグロや、伝統的な泡盛醸造技術と最先端次世代シーケンス技術の融合、世界でもっともタフな繊維であり次世代のバイオ素材として注目される人工クモ糸、臓器など立体組織の作製を可能とするバイオ3Dプリンタなど、世界初の独創的な技術やアイデアを基に実用化を進めておられる新進気鋭の先生方がご講演くださいます。教育機関、研究所、企業の若手研究者や学生の方々を含め、生物工学に興味のある皆様のご参加をお待ちしております。
・ JR道場駅よりマイクロバス約15分
・ JR三田駅よりタクシー約15分
・ 阪急バス平田停留所より徒歩約20分
ポスターセッション
夕食・懇親会
<2日目>
ポスター賞授賞式
(特別講演2)伝統的な泡盛醸造技術には意味があった ~先端技術による付加価値の解明~
……………塚原 正俊(株式会社バイオジェット)
(特別講演3)“QMONOS”実用化への挑戦
……………菅原 潤一(スパイバー株式会社)
(特別講演4)骨折の治療から着想したあたらしい再生医療とバイオ3Dプリンタの開発について
……………中山 功一(佐賀大学大学院工学系研究科)
【主催】生物工学若手研究者の集い
【後援】公益社団法人 日本生物工学会
Published by 学会事務局 on 03 3月 2014
第66回日本生物工学会大会(2014)のホームページを開設しました。当サイトでは、2014年9月9日(火)から11日(木)に、札幌コンベンションセンターで開催される年次大会に関する情報を発信していきます。
講演要旨登録と大会参加申込のウェブ受付は、2014年4月16日(水)より開始いたします。
本大会への皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
公益社団法人日本生物工学会
第66回年次大会(2014)ホームページアドレス
https://www.sbj.or.jp/2014/
Published by 学会事務局 on 26 2月 2014
2014年2月24日(月)、味の素(株)川崎事業所にて第2回生物工学基礎教育セミナーを開催いたしました。
今回の基礎教育セミナーでは、日本生物工学会創立90周年記念事業の一環として2013年9月に出版された「基礎から学ぶ生物化学工学演習」を教材にして、バイオリアクション(微生物反応、酵素反応)における量論・速度論、バイオリアクターの設計、バイオプロセスにおける単位操作(通気・撹拌)について、執筆者でもある徳島大学大政健史教授、金沢大学仁宮一章准教授から講義と演習指導をいただきました。また、アステラス製薬(株)の山下道雄氏から 『医薬品としての微生物二次代謝産物の探索・工業化研究』と題して、ものづくりの現場における課題発掘と課題解決の経験談を講演いただきました。
企業からの54名の若手研究者・技術者に加え、大学・公的研究機関から6名の方、合計60名(会員19名、非会員41名)の方々に参加いただき、9:30から17:30まで、講義と演習に取り組んでいただきました。
次回の生物工学基礎教育セミナーは、今回参加された方々の意見も踏まえ、今回と同様な講義と演習を組み合わせた形式での開催を考えております。生物工学(生物化学工学、応用微生物学など)に関する基盤となる知の習得の場、学び直しの場として、このセミナーをご活用ください。
日本生物工学会産学連携委員会
大政教授、仁宮准教授による講義と演習指導

生物化学工学に関る
様々な教科書の紹介
熱心に講義を聴講する参加者
アステラス製薬(株)山下氏による講演
【関連記事】
Published by 学会事務局 on 25 2月 2014
| 日時 | 2014年5月21日(水)14:10~16:50 |
|---|---|
| 場所 | サントリーホール ブルーローズ (東京都港区赤坂1-13-1 TEL. 03-3505-1001) |
| 参加費 | 無料(事前申込み不要) |
(司会:大政 健史)
何年もワインを学び親しんできた私は多くの人たちと国や人種を超えて「ワインの素晴らしさ」について共感する経験をしてきました。京都の蔵で、搾りたての大吟醸を飲んだ時「この利き猪口には日本が詰まっている、日本酒は日本そのものだ。」と感じたことがきっかけで、ワインで経験したその素晴らしい共感の輪を、日本そのものである日本酒を通じて、世界に伝え、広げていく事ができるのではないかと思いました。日本酒を通じて日本の文化や地方を世界に紹介したい、それを実現するために会社を興しました。「Sakeから観光立国」それに向かってのこれまでの取組みをお話したいと思います。
(座長:貝沼 章子)
サントリーは今年で創業115年となりました。この長い時間、企業として存続し発展してこられたのは、「やってみなはれ」というサントリーを象徴する言葉に表れているように新しいことに挑戦し続ける企業風土によるものと思います。ただサントリーの事業領域は酒類・食品という非常に生活に密着した商品を扱うもので、決して最先端の事業領域ではありません。そのような領域の中での新しい取組みや挑戦とはどのようなものかというと、ゆるやかに変化する生活文化の一翼を担うことと考えています。そのようなサントリーの活動のなかの技術者としての取組みについてご紹介したいと思います。
(座長:坂口 正明)
以上の話を踏まえて、さて次は皆さんのご意見を拝聴したいと思います。どうぞ挙手してください。
(座長:坂口 正明)
♦ 関連記事:【事務局より】 2014年度総会および第19回生物工学懇話会開催のお知らせ(2014/5/21)
Published by 学会事務局 on 25 2月 2014
日本生物工学会の2014年度総会および第19回生物工学懇話会を下記のとおり開催いたします。
会員のみなさまにおかれましては、多数ご出席下さいますようご案内申し上げます。
⇒このページの印刷用PDF
| 日時 | 2014年5月21日(水)12:40~14:00 |
|---|---|
| 場所 | サントリーホール ブルーローズ 〒107-8403 東京都港区赤坂1-13-1 TEL. 03-3505-1001 →アクセス |
| 次第 |
|
| 日時 | 2014年5月21日(水)14:10~16:50 |
|---|---|
| 場所 | サントリーホール ブルーローズ 〒107-8403 東京都港区赤坂1-13-1 TEL. 03-3505-1001 |
| 参加費 | 無料(事前申込み不要) |
| 内容 | (司会 大政 健史)
|
| 日時 | 2014年5月21日(水)17:10~19:00 |
|---|---|
| 場所 | 響 風庭 赤坂 〒107-0052 東京都港区赤坂1-11-44 赤坂インターシティ2F TEL. 03-5545-0817 ⇒アクセス |
| 会費 | 5,000円(税込) 懇親会費は当日受付にてお支払いください。 |
| 申込方法 | 懇親会参加者は原則として予め参加申込して下さい。
|
| 締切日 | 2014年5月7日(水) |
| 申込・問合せ先 | 公益社団法人 日本生物工学会事務局(吹田市山田丘2-1 大阪大学工学部内) TEL: 06-6876-2731 FAX: 06-6879-2034 E-mail: |
Published by 学会事務局 on 25 2月 2014
生物工学会 第92巻 第2号
西野 徳三
世の中がいわゆるバイオブームで沸いていた昭和63年、バイオ系の研究者や研究機関の数としては西高東低と言われた(それ以降は耳にすることは少なくなったが、当時はそのように呼ばれていた)東北の地にも生物化学工学科が東北大学工学部化学系の学科改組で誕生した。時を同じくして当時の通産省の肝いりで全国にできたバイオテクノロジー団体の一つ「東北地域バイオインダストリー振興会議」(通称TOBIN)もバイオ団体としては東北地域唯一の組織として発足し、私も当初から副会長のかばん持ちとして関与することとなった。
TOBINの発足時は東北大学の農学部と工学部が主となり三つの部会を擁する大きな組織でバイオテクノロジーの情報発信や啓蒙活動を行ってきた。しかし、時代の波に乗って目新しさにひかれて会員になったものの、企業にとっては成果が得られるのに時間がかかると見切りをつけて早々に退会する企業が続出した。その後は小人数ながらも活動して多くの人的ネットワークを構築しながら現在につながっている。しかし、今でいうところのコンソーシアムを作るとか、コーディネーターとしての機能を持つまでには至らなかった。
私自身工学部に移り地域への貢献が必要となると同時に、TOBINの活動とも相まって多くの地元中小企業との接触が増え、専門以外の雑多な相談や質問を受けることになった。たとえば農水産物業者から残渣の有効利用や排水処理、さらに生ごみ処理の新規微生物探索に関して、飲食業界の排水中の油分解に関して、種々の健康食品・機能性食品の製造法や機能に関してなどの相談、また、養豚業者や堆肥施設での臭気対策、特殊土壌菌の評価の依頼、はたまた美白化粧品の製造法などの話が集まるようになった。インターネットのまだない時代にそれらに応えるため、その都度情報収集に奔走し、当時は新たな挑戦の日々であった。そのような交流の中から人と人の輪ができ上がり、新しい製品や改良につながったものも多く、産と学との連携において、さらに官との関連において人の果たす役割を痛感した時代であった。
中小企業からの質問・相談に対する討論にあたっては学からの内容を理解してもらう困難さを再三実感した。バイオとは直接関係のない異業種の中小企業の社長さんが相談に見えた時などはなおさらであり、間入って双方の溝を埋めるか通訳(?)をしてくれる人がいないもどかしさを味わいながら努力したものである。
その後しばらくしてから方々にリエゾンオフィスが設置され、さらに母体の異なる種々のコーディネーターが組織化されてそれらの役割を果たすようになり、それまでの産から学への個人的な方向だけでなく、確実かつ的確なパイプで意思の疎通ができるようになり喜ばしいことと感じた。さらに学から産への情報の流れも加速されるようになり、ニーズ指向よりシーズを広める方向に変化していき、さらにその上研究シーズの発掘も手助けしてくれるように変化してきたことは大きな進歩と思われる。それに加えて、学において細々と行ってきた研究成果をも、しかるべき研究費獲得へと助言してくれ、特許申請の情報まで提供してもらえるように変化したなど、産学官の連携も様変わりしてきたように見受けられる。
しかし、すべての連携がこのように手厚い手助け・援助のもとにあるわけではなく、ベンチャー的な研究や過去からのつながりのあるものなどはやはり個と個との関係に結びついた提携も多く残っており、中小企業に対しての技術の移譲や共同研究を進めるにあたっては科学的知識が伝わるような人と人とのつながりが重要である事を改めて実感している。
著者紹介 東北大学名誉教授、公益財団法人日本化学研究会(理事)
Published by 学会事務局 on 25 2月 2014
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Published by 学会事務局 on 19 2月 2014
日本生物工学会第1回SBJシンポジウムは盛会のうちに終了いたしました。
多数のご参加ありがとうございました。⇒開催報告はこちら![]()
SBJシンポジウムは、日本生物工学会がカバーする広い科学技術・教育分野について、産官学の連携を深め、さらにはアジアをはじめとした諸外国の情報や動向について討議することを目的として、創立100周年に向けて新たにスタートするものです。
今回は、韓国生物工学会(KSBB)からの講演者や生物工学アジア若手賞受賞者も招待し、アジアとの連携も図りたいと思います。前日5月21日(水)の総会および第19回生物工学懇話会に引き続き、多数の皆様のご参加をお待ちしております。⇒このページの印刷用PDFはこちら![]()
【主催】 公益社団法人 日本生物工学会
【後援】 公益社団法人 日本農芸化学会・公益社団法人 化学工学会・ 一般財団法人 バイオインダストリー協会
| 日時 | 2014年5月22日(木)9:15~16:40 |
|---|---|
| 場所 | 早稲田大学 国際会議場 井深大記念ホール(東京都新宿区西早稲田1-20-14 ) 早稲田キャンパス18号館 早稲田大学総合学術センター ⇒早稲田大学キャンパスマップ ![]()
|
| 懇親会 | 日時: 5月21日(水)17:10~ <2014年度総会および生物工学懇話会との合同懇親会> 場所: サントリーレストラン「響 風庭 赤坂店」 (港区赤坂1-11-44 赤坂インターシティー2F)
|
| 参加費 (税込) | 【シンポジウム】
※参加費・懇親会費は当日受付にてお支払いください。領収書は当日お渡しいたします。 |
| 参加申込み | こちらの申込みフォームよりお申し込みください。 |
| 問合せ先 | 公益社団法人 日本生物工学会事務局 (吹田市山田丘2-1 大阪大学工学部内) TEL: 06-6876-2731 FAX: 06-6879-2034 E-mail: (SBJシンポジウム担当) |
Published by 支部:東日本 on 31 1月 2014
平成26年1月24日
日本生物工学会 東日本支部長
養王田正文
東日本支部長賞、日本生物工学会生物工学学生優秀賞(飛翔賞)候補者推薦の御願い
日本生物工学会では、創立90周年記念事業の一環として2012年に生物工学学生優秀賞(飛翔賞)を創設しました。この賞は、博士後期課程に進学して、生物工学の分野で優れた研究業績を上げることが期待される学生会員の研究奨励を目的とするものです。生物工学学生優秀賞受賞者には研究奨励金(5万円)が授与されます。
さらに、2013年より生物工学会東日本支部独自の試みとして、東日本支部長賞を創設しました。東日本支部長賞は生物工学の分野で優れた研究業績を上げることが期待される学生会員(全学年を対象)の研究奨励を目的とするものです。
つきましては、東日本支部長賞ならびに生物工学学生優秀賞への応募者を募集いたします。東日本支部の各大学の先生方におかれましては、是非、優秀な学生会員のご推薦をお願いいたします。
| 東日本支部長賞への応募ならびに選考方法 |
|
| 生物工学学生優秀賞への応募ならびに選考方法 |
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応募者は、件名に「生物工学学生優秀賞・東日本支部長賞」と記し、必要事項を記入した「生物工学学生優秀賞候補者調書」と「生物工学学生優秀賞候補者推薦書」を添付の上、電子メールにて、日本生物工学会東日本支部事務局 E-mail: modaka@cc.tuat.ac.jp(TEL. 042-388-7793)宛、2月14日(金)迄にお送りください。
「生物工学学生優秀賞候補者調書」と「生物工学学生優秀賞候補者推薦書」のフォーマットは日本生物工学会のホームページ『【学会賞】生物工学学生優秀賞(飛翔賞)受賞候補者推薦のお願い』よりダウンロードしてください。
Published by 支部:東日本 on 31 1月 2014
日本生物工学会東日本支部では、毎年度の生物工学フォーラムなどの行事のほか、随時、小規模な「コロキウム」を開催します。
今回のコロキウムでは、併せて2012年度より設けられた日本生物工学会学生優秀賞(飛翔賞)および2013年度より設けられた東日本支部支部長賞の選考を兼ねた、学生ポスター発表・講演を実施します。これらの賞は、生物工学分野での活躍が期待される学生の皆さんの研究を応援する目的で設けられました。飛翔賞、東日本支部長賞の詳細は、こちらの案内をご参照ください。学生の皆さんの積極的なご応募をお待ちしています。
主催:日本生物工学会 東日本支部
協賛:一般財団法人バイオインダストリー協会
| 日時 | 2014年3月4日(火)13:00~20:00(懇親会を含む) |
|---|---|
| 場所 | 東京大学 弥生講堂一条ホール(講演会) 東京大学農学部生協(懇親会) (東京都文京区弥生1-1-1) |
| プログラム |
懇親会(東京大学農学部生協) |
| 申し込み方法 | こちらの申込フォームに必要事項を記入し、お申し込みください。 ※当日受付も行いますが、原則として事前登録をお願い致します。 (ポスター発表者は必ず事前登録を行ってください。) |
| 事前登録締切 | 2014年2月20日(木) |
| 学生ポスター 発表希望者 |
上記の申し込みフォームより、参加申込をしてください。 また、こちらの要旨フォーマット ポスター発表の定員は30名です。お早めにお申し込み下さい。 (要旨提出締切:2月20日(木)) |
| 参加費 | コロキウム:無料 懇親会: 一般 3,000円(税込)、学会員・協賛団体 2,000円(税込)、学生 1,000円(税込) ※ポスター賞の発表・授与は懇親会のときに行いますので、応募者は是非御参加ください。 (参加費は当日、受付にてお支払いください。) |
| 問合せ先 | 座古 保 E-mail: zako@riken.jp 【東日本支部事務局】 尾高 雅文 E-mail: modaka@cc.tuat.ac.jp FAX: 042-388-7479 |
| 世話人 | 石井正治(東大)、尾高雅文(東京農工大)、座古保(理研) |
Published by 学会事務局 on 28 1月 2014
このページには2013年の日本生物工学会からのお知らせ一覧を掲載しております。
| 掲載日 | 内容 |
|---|---|
| 2013.12.26 | 「生物工学よもやま話-実験の基礎原理から応用まで-」発行のお知らせ |
| 2013.12.25 | 【和文誌】第91巻9号バイオミディア・特集全文オンライン公開 |
| 2013.12.25 | 【和文誌】第91巻12号の一部オンライン公開 |
| 2013.12.25 | 【本部だより】2013 KSBB秋季大会に参加して |
| 2013.12.25 | 【随縁随意】産学官連携と技術者視点 – 下田 雅彦 |
| 2013.12.24 | 【事務局】年末年始休業のお知らせ(12月28日~1月5日) |
| 2013.12.13 | 【JBB】Vol. 117, No. 1 (2014年1月号)オンライン公開 |
| 2013.12.10 | 【産学連携活動】第4回 生物工学産学技術研究会 開催報告 |
| 2013.12.10 | 【学会賞】2014年度 生物工学アジア若手賞/生物工学アジア若手研究奨励賞(The DaSilva Award) 受賞候補者推薦募集 《締切:2014年3月14日》 |
| 2013.12.06 | 【産学連携活動】賛助会員の工場見学申込み先一覧掲載 |
| 2013.11.25 | 【和文誌】第91巻11号の一部オンライン公開 |
| 2013.11.25 | 【和文誌】第91巻8号バイオミディア・特集全文オンライン公開 |
| 2013.11.25 | 【学会賞】生物工学学生優秀賞(飛翔賞)受賞候補者推薦のお願い |
| 2013.11.25 | 【随縁随意】学生に技術士を勧めよう – 浅野 行蔵 |
| 2013.11.12 | 【九州支部】2013年度日本生物工学会九州支部 市民フォーラム(於:四川大学)の報告 |
| 2013.11.05 | 【会員の方へ】2014年会費納入のお願い |
| 2013.10.28 | 【随縁随意】国公立大学における教育研究費に想う - 林 英雄 |
| 2013.10.28 | 【和文誌】第91巻10号の一部オンライン公開 |
| 2013.10.28 | 【JBB】Vol. 116, No. 6 (12月号)オンライン公開 |
| 2013.10.25 | 【和文誌】91巻7号特集・バイオミディアオンライン公開 |
| 2013.10.24 | 【年次大会】第66回日本生物工学会大会(2014)シンポジウム公募のお知らせ |
| 2013.10.23 | 【年次大会】第65回日本生物工学会大会(2013)後記 |
| 2013.10.15 | 【JBB】Vol. 116, No. 5 (10月号)オンライン公開 |
| 2013.10.10 | 【中部支部】メールマガジンBBChubu第4号 発刊 |
| 2013.10.03 | 【賛助会員の皆様へ】工場見学申込先リスト作成に関するお願い |
| 2013.09.26 | 【和文誌】第91巻9号の一部オンライン公開 |
| 2013.09.26 | 【随縁随意】われわれはタンパク質を理解しているだろうか–大島 泰郎 |
| 2013.09.26 | 【和文誌】91巻6号特集・バイオミディアオンライン公開 |
| 2013.09.25 | 【九州支部】第20回九州支部佐賀大会 – 九州支部大会−講演要旨作成および一般講演についてのお願い Updated! |
| 2013.09.24 | 【研究部会】セルプロセッシング計測評価研究部会 2013年度優秀学生発表賞決定 (2013/9/23) |
| 2013.09.24 | 【和文誌】Fuji Sankei Business i バイオ最前線記事掲載 |
| 2013.09.24 | 【年次大会】第65回日本生物工学会大会 盛会のうちに終了 |
| 2013.09.02 | 【JBB】Vol. 116, No. 4(2013年10月号)オンライン公開 |
| 2013.08.29 | 【お詫びと訂正】生物工学会誌 第91巻7号・8号 |
| 2013.08.29 | 【和文誌】第91巻8号の一部オンライン公開 |
| 2013.08.28 | 【随縁随意】「科学」と「技術」 - 高木 昌宏 |
| 2013.08.26 | 【和文誌】91巻5号特集・バイオミディアオンライン公開 |
| 2013.08.26 | 大会講演要旨集の発送とPDF版の公開について |
| 2013.08.21 | 【和文誌】Fuji Sankei Business i バイオ最前線記事掲載 |
| 2013.08.08 | 【事務局】夏期休業のお知らせ(8月14日~16日) |
| 2013.07.31 | 【JBB】Vol. 116, No. 3(2013年9月号)オンライン公開 |
| 2013.07.27 | 【和文誌】第91巻7号一部オンライン公開 |
| 2013.07.26 | 【会員の皆様へ】7月号会誌発送の遅れについて |
| 2013.07.26 | 【随縁随意】医療イノベーションと知財教育 – 石埜 正穂 |
| 2013.07.25 | 【和文誌】91巻4号バイオミディアオンライン公開 |
| 2013.07.18 | 【セルプロセッシング計測評価研究部会】第5回若手研究シンポジウム報告 |
| 2013.07.17 | 【本部】第3回生物工学産学技術研究会 開催報告 |
| 2013.07.17 | 【和文誌】Fuji Sankei Business i バイオ最前線記事掲載 |
| 2013.06.25 | 【和文誌】第91巻6号一部オンライン公開 |
| 2013.06.25 | 【和文誌】91巻3号バイオミディアオンライン公開 |
| 2013.06.20 | 【JBB】2012 Impact Factor 1.737 |
| 2013.06.20 | 【和文誌】Fuji Sankei Business i バイオ最前線記事掲載 |
| 2013.06.17 | 【JBB】Vol. 116, No. 2(2013年8月号)オンライン公開 |
| 2013.06.17 | 【学会賞】2013年度学会賞受賞者決定のお知らせ |
| 2013.06.13 | 【年次大会】参加申込受付中 – 締切:8月20日(火)正午 |
| 2013.05.28 | 【年次大会】講演申込・要旨登録受付終了のお知らせ |
| 2013.05.27 | 【年次大会】講演要旨登録受付中 – 締切: 5月28日(火)正午 |
| 2013.05.27 | 【JBB】Vol. 116, No. 1 (2013年7月号) オンライン公開 |
| 2013.05.26 | 【和文誌】第91巻5号一部オンライン公開 |
| 2013.05.25 | 【和文誌】91巻2号バイオミディアオンライン公開 |
| 2013.05.25 | 【随縁随意】中国での共同ラボに託した夢の実現に向けて – 木田 建次 |
| 2013.05.16 | 【和文誌】Fuji Sankei Business i バイオ最前線記事掲載 |
| 2013.05.14 | 『生物工学基礎講座-バイオよもやま話-』一覧掲載 |
| 2013.05.09 | 【JBB】Vol. 115, No. 6 (2013年6月号) オンライン公開 |
| 2013.04.26 | 事務局休業のお知らせ(2013年5月3日~6日) |
| 2013.04.25 | 【事務局より】平成25年会費口座振替のお知らせ(4月23日) |
| 2013.04.25 | 【和文誌】91巻1号バイオミディアオンライン公開 |
| 2013.04.24 | 【随縁随意】実中研の歴史と未来-野村 龍太 |
| 2013.04.24 | 【和文誌】第91巻4号一部オンライン公開 |
| 2013.04.18 | <法定点検によるサーバ停止のお知らせ> 2013年5月18日(土)13:00~ 5月19日(日)10:00 |
| 2013.04.18 | 【和文誌】Fuji Sankei Business i バイオ最前線記事掲載 |
| 2013.04.16 | 【年次大会】講演申込み受付: 2013年5月7日~28日正午 |
| 2013.04.12 | 【JBB】Vol. 115, No. 5 (2013年5月号) オンライン公開 |
| 2013.04.02 | 【中部支部】メールマガジンBBChubu第3号 発刊 |
| 2013.03.25 | 【和文誌】90巻12号バイオミディア・特集全文公開 |
| 2013.03.25 | 【和文誌】第91巻3号一部オンライン公開 |
| 2013.03.25 | 【随縁随意】新しい時代への飛躍 – 五十嵐泰夫 |
| 2013.03.25 | 【会告】代議員選挙の結果について |
| 2013.03.21 | 【和文誌】Fuji Sankei Business i バイオ最前線記事掲載 |
| 2013.03.20 | 【JBB】Vol. 115, No. 4 (2013年4月号) オンライン公開 |
| 2013.03.15 | 【年次大会】第65回日本生物工学会大会サイトオープン |
| 2013.03.12 | 【本部】第2回生物工学産学技術研究会の報告 |
| 2013.03.05 | 【本部】第18回生物工学懇話会のご案内(2013/5/24) |
| 2013.02.28 | 【和文誌】第91巻2号一部オンライン公開 |
| 2013.02.25 | 【和文誌】90巻11号バイオミディア・特集全文公開 |
| 2013.02.20 | 【和文誌】Fuji Sankei Business i バイオ最前線記事掲載 |
| 2013.02.15 | 【代議員選挙】投票受付を終了いたしました。 |
| 2013.02.04 | 【代議員選挙】投票受付中 – 締切: 2月15日(金)17:00 |
| 2013.01.28 | 【和文誌】Fuji Sankei Business i バイオ最前線記事掲載 |
| 2013.01.25 | 【本部】創立90周年記念事業のご報告 |
| 2013.01.25 | 【和文誌】第91巻1号の一部オンライン公開 |
| 2013.01.25 | 【随縁随意】生物工学会100周年に向かって |
| 2013.01.25 | 【和文誌】90巻10号特集・バイオミディア全文オンライン公開 |
| 2013.01.23 | 【西日本支部】2012年度支部学生賞決定 |
| 2013.01.18 | 【代議員選挙】立候補・推薦受付を終了しました |
| 2013.01.15 | 【学会賞】2013年度受賞候補者推薦のお願い |
| 2013.01.14 | 【JBB】Vol. 115, No. 3 (2013年3月号) オンライン公開 |
| 2013.01.08 | 【学会賞】2013年度生物工学アジア若手研究奨励賞(The DaSilva Award) 受賞候補者推薦募集 |
| 2013.01.08 | 【学会賞】2013年度生物工学アジア若手賞 受賞候補者推薦募集 |
| 2013.01.08 | 【代議員選挙】立候補・推薦受付中(締切 1月18日 17:00) |
| 2013.01.08 | 【会員サービス】メールアドレスの登録について |
| 2013.01.07 | 【事務局より】2013年度 研究部会設置申請 募集 |
| 2013.01.07 | 【JBB】Vol. 115, No. 2 (2013年2月号) オンライン公開 |
Published by 学会事務局 on 25 1月 2014
生物工学会誌 第92巻 第1号
会長 園元 謙二
30世紀の西暦2922年、惑星連邦生物工学会は創立1000周年を迎えた。惑星連邦生物工学会は、21世紀の日本生物工学会、22世紀の地球生物工学会などを経て、24世紀の星間連邦国家設立に伴って、連邦加盟惑星の生物工学に関する研究の進歩普及、人材育成の推進、産学連携の促進、人的交流の促進、星間連邦国家協力の促進を図り、もって惑星連邦の学術および科学技術の振興、福祉の発展に寄与することを目的として拡大・改組されたものである。
約300の惑星および植民星が加盟している。これまでの科学技術の進展より、21世紀では不可能と思われたSFもどきのことが30世紀では実現している。たとえば、21世紀初頭に明らかとなった物質に質量を与えるヒッグス場は宇宙空間に常に存在しているため物質を光子のように光速で動かすことができないと言われていたが、ヒッグス場を瞬間的に遠ざける技術革新によりいわゆる『ワープ』が最近可能となった。また、星間連邦国家ではいくつかの種族が独自の言語を使用しているため、高性能な宇宙翻訳機は24世紀に早々と開発されている。
一方、生命科学分野では、生物ゲノム情報の解析が進み、休眠遺伝子やジャンクDNAなどの機能が明らかになり、合成生命の誕生や合成微生物からヒト臓器の作製などが実現している。さらに、記憶の階層研究が進み、コンピュータでの情報の保存・上書きに相当するヒトでの他者の記憶の転移などが可能となっている。しかし、高度の記憶情報処理、たとえば記憶の干渉・再構成やインスピレーション力、セレンディピティなどは未開拓事例である。場面が変わり、惑星連邦下の学会では、加盟惑星の種族、年代の相違による交流の低下と次世代の育成が問題になり、連邦理事会・代議員会で議論が続いている。
“これは21世紀の学会と同じ悩みだ。学会の伝統を重んじ、かつ新たな進展を担う次世代の若手育成は30世紀の科学技術でも対処できないのだな!”と思っていると目が覚めた。前述の夢は、子供の頃、ガガーリンの人類初の宇宙飛行(1961年)、人の月面歩行(1969年)に歓喜し、テレビの『宇宙大作戦』やその後の映画『スター・トレック』で空想し、そして私自身の科学的瞑想の世界から生まれたものであった。面白い初夢を見たものだ。
ここ数年、生物工学若手研究者の集い(若手会)の夏のセミナー(泊まり込み合宿)に参加しています。他には若手会の幹部との飲み会などを通じて、次世代を担う若手を知り、交流する喜びを感じています。この過程から私は今後も次世代を担う若手が続々と出てくると確信しています。ただし、人材育成に携わる年齢になった者(シニア)が若手との交流で大事にすべきこととして、SNSでも可能な単なる“チャット(雑談)”ではなく、Face to Faceを最大限利用した会話、特に目先の課題より自らの経験・情熱などを語りかけ、彼らの興味をかき立てることから始めるとよいと思います。
シニア自身は独自の価値観を持っていますが、その範疇を飛び越える若手にも寛容である、むしろ喜びとする余裕が必要でもあると思います。望外には、彼らの夢や才能を引き出すことができ、自らも高揚できればと思います。夢を紡ぎ、次世代に繋ぐためには、若手との共感・共有からスタートし、若手に学会のことを知ってもらうことも重要と思っています。右頁の提言は、2013年7月、宮崎での若手会の夏のセミナーで講演した際の私の要旨から抜粋したものです。大学人としての私の経験と価値観が背景にありますが、若手に少しでもお役に立てればと思います(准教授、教授版もありますが、ここでは割愛します)。なお、別の機会に産での人材育成をぜひお聞きしたいとも思っています。
異色の年頭所感となりましたが、年代を超えた交流の促進が30世紀の科学技術でもなし得ない世界へ我々を導いてくれると信じて、年頭のご挨拶といたします。
学部生、修士課程学生
博士課程学生
助教
Published by 学会事務局 on 25 1月 2014
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Published by 学会事務局 on 22 1月 2014
生物の細胞表層は、細胞の内と外を隔てる界面として、外来物質の受容や選択的取り込み、外部環境からの情報伝達やエネルギー変換等、生命の維持において多様な機能を発現しています。一 方、生物機能を組込んだ人工界面やナノバイオデバイスの創出においては、生物由来材料と異種材料との界面の合理的な設計が鍵を握ります。本ワークショッ プでは、細胞表層に存在する生体分子の基礎的研究から、細胞内の生体分子の動的挙動、細胞表層の改変・設計を通した機能制御された人工生物界面の構築なら びにこれらに関連する研究を精力的に展開している研究者を一堂に会し、新たな研究開発や共同研究の芽生まれることを期待したワークショップを開催しま す。
「細菌固定化蛋白質の構造・機能と応用」
…堀 克敏(名古屋大学)
「セルロソーム生産菌によるデザイナブルバイオインターフェイス」
…田丸 浩志(三重大学)
「アーキアの特異な代謝とその強化」
…跡見 晴幸(京都大学)
「細胞膜透過性電子メディエーターを介した生物時計の電気化学制御」
…中西 周次(東京大学)
「原子間力顕微鏡の微生物表面解析への挑戦」
…荻野 千秋(神戸大学)
Published by 学会事務局 on 16 1月 2014
日本生物工学会では、2014年度研究部会の設置申請を募集しております。(→終了しました)研究部会の設置をご希望の方は、研究部会規程に従って研究部会設置申請書を2014年3月14日(金)までに学会事務局宛()に提出してください。理事会で審議の上採否を決定し、申請代表者あてに審議結果を通知いたします。
近年、年次大会の目的や効率性などから研究部会にシンポジウムを行っていただきにくいなどの問題が発生しております。理事会では研究部会活動の活性化を目的に、適切な成果発表の方法や場の確保、開かれて活力ある研究部会をめざした制度の改革について議論しております。
申請に際しては、以下の点にご留意をお願いします。
活動報告については、年次大会以外の各種の機会に速やかにご報告いただくともに、年度末には研究部会活動報告書および会計報告
の提出をお願いいたします。
Published by 学会事務局 on 07 1月 2014
好評発売中の「生物工学よもやま話-実験の基本原理から応用まで-」の会員向け注文受付を開始しました。会員の皆様には定価3,800円のところ会員特価:2,800円(税・送料込み金額:2,940円<2014年3月末日まで>3,024円)を設定しております。部数に限りがありますので、ご希望の方はお早めにお申し込みください。(好評につき完売いたしました。)
⇒生物工学よもやま話-実験の基本原理から応用まで-
Published by 学会事務局 on 07 1月 2014
Published by 学会事務局 on 07 1月 2014

生物工学会誌で、大好評だったシリーズ企画「生物工学基礎講座—バイオよもやま話—」(2011年4月号~2013年3月号に掲載)が書籍になりました。
⇒目次抜粋はこちら
意外に知られていないバイオ実験の基本原理から、微生物の取扱いや社会で役立てられているバイオ技術に関する話題など、バイオ技術に携わるすべての方に役立つ情報を満載しております。大学の講義や演習の際の技術解説書としてご活用ください。
生物工学会誌編集委員会一同
発行年月日:2013/11/25
ISBN:978-4-907773-05-2 B5判 350頁
出版社:学進出版
カバー装丁:ウチダヒロコ
会員特価販売は終了しました。ご希望の方は、一般書店等にてお買い求めください。
Published by 学会事務局 on 06 1月 2014
2014年1月13日(月)より、Journal of Bioscience and Bioengineering (JBB)の改訂稿提出期限は、改定依頼通知後、60日となります(従来の提出期限は、90日)。
英文誌編集委員会では、より迅速かつ公正な審査を行ってまいります。皆様のご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。
Published by 支部:中部 on 28 12月 2013
Published by 支部:九州 on 28 12月 2013
| 日時 | 2013年11月2日(土) |
|---|---|
| 会場 | 四川大学望江キャンパス基礎教学楼C 座102 |
| 日時 | 2013年12月7日(土) |
|---|---|
| 場所 | 佐賀大学 農学部1号館(本庄キャンパス:佐賀市本庄町1) |
| 日時 | 2014年1月12日(日) |
|---|---|
| 場所 | 【講演会会場】九州大学西新プラザ(福岡市早良区西新2-16-23) 【祝賀会会場】ヒルトン福岡シーホーク(福岡市中央区地行浜2-2-3) |
Published by 支部:東日本 on 28 12月 2013
Published by 学会事務局 on 26 12月 2013
生物工学会誌で、大好評だったシリーズ企画「生物工学基礎講座バイオよもやま話」(2011年4月号~2013年3月号に掲載)が書籍になりました。
意外に知られていないバイオ実験の基本原理から、微生物の取扱いや社会で役立てられているバイオ技術に関する話題など、バイオ技術に携わるすべての方に役立つ情報を満載しております。大学の講義や演習の際の技術解説書としてご活用ください。
生物工学よもやま話
-実験の基礎原理から応用まで-
発行年月日:2013/11/25
定価:本体3,800円 +税
ISBN:978-4-907773-05-2 B5判 350頁
出版社:学進出版
カバー装丁:ウチダヒロコ
生物工学会会員の皆様には、特別価格を設定する予定です。
詳しくは、後日当サイトおよび生物工学会誌1月号にてご案内いたします。
Published by 支部:北日本 on 25 12月 2013
| 日時 | 2014年3月14日(金)13:00~17:30 懇親会は18:00~ |
|---|---|
| 場所 | せんだいメディアテーク 7F スタジオシアター(仙台市青葉区春日町2-1)
|
| 参加費 | シンポジウム: 一般1,000円(税込)、学生無料 懇親会: |
| 懇親会 | 場所:ブレアハウス(BLAIR HOUSE) 〒980-0811 仙台市青葉区一番町4-7-17 小田急ビルB1F http://blair-blair.com/blairhouse.html TEL. 022-262-2538 |
| 参加申込み | 2014年3月12日(水)までにこちらのフォームよりお申込ください。 |
| 問合せ先 |
|
主催: 公益社団法人日本生物工学会 北日本支部
共催: 東北地域バイオインダストリー振興会議(TOBIN)、日本農芸化学会東北支部
Published by 学会事務局 on 25 12月 2013
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Published by 学会事務局 on 25 12月 2013
生物工学会誌91巻12号掲載
五味 勝也
日本生物工学会はアジアを中心としたバイオテクノロジー分野における国際交流事業の一環として、15年前から韓国生物工学会(KSBB;The Korean Society for Biotechnology and Bioengineering)との学術交流協定に基づき、それぞれの年次大会に講演者などを招待・派遣して交流を行っている。
昨年度まで本会からは年2回開催されているKSBBの大会のうち秋季大会に、当年度の学会受賞者を3名程度派遣し、国際シンポジウムにおける発表・討議に加えて、懇親会などを通して多くの韓国側研究者との交流を続けてきた。しかし、学会受賞者の研究分野の広がりから共通テーマを掲げたシンポジウムの1セクションとして開催することが適切でなくなりつつあったこともあり、今年度から秋季大会への受賞者の派遣を取りやめ、その代わりにプログラムのフレキシビリティのある春季大会に派遣することにより、受賞者の研究分野にフィットしたシンポジウムでの講演を行えるように変更した。今年度はそのような交流形式の変更初年度に加えて本学会役員の交代期でもあったことから、今後の交流に関する討議もあわせて、新会長の九州大学・園元先生と副会長である筆者の2名で表敬訪問を兼ねて参加することと相成った。ここでは今回参加した2013年度KSBB秋季大会について報告させていただくこととしたい。
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KSBB秋季大会が開催された
釜山市BEXCO
2013年度KSBB秋季大会は、10月16日~18日に韓国の釜山市のBEXCOで開催された。ご存知の通り、釜山は韓国の南東端に位置している韓国第二の大都市(人口は350万人)であり、韓国の主要都市の中ではもっとも日本に近く、博多港から高速フェリーを使えば3時間ほどで到着できる昔からわが国と関係の深い都市である。BEXCOは10年ほど前に完成した大きなコンベンションセンターで、これまで日韓ワールドカップの組合せ抽選会場やAPECサミット会議などを開催したことで知られている。
今回の大会プログラム(手帳サイズを縦に長くした形でコンパクト、要旨はインターネットからアクセス)によると、1件のプリナリーレクチャーと2件の特別講演に加えて16件のシンポジウム(うち4件は国際シンポジウム)、65件の口頭発表、440件のポスター発表(うち31演題は3分間スピーチも行われた)というたくさんの発表が行われた。国際シンポジウムのうちの1件は、日本動物細胞工学会(JAACT)とのジョイントシンポジウムで、JAACTの副会長でもある北海道大学・髙木睦先生が参加され講演を行った。また、本会の中部支部長である静岡大学・朴龍洙先生も「生物工学特講」というセッションの講演のため参加されていた。

大会のポスターセッション会場
今回の参加は本会とKSBBとの今後の交流に関する討議が主であったことと滞在期間が短かったため、多くのシンポジウムやポスター発表を聞くことはできなかったが、出席したプリナリーレクチャーと国際シンポジウムともにバイオリファイナリーに関わる代謝工学や合成生物学に関するものであり、韓国においてもこの領域の研究が活発に進められていることと、その研究レベルもきわめて高いことが十分窺われた。また、ポスター発表では学生たちが非常に熱心に討議を行っているだけでなく、すべてのポスターが英語表記であり、韓国語のわからない我々の質問にもしっかり英語で回答してくれていたことにも感心した。ポスター発表を行うことが多くなってきた生物工学会の年次大会でも参考にすべきことのように強く感じた次第である。
なお、来年4月に開催予定の2014年度KSBB春季大会(開催地は慶州)には、今年度の学会受賞者のうち、北陸先端科学技術大学院大学・高木昌宏先生(功績賞)、理化学研究所・菊地淳先生(奨励賞(斎藤賞))、横浜国立大学・福田純二先生(奨励賞(照井賞))の3名の先生方を派遣することとなっている。
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懇親会後にKSBB関係者と会場にて
左から、Byung-Gee Kim先生(KSBB副会長・ソウル大学)
筆者、Seung Wook Kim先生(KSBB会長・高麗大学)
園元先生、SeungPil Pack先生(KSBB国際交流担当・高麗大学)
Published by 学会事務局 on 25 12月 2013
生物工学会誌 第91巻 第12号
下田 雅彦
産学官連携が、我が国の科学技術振興や地域活性化の一翼を担う重要施策と位置づけられて久しい。筆者は、九州地域の伝統醸造産業である本格焼酎製造現場でさまざまな技術課題に関わってきた。その経験を踏まえて、産学官連携における技術者視点の重要性について述べてみたい。
大分県の麦焼酎は、1970年代にろ過・精製技術の進歩や減圧蒸留機の普及に加えて、麹原料も大麦を使用し、麦麹・麦掛け仕込み(麦100%)を特徴として商品化された。その後、1980年代の第1次焼酎ブームの追い風に乗り、生産量が飛躍的に伸長したが、製造技術確立の為の研究は緒についたばかりであった。「麦焼酎に適した大麦の新品種開発」は、1企業の取組みでは不可能なテーマで、農林水産省九州農業試験場(現農研機構九州沖縄農業研究センター)、大分県農業技術センター(現大分県農林水産研究指導センター)、大分県酒造組合などを中心とした産(学)官連携の課題として1994年にスタートした。1998年には、新品種「ニシノホシ」が全国で初めて麦焼酎に適した麦として大分県の奨励品種に登録された。その後、2001年に麦焼酎「西の星」が弊社より発売され、以来、地元で焼酎原料麦として毎年1000トン以上生産されている。
この取組みは、地産地消の先端的成功事例の一つとして高く評価された。産・学・官は言うまでもなく3者が異なる「場」と「目的」を持っている。大学は「研究ニーズと技術シーズを深堀する場で、科学技術進歩への貢献と研究成果の技術移転が目的」である。産業界(企業)は「技術開発と商品化による市場競争の場であり、事業展開による企業経営が目的」となる。さらに、行政は「制度・行政による社会支援の場であり、地域振興・産業経済の活性化が目的の一つ」である。異なる「場・目的」の発想からの連携論議では、表面上の形を整えても技術シーズ移転・技術開発・商品開発・製品化はうまくつながりにくいと感じている。
その理由は、先の事例でいえば製品化までの過程で、二つのハードルがあり、そのハードル越えは「場・目的」の連携ではなく、別の捉え方である「機能・人」の連携によって成し得るからである。すなわち、第1のハードルは、「基礎研究・応用研究を担う科学者・研究者」から「技術開発・実用化を担う技術者」への連携である。そして、第2のハードルは、「技術開発・実用化を担う技術者」から「成果の普及・製品化を担う行政・経営者」への連携である。この二つのハードルはベンチャー起業における魔の川、死の谷のハードルと同様と捉えても差し支えない。その成否の鍵を握るのは中心となる次のような人材の連携と考えている。
すなわち、1)「技術者視点を持った科学者・研究者」から2)「経営者視点を持った技術者」へ、さらに、2)「経営者視点を持った技術者」から3)「技術開発に理解のある経営者・行政」への連携である。これは、麦焼酎用の大麦品種の概念が存在しなかった段階で、試験系統の麦を研究開発用に準備していただいた研究者から、求める品種特性を設定し選別する行政・企業の技術者への連携、さらに、新品種麦の栽培普及と企業への産業利用の働きかけを担う行政、商品化を弊社経営層が決断したことで実現した連携を考えると理解しやすい。
ここで、人材について2)「経営者視点を持った技術者」、3)「技術開発に理解のある経営者・行政」は理解を得られやすいが、1)「技術者視点を持った科学者・研究者」については少し補足説明したい。筆者は以前、「JABEEと企業」という拙文を本誌に寄稿する機会を得たことがある1)。その頃から、技術者教育に関心を抱いていたが、日本技術者教育認定基準にある学習・教育目標の多くは、たとえば「種々の科学・技術・情報を利用して社会の要求を解決するためのデザイン能力」など、産学官連携を推進する人材に必要な素養や能力に合致する。その意味で、技術者視点を持った科学者・研究者の存在は重要である。
最後に、麦焼酎の製造技術に関わる30年近い取組みの中で、弊社では7名が博士号を取得し、今年ようやく技術士(生物工学部門)が1名誕生した。多くが産学官連携の成果であり、ご縁をいただいた大学や公設研究機関の先生方に深謝申し上げる次第である。
1) 下田雅彦:生物工学、82, 331 (2004).
著者紹介 三和酒類株式会社(専務取締役)
Published by 学会事務局 on 16 12月 2013
バイオマス循環利用研究部会(BRUF)では、2014年2月19日にバイオマス循環利用施設見学とBRUF講演会を開催します。
福岡県三潴郡大木町は町内から排出される生ゴミやし尿を資源循環利用しているバイオマスタウンとして知られています。その中心施設である『おおき循環センター』では、生ゴミと屎尿をメタン発酵によりバイオガスと有機肥料に変換する技術を活用しています(詳細は http://kururun.jp/ をご参照願います)。
今回は、研究者が普段見ることのできない実際の利活用現場を見学することができます。また、BRUF講演会には、農業資源経済学・環境学で著名な九州大学農学研究院 矢部光保先生の研究グループによるバイオマス循環利用に関する特別講演を予定しています。生物工学とは異なる視点と研究手法からバイオマス循環利用に関する知見・見聞・人脈を拡げ、ご自身の研究にフィードバックする絶好の機会となりうると期待されます。
年度末のお忙しい時期ですが、研究部会員および研究部会員以外の皆様のご参加をお待ちしています。申し込み希望者は恐れ入りますが、2014年1月27日(月)までに田代宛にご返信願います。
| 日時 | 2014年2月19日9:00~16:30(予定) |
|---|---|
| 集合場所 | 九州大学箱崎理系地区 農学部1号館正面玄関前(車を用意しています) |
| 施設見学先 | おおき循環センター 〒830-0405 福岡県三潴郡大木町大字横溝1331-1 (Tel: 0944-33-1231) |
| 講演会会場 | 九州大学農学部5号館211教室 |
| 日程表 |
|
| 募集人数 | 15名程度 |
| 申込締切 | 2014年1月31日(金) |
| 企画代表者 | バイオマス循環利用研究部会 部会長 九州大学農学研究院 酒井謙二 (kensak@agr.kyushu-u.ac.jp ) |
| 問合せ 申込先 |
バイオマス循環利用研究部会 幹事 同上 田代幸寛 (tashiro@agr.kyushu-u.ac.jp ) |
Published by 学会事務局 on 14 12月 2013
Bacterial magnetic particles (BacMPs) are ultrafine nano-sized magnetite crystals produced by magnetotactic bacteria, Magnetospirillum magneticum AMB-1. The techniques of functional protein display onto BacMPs by genetic engineering have been developed, and a variety of biomedical and environmental applications has been demonstrated. However, recombinant human proteins are often poorly expressed on BacMPs because of proteolytic degradation by endogenous proteases. In this study, to improve the amount of displayed heterologous proteins onto BacMPs, Kanetsuki et al. constructed lon gene deletion mutant (Δlon) strain. Consequently, the expression of target proteins was increased significantly in the Δlon strain. The constructed strain would be an efficient strain to display of heterologous proteins on BacMPs, and a useful tool for various applications.
For more information regarding this work, read the article: Kanetsuki et al., “Enhanced heterologous protein display on bacterial magnetic particles using a lon protease gene deletion mutant in Magnetospirillum magneticum AMB-1″, J. Biosci. Bioeng., volume 116, issue 1, pages 65–70 (2013).
⇒JBBアーカイブ:Vol.107 (2009) ~最新号
⇒JBBアーカイブ:Vol. 93(2002)~Vol. 106(2008)
Published by 支部:北日本 on 13 12月 2013
Published by 支部:東日本 on 11 12月 2013
日本生物工学会東日本支部主催の賀詞交換会を、下記の日程で開催致します。皆様との意見交換および懇親を広く深める場になればと考えております。

Published by 支部:西日本 on 10 12月 2013

岡山大学若手研究者キャリア支援センター
Published by 学会事務局 on 10 12月 2013
日本生物工学会では、2013年12月7日(土)、佐賀大学農学部大講義室にて第4回生物工学産学技術研究会を開催いたしました。
昨年7月の第1回、本年3月、7月の第2回、第3回に引き続き、今回の生物工学産学技術研究会も産・学・学生の皆様110名の参加を得て盛会のうちに終了しました。
今回は同日開催された第20回日本生物工学会九州支部佐賀大会の一つのプログラムとして実施いたしました。研究会終了後、九州支部佐賀大会の懇親会に3名の講師の方と4名の産学連携委員会委員も参加させていただき、九州支部佐賀大会に参加された方々との交流を深めることができました。産学技術研究会の実施に際し、九州支部、九州支部佐賀大会実行委員会の方々には大変お世話になりましたことを併せて報告いたします。
第5回生物工学産学技術研究会は、2014年夏頃に中部支部のご協力を得て、開催する予定です。次回も各界で活躍する講師陣を迎えて開催いたしますので是非ご参加下さい。
日本生物工学会産学連携委員会
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会場前に掲示された
産学技術研究会の案内板

講師の方々

講演を熱心に聞き入る参加者


講師と会場との熱心な質疑応答
【関連記事】
Published by 学会事務局 on 10 12月 2013
日本生物工学会は、生物工学アジア若手賞を設け、21世紀の人類社会の発展と地球環境の保全に必須である生物工学(バイオテクノロジー)の分野で顕著な研究業績をあげたアジアの若手研究者に授与しています。
⇒受賞者一覧はこちら
Published by 学会事務局 on 10 12月 2013
日本生物工学会は、21世紀の人類社会の発展と地球環境の保全に必須である微生物に関連するバイオテクノロジーの分野で、近い将来に顕著な研究業績をあげることが期待されるアジアの若手研究者に生物工学アジア若手研究奨励賞を授与しています。
本賞は、元ユネスコバイオサイエンス部長であった故Edgar J. DaSilva博士のご寄付により創設されたものです。
⇒受賞者一覧はこちら
2)対象研究は、主として所属機関において独立して行うものであること。
※PDFファイルをご利用いただくためにはAcrobat Reader(無料)が必要となります。ダウンロードはこちらから。
Published by 学会事務局 on 10 12月 2013
日本生物工学会は、生物工学アジア若手賞を設け、21世紀の人類社会の発展と地球環境の保全に必須である生物工学(バイオテクノロジー)の分野で顕著な研究業績をあげたアジアの若手研究者に授与する。
Published by 学会事務局 on 06 12月 2013
Published by 学会事務局 on 06 12月 2013
この度、賛助会員の皆様から工場見学内容や申し込み先等を記載したWebサイト情報を学会ホームページに掲載することにご同意いただき、工場見学申込みサイトのリストを作成いたしました。
工場の見学を希望される会員諸氏におかれましては、下記リストを参照いただければ幸いです。
尚、新たに、工場見学に関る情報掲載に同意いただける賛助会員様には登録フォームより、工場見学の内容や申込み先URL等をご登録ください。
⇒地域別一覧はこちら (見学可能な工場が所在県別にご覧いただけます)
Published by 学会事務局 on 06 12月 2013
| 北海道 | 東北 | 関東 | 中部 | 近畿 | 中国 | 四国 | 九州 |
ニッカウヰスキー 余市蒸溜所(アサヒグループ)
https://www.asahibeer.co.jp/brewery/
北海道キッコーマン
https://www.kikkoman.com/jp/shokuiku/factory/
キリンビール 北海道千歳工場
https://www.kirin.co.jp/experience/factory/
雪印メグミルク(株)酪農と乳の歴史館・札幌工場 / なかしべつ工場 / 大樹工場
https://www.meg-snow.com/fun/factory/
グリコピア CHIBA
https://www.glico.com/jp/enjoy/experience/
(株)千葉ヤクルト工場
https://www.yakult.co.jp/visit/factory/
雪印メグミルク野田工場
https://www.meg-snow.com/fun/factory/
東京都
サントリー〈天然水のビール工場〉 武蔵野
https://www.suntory.co.jp/factory/
キッコーマン高砂工場
https://www.kikkoman.com/jp/shokuiku/factory/
キリンビール 神戸工場
https://www.kirin.co.jp/experience/factory/
白雪ブルワリービレッジ長寿蔵<小西酒造>
https://www.konishi.co.jp/
酒ミュージアム(白鹿記念酒造博物館)<辰馬本家酒造>
https://sake-museum.jp/
ヒガシマル醤油 第一工場
https://www.higashimaru.co.jp/enjoy/factory/index.html
(株)ヤクルト本社 兵庫三木工場
https://www.yakult.co.jp/visit/factory/
雪印メグミルク(株) 神戸工場
https://www.meg-snow.com/fun/factory/
キリンビール 岡山工場
https://www.kirin.co.jp/experience/factory/
(株)岡山和気ヤクルト工場
https://www.yakult.co.jp/visit/factory/
ヤクルト食品工業(株)
https://www.yakult.co.jp/visit/factory/
ヤクルトヘルスフーズ(株)
https://www.yakult.co.jp/visit/factory/
Published by 学会事務局 on 25 11月 2013
第2回生物工学教育セミナーは大好評のうちに無事終了いたしました。⇒開催報告はこちら
日本生物工学会では、産業界の若手研究者・技術者を主たる対象として、基盤となる知の習得を目的に、「生物工学」(生物化学工学、応用微生物学など)の基礎教育セミナーを年に一度開催しております。企業に入社後数年が経過した若手研究者・技術者の学び直しの場としても、このセミナーをご活用ください。
第2回生物工学基礎教育セミナーでは、日本生物工学会創立90周年記念事業の一環として2013年9月に出版された「基礎から学ぶ生物化学工学演習」を教材にして、バイオリアクション(微生物反応、酵素反応)における量論・速度論、バイオリアクターの設計、バイオプロセスにおける単位操作(通気・撹拌)について、執筆者による講義と演習指導を実施いたします。また、産業界の著名な講師から、ものづくりの現場における課題発掘と課題解決の経験談を講演いただきます。
企業の研究現場、生産現場で働く若手研究者・技術者のみならず、新たな基盤知識を習得したい、今一度学び直したいと考えておられる方々の参加をお待ちしております。
発酵生産を伴う医薬品製造には、合成品とは異なる難しさがある。企業内研究者として、免疫抑制剤タクロリムス(FK506)、深在性抗真菌剤ミカファンギン(FK463)、抗がん剤FK228などの発見・開発・製造に係わり各種課題を克服した経験と学んだ事、さらにはプロジェクトを成功させるために私自身が選択した戦術・戦略・心掛けた事などを、次代を担う若手研究者にお伝えしたい。
Published by 学会事務局 on 25 11月 2013
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Published by 学会事務局 on 25 11月 2013
生物工学会誌 第91巻 第11号
浅野 行蔵
技術士(Professional Engineer)という制度がある。産業分野のほぼすべてをカバーする21の技術部門に 専門が分かれており、生物工学部門もその一つである。私は企業経験があったこともあり、紹介されて技術 士試験を受験し、幸いにも技術士となれた。現在は学生に技術士(補)になることを大いに勧めている。
私どもの学生のほとんどは修士課程に進み、修了後は産業分野へと巣立ってゆく。技術士(補)であると、 社会へ出てからの技術ネットワークを拡大しやすいことに気がついてからは、積極的に学生に受験を勧めて いる。
技術士とは国による資格認定制度(文部科学省所管)で、国によって科学技術に関する高度な知識と応用 能力が認められた技術者という位置づけになっている。
発端は、第二次世界大戦後、吉田茂首相からの荒廃した日本の復興に技術者の奮起を促すことへの強い要 請を受けたことにあり、「国の復興に尽力し、世界平和に貢献するため、社会的責任をもつて活動できる権 威ある技術者」を資格化するため、米国のコンサルティングエンジニア制度を参考に「技術士等の資格を定め、 その業務の適正を図り、もって科学技術の向上と国民経済の発展に資することを目的」とした技術士法が制 定された(1957年)。生物工学部門は、18番目の部門として新設された(1988年)。
私が学生に技術士(補)になることを薦めている理由は、生物工学部門の活発な活動の中に入ることで得 るものが大きいからである。第2土曜日には、会員同士の発表会、外部講師の講演会などを開き、発表後の 多様な質疑応答では、参加者の知識と経験の幅の広さを感じることができ、発表が2倍おもしろくなる。年 に1度は、見学会でいろいろな地域の会社や研究所を訪問している。運営は、それぞれ職を持ちながらのボ ランティアで、多様な企画を進めている。もっとも活発なのは東京だが、地方でもそれぞれ活動している。 北海道も人数は少ないが定期的な集まりを開いている。
生物工学部会は、1990年に合格者8名によって活動グループとして発足し、技術士121名、技術士補179 名(2013年現在)に成長した。若い技術士補が多いのも特徴である。出版活動も熱心で10周年記念「バイ オの扉」(2000年)、「もう少し深く理解したい人のためのバイオテクノロジー」(2007年)、「翻訳 バイオエ レクトロニクス」(2008年)、「新 バイオの扉」(2013年)と上梓している。
生物工学分野はどんどんと発展しており裾野も広がっている。学会では出席しないような分野の話を聞い て、新たな発想が浮かぶことも多い。社会へ出てからは、会社を超えて同業あるいは近い分野での気の置け ない友人を作るチャンスが少なくなる。切磋琢磨できる友人を得られることが、私が学生に技術士(補)を 薦める大きな理由である。種々の会の後には懇親会があり、情報と熱い気持ちの交流となっている。その中 で互いの技術の機密部分は尊重するマナーも学ぶ。
技術士1次試験に合格すれば、公益法人日本技術士会に登録することによって技術士補となる(登録料 と年会費が必要)。技術士補から技術士へは、2次試験を合格する必要があり、合格率は10~30%程度である。
シニアの方も技術士になられることをお勧めします。技術屋の長年の目的として定年とともに受験される すばらしい方々もおられます。若い人と飲むのも楽しく、若い人にご自身の知恵と経験を伝えるのも喜ばれ、 そして若い人と意見が合わないこともあり、その中から新しいアイデアもわいてきます。シニアも楽しめる 技術士生物工学部門です。
著者紹介 北海道大学農学部応用菌学(技術士)(生物工学/総合技術管理部門)
Published by 学会事務局 on 12 11月 2013
日本生物学会(以下、学会)では、学会のホームページ(https://www.sbj.or.jp/)上の各種申込みフォームへ入力いただいたデータを送信していただくことにより、利用者様の個人情報をお預かりすることになります。学会は、収集した個人情報に細心の注意を払い、これを適正に取り扱います。
1. 利用目的
収集した情報は、下記の目的の達成に必要な範囲内で利用いたします。
2. 利用及び第三者への開示
学会では、法令に基づく開示請求があった場合、不正アクセス、脅迫等の違法行為があった場合、その他特別の理由のある場合を除き、収集した情報を「1. 利用目的」以外の目的のために自ら利用せず、又第三者に提供いたしません。
3. 個人情報についての窓口
ご提供いただいた個人情報についての開示等のご請求、異議等のお申し出、上記内容に関するご質問などがございましたら、下記連絡先にお申し出ください。
公益社団法人日本生物工学会
事務局
大阪府吹田市山田丘2番1号
大阪大学工学部内
Tel: 06-6876-2731 Fax: 06-6879-2034
E-mail:
Published by 支部:九州 on 12 11月 2013
2013年度日本生物工学会九州支部市民フォーラムは、2013年11月2日(土)に熊本大学と四川大学の共催で四川大学にて開催されました。お陰様で多数の参加者を得て盛会のうちに終了いたしました。
毎年恒例の九州支部市民フォーラムですが海外の開催は今回が初の試みでした。市民フォーラム開催にご協力いただいた日中双方の関係者の皆様に御礼申し上げます。

木田 建次先生(四川大学)
「廃棄物系バイオマスのメタン発酵によるおおき循環センターくるるん」

田中 章浩先生(九州沖縄農業研究センター)
「山鹿バイオマスセンターにおける家畜糞尿の堆肥化とエネルギー化」
Published by 支部:関西 on 05 11月 2013
「細胞内外で機能する核酸分子の設計開発」⇒講演要旨はこちら
…三好 大輔(甲南大学フロンティアサイエンス学部 先端生命工学研究所)
「灘酒プロジェクトの取り組みについて」⇒講演要旨はこちら
…小川 義明(辰馬本家酒造株式会社 製造部)

甲南大学フロンティアサイエンス学部 先端生命工学研究所 三好 大輔
希薄で均一な試験管内とは異なり、細胞内はタンパク質などの生体高分子や代謝産物などの低分子化合物が高濃度に存在するため、きわめて分子が込み合った状態にある。このように分子が込み合った状態は、「分子クラウディング状態」と呼ばれる。細胞内の生体分子の濃度は、400 g/Lにも達し、細胞内の40%程度を占有している。この占有率は、さまざまな物質の結晶内での占有率と同等であり、細胞内環境が試験管内環境とまったく異なることが明らかである。そのため、細胞内で機能する分子を合理的に設計開発するためには、分子の諸性質や機能に及ぼす分子クラウディングの効果を解明することが必要である。
本発表では、核酸の構造やその安定性に及ぼす分子クラウディングの効果を報告する。また、分子クラウディングをはじめとする細胞内環境因子に応答してスイッチする核酸の構造を利用した、細胞内外で機能する分子の開発例についても紹介する。
辰馬本家酒造株式会社 製造部 小川 義明
江戸時代より酒どころとして醸造技術が培われてきた灘。しかし日本酒の消費低迷とともに、灘酒のブランド力も徐々に低下していた。そこで灘酒研究会では、「灘」を元気に盛り上げるため醸造技術者たちが企業の枠を超えて集結し、酒質審査委員会を立ち上げた。その活動のひとつ灘酒プロジェクトは、兵庫県産米のみを使用して各蔵の伝統と技術により醸した純米酒「灘の生一本」を、消費者にわかりやすい表示、裏付けられた品質とすることをめざした。これにはまず各社の自主基準であった味や香りの表現を統一することが必要であった。同時にプロファイリング法を用いて、商品の酒質表現が適正であるかを評価するシステムを構築した。このように個性的でおいしい日本酒造りはもちろんのこと、酒質表示や品質保証の取組みを推進して、消費者に灘酒の新たな魅力を発信し、灘酒ブランドの向上をめざし活動している。
Published by 学会事務局 on 28 10月 2013
生物工学会誌 第91巻 第10号
林 英雄
今では死語に近い「学園紛争」の時から45年間を過ごした大学における教育研究活動を終え、私は3月末に定年退職した。学園紛争におけるスローガンの一つが「産学連携反対」であったように記憶している。今では想像もできない時代であった。本稿では大学、特に国公立大学における教育研究に関して気になる点を記載したいと思う。
私は興味の赴くままに研究室の教員と共同研究を行ってきた。その一例としてアーバスキュラー菌根菌(AM菌根菌)と植物の共生に関する研究を取り上げてみたい。研究室を主宰することになった1996年に、新たに採用した助手と新しい研究課題「菌根共生」に取り組むことにした。4.6億年前に始まった菌根共生は80%以上の陸上植物に見られる普遍的な現象であり、共生がどのようにして起こるかは興味深い課題であった。しかしながらAM菌根菌が絶対共生菌であるためその取り扱いが難しいこともあり、当時天然物化学の研究対象ではなかった。AM菌根菌の取扱いに習熟した後、宿主認識シグナル物質の同定を目指した結果、2005年にシグナル物質がストリゴラクトン(SL)であることを世界に先駆けて明らかにした1)。SLは根寄生雑草の種子発芽刺激因子として知られている物質群であった。後にSLが植物の枝分かれを制御していることが明らかにされ、これらの研究成果が認められ、2012年にトムソンロイター社から第3回リサーチフロントアワードを4名の研究者とともに受賞した。研究成果が得られるにつれて研究費は得やすくなったものの研究開始当時は当然ながら乏しい研究費であった。
大学教員の研究費は科研費に多くを依存している。2012年度学校基本調査報告書によると国立大学および公立大学、私立大学の本務教員数はそれぞれ62,825名および12,876名、101,869名である。また、文科省資料によると2013度における新規採択と継続分を合わせた科研費の採択件数は国立大学および公立大学、私立大学それぞれ39,101件および5207件、18,002件である。2013年度の教員数も2012年度と同じであると仮定して、重複して採択されている教員あるいは研究分担者として科研費の配分を受けている教員を考慮に入れると国立大学では6割、公立大学では4割程の教員が科研費の補助を受けているのではないかと想像される。また、1課題あたりの配分額の平均は222万円余りである。分野別の採択件数が生物系49.2%、理工系28.3%、人文・社会系19.0%であるのに対し、配分額は生物系47.9%、理工系36.3%、人文・社会系12.4%であるから、理工系は平均額以上の配分を受けているものと思われる。ここで私が特に注目したい点はかなり多くの教員が科研費の配分を受けていない点である。
校費として配分される基盤的教育研究費減少し、社会貢献として産官学連携を促進することによる
外部資金を獲得することが教員に求められている。さらに、教員は科研費以外の競争的資金の獲得を目指さなければならない。このような研究費を目指すためには自ら研究テーマを研究費獲得に有利なものにせざるを得ない。本来、いつ社会のために役立つかは不明であっても、未知の現象を明らかにする研究が大学においてのみ可能な研究活動ではなかっただろうか。研究費獲得のためとはいえ、研究テーマの設定が影響される事態は憂慮すべきものと考える。
現在、種々の巨大プロジェクトが動いている。これらにも参画していない多くの教員は乏しい教育研究費で日々の活動をしており、彼らの研究室で活動している学生諸君もまた劣悪な環境に置かれていることが容易に想像される。前述の報告書によると2012年度の在籍学部生数は国立大学618,134名、公立大学145,578名、私立大学2,112,422名である。また、大学院の修士課程および博士課程に在籍する学生数は全体でそれぞれ74,985名および15,557名である。何割の学生が充分な経費を用いて研究実験をしているのであろうか。
社会で役立つ課題解決能力を習得するための教育研究を充実させるとともに、教員および学生にとって大学における最低限度の教育研究を行うことができる基盤的教育研究費の整備が強く望まれる。なぜなら、このことが日本の活力を下支えすることにつながるものと思うからである。
1) Akiyama, K. et al.: Nature, 435, 824 (2005).
著者紹介 大阪府立大学名誉教授 兼 (株)ファーマフーズ技術顧問
Published by 学会事務局 on 28 10月 2013
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Published by 学会事務局 on 25 10月 2013
日本生物工学会の国際展開委員会は、アジアに位置する学会としてアジア諸国との連携に力をいれて国際交流活動を行っています。
| 委員長 | 中野 秀雄 (名古屋大学) |
|---|---|
| 委員 | 梅津 光央 (東北大学) |
| 越智浩 (森永乳業) | |
| 黒田 章夫 (広島大学) | |
| 櫻谷 英治 (徳島大学) | |
| 張 (竹山) 春子 (早稲田大学) |
2012年には、創立100周年に向けて日本生物工学会がアジア諸国と友好的な連携を展開しながら、アジアでリーダーシップを発揮する「アジア戦略」について検討することを目的として国際展開会長諮問委員会が設置されました。⇒国際展開会長諮問委員会報告
(生物工学会誌第91巻第3号掲載)
国際展開会長諮問委員会は、その後国際展開戦略特別部会として再編され、2019年5月に活動を終了しました。
Published by 学会事務局 on 25 10月 2013
細胞の産業利用は、タンパク質医薬品から再生医療、細胞評価まで様々な分野に広がっています。そこで、本分野の最前線で研究をされている若手研究者をお招きして、エンジニアリング的な観点からみた本分野の課題や可能性について議論を深めたいと考えています。
日時: 2013年11月11日(月)16:00~18:00 (予定)
場所: 徳島大学工学部機械・生物棟8階 第二セミナー室(801号室)
主催: 徳島大学STS研究部フロンティア研究センター 医薬イノベーション工学分野
共催: 徳島大学STS研究部フロンティア研究センター、セルプロセッシング計測評価研究部会
参加費: 無料
<プログラム>
Published by 学会事務局 on 23 10月 2013
大会実行委員長 加藤 純一
日本生物工学会第65回大会は、2013年9月18日~20日の3日間の日程で、広島国際会議場で開催されました。初日の18日は、授賞式および受賞講演がフェニックスホールで行われ、夕方6時30分から懇親会がANAクラウンプラザホテル広島で開催されました。懇親会には、来賓として松井一實広島市長、竹鶴壽夫広島県酒造組合副会長および木島丘広島市議会議員にご臨席を賜り祝辞を頂戴しました。

2013年度学会各賞受賞者(敬称略)
後列後列向かって左から、花井、青柳、堀、赤坂、鈴木、山本、曽宮、Teoh、岩﨑、野口
前列向かって左から、大竹、高木、原、菊地、福田、五味、Tang、吉田、上田

懇親会,鏡開き

広島からのおもてなし,次郎丸太鼓
18日の午後から20日の午後にわたり、一般講演(ポスター発表、723件)、シンポジウム(103件)、ワークショップ(トピックス集掲載演題の口頭発表、22件)が行われ、3日間で1500名を超える参加者がありました。大会実行委員会立ち上げ時点では、大会の運営をどうするか、資金をどう調達するか、本当に不安でなりませんでした。しかし、実際に開催してみると、大盛会のうちに大会を終えることができました(一般講演の件数は、歴代最多であった創立90周年記念大会の723件と同数です)。
誤解を恐れず言いますと、「大会なぞ、やればできてしまう」というのが、大会実行委員長としての実感です。当然、これは不遜な言であります。確かに私ども大会実行委員会は大会開催・運営に最大限の努力を払いました。これは自信をもって言うことができます。しかし、これだけの盛会になったのは、かくも多くの皆様が第65回大会に参加くださったからに他なりません。この事実から、生物工学分野が今、いかにパワフルであるかを実感いたしました。
まずは、参加いただいた皆様に大会実行委員会一同、心から御礼申し上げます。また、多数の企業および団体のご協力およびご支援を頂戴し、大会をさらに盛り上げることができました。これは、生物工学が各方面から大いに期待されていることの現れであり、生物工学研究に携わる者として身の引き締まる思いであります。ランチョンセミナーおよび展示への参加、飲料・食品の提供、大会運営の支援、大会助成などでご協力、ご支援いただきました企業および団体、ことに広島市、ビール酒造組合、広島県酒造組合および生物工学会事務局の皆様に心から感謝申し上げます。
「平和」というキーワードで考えますと、広島国際会議場がある広島平和記念公園は世界の中心のひとつと言えましょう。そのことから何年か前に大ヒットとなった映画「世界の中心で、愛をさけぶ」のフレーズをなぞり、私は本大会のキャッチフレーズとして「世界の中心で、熱くバイオを語る」を造り出しました。しかし、周囲にあまり、うけがよくなく、ほとんど使わずじまいでした。今考えてみますとこのフレーズは実行委員会の気持ちがよくこもったものであるので、大いに喧伝すればよかったと反省しております。いろいろな場で、プレゼンテーションをいかに上手くやるかが、声だかに言われております。確かにプレゼンテーションは重要ですが、工学および科学を志す者にとってさらに重要なのは、ディスカッションする能力であると考えます。そこで、研究の成果を十分な時間をとって議論していただくために、本大会の一般講演はポスター発表といたしました。結果として、この選択は大成功であったと思います。

広島国際会議場と慰霊碑

ポスター会場
本記事の写真に示しますように、ポスター会場は人があふれかえっており、そこかしこでの議論の声が充満しておりました。ただ、(一般講演の件数が予想の上限であったため)会場が多少狭かったこと、ポスター賞を設けるのを失念してしまったことが反省点です。一方、口頭発表の重要性も考え、本大会ではトピックス集に掲載した一般講演の演者は口頭発表も行ってもらいました。今回のトピックス集はマスコミへの研究紹介を念頭において選定を行いました。しかしマスコミが望むトピックスと生物工学分野の研究者が考えるトピックスは必ずしも一致するものではありません。そこでワークショップでは、研究者にとってのトピックスを基準として、トピックス集とは別個に選定してもよかったのではないかと考えております。
「学から産へ」「シニアから若手へ」「国内からアジア・世界へ」が学会の三大目標であります。本大会ではそれに加え「地方からのNext Page」をテーマとして掲げました。そしてそのテーマにのっとり、「温故知新:沖縄の伝統蒸留酒「泡盛」の研究開発」「九州における新産業創出に向けた発酵研究」「広島から世界を眺めて:展開するバイオマスリファイナリー」のシンポジウムを採択しました。最終日の午後にもかかわらずいずれのシンポジウムも盛況で、皆様地方からの情報発信、地方の発展の重要性を強く認識していることを改めて知らされました。今後も地方における生物工学分野の研究、産業が力強く、たくましく成長し、活発な情報発信をしていくことを願って止みません。
学会の事務全般を長年指揮された岩永祐治さんの最終の仕事は本大会運営でした。最後にこれまでの岩永さんの学会への多大なる貢献に感謝を表し、本記事を終えます。
Published by 支部:西日本 on 17 10月 2013
日本生物工学会西日本支部では2013年度学生賞候補者の推薦募集をしております。下記の要領に従って優秀な学生の推薦をお願いいたします。(終了しました)
(1) 西日本支部地域内の大学の修士課程(博士前期課程)、博士課程(博士後期課程)および高等専門学校専攻科の学生で生物工学会会員
(2) 生物工学会年次大会および支部講演会において口頭・ポスター発表した者もしくは本学会の和文・英文誌に論文を公表した者
Published by 支部:九州 on 17 10月 2013
1994年に日本生物工学会 九州支部を設立し、今年で20周年を迎えます。日本生物工学会では初めてとなる支部大会を毎年開催するなど、九州支部は設立当初より研究・教育・社会活動を活発に行ってまいりました。
つきましては、九州支部 創立20周年記念講演会・祝賀会を福岡県福岡市にて下記の要領で開催します。多数のご参加をお待ち申し上げます。九州支部以外の方からの申込みも歓迎します。
【主催】日本生物工学会九州支部
【共催】 九州大学大学院農学研究院
| 日時 | 2014年1月12日(日)13:30 ~ 20:00 |
|---|---|
| 講演会会場 | 九州大学西新プラザ(福岡市早良区西新2-16-23)→アクセス <福岡空港・博多駅から> 地下鉄「姪浜」「唐津」方面行き乗車,「西新」駅下車,徒歩約10 分 |
| プログラム | ♦ 創立20周年記念講演会
♦ 創立20周年記念祝賀会(18:00 ~20:00)
<福岡空港・博多駅から> <九州大学西新プラザから> |
| 参加費 | 講演会:無料 祝賀会:5,000円(予定・税込) 当日会場にてお支払い下さい。 |
| 申込み締切日 | 2013年12月27日(金)必着 |
| 参加申込み | 氏名、連絡先、TEL、講演会・祝賀会の出欠を明記の上、下記宛にお申込ください。 |
| 申込 問合せ先 |
九州支部 副支部長 九州大学大学院農学研究院 酒井 謙二 TEL&FAX: 092-642-2861 E-mail: kensak@agr.kyushu-u.ac.jp |
| 世話人代表 | 九州支部 支部長 鹿児島大学農学部 安部 淳一 |
Published by 支部:九州 on 17 10月 2013
(講演時間15分:発表10分,討論・審査5分)
(講演時間15分:発表10分,討論・審査5分)
Published by 支部:九州 on 17 10月 2013
(講演時間12分:発表10分,討論2分)
(講演時間12分:発表10分,討論2分)
(講演時間12分:発表10分,討論2分)
(講演時間12分:発表10分,討論2分)
(講演時間12分:発表10分,討論2分)
(講演時間12分:発表10分,討論2分)
Published by 学会事務局 on 11 10月 2013
| 日時 | 2014年1月24日(金)13:00~ |
|---|---|
| 場所 | 地方独立行政法人大阪市立工業研究所 講堂 (〒536-8553 大阪市城東区森ノ宮1-6-50) |
| 参加費 | 参加費2,000円(非課税)、懇話会費4,000円(税込)ただし、いずれも学生無料 |
| 定員 | 100名(先着順) |
| 申込方法 | E-mailまたはFAXにて、住所、氏名、所属、メールアドレス等を明記の上、下記宛に。 |
| 申込先 | 〒536-8553 大阪市城東区森ノ宮1-6-50 地方独立行政法人大阪市立工業研究所 生物・生活材料研究部 永尾寿浩 TEL: 06-6963-8073 FAX: 06-6963-8079 E-mail: nagao@omtri.or.jp |
| 備考 | ※お申込みいただいたお名前等の個人情報は、参加確認および今後の学際的脂質創生研究部会講演会のご案内以外の目的には使用いたしません。 |
主催:学際的脂質創生研究部会
(14:05 休憩)
(15:15 休憩)
第4回学際的脂質創生研究部会講演会では、下記のように一般講演を募集します。
Published by 支部:中部 on 10 10月 2013
日本生物工学会中部支部のメールマガジンBBChubuの第4号(2013年10月号)を掲載しました。
⇒
日本生物工学会中部支部 メールマガジン『BBChubu』(第4号)(1.99 MB)
中部支部の会員相互の交流のためのマガジンで、研究紹介、留学体験、中部地区の企業紹介、コーヒーブレイクという会員交流広場(懸賞問題付き!)もあります。
他支部の会員の方々にもお知らせいたしますので、ご覧いただき、ご意見をお送りください。懸賞問題へのご投稿もお待ち申し上げます。
中部支部 BBChubu編集担当
本多 裕之
Published by 支部:中部 on 09 10月 2013
来る11月8~9日に開催される第6回北陸合同バイオシンポジウム(日本生物工学会中部支部共催)をご案内いたします。
日時:2013年11月8日(金)から11月9日(土)
会場・宿泊:国民宿舎 能登小牧台(石川県七尾市・http://www.omakidai.jp)
「バイオ質量分析イメージング:見えないものを見る」
福井県立大学生物資源学部 准教授 平 修
実行委員長
三沢 典彦(石川県立大学生物資源工学研究所)
世話人
小栁 喬(石川県立大学)、黒川 洋一(福井県立大学)、奥 直也(富山県立大学)
主催
石川県立大学生物資源工学研究所、富山県立大学生物工学研究センター、福井県立大学生物資源学部
共催
日本生物工学会中部支部、日本農芸化学会中部支部
Published by 支部:関西 on 08 10月 2013
タンパク質構造解析や各種オミクス、マイクロデバイス加工などの技術が発展し、生物機能の人為的改良技術はその精度が向上してきました。一方、既存の改良技術は、研究者の試行錯誤に負う部分が多く、未だ「合理的」な育種・改良技術を手にするには至っていません。また、モデル生物以外の生物種や遺伝子組換え技術による発現が困難なタンパク質など、既存の方法では改良の難しい生物材料も多く存在しています。
2013年度日本生物工学会技術セミナー「生物機能エンジニアリングの最前線」では、これらの欠点を補う次世代型の生物機能改良技術の開発や、生物機能を最大限に発揮させるデバイス開発に取り組む講師を招き、各技術を紹介いただくとともに、そのフィージビリティーについて議論したいと考えています。また、独自の改良技術をベースに、新産業創出に挑むベンチャー企業からもその取り組みを話していただきます。
| 日時 | 2014年1月15日(水)10:00~18:00 |
|---|---|
| 会場 | 神戸大学 瀧川記念学術交流会館 (六甲台第2キャンパス) (〒657-8501 神戸市灘区六甲台町2-1) |
| 定員 | 120名 |
| 参加費 | 一般:1,000円(税込) 学生:無料 懇親会費: 3,000円(税込) |
| 申込み方法 | 名前、一般・学生の別、所属、連絡先(Tel・E-mail)、懇親会参加の有無を明記の上、お申込フォーム、または下記の申込み・問合せ先にFax、あるいはE-mailでお申し込み下さい。参加費等は当日受付にてお支払い下さい。 |
| 申込 問合せ先 | 日本生物工学会 関西支部庶務幹事 蓮沼 誠久(神戸大学自然科学系先端融合研究環) FAX:078-803-6202 E-mail: hasunuma@port.kobe-u.ac.jp |
10:00~10:10 開会の辞………………日本生物工学会関西支部長 近藤 昭彦
第1部 分子機能エンジニアリングのための新技術
12:10~13:30 (昼 食・休 憩)
第2部 微生物機能エンジニアリングのための新技術
15:30~15:45 (休 憩)
第3部 新技術から産業創出へ
17:45~17:50 閉会の辞………………日本生物工学会会長 園元 謙二
18:10~20:00 懇親会(瀧川記念学術交流会館 1F)
Published by 学会事務局 on 03 10月 2013
日本生物工学会主催する年次大会、シンポジウム等で発表した内容について、発明の新規性喪失の例外規定の適用の申請をするために本会からの証明書が必要な場合は、必ず事前に学会事務局までお申し出のうえ、大会終了後、速やかに1)~ 3)を下記事務局宛に送付して下さい。
事前のお申し出がなかった場合は、本学会での発表後に申し出られましても本会としましては証明書の発行はいたしかねますので、その旨ご了承ください。
【学会事務局】
〒565-0871
大阪府吹田市山田丘2番1号 大阪大学工学部内
公益社団法人 日本生物工学会
Tel: 06-6876-2731 Fax: 06-6879-2034
E-mail:info@sbj.or.jp
<証明書の例>
証 明 書
年 月 日
特許庁長官殿
公益社団法人日本生物工学会
会 長 ○○○○○ (印)
本会開催による 年日本生物工学会大会において、大阪 太郎は、添付の文書をもって発表したことを証明します。
記
講演日時 年 月 日
講演場所 (第○○会場)
講演番号(例:2A09-1)
発表者および演題: 大阪 太郎「・・演題・・」
Published by 学会事務局 on 03 10月 2013
賛助会員の皆様には、常日頃、日本生物工学会の諸活動にご支援を賜り、誠に有難うございます。
本学会産学連携委員会では、産学交流の場の提供による双方向コミュニケーションの活性化と産学による人材育成を実践すべく、年次大会での本部企画シンポジウム、アカデミアや学生の方々に産業界のものづくり技術等を紹介する生物工学産学技術研究会、産業界の若手研究者を対象とした新たな知識の習得や学び直しの場である生物工学基礎教育セミナー等を企画、運営しております。単年度だけでなく100周年、及びその先に繋がる活動を実践すべく、会員の皆様からのご意見を踏まえ、新たな企画や取り組みの見直し等を実施していきたいと考えております。産学連携活動の概要は産学連携活動のページでご確認いただけますので、是非一度ご覧いただければ幸いです。
さて、産学連携活動の一環として、産業界、特に賛助会員の皆様方にご協力いただき、産学連携活動のホームページに賛助会員皆様の工場見学申し込み先リストを掲載できないかと考えております。賛助会員の皆様方におかれましては、地域、社会との繋がりを深め、現在または将来の顧客や株主など様々なステークホルダーの方々に製造現場を見ていただき、企業から発信しているメッセージの実態を伝える機会として、積極的に工場見学の受け入れを実施されているものと存じます。また、日本生物工学会会員からも工場見学を希望する声が頻繁に聞こえてくるようになっております。
そこで、日本生物工学会の産学連携活動のホームページに、賛助会員の皆様の企業名と工場見学内容や申し込み先等を記載したWebサイト情報を一括して掲載し、このホームページを見れば、会員のみならず、一般の方々が希望する工場の見学情報に簡単にアクセスできるようにしたいと考えております。
掲載にご同意いただける賛助会員様には、お手数ではございますが、工場見学についてのWeb掲載情報登録フォームに必要事項を記載いただき、登録いただきますようお願い致します。
是非とも本趣旨をご理解、ご協力いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。
日本生物工学会 副会長(産学連携担当) 倉橋 修
Published by 学会事務局 on 02 10月 2013
学会と社会、地域との繋がりを深める市民講座やセミナー、或いは高校や大学等での 教育に産業界で活躍されている方々を講師として招聘することを検討されている場合、産学連携委員会にご相談いただければ講師候補者を紹介いたします。「醸造」、「培養・計測」に関する以下の講師リスト及びリストに記載された専門領域を参考に、希望される講演演題をご連絡いただければ、適切な講師を斡旋いた します。
リストにない専門領域の講師斡旋についても可能な限り対応いたします。
Published by 学会事務局 on 02 10月 2013
日本生物工学会では、産業界の若手研究者・技術者を対象に、基盤となる知の習得を目的に、「生物工学」 (主に、生物化学工学、応用微生物学など)の基礎教育を年に一度開催しております。「生物工学」における著名な先生方に講師をお願いしております。企業に 入社後数年が経過した若手研究者の学び直しの場としても、このセミナーをご活用ください。→生物工学基礎教育セミナー講師一覧表
Published by 学会事務局 on 02 10月 2013
2013年9月18日(水)から20日(金)に広島国際会議場で開催された第65回日本生物工学会大会では、以下3件の本部企画シンポジウムを開催しました。
私 たち人間は、古くから酒類醸造や発酵調味料の製造に種々の微生物を利用してきた。私たちに馴染みの深いこれらの醸造微生物だが、実は意外な性質や特徴を 持っていることが明らかにされつつある。これまで気づかなかった性質を理解することで、これらの微生物のより高度な利用が可能になると考えられる。本シン ポジウムでは、各種醸造微生物の特徴とその利用について、基礎から最新の情報までを紹介したい。⇒プログラム
も のづくりの生物学的プロセスにおいて、培養工程の制御の重要性は言うまでもない。過去3回年次大会で開催した培養と計測技術に関るシンポジウムを本年は発 酵ものづくり技術の最前線と題して実施する。網羅的な解析情報や代謝挙動を踏まえた微生物の培養工程制御にかかわる最新事例、膜分離技術の培養工程等への 応用、及びiPS細胞等の先端細胞培養技術について紹介いただく予定である。⇒プログラム
企 業では、実用化技術、商品開発などによって、お客様ニーズに焦点を当てた総合的な活動を行っている。大学では、科学、技術的な課題を細分化し、原理・原則 の追求によって、発明・発見を行っている。お互いの立場を理解した上で共通課題を持ち、イノベーションを創造していきたい。今回は、産官学連携における事 業活動、オープンイノベーション、人材育成などにおけるニーズ起点の成功事例を紹介し、連携を推進するイマージネーションを高めることを目指す。⇒プログラム
Published by 支部:中部 on 29 9月 2013
「ホンネで語ろうバイオマス」というテーマのもとで、バイオマスの有効利用(特に木質バイオマスのエネルギー利用)について3名の講師に話題提供をいただき、何が問題であり何が大事なのか考えてみます。多数の方々の参加をお待ちしております(入場無料)。
日本生物工学会中部支部シンポジウム
「ホンネで語ろうバイオマス」
日時:2013年11月29日(金)14:00~17:30
場所:信州大学繊維学部・ミーティングルーム1(長野県上田市)
右のポスター(縮小版)をクリックするとポスター(PDF 541KB)をダウンロードできます。
14:00-14:05 開会の辞
14:05-15:05 バイオマスエネルギー産業の現状と将来展望
澤 一 誠(三菱商事(株) 新エネルギー・電力事業本部)
バイオマスエネルギーは欧米の戦略産業として大規模グローバル市場が形成され、既にエネルギーポートフォリオの一角を占める存在だが、日本での普及は未だ限定的で、3.11以降急成長する再生可能エネルギー分野においてもその注目度は低い。本講演では、日本が今後取るべき方向として、アジア・大洋州地域において「開発輸入+地産地消型」のバイオマス・リファイナリー産業を、日本政府が主導して、2国間の政府・企業が連携することによって戦略的に展開する取組みについて提唱する。
15:05-16:05 バイオリファイナリーと次世代のゲノム操作技術の開発
海老沼 宏安(信州大学繊維学部)
エネルギーの安全保障と地球温暖化の防止のため、カーボンニュートラルなバイオマスの利活用技術の開発が世界中で進められている。食料と競合しない草本系、木質系のエネルギー作物が有望視されている。遺伝子工学の発達により、環境保全とバイオマス生産の両立を目指し、環境ストレス耐性品種の作出が試みられている。ゲノム上の素性の解明された座位への遺伝子導入と組織培養の容易な万能化クローンの作出を特徴とする次世代のゲノム操作技術の開発について紹介する。
16:15-17:15 わが国のエネルギー資源:木質バイオマス
新名 惇彦(奈良先端科学技術大学院大学)
わが国では、2011年の福島原発事故以降、エネルギー問題が深刻である。火力発電所をフル稼働させたため、昨年は3兆円の化石燃料を輸入した。石油を持たないわが国ではあるが、温暖な気候と豊富な降水量は豊かな森林を育み、国土の2/3は森林である。森林は建材の供給源のみならず、エネルギー資源の宝庫でもある。ようやく、木質バイオマス発電も各地で具体化してきた。わが国の潜在的木質バイオマス量と活用への課題を述べる。
17:15-17:30 総合討論
※シンポジウム修了後、懇親会を予定しています。
お問い合わせは、信州大学繊維学部 下坂 (mashimo@shinshu-u.ac.jp) まで
Published by 学会事務局 on 26 9月 2013
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Published by 学会事務局 on 26 9月 2013
生物工学会誌 第91巻 第9号
大島 泰郎
間もなく「ヒトゲノム解読終結宣言」10周年の日を迎える(この稿が出るころは記念日は過ぎているだろう)。ヒトゲノム解読を頂点とする生体分子に関する構造および機能の解析に関する研究は、ヒトゲノム計画が始まるほぼ100年前、ブフナー兄弟が発見した「生命なき発酵」が切り拓いたin vitro実験法に依存してきた。やがて、タンパク質など生体分子を単離、精製する実験技法が確立し、純粋な系、たとえば単一の酵素とその基質、補酵素のみからなる「反応液」を用いて生体分子の構造や機能が解明されてきた。今日の分子医療、創薬、バイオテクノロジー、環境技術のすべてが、in vitro実験から得られた成果に基礎をおいていると言っても過言ではあるまい。
いまでは一般向けの科学雑誌やテレビの科学番組でも使われるほどになっている「イン・ビトロ」であるが、果たして生体内の環境を反映しているだろうか?
この疑問は好熱菌の研究をしていると避けられない。抽出してきた酵素タンパク質は安定であるが、基質や補酵素が生理的な温度では速やかに分解し、酵素活性が測れない。たとえば、キナーゼ類ではATP、糖代謝では三炭糖のリン酸エステル、これらは好熱菌の生理的な温度である60°C以上の温度では速やかに分解するので、多くの場合、好熱菌研究者は非生理的な低い温度で酵素活性を測定している。
また、好熱菌でなくても、酵素などタンパク質自体の安定性は、生きている細胞内ではもっと高濃度なので無細胞抽出液で観察されるよりずっと安定と一般に信じられている。生化学・分子生物学研究者の深層心理には、in vitroが細胞を再現していないという「うしろめたさ」があったはずである。
ある有名な教科書には、細菌の細胞内のタンパク質など高分子成分の重量パーセントは26%と書いてある。その大部分がタンパク質であろうから、細胞内のタンパク質濃度はおおよその見当として25%くらいと考えてよいであろう。われわれの技術では、こんな濃度のタンパク質溶液は作れないが、無理やり濃くした5%タンパク質溶液はすでに粘稠であるから、細胞内はトリモチ(若い人には死語かな?)のようなどろどろの状態であろう。こんな中にあるATP は、60°Cでも90°Cでも水に出会う機会すら少く加水分解も起こらないかもしれない。タンパク質もギュウ詰めで、よく議論される「X線構造解析の結果は、“溶液”中のタンパク質と違う」という結晶構造学者に対する非難めいた議論も逆で、細胞内のタンパク質は身動きもできない結晶内と似ていて、結晶構造解析の結果は細胞内のタンパク質の挙動をよりよく反映しているのかもしれない。
1897年、ブフナー兄弟の「生命なき発酵」の発見以来、生命科学の研究手法の中核であった“in vitro”実験は、細胞内の生体反応を忠実に再現しているとはいえない。最近、より細胞内環境に近い「無細胞抽出液」を作ろうとする研究が始まってきた1)。このような研究は、これまでの希薄溶液で得られてきたkm、kcatなど酵素反応のパラメータ、コンフォメーション変化などの動的な挙動、それらに基づいて作られてきたタンパク質の概念とは違った新たなタンパク質研究の世界を拓くのではないだろうか。
われわれは、細胞内のタンパク質の構造も機能も正しくは理解していない。細胞内のタンパク質を正しく理解できれば、そこから生まれる新しい知識が、新しいバイオテクノロジーを拓くであろうことは言うまでもない。
1) Fujiwara, K. and Nomura, S.: PLoS one, 8, e54155 (2013).
著者紹介 共和化工(株)環境微生物学研究所(所長)
Published by 支部:九州 on 25 9月 2013
日本生物工学会九州支部佐賀大会実行委員会
実行委員長 光富 勝
第20回日本生物工学会九州支部佐賀大会への演題申し込み、誠にありがとうございます。
講演要旨作成要領をよくお読みいただき、テンプレート(Microsoft Word 2003の文書です)に直接、ご記入の上、メールにて講演要旨送付先までご返送ください。講演要旨集は昨年同様A4版で作成します。
事務業務簡略化のため、受け取りました要旨をそのまま印刷する予定です。作成要領をよく確認の上、ご提出ください。ご協力のほどよろしくお願いいたします。
(1)講演時間
(2)発表方法
(3)注意点
Published by 学会事務局 on 24 9月 2013
セルプロセッシング計測評価研究部会では、「優秀学生発表賞」を設けています。
優秀学生発表賞は、将来を担う研究者・開発者の卵たち(高専生、学部生および大学院前期課程(修士)学生)の意欲向上や自身の研究に対する更なる理解を促す動機づけを目的としています。
本年度は、第65回日本生物工学会大会で一般講演(ポスター)を行った、高専生、学部生および大学院前期課程(修士)学生の発表(11研究グループの19名)に対し、計12名の先生方による厳正な審査を行い、以下の4名に優秀学生発表賞を授与いたしました。
受賞者(写真)

受賞された方および関係者の皆様、おめでとうございます。
優秀学生賞は、来年度も実施いたします。
多くのご参加をお待ちしております。
Published by 学会事務局 on 24 9月 2013
日本生物工学会の和文誌編集委員会は、Fuji Sankei Business iの企画特集『バイオ最前線』欄に編集協力をし、毎月第3水曜日に記事を掲載しております。2013年9月18日付で、第40回「低分子から高分子の次世代機能性素材開発をリードする新たな合成法」
(245KB)が掲載されました。
※当サイトでは、Fuji Sankei Business i.のご厚意により該当記事のPDFを公開しております。
Published by 部会:メタボロミクス on 22 9月 2013
メタボミクス講習会2013
【主催】メタボロミクス研究部会
【共催】超臨界流体バイオテクノロジー研究会
オームサイエンスの一つとして注目されているメタボロミクスについて理解を深めていただき、実際にメタボロミクスを実施していただけるための技術の習得を目的として、今年も例年通り、下記講習会を開催させていただきます。
11月7日
(午前)
オリエンテーション
イントロダクション講義(福崎先生)
(午後)
講義(GC-MS,LC-MS,FT-NIR)
GC実習
解析ソフト(MetAlign,AIoutput)説明
交流会
11月8日
(午前)
GCデータ解析(AIoutput、AMDIS)
(午後)
GCデータ解析(SIMCA-P)
総合討論
以下の内容のメールを送信してください。定員に達したら締め切らせていただきます。
1) タイトルは、「2013メタボロミクス講習会参加希望(氏名@所属)」としてください。
3)本文中に、以下の項目を記載してください。
氏名
所属
メールアドレス
電話番号
現在の仕事
メタボロミクスを何に使いたいか?
その他
3) (申し込み用アドレス) fukusaki[atmark]bio.eng.osaka-u.ac.jp
福崎英一郎
メタボロミクス研究部会代表
大阪大学工学研究科生命先端工学専攻教授
Published by 学会事務局 on 10 9月 2013
セルプロセッシング計測評価研究部会では第65回日本生物工学会大会期間中に以下の通りシンポジウム『実用化に資する動物細胞培養技術~幹細胞の応用とボトルネックの解決に向けて~』を開催いたします。多くの皆様のご参加をお待ちしております。⇒2013年大会シンポジウムのページはこちら
| 日時 | 2013年9月19日(木)午後 15:45 ~ 18:00 |
|---|---|
| 場所 | 広島国際会議場 E会場(コスモス2) 〒730-0811 広島市中区中島町1-5 TEL:082-242-7777 |
| オーガナイザー | 加藤竜司(名古屋大)・宮本義孝(東工大)・秋山佳丈(大阪大) |
動物細胞培養技術は、抗体医薬などの医薬生産手段、さらに再生医療における移植用細胞の調製手段として、そのステージは学から産へと移行し、その実用化の追 求には生物工学の技術の導入が今後強く求められる。本シンポジウムは、昨年度開催された同表題シンポジウムへの反響を踏まえ、当該分野の産学官が注目する 技術とアイディアを融合できる場として第二弾を企画するものである。本シンポジウムでは、当該分野における世界的実用化技術をReviewする講演、および新規技術の講演を通じて、生物工学が担うべき当該分野を改革する次世代研究の方向性をシニアおよび若手研究者が議論し共有化する。
座長:秋山 佳丈
座長:宮本 義孝
2012年度日本生物工学会大会 部会主催シンポジウム
「実用化に資する医薬品生産培養技術の課題と展開 ~抗体医薬品から細胞医薬品まで~」
https://www.sbj.or.jp/2012/program/program_2ea01-06.html
における講演者の生物工学会誌特集の別刷りを配布 (部数の制限があります)
2013年度(本年)の開催シンポジウムは、2012年度シンポジウムの第二弾であり、以前の講演を含めた情報収集をお求めの方は、是非ご参加ください。
Published by 若手会 on 04 9月 2013
2013年7月13日~7月14日の2日間にわたり、宮崎県フェニックスシーガイヤリゾートにて若手会夏のセミナー2013を開催しました。
今回の開催地宮崎県フェニックスシーガイヤリゾート内のコンベンションセンターは2000年7月12~13日に九州沖縄サミット G8外相会談が行われた会場です。13年後の同日に、全国各地を代表した生物工学若手メンバーによる夏のセミナーサミットとなりました。
参加者数は、一般79名、学生63名の計142名と史上最大規模となりました。
なお、夏のセミナー初日の企画講演会(第5回九州学生本格焼酎プログラムQSP)と本格焼酎試飲会については、九州本格焼酎協議会との共催イベントとして開催され、宮崎大学の学生50名も加わりました。
夏のセミナー2013の初日の開始です。
企画講演会(QSP宮崎)についての水光正仁先生からのご挨拶。
夏のセミナー2013についての挨拶と進行について実行委員の後藤と榊原から説明。

企画講演会講演会が始まりました。
米焼酎、麦焼酎、芋焼酎、ソバ焼酎と個性の違う主要な焼酎の歴史、文化、製造法、飲み方までの
説明がありました。
本格米焼酎について
那須 慶介 先生(高橋酒造)
麦焼酎の製造技術とおいしい飲み方
髙下 秀春 先生(三和酒類)
芋焼酎の造りと応用研究の紹介
宮川 博士 先生(霧島酒造)
そば焼酎の魅力
金丸 兼三 先生(雲海酒造)
アルコールの体質検査と飲酒の功罪
木下 健司 先生(武庫川女子大学)
質問する学生
隣の部屋に移って、試飲会です。途中からポスター発表が始まります。
飲み過ぎないように。
いよいよポスター発表です。61題(学生49題、一般11題)の発表が行われました。
バスで懇親会会場と宿泊先のサンホテルフェニックスへ移動しました。
懇親会の開始です。
若手の会夏のセミナーのご常連の小林元太先生に
乾杯の挨拶をいただきました。
恒例の研究室紹介&自己PR
H24年度飛翔賞受賞者も多数ご参加頂きました。 広島大学
京都大学 九州大学 (発酵化学)
九州大学 (微生物工学) 宮崎大学
終夜貸し切りの部屋へ移動。
夏のセミナーのメインイベントの交流会です。
とにかく交流です。どんどん、知らない異分野の人と交流しましょう。
2日目に突入しました。
再びバスにのって、コンベンションセンターへ。
特別講演会の開始です。
沿岸堆積物における硫化水素の動態とmagnetite
左山 幹雄 先生(産業技術総合研究所)
生物工学と私
飯島 信司 先生(名古屋大学)
アセトン・ブタノール発酵の温故知新
小林 元太 先生(佐賀大学)
博士号取得者が社会で価値を創り出すための
方法論の開発
富田 悟志 先生(タイテック)
ポスター賞授賞式です。
おめでとうございます。
(学生の部)
(一般の部)
いよいよ夏のセミナー2013も終了の時を迎えました。
若手の会会長 馬場健史先生による閉会の辞
お土産をどうぞ。
全国各地からお集まり頂き、ありがとうございました。
皆様がよき友人と出会え、パワーアップされたことを願っております。
生物工学若手研究者の集い 夏のセミナー 2013 実行委員
後藤 正利(九州大学)
榊原 陽一(宮崎大学)
井上 謙吾(宮崎大学)
黒木 勝久(宮崎大学)
廣瀬 遵 (宮崎大学)
善藤 威史(九州大学)
田代 幸寛(九州大学)
河邉 佳典(九州大学)
二神 泰基(九州大学)
Published by 学会事務局 on 30 8月 2013
本書は、わが国における生物化学工学分野をリードしてきた日本生物工学会創立90周年記念事業の一環として、生物工学会に所属する生物化学工学の研究者に協力をお願いし、編集されたものです。
工学系のバイオを学ぶ大学生、生物工学、生物化学工学関連の大学院進学を目指す大学生、バイオ関連企業の 若手技術者や大学におけるバイオテクノロジー関連分野でかつ産業応用に関心のある若手研究者に向けた演習本として構成されていますので生物化学工学関連の授業の副読本として、また、自己学習における教材としてご活用いただければ幸いです。
公益社団法人 日本生物工学会創立90周年記念事業
「基礎から学ぶ生物化学工学演習」編集委員会
委員長 大政 健史
発行年月日:2013/09/02
判型: A5
ページ数:160頁
ISBN:978-4-339-06744-6
出版社:コロナ社
詳しくはコロナ社のサイトをご覧下さい。
Published by 学会事務局 on 29 8月 2013
「生物工学会誌」第91巻7号(2013年7月25日発行)および第91巻8号(2013年8月25日発行)のページ番号の表記が誤っておりました。会員の皆さまならび に、関係者各位にご迷惑をおかけします事、誠に申し訳ございません。深くお詫び申し上げますとともに訂正させていただきます。⇒正誤表はこちら
(157KB)
なお、当サイトでは、正しいページ番号に訂正したPDF版を公開しております。
Published by 学会事務局 on 29 8月 2013
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Published by 学会事務局 on 28 8月 2013
生物工学会誌 第91巻 第8号
高木 昌宏
生物工学会が関連する分野で昨年一番の話題と言えば、やはり山中伸弥先生のノーベル生理学・医学賞の受賞であろう。
賞の決定に関する「ある新聞」の報道は、以下の通りであった。
「スウェーデンのカロリンスカ研究所はこのほど、2012年のノーベル生理学・医学賞を、再生医療の実現につながるiPS細胞を初めて作製した京都大学教授の山中伸弥iPS細胞研究所長と、ジョン・ガードン英ケンブリッジ大学名誉教授に贈ることを発表しました」
一般の方々はもとより、本誌のおもな読者である生物工学会会員の皆さんですら、この報道内容に対して多くの疑問を持たないと思う。しかし正式な授賞理由は、この報道とは少し異なっている。授賞理由は、“for the discovery that mature cells can be reprogrammed to become pluripotent”(分化後の成熟細胞であっても多分化能細胞へ再プログラムすることができることの発見)である。「再生医療の実現につながるiPS細胞」は、応用面での可能性について言及しているに過ぎず、正式な授賞理由と若干のかけ離れがある。しかし新聞報道の読者である一般の人に、「成熟細胞」や「多分化能」といった馴染みの薄い生物学の専門用語を用いたところで、理解を得られないであろう。「それ何に役立つのですか?」という質問が飛んでくるに違いない。「再生医療の実現につながるiPS細胞」は、確かに分かりやすい説明である。
天然資源の少ない日本は、「科学技術創造立国」を目指さなくてはならない。このことに疑問を挟む余地はない。ところでその「科学技術」とは、いったい何なのだろうか? 周囲の何人かに「科学技術とは、技術なのか?」と尋ねてみると、多くの場合「技術ですよ」と返ってくる。英語のtechnologyの日本語訳を科学技術としている辞書もある。一方、私の所属する大学は「先端科学技術大学院大学」であるが、その「科学技術」の英語訳は“science and technology”である。これは直訳すると、「科学と技術」になる。「科学技術」に対するイメージが、日本語と英語で微妙に異なっている。
そのつもりで調べてみると、「科学・技術」と中黒を入れるべきだとの議論もあり、「中黒問題」と言うらしい。しかし、科学と技術は不可分な側面もあるので中黒で区切るのにも、私には違和感がある。学術会議会長を務められた金澤一郎先生は、中黒肯定派である。「科学技術」と書くと、技術が主役で、科学が修飾語になることを懸念する有識者の一人である。サイエンスライターの元村有紀子氏は、マスコミを中心とする科学報道の視点が「役に立つ」に傾きがちで、それが国民や政策決定者の意識に影響を与えている可能性があるとも指摘している。昨年のノーベル賞報道にも通じるコメントである。「役に立たない」を理由に、基礎科学が切り捨てられては、科学技術創造立国など実現できる訳がない。
こんな議論を、かつてしたことを思い出した。進路に悩んでいた高校生のころに、工学と理学の違いについて青臭い議論を仲間と交わしたことである。その当時の理学部進学者は、ほとんどみな博士後期課程へ進学した。しかし聞くところによると最近では、理学部でも博士後期課程進学者が減り、就職希望者が多数なのだそうである。「科学が修飾(就職)?」とは、ダジャレのようだが、これも中黒問題の影響であろうか?
簡単には結論が出そうにない。科学と技術、そのどちらもが大切で、その両者は微妙に対立している側面もありつつも、またオーバーラップもしている。そんな背景が、この問題を複雑にしている。
「科学か、技術か」の二元論ではなく、それぞれの科学者、技術者、そして研究テーマに、比率こそ異なっていても「科学」と「技術」の両方が混在しているはずである。まさに、Science and Technologyなのである。かつては学生達に、「何に役立つか考えましょう」と指導してきた。しかしこれからは、「どこがサイエンスで、どこがテクノロジーなのか考えましょう」と指導するつもりである。「何かに役立てたい気持ち」、そして「役立たなくても分かりたい気持ち」、そのどちらも大切に育めないだろうか? それはたとえば、就職活動が、うまくいっても、うまくいかなくても、充実していたと満足できる学生生活をおくって欲しいと思う気持ちに近い。
「成熟」と「多分化能」の両立は困難である。しかし、そこに価値を見いだしたい。
著者紹介
北陸先端科学技術大学院大学マテリアルサイエンス研究科(教授)
日本生物工学会理事・英文誌(JBB)編集委員長
Published by 学会事務局 on 21 8月 2013
日本生物工学会の和文誌編集委員会は、Fuji Sankei Business i.の企画特集『バイオ最前線』欄に編集協力をし、毎月第3水曜日に記事を掲載しております。2013年8月21日付で、第39回「一酸化窒素で酵母が元気に」
(267KB)が掲載されました。
※当サイトでは、Fuji Sankei Business i.のご厚意により該当記事のPDFを公開しております。
Published by 学会事務局 on 06 8月 2013
盛況のうちに終了いたしました。多数のご参加ありがとうございました。⇒開催報告はこちら
⇒活動報告![]()
日本生物工学会では、第4回 生物工学産学技術研究会を2013年12月7日(土)に開催いたします。産業界ならではの「ものづくり」の実用化技術等をご講演いただきますので、多数のご参加をお待ち申し上げます。
| 日時 | 2013年12月7日(土)13:20~15:50 |
|---|---|
| 場所 | 佐賀大学 農学部1号館 A会場(農学部大講義室) 本庄キャンパス:佐賀市本庄町1→アクセスマップ |
| 参加費 |
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食酢生産には江戸時代に考案された多くの醸造技術が生かされている。酢の生産技術の進歩に伴って、代表的な和食「すし」は日本の食文化として定着した。米酢等の醸造酢には、香気成分アセトインが少量含まれ、品質設計における重要な課題とされてきた。我々は、酢酸菌Ga.europaeusにおけるピリミジン生合成に関与する遺伝子pyrEを選抜マーカーとした遺伝子破壊系を構築し、アセトイン生成系の解析を行った。酢の歴史的背景と伝統的な酢造りとともに、代謝工学による異臭成分の低減技術を紹介する。
1956年に発見されたグルタミン酸発酵菌を活用したアミノ酸発酵産業はそのグローバル化と共に拡大し、現在では400万トン/年の生産規模に達しています。その技術の根幹としてバイオテクノロジーを駆使した微生物の育種にスポットライトが当てられがちですが、その産業拡大を支えたバイオプロセス工学の立場からその変遷を紹介させていただきます。特に演者の携わったバイオリアクター、発酵制御技術、アミノ酸発酵菌種転換、原料ポートフォリオ、バイオリファイナリーへの展開について国内外の工場運営の観点を交えて紹介させていただきます。
1979年発売以来、むぎ焼酎「いいちこ」について多くの技術課題に取り組んできた。その中で実用化した技術のきっかけとなった発想を4つに分類して紹介する。即ち、1.先行技術改善型、2.経験・知識集約型、3.論理積み上げ型、4.発想飛躍型である。これは日々頭を悩まし続けてきた結果このように解釈できるとまとめたものであり、重要なことは4つの発想法を意識的にバランスよく活用することと考えている。
Published by 支部:九州 on 06 8月 2013
第20回日本生物工学会九州支部佐賀大会を佐賀大学にて下記の要領で開催します。今回は、第4回生物工学産学技術研究会を九州支部佐賀大会のプログラムとして開催しますので、ふるってご参加ください。
| 日時 | 2013年12月7日(土)9:00~17:24 |
|---|---|
| 場所 | 佐賀大学 農学部1号館(本庄キャンパス:佐賀市本庄町1) →アクセス |
| プログラム | 【一般講演】⇒プログラム詳細
食酢の醸造法と課題~代謝工学による酢酸菌アセトイン生成系の解析~ バイオプロセス工学の立場から見た発酵工業の変遷 むぎ焼酎「いいちこ」の発想と技術 【ミキサー】17:45~19:30 佐賀大学かささぎホール(参加費無料) 【評議員会】12:00~13:00 学部運営会議室 |
| 参加申込み締切 | 2013年9月28日(土)必着 |
| 講演要旨締切日 | 2013年10月26日(土)必着 |
| 申込み先 | 佐賀大学農学部生命機能科学科 日本生物工学会九州支部佐賀大会実行委員会 担当:関 清彦 E-mail: sekik@cc.saga-u.ac.jp |
| 参加費 | 一般2,000円、学生1,000円(税込、講演要旨集代を含む) |
| 問合せ先 | 佐賀大学農学部生命機能科学科 日本生物工学会九州支部佐賀大会実行委員長 光富 勝 〒840-8502 佐賀市本庄町1 TEL. 0952-28-8786 FAX. 0952-28-8709 E-mail: mitsutom@cc.saga-u.ac.jp |
講演の申込み受付は終了しました。多数のお申し込みありがとうございました。
講演申込み要領
九州支部以外の会員からの申し込みも歓迎します。なお、送信時の件名は「第20回支部大会/発信者名」としてください。 受信後、確認のメールをお送りします。また、講演要旨集執筆要領をお送りします。
【学生賞】
学生会員の研究奨励のために、九州支部学生賞を設けています。一般講演の申し込みをされる学生会員で学生賞の審査を希望される方は、申し込み時に学生賞希望(修士の部・博士の部)と明記してください。
(注)一般講演は一人一題のみで、複数の講演はできません。また、すべての講演は液晶プロジェクターを用いて行う予定です。PCは講演者ご自身でご持参ください。
講演要旨作成要領
Published by 支部:東日本 on 31 7月 2013
(公社)日本生物工学会東日本支部 主催
| 日時 | 2013年11月8日(金)13時~11月9日(土)13時 | ||||||||||||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 場所 | 八王子セミナーハウス(東京都八王子市下柚木1987-1) | ||||||||||||||||||||||||||
| 開催趣旨 | 「研究室から飛び出よう!」
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| 募集人数 | 学生・一般合わせて 35名 (定員になり次第、締め切らせて頂きます。相互交流の観点から、学生はできるだけ指導教員と一緒に参加されるようお願いします。人数に限りがありますので、広く交流を図る目的から学生さんはなるべく1研究室あたり2名程度までの申し込みにご協力下さい。学生単独での参加も可能ですが、必ず指導教員の許可を得てからお申し込みください。また、特許に係る情報を含むプレゼンテーションには対応できませんので、ご了承ください。) |
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| 内容 | プログラム予定
本セミナーは、三つのプログラムから構成されます。 <研究発表会> 参加学生全員に、自分の研究内容について発表していただきます。一度学会で発表したものや、まだデータが出ていないもの、全然うまくいっていないものでも構いません。発表時間はご自分の内容に合わせ、7分間・10分間のどちらかから選択して申込み時にご申請ください。全体の発表時間は限られておりますので、先着順で受付させていただき、枠が埋まった時点で学生さんの申込みを締め切らせていただきます。また、プログラム編成上、個別に発表時間の変更をお願いする場合がございますので、あらかじめご了承ください。研究発表では研究室外の人にも実験の背景や目的、進捗状況などをわかりやすく説明することを心掛けて、スライドを用意してください。(PCはこちらでも用意いたしますが、持参等については申込後に確認します。) <自由討論会> 企業や研究所などで社会人として研究・開発に携わっている先輩方と、学生時代や現在の経験談、企業で必要とされる能力や研究の心得など様々なことについて、緊密かつ自由に語り合います。ふだんなかなか知ることのできない、企業人や大学教員の経験や知識に触れるチャンスです。 <基調講演、モーニングプレゼンテーション> 本セミナーでは、将来生物工学分野での活躍を目指す皆さんへのエールとして、生物工学分野で活躍されている大先輩に、ご自身の研究歴やご経験をお話しいただいています。また、生物工学学生優秀賞(飛翔賞)の創設に伴い設けられた、東日本支部の学生優秀賞(東日本支部長賞)受賞者による講演を予定しています。 |
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| 参加申込 | 10月9日(水)までに、1) 氏名、2) 性別(部屋割りに必要)、3) 一般会員/大学教員/学生会員/学生非会員の別、4) 所属、5)連絡先住所、TEL、E-mail、6) 発表時間の希望(7分間・10分間のどちらか)を記入の上、件名を「第8回学生発表討論会申込」として、下記申込先にE-mailにてお申し込みください。プログラム作成のため、学生の方には、参加申込締切後に簡単な要旨(500字程度)を作成して頂きますのであらかじめご承知おきください(要旨〆切は10月23日を予定)。 | ||||||||||||||||||||||||||
| 参加費 | 参加費の支払は、当日受付時にお願いいたします。 学生会員2,000円(不課税)、学生非会員3,000円(税込み) 一般会員・・・大学教員10,000円(宿泊代・夕朝昼食込・不課税) 大学教員以外の一般会員は参加費は無料ですが、研究発表会において学生の発表に対する様々な視点からのご指摘や自由討論会での積極的なアドバイスをお願いします。定員に限りがありますので、下記申し込み先まで早めにお問い合わせください。 |
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| 申込先 | 日本生物工学会東日本支部 第8回学生発表討論会 担当 大槻隆司(山梨大学大学院医学工学総合研究部) E-mail: tohtsuki@yamanashi.ac.jp |
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Published by 支部:北日本 on 29 7月 2013
【主催】 日本生物工学会北日本支部
【共催】 日本農芸化学会北海道支部、北海道バイオ産業振興協会(HOBIA)、化学工学会北海道支部
日時: 2013年9月27日(金)13:30~17:20
場所: 函館市産学官交流プラザ 1Fオープンスペース
〒041-8611 函館市港町3丁目1番1号 北海道大学マリンサイエンス創成研究棟内
TEL/FAX: 0138-42-6306
【プログラム】
参加費: 日本生物工学会員および共催学会員 無料、会員外 1,000円、学生 無料
懇親会: シンポジウム終了後、懇親会を開催いたします。懇親会費 5,000円
会場等は当日ご案内いたします。
参加申込: 9月20日(金)までに1) 氏名、2) 所属、3) 連絡先、4) 会員・会員外・学生の別、5) 懇親会参加希望の有無をお知らせください。
申込方法:
Published by 学会事務局 on 27 7月 2013
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PDFファイルをご利用いただくためにはAdobe Reader(無料)が必要となります。ダウンロードはこちらから。
Published by 学会事務局 on 26 7月 2013
学会誌(Journal of Bioscience and Bioengineering / 生物工学会誌)の7月号は、大会プログラム(別冊)同送のため、発送が遅れております。7月31日(水)発送予定ですので会誌がお手許に届くまで今しばらくお待ちください。
Published by 学会事務局 on 26 7月 2013
生物工学会誌 第91巻 第7号
石埜 正穂
ノーベル賞を受賞した山中伸弥教授の一連のiPS細胞研究の成果に関して、最近、一定効果の期待できる特許が登録されはじめている。だがここに至るまで、京都大学iPS細胞研究所では、専門家によるフォローに恵まれながらも、知財確保のために多大な苦労を費やしてきた。実際、大学などにおけるバイオ医学分野の基礎・先端研究成果の有効な権利化には課題が多く、困難を伴うのが常である。
こういった中で、米国のホワイトヘッド研究所は、「外来性に導入された、少なくとも一つの制御配列に動作可能に連結されたOct4タンパク質コード核酸を含む単離された初代細胞を含む組成物」というクレームを有する特許の登録に米国で成功している(US8071369)。同研究所が、このような、iPS細胞の標準的作製法のいわば中間産物を対象としかねない権利(解釈次第ではあるが)を成立させ得たのは、Oct4がES細胞の樹立を促進できることをいち早く示した同研究所のイエーニッシュ博士らの成果に着目し、きわめて初期の段階で特許出願を行い、しかもそれをうまく生かしたからである。これは、基礎・先端的研究の現場に密着した知財面でのフォローの重要さを物語っている(因みに当該出願は、日本の現在の大学発知財の支援環境では、無用な「スクリーニング発明」と断じられて日の目を見ずに終わりかねない類のものである)。
イノベーションの創出においては、自由な発想の基礎研究から出てくる知財の種をいかにうまく掬い上げるかが肝要となる。残念ながら、大学の研究現場における知財の作り込みには課題がある。企業と大学が基礎研究段階から共同で研究を進めるようなプロジェクトも走っているが、出口を意識するほど目的が具体化されイノベーションから遠ざかる側面もあって難しい。いずれにしても、イノベーティブな技術であればあるほど、実用化に際して制度・インフラの改革が要求される。したがって大学は、その役割として、知財にビジネスモデルも加えた新しい価値を自ら率先して世の中に提案していく必要がある。 医療分野であれば、医学研究者の見識を存分に生かしつつ、治療や診断の将来像の観点から、来るべき医療環境の革新に照準を合わせた特許を作り込みたいところである。
そう考えたとき、もっとも根源的な課題は、大学の研究者の大多数が、知財の視点を欠いたまま研究を遂行している現状にあるように思う。そもそも論文を書くとき、「成果が出ました。では論文を書きましょう。」ということにはならない。実際には、成果に至る最初の知見(きっかけ)を得てからも、仮説をたててストーリーを頭に描きながらその後の検証的研究を進めて論文を作り上げている。特許においても同様で、「発明が出ました。では特許を書きましょう。」というものではなく、効果的な特許の構築に向けた研究戦略が必要である。社会が大学の研究成果の知財化を求める以上、大学研究者が論文作成に必要なプロセスにしか精通していないのでは理に適わない。
つまり、知財管理体制の強化も重要だが、研究者自身の知財に関する知識・意識の向上こそ、イノベーション創出に必須ではないだろうか。そのためにまず欠かせないのは、裾野の広い知財教育の浸透であると思う。
たとえば、中学生の社会科などの中で医薬開発における特許の意味や重要性を教えるなど、義務教育における知財のイントロダクションの在り方も重要となる。イノベーション創出に向けた医学研究者のリテラシー教育という面では、特許の構造のみならず臨床研究の知識も必要だし、工学などの他分野の技術についての教育も有効であろう。
教育とは地道な作業であり、忍耐が必要である。大きな予算をともなう短期的なプロジェクトは、時に起爆剤となることはあっても、ある意味箱モノに共通した危うさがあり、教育がこれに依存するのは適切でない。医療イノベーションの創出のためには、長期的な視野に立った知財教育を戦略的に構築する必要がある。
著者紹介 札幌医科大学(教授)、医学系大学産学連携ネットワーク協議会(運営委員長)
Published by 学会事務局 on 22 7月 2013
⇒詳しくはこちら
⇒印刷用ポスター
(884KB)のダウンロード
Published by 学会事務局 on 19 7月 2013
合成生物学研究部会代表
九州大学大学院農学研究院生命機能科学部門
花井 泰三
近年、米国を中心に、生体分子ネットワークを「眺めて解析する生物学」から、「創って解析する・利用する生物学」を目指し、合成生物学という研究が行われています。この学問領域を発展させた先には、生物を利用した物質生産プロセスのみならず、多くの産業応用分野に大きなインパク卜があると考えられています。
本研究部会では、本分野に関連する研究者・技術者の情報交換およびシンポジウム開催などを通じて、本分野を活性化することを目的としております。本分野にご興味のある多くの皆様のご参加を、心よりお待ちしております。

Published by 学会事務局 on 18 7月 2013
総括:
「セルプロセッシング計測評価研究部会主催・第5回若手研究シンポジウム」が2013年7 月14日(13:00~16:00)シーガイアコンベンションセンター(宮崎)で開催されました。共催させて頂いた「生物工学若手研究者の集い(若手会)」実行委員の皆様に厚く御礼申し上げます。
今年は、博士課程学生6名の候補者を含む15名の若手研究者が集い、「動物細胞培養」を一つのキーワードとした研究発表と活発な討論を行いました。今年も大変優れた研究成果が発表されました。特に今年度は質疑の時間を10分と例年より長くとることができ、非常に活発で深い議論が繰り広げられました。若手会と共催することで、若手会では広い分野の研究者とワイワイ交流し、自分の専門を分かりやすく説明する勉強にもなり、さらに本シンポジウムで、自分の専門を深める大きなきっかけになったのではないかと思います。
本年度は大変レベルが高くて僅差でしたが、厳正な審査の結果、下記の2名がYoung Researcher's Award(研究奨励賞)に選ばれました。
H25(2013)年度 Young Researcher's Award(研究奨励賞)受賞者:
本シンポジウムに参加された若手研究者の方々の今後のさらなるご発展を祈念しております。
Published by 学会事務局 on 17 7月 2013
2013年7月12日(金)、味の素株式会社 川崎事業所にて第3回生物工学産学技術研究会が開催されました。
昨年7月の第1回、本年3月の第2回に引き続き、今回の生物工学産学技術研究会も産・学・学生の多数の参加者を得て盛会のうちに終了しました。
第4回生物工学産学技術研究会は、2013年12月7日(土)に第20回日本生物工学会九州支部佐賀大会(於:佐賀大学)の中のプログラムとして開催予定です。次回も各界で活躍する講師陣を迎えて開催いたしますので是非ご参加下さい。

倉橋副会長の挨拶

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講演を熱心に聞き入る参加者

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講師と会場との熱心な質疑応答
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双方向のコミュニケーションが
図られた 懇親会
Published by 学会事務局 on 17 7月 2013
日本生物工学会の和文誌編集委員会は、Fuji Sankei Business i.の企画特集『バイオ最前線』欄に編集協力をし、毎月第3水曜日に記事を掲載しております。2013年7月17日付で、第38回「システム代謝工学が開く藻類細胞工場への道」
(214KB)が掲載されました。
※当サイトでは、Fuji Sankei Business i.のご厚意により該当記事のPDFを公開しております。
Published by 若手会 on 12 7月 2013
盛会のうち終了しました。多数のご参加ありがとうございました。
本年も若手会総会・交流会を大会2日目の夕刻に開催いたします。
皆様どうぞご参加ください!!
Published by 支部:九州 on 11 7月 2013
毎年恒例の九州支部主催の市民フォーラムを、今年度は下記の通り中国・四川大学で開催致します。
盛会のうち終了しました。多数のご参加ありがとうございました。⇒当日の様子はこちら
「廃棄物系バイオマスのメタン発酵によるおおき循環センターくるるん」
……木田 建次(四川大学教授)
「メタン発酵消化液の肥料利用技術」
……田中 宗浩(佐賀大学准教授)
「山鹿バイオマスセンターにおける家畜糞尿の堆肥化とエネルギー化」
……田中 章浩(九州沖縄農業研究センター 畜産草地研究領域 上席研究員)
「産業廃棄物の総合利活用システムにより構築した生命(バイオ)の森」
……持永 義孝(九州産廃株式会社 取締役統括本部長)
「都市生ごみのエタノール・メタン発酵二段発酵によるエタノール生産」
……鐘亜鈴(亜連科技公司会長)
「竹からの濃硫酸糖化法による輸送燃料用エタノール製造試験」
……岡山 千加志(JNC株式会社 研究開発本部長)
Published by 学会事務局 on 04 7月 2013
バイオインターフェイス研究部会代表
名古屋大学大学院工学研究科 化学・生物工学専攻
堀 克敏
本部会ではこれまでのバイオインターフェイス研究の成果をさらに上位の段階へ発展させるという観点から“より細胞の表層に近い機能をもつバイオインターフェイスのデザイン”を目的とし、これらの機能制御された生物界面を利用した新しい分子デバイスや、人工細胞の創生技術への応用をめざします。本部会では細胞表層の基礎的研究を行っている研究者から、細胞表層を改変、設計する生物工学分野の研究者、生物機能を組み込んだ人工界面やデバイスの創生に取り組むナノバイオテクノロジー分野の研究者など、幅広い分野からの参加を期待しております。
| 堀 克敏 (名大・工) | 民谷 栄一(阪大・工) |
| 神谷 典穂(九大・工) | 植田 充美(京大・農) |
| 高木 昌宏(北陸先端大・マテリアル) | 近藤 昭彦(神戸大・工) |
| 本多 裕之(名大・工) | 田丸 浩(三重大・生物資源) |
| 跡見 晴幸(京大・工) | 大河内 美奈(東工大・理工) |
| 三宅 淳(阪大・国際医工情報センター) | 中西 周次(阪大・太陽エネ化) |
| 中村 史(産総研) | 藤田 聡史(産総研) |
| 吉野 知子(農工大) | 山口 哲志(東大・先端研) |
| 座古 保(愛媛大・理工) | 田中 祐圭(東工大・理工) |
| 梅津光央(東北大・工) |
(2017/11/30)
(2015/2/26)
名古屋大学大学院工学研究科化学・生物工学専攻
堀克敏 E-mail
Published by 学会事務局 on 25 6月 2013
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PDFファイルをご利用いただくためにはAdobe Reader(無料)が必要となります。ダウンロードはこちらから。
Published by 学会事務局 on 20 6月 2013
2013年6月19日、トムソン・ロイター(Thomson Reuter)社が、学術誌評価分析データベース“Journal Citation Reports”(JCR)の2012年版をリリースしました。Journal of Bioscience and Bioengineering (JBB) のインパクトファクター値(IF)は、1.737でした。過去最高となった2011年の1.793からやや下がりましたが、2007年より1.7以上を維持しています。
JBBの国際的な知名度があがり、海外からの投稿が増える中、投稿倫理に関わる問題も増えていますが、英文誌編集委員会では、日々迅速かつ厳正な審査を続けています。
今後とも、JBBへの投稿、査読および引用などご協力をよろしくお願いいたします。
Published by 学会事務局 on 20 6月 2013
日本生物工学会の和文誌編集委員会は、Fuji Sankei Business i.の企画特集『バイオ最前線』欄に編集協力をし、毎月第3水曜日に記事を掲載しております。2013年6月19日付で、第37回「バイオ技術でアスベスト検査 世界初の迅速キット」
(232KB)が掲載されました。
※当サイトでは、Fuji Sankei Business i.のご厚意により該当記事のPDFを公開しております。
Published by 学会事務局 on 18 6月 2013
*はCorresponding authorを示す。 所属は論文掲載時のもの
Published by 学会事務局 on 17 6月 2013
この度、日本生物工学会会長に就任いたしました九州大学大学院農学研究院の園元謙二でございます。90年を超える伝統を誇る由緒ある日本生物工学会の会長の重責を拝命し、身の引き締まる思いがいたします。理事、支部長、代議員をはじめ会員の皆様のお力添えをいただき、本会の発展に微力ながらお役に立ちたいと思っております。
昨年(2012年)、原島 俊前会長の指揮の下、学会創立90周年記念事業が成功裏に終わりました。90周年を迎えられたのは、ひとえに先達の弛まぬ努力のおかげであると思います。本事業の終了報告については学会のHPに掲載されています(https://www.sbj.or.jp/about/about_90th_anniversary_message.html)。ここでは、まずは100周年に向けて確固とした礎を築いていくために、90周年記念事業の中で興味深いものを振り返り、100周年への俯瞰的行動目標を述べたいと思います。
さまざまな90周年事業の中で、記念出版の一つである『ひらく、ひらく「バイオの世界」―14歳からの生物工学入門』は全国のスーパーサイエンスハイスクールおよび県庁所在地の県立図書館などに寄贈され、公益法人として一つのエポックとなりました。残りの事業、特に継続事業のための基金を有効活用することは本会の一層の充実と発展、会員の学術活動に貢献するために重要です。たとえば、生物工学学生優秀賞(飛翔賞)は、大学院博士後期課程(あるいは同等な課程)に進学(予定)の学生会員の中から、各支部から推薦された優秀な大学院生に与えられるもので、100周年までに50–60名の受賞者が生まれます。彼らが学生会員の中核として学会を牽引し、さらに博士号取得後、若手正会員として活躍す ることが大いに期待されます。ホットな若手が各会員層と交流し、更なる活性化の一因となることを願っています。このように、今後10年間は90周年記念事業計画が続いていきます。
また、新たなスタートの際、まずは本会が置かれている状態を俯瞰し、足元を見据えた行動目標が必須と思われます。たとえば、日本は世界に例を見ない人口の減少と高齢化が始まっています。2012年では60歳以上で働いている人(就業者数)の全就業者に占める割合は約5人に1人となりました。一方、若い世代の働き手の割合が2007年ごろから減っており、今後はこの減少率がさらに高まる見通しです。中でも15–29歳の若手はこの10年間で約25%減少しました。シニア層の活用は日本経済の活性化や再生のために重要な課題ですが、65歳を過ぎると多くのシニアが引退します。すなわち、日本の就業者数の減少はもはや避けられません。本会の正会員数もこれに呼応するように2007年の約2500名から漸減しており、他の学会でも同様の傾向が見受けられます。一方、学生会員数は年次大会前後の入退会のサイクルがあるものの増加傾向にあります。これは学会の事業活動収入の内、大きな割合を占める会費収入に大きな影響を与えます。また、他の収入である英文誌出版補助金などもいつまでも継続する保証はないことも直視すべきです。会員データベースを詳細に分析し、対策を練る必要があります。
飯島信司元会長の執行部のご尽力で本会は2011年4月1日、公益社団法人に移行しました。これは、公益法人制度改革に関連する法令(2008年12月1日施行)に対応したものです。公益社団法人として満たすべき主たる要件は、公益目的事業比率が全支出の50%以上であることです。本会の場合、公益目的事業とは学術及び科学技術の振興を目的とする事業で、不特定かつ多数の者の利益の増進に寄与すべきものですが、要は、受益の機会が一般に開かれているかどうかを基本としています。この2年間の本会の事業を精査し、学会として社会にどのように貢献しているのか検証するとともに、広く社会や産業界での足場を強化するよい機会としたいと願っています。その意味で、前述した90周年事業の記念出版は中山 亨理事(生物工学教育担当)はじめ関係各位のご尽力の賜物です。また、公益社団法人であることにより、個人、法人からの寄付の受入について税法上の優遇があることは、今後の学会の運営にとって大きな利点であります。いずれにせよ、今後、具体的な戦略・戦術が必要と感じています。
このような背景から、今後10年間の行動目標を以下の3つに絞りたいと思います。ぜひご意見など賜りたいと思います。
さらに、今期2年間の具体的な課題を立てる必要があります。これまでの執行部のさまざまな改革の基本方針と成果の上に、新たな将来設計を立てるのは必然です。たとえば、過去2年間の原島前会長の執行部(私は副会長を拝命)では、3つの運営目標、「学から産へ」「シニアから若手へ」「国内からアジアへ、そして世界へ」を設け、着実な学会発展を築いてきました。これらの運営目標も歴代の執行部の未解決課題を俯瞰し、選択しながらまとめあげたものです。今期は以下のような7つの課題に重点的に取り組みたいと考えています。
以上、3アクション+7テーマ(3+7)について述べてきました。このような取組みを行うために、幸いにも五味勝也(東北大学)、倉橋 修(味の素)両副会長をはじめ強力な理事の方々に就任いただきました。HPの組織図をご覧ください(https://www.sbj.or.jp/about/about_organization.html)。これは原島前会長が課題解決のために最近とりまとめたもので、歴代の執行部の改革の積み重ねの歴史を窺い知ることもできます。理事補佐制度も昨年度より開始し、「生物工学を志向する若い世代の育成」の一貫としています。また、今期は、庶務・会計を一体にした職制を新設し、各副会長の下に配置して即応・柔軟な運営ができるようにしました。さらに、各職務2人制の理事とし、職務の継続性と理事の負担軽減を見据えた組織としました。組織を動かすのは人ですが、理事職は見返りのないボランティア活動です。理事の方にも達成感と充実感を味わっていただき、かつ会員の皆様全員の共感を生むような学会運営を心がけたいと思います。会員の皆様だけでなく事務局の皆様のご協力をお願い申し上げますとともに、忌憚のないご意見ご助言をお願い申し上げます。
最後に、最近、学会とは何かを考えることが多くなりました。若い頃の学会の思い出は、さまざまな「触発」を受け、精神的充実感のような魔物に魅了されていたような気がします。個性豊かな同期・先輩・先生方に囲まれ、楽しい思い出が尽きません。学会の役割について、年代や所属する組織などによって異なる考えがあってもよいと思います。むしろその多様で異質な考えが交わり合って、新しい活力となるように願っています。ヘテロであればこそ発展が望めると思っています。また、最近はどの組織でも若手育成が叫ばれ若手に期待が集まる傾向でそれは大切なことですが、シニアもミドルも人材育成という使命だけにとらわれず、自らも高揚できるようにもっとがんばってもらいたい!若い人にはない経験という熟練の技をぜひ若手と交流しながら伝え、互いに異質であってもいろいろな夢を描いていってほしい。そのような出会いの環境を提供するのが執行部の役割のひとつとも思っています。杯を交わし合い、ヘテロな人たちが自由に発言し意見交換できるすばらしい学会を目指していきたいと願っています。
2013年6月
日本生物工学会会長
園元 謙二
Published by 学会事務局 on 17 6月 2013
2013年5月25日に受賞候補者選考委員会が開催され、公正かつ慎重な審議の結果、本年度の受賞者が決定しました。 第65回日本生物工学会大会期間中に授賞式・受賞講演が行われますので是非ご参加ください。
大竹 久夫(大阪大学)「リンのバイオテクノロジーに関する先導的研究」
高木 昌宏(北陸先端科学技術大学院大学)「バイオマテリアルの構造機能相関及び相互作用に関する研究」
原 昌道(菊正宗酒造記念館)「醸造科学・技術の進歩発展と学会事業運営への貢献」
該当者なし
菊地 淳(理化学研究所)「安定同位体標識による生体分子混合物ならびに代謝経路解析」
福田 淳二(横浜国立大学)「細胞培養マイクロデバイスの研究」
五味 恵子1・廣川 浩三2・一柳 敦1・荒井 あゆみ1・梶山 直樹1
(1キッコーマン株式会社,2キッコーマンバイオケミファ株式会社)
「新規フルクトシルペプチドオキシダーゼの開発とそれを用いた糖尿病診断法の構築」
Yue-Qin Tang
(Sichuan University, P.R. China)
“Microbial communities responsible for methane fermentation”
Sen Qiao
(Dalian University of Technology, P.R. China)
“Effects of electric stimulation on the activity of anammox biomass”
Published by 支部:中部 on 14 6月 2013
2013年度 日本生物工学会中部支部例会を以下のように開催しました。酷暑のなか、100名を超える方にご参加頂きました。当日の詳細は、中部支部発行のBBChubuで報告します。
—
日時: 2013年8月2日(金) 13:00~
場所: 名古屋大学ベンチャービジネスラボラトリー・ベンチャーホール(3F)
参加費: 無料
プログラム:
【基調講演】 (13:00から50分)
【招待講演1】(14:00から40分)
【招待講演2】(14:40から40分)
【若手講演】(15:30~17:00)
交流会:
時間: 17:30~19:00
場所: 名古屋大学ベンチャービジネスラボラトリー・ベンチャーホール(3F)
形式: 名古屋大学内レストラン「シェジロー」によるバイキング形式
会費(税込): 一般4,000円、学生2,000円
申込先・連絡先: 名古屋大学大学院生命農学研究科 黒田俊一
Tel: 052-789-5227 E-mail: skuroda(atmarkを挿入して下さい)agr.nagoya-u.ac.jp
Published by 学会事務局 on 13 6月 2013
この度、7月14日(日曜日)に本研究部会主催のシンポジウムの開催を予定しております。
宮崎で行われる生物工学若手会 夏のセミナー2013(【日時】2013年7月13日(土)13:00~7月14日(日)12:00 、【場所】フェニックスシーガイアリゾート)に後援を頂き、同じ会場で、夏のセミナー終了後に開催されます。
本シンポジウムは、研究部会に関連する皆様のご研究において、大きな貢献をされていると思われる博士後期課程学生およびポスドク研究者の研究を奨励し、表彰の機会を設けることで、研究部会の活性化と、生物工学会を牽引する若手研究者の自覚と育成を、目指すものであります。
シンポジウム内容としては、若手の研究発表が中心であることから、本会を通じて、次世代を担う若い世代の研究者のアクティビティーを知っていただき、表彰を通じて発表する若手研究者に本研究部会や生物工学会に、愛着と帰属意識を強く持ってもらうことで、研究部会にご所属の多くの研究室の発展にも貢献できると考えております。
是非とも、参加申し込み方法(下記)をご参照の上、ご参加頂きますようお願い申し上げます。
また本シンポジウムでのご発表をいただく方々は、研究部会より「日本生物工学会セルプロセッシング計測評価研究部会Young Researcher’s Award(和名:若手研究奨励賞)」の選考対象とさせて頂きます。このため、ご研究室に該当されるような博士後期課程学生またはポスドク研究者の方がご在籍の場合には、
発表応募要項をご参照の上、奮ってご応募をご検討いただけますようよろしくお願い申し上げます。
皆様の暖かいご支援を賜れますようお願い申し上げます。
オーガナイザー 井藤 彰(九州大学)、加藤竜司(名古屋大学)
参加申し込み方法
Published by 支部:関西 on 03 6月 2013
日本生物工学会関西支部では、第103回醗酵学懇話会を以下の通り開催いたします。
「乳酸菌と酵母のコミュニケーション」 ⇒講演要旨はこちら
…………(関西大学化学生命工学部)片倉 啓雄
「ホップのプレイソ化による苦味利用率の向上とビールの苦味質評価」 ⇒講演要旨はこちら
…………(アサヒビール株式会社吹田工場醸造部)瀧下 誠一
関西大学化学生命工学部 片倉 啓雄
多くの発酵食品には乳酸菌と酵母が共存し共生関係にある。彼らの共生には、一方の生産物が他方の基質になる、一方が他方の阻害物を除去(分解)する、一方が作る加水分解酵素で他方も基質を得る、一方が作る抗菌物質で他方も競合を免れるなどのパターンがあるが、何れの場合においても、両者がバラバラに存在するよりも、接着して存在する方が有利になる。
本講演では、まず、酵母との共培養によって乳酸菌の細胞外多糖の生産性を向上させた研究を紹介する。そして、この研究に端を発して、乳酸菌はその細胞表層にDnaKをはじめとする細胞内タンパク質を酵母との接着タンパク質として提示すること、乳酸菌はこれらの接着タンパク質によって、酵母だけでなく、腸管のムチンや食物繊維とも相互作用することなどを明らかにしたので、将来のプロバイオティクスへの応用の可能性を含めて紹介する。
アサヒビール株式会社 吹田工場醸造部 瀧下 誠一
ホップはビールに苦味を付与する重要な原料である。ビール醸造工程の麦汁煮沸という工程中にホップを添加すると、熱によりホップ中のフムロン等のα酸が、イソフムロン等のイソα酸に変換(イソ化)されることにより、苦味が付与される。一般的には、麦汁とホップを同一の容器で煮沸するのだが、アサヒビールではホップを麦汁とは別々に煮沸するための小容器PIE (Pre-Isomeriser & Evaporator)を開発した。これにより、省エネ・苦味利用率の向上(少ないホップ量で同等の苦味を得ることができる)が実現可能というメリットが得られた。
本設備は、アサヒビールの国内8工場中5工場に実用展開されている。本講演では、アサヒビールとドイツのミュンヘン工科大学との共同研究として、パイロットプラントスケールの醸造設備およびPIEを使用したさらなる苦味利用率の向上、またそのときのビールの苦味質の評価に取り組んだのでこれらについて紹介する。
Published by 学会事務局 on 30 5月 2013
In order to design a sustainable low-carbon society, Green Innovation shifting from oil-refinery to bio-refinery should be significantly important. Biorefinery is an excellent technology to produce biofuels, bio-plastics, bio-fibers, and bio-chemicals from biomass using carbon dioxide as a recyclable resource.
Bioprocess engineering is one of the most important mass-production technologies using cell factories, which can help produce various target products directly from pretreated biomass. To improve the productivity, it is essential to optimize conditions under large-scale culture. Since pre-treated biomass contains fermentation inhibitors and high-density solid biomass such as lignin, the control of fermentation process is one of the key factors for efficient fermentation.
Biorefinery Group of Kobe University led by Prof. Akihiko Kondo aims to optimize the large-scale fermentation as well as total process of biorefinery.
⇒JBBアーカイブ:Vol.107 (2009) ~最新号
⇒JBBアーカイブ:Vol. 93(2002)~Vol. 106(2008)
Published by 学会事務局 on 25 5月 2013
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Published by 学会事務局 on 25 5月 2013
生物工学会誌 第91巻 第5号
木田 建次
諸先輩の教えに従い、依頼があればほとんどお引き受けしてきました。しかし今回の執筆にあたり文才もなく浅学の私は、ご依頼を受けるべきではなかったと反省しつつ、中国での現状と日常生活も含め記載させていただきました。東アジアでの共同研究の有り様の一助になればと思っております。
私は、1997年に学部間交流協定が締結された後、客員教授として四川大学(以後、川大と呼ぶ)を年1~3回訪問してきました。2011年5月に学部間覚書(熊大、研究室のバイオマス関連の機器の移設;川大、移設費と研究室の提供)の形で両大学の共同ラボを川大に設立することになりました。私は、長年の積み重ねと成都には4人の卒業生(会社会長1名、川大教授2名、企業研究者1名)が居りますので、定年後の2012年4月から川大建築与環境学院に赴任いたしました。環境学院の5階研究室(450 m2)はほぼ立ち上げることができ、研究も少しずつ始めています。現在、ベンチスケールで実証試験などを行うために、中規模実験棟(床面積1580 m2 うち約650 m2)に機器を設置し、その立ち上げに熊大中国人ドクター2人(うち1人、現、川大ポスドク)を含む学生さん達と一緒に頑張っております。当初、なぜ大学で実証試験が必要かと思ったのですが、中国では大学でもベンチかパイロット規模での実証試験を行わないと信用されないことがわかり納得したわけです。
さて日常生活ですが、自宅は望江校区の傍の川大職員住宅に住んでおり、130 m2と広くとても近代的に作られています。朝食は自宅で、昼食は学食で、夕食は自宅近くの食堂でとり、時々肩こり解消のためにマッサージに行きます。自宅から大学のシャトルバスで約40分かけて共同ラボのある江安キャンパスに通っており、構内が広くお陰で毎日1万歩程度歩いています。正月は成都に滞在する学生さん達がわが家に集まり、手作りの本場四川料理を味わいながら団欒しました。
共同ラボの正式名称は『環境生物技術中心』で、私の夢はバイオテクノロジーを駆使して四川省に賦存するバイオマスからのエネルギー創出、環境対策および環境調和型プロセスの研究開発を行い、資源循環型まちづくりを目指していくことです。最大の懸案事項は、人口の70%を占める農村部において環境調和型新農村を造ることです。具体的には昨年5月に川大のホームページに掲載されましたように、金堂県(成都市東北部人口84万人)と共同して新農村をつくることでした。このプロジェクトが前に進めば私の夢も一歩前進かと思っていたのですが、それにはまだまだ時間が必要と判明しました。なお、中国の行政区分は{省>市>県>鎮}の順になっています。
新農村に関して四川省環境保護庁の処長と懇談した後、別の県を視察しました。洪雅県(四川省眉山市人口35万人)の主たる産業は材木、お茶そして酪農(牛乳の生産だけ)です。成都市民(1000万人強)が飲む牛乳は、すべて洪雅県で製造されており、現在、飼育頭数は40,000頭にものぼり、その家畜糞尿による環境汚染が大きな問題となっています。洪雅県環境保護局から、川大の『環境生物技術中心』と共同して酪農地域で家畜糞尿のメタン発酵とコンポスト化を行い、さらに有機栽培した農産物を成都市に循環していく環境調和型農村造りを行おうとの提案を受けました。当初、研究から始めるものと思っていたのですが、そうではなく四川省に申請し、200頭あるいは400頭の家畜糞尿を利活用するプラントを造り、さらに堆肥を用いて有機栽培を行っていくというものです。このモデル事業終了後、中国政府に申請し洪雅県の酪農地域すべてを環境調和型にしていくという壮大な計画です。四川省環境保護庁も支援しており、その行動力にはまったく驚かされております。
わが国ではプロジェクト申請時には新規性が要求されますが、常温・常圧反応のバイオプロセス開発にはほとんど新規性はない、また新規性の多いプロセスほど実用化されにくいものと、私自身思っています。外部資金を獲得するために新規性を出そうとする傾向は、優れた技術を有していても産業化で後塵を廃する結果を招いているように思います。今後は文科省以外のプロジェクトでは実用化開発に予算を投入し、その実績を携えて中国や韓国と歩調を合わせ、よい意味での開発競争に打ち勝っていくことが、健全な国際協力につながっていくものと思う次第です。(2013.1.6投稿)
著者紹介 四川大学(教授)、熊本大学名誉教授
Published by 学会事務局 on 16 5月 2013
日本生物工学会の和文誌編集委員会は、Fuji Sankei Business i.の企画特集『バイオ最前線』欄に編集協力をし、毎月第3水曜日に記事を掲載しております。2013年5月15日付で、第36回「人工細胞で膜タンパク質を作る、創る、調べる」
(246KB)が掲載されました。
※当サイトでは、Fuji Sankei Business i.のご厚意により該当記事のPDFを公開しております。
Published by 学会事務局 on 14 5月 2013
2011年4月~2013年3月(89巻4号~91巻3号)に生物工学会誌に連載された『生物工学基礎講座-バイオよもやま話-』をまとめてホームページに掲載しました。
⇒『生物工学基礎講座-バイオよもやま話-』(89巻4号~91巻3号掲載分)はこちら
Published by 学会事務局 on 14 5月 2013
こちらでは、生物工学会誌のシリーズ企画『生物工学基礎講座―バイオよもやま話―』(2011年4月号~2013年3月号掲載)のPDF版がご覧いただけます。
日本生物工学会の創立90周年記念事業として書籍化された『生物工学基礎講座-バイオよもやま話-』は、現在好評発売中です。⇒詳しくはこちら
| 掲載記事 | 著者 | 巻–号–頁 |
|---|---|---|
| 連載にあたって | 池 晶子・岡澤 敦司・駒 大輔・堤 浩子・藤原 伸介 | 89–4–194 |
| 培地の成分知っていますか? | 駒 大輔・山中 勇人・森芳 邦彦・大本 貴士 | 89–4–195 |
| どうして核酸は変性するの? | 藤原 伸介 | 89–4–200 |
| エタノール沈殿あれこれ | 春木 満 | 89–5–254 |
| 微生物から知る食の安全性 | 池 晶子 | 89–5–257 |
| 濃縮ゲルだョ!タンパク集合 | 福田 青郎 | 89–6–332 |
| 微生物名ってどうやって決まるの? | 森 浩二・中川 恭好 | 89–6–336 |
| 姿をかえるタンパク質 | 平野 篤・白木 賢太郎 | 89–7–404 |
| 放線菌・糸状菌に生理活性物質を作らせるには | 木下 浩 | 89–7–408 |
| 甘い糖と甘くない糖 | 村上 洋・桐生 高明・木曽 太郎 | 89–8–486 |
| 酵母,この上なく優れたモデル生物 | 大嶋 泰治 | 89–8–491 |
| いまさら聞けないプラスミド抽出法の原理 | 高木 昌宏 | 89–9–544 |
| Pseudomonas物語 | 古川 謙介 | 89–9–549 |
| どうやって培養するの,カビ? | 山下 秀行 | 89–10–606 |
| pUCプラスミドにまつわるエトセトラ | 橋本 義輝 | 89–10–609 |
| 味を決めるアミノ酸 | 河合 美佐子 | 89–11–679 |
| 微生物培養系としての生物学的排水処理プロセス | 池 道彦 | 89–11–683 |
| 知っておきたい殺菌・除菌・滅菌技術 | 松村 吉信・中田 訓浩 | 89–12–739 |
| 何から始めよう 微生物の同定-細菌・アーキア編- | 浜田 盛之・鈴木 健一朗 | 89–12–744 |
| 巨大な核酸分子の電気泳動 | 金子 嘉信 | 90–1–28 |
| 不思議な微生物,放線菌 | 宮道 慎二 | 90–1–32 |
| 顕微鏡は微生物学の基本 Ⅰ | 田中 隆明 | 90–2–84 |
| 脂肪酸分析は意外と簡単 | 市原 謙一 | 90–2–89 |
| 顕微鏡は微生物学の基本 II ―顕微鏡によるバイオイメージング― | 尾碕 一穂 | 90–3–122 |
| 一発分析? 二次元電気泳動とは | 山本 佳宏 | 90–3–128 |
| 乳酸菌と酵母の共存と共生 | 古川 壮一・片倉 啓雄 | 90–4–188 |
| フラスコ培養とジャー培養の違い | 岸本 通雅・堀内 淳一・熊田 陽一 | 90–4–192 |
| ビール造りの研究とは? | 谷川 篤史 | 90–5–242 |
| バイオフィルムを調べてみよう | 森川 正章 | 90–5–246 |
| 好気呼吸による「発酵」を行う酢酸菌 | 松下 一信 | 90–6–340 |
| いい湯だな~ここは温泉 好熱菌の湯~ | 福田 青郎・今中 忠行 | 90–6–344 |
| 麹菌物語 | 北本 勝ひこ | 90–7–424 |
| 見えない微生物を見る―微生物共生系事始め― | 別府 輝彦 | 90–7–428 |
| 枯草菌の遺伝学 プロファージ形質転換法開発秘話 | 河村 富士夫 | 90–8–499 |
| 身近だけれど意外に知らない乳酸菌・ビフィズス菌の姿 | 浅田 雅宣 | 90–8–504 |
| Quorum Sensingと菌体増殖 | 池田 宰 | 90–9–582 |
| バイオ洗剤とスクリーニング | 伊藤 進 | 90–9–586 |
| 大腸菌研究の歴史 | 森 浩禎 | 90–10–643 |
| 耐熱性DNAポリメラーゼ~PCRへの利用から現在まで~ | 石野 良純 | 90–10–649 |
| 油脂発酵クロニクル | 小川 順 | 90–11–723 |
| 新たな技術開発の経験 | 神原 秀記 | 90–11–728 |
| フローサイトメトリー~「前にならえ」並べて順に数えます~ | 金山 直樹 | 90–12–785 |
| 糖の定量法 | 北村 進一・中屋 慎 | 90–12–790 |
| ろ過はハイテク(高度膜分離技術紹介) | 山代 祐司・新谷 卓司 | 91–1–11 |
| 世界に誇る日本の糖質関連酵素研究 | 谷口 肇 | 91–1–14 |
| 大腸菌を宿主とした異種タンパク質高発現のイロハ | 東端 啓貴 | 91–2–96 |
| 質量分析データの正しい見方を知ってますか? | 山本 慎也・中山 泰宗・福崎 英一郎 | 91–2–101 |
| 質量分析におけるイオン化法の重要性 | 角田 省二・長澤 由美子・福崎 英一郎 | 91–3–133 |
| 日本のビール この10年 | 岡 賀根雄 | 91–3–137 |
| タクロリムス(FK506)開発物語 | 山下 道雄 | 91–3–141 |
⇒続・生物工学基礎講座はこちら(第91巻 第4号(2013年4月号)~)
⇒過去号掲載記事(記事種別)一覧へ
Published by 支部:中部 on 07 5月 2013
※多くの方のご参加を受付いたしました。定員に達しましたので、新規の受付を8月3日(土)で終了いたしました。既に受付をされた方には、別途、メールで当日の集合場所・プログラムのご案内をさせて頂きますが、HPに掲載したご案内を以下にそのまま残します。
ーー
工場見学、セミナー、懇親会をセットにした中部支部産学官共同企画の第2弾です。昨年の第1回CHUBU懇話会は、多数の方に御参加頂き、大変好評でした。今回(第2回)はサッポロビール様の御協力のもと、静岡・焼津市にあるサッポロビール静岡工場において、以下の日時・内容での開催を企画しております。なお、懇話会を満喫できるよう、JR静岡駅や静岡大学静岡キャンパスから会場への往復にはバスを準備しています。多くの学生さん、会員のみなさまの御参加をお待ちしております。
【工場見学】
14:00-14:35
サッポロビール静岡工場ミニブルワリー見学
※同業他社の方は、ミニブルワリー見学のご参加をご遠慮いただいております。ご理解いただきますようお願いいたします。
【講演会】
【懇親会】
17:00-19:00
(終了後、バスにてJR静岡駅および静岡大学まで)
Published by 支部:東日本 on 26 4月 2013
2010年5月21日の新聞紙上に「人工生命が誕生か」という見出しが躍り、合成生物学という言葉が注目されたことは記憶に新しい。その後も特定の物質生産のための代謝経路設計は進んでいるが,細胞全体ないしは生命体そのものを設計し、合成生物学的手法で専用ゲノムを構築するには必ずしも至っていない。しかしながら生物工学の視点から考えると、設計から製作という工学的手法はなじむものであり、「ものづくり」の効率を飛躍的に高める可能性を秘めている。そこで本フォーラムでは、本分野の先端研究者、さらに企業における研究開発の最前線に携わる方に、その魅力と課題について講演を御願いし、生物工学における合成生物学の役割と今後の展望について議論したい。
| 日時 | 2013年7月19日(金)13:30~19:40(懇親会を含む) |
|---|---|
| 場所 | 東京農工大学小金井キャンパス 140周年記念館(エリプス) 3階会議室(東京都小金井市中2-24-16) |
| プログラム |
懇親会(同建物3階会議室) |
| 参加費 | フォーラム: 会員(賛助会員を含む) 1,000円(不課税)、非会員 2,000円(税込)、学生 無料 懇親会: 一般 3,000円(税込)、学生 1,500円(税込) (参加費は当日、受付にてお支払いください。) |
| 申込先 | または、氏名、所属、会員種別、連絡先、E-mail、TEL、FAXおよび懇親会参加の有無を明記のうえ、下記問い合わせ先までメールまたはFAXでお申し込みください。 ※当日受付も行いますが、なるべく事前登録をお願い致します。 |
| 事前登録締切 | 2013年7月10日(水) |
| 問合せ先 | 【東日本支部事務局】 東京農工大学大学院工学府生命工学専攻 尾高 雅文 E-mail: modaka@cc.tuat.ac.jp FAX: 042-388-7479 |
Published by 学会事務局 on 25 4月 2013
盛況のうちに終了しました。多数のご参加ありがとうございました。⇒当日の様子はこちら
⇒活動報告![]()
日本生物工学会では、以下のように第3回生物工学産学技術研究会を開催します。産業界ならではの「ものづくり」の実用化技術等をご講演いただきますので、多数のご参加をお待ち申し上げます。

ヤクルト中央研究所の腸内細菌研究の歴史、腸内細菌の検出技術の開発、プロバイオティクスと予防医学の実践、表在性膀胱がんの再発抑止効果、乳酸菌シロタ株による大腸癌抑制効果、未熟児へのビフィズス菌ヤクルト株の投与と壊死性腸炎の発症予防、潰瘍性大腸炎に対するビフィ ズス菌ヤクルト株の投与効果、胆道癌術後感染症のシンバイオティクスによる予防効果、救命救急医療現場におけるプロバイオティクスの利用等について商品開発に繋げる開発技術を紹介する。
スケールアップとは、実験室規模で得られたデータを基に工業的生産規模に移す場合に生ずる種々の問題を検討することである。発酵槽のスケールアップ理論は一般に通気攪拌条件に重きが置かれているが、実生産現場ではその条件は物理的因子の一つにすぎない。長年スケールアップの職務に携わってきた経験を元に抗生物質の生産および動物細胞培養を例に挙げ、座学では学べないその培養スケールアップを経験談として紹介する。
“おいしさ”に関して、調味料生産に役立つ酵素や調理料用酵素の高機能化研究を紹介した上で、当社の分析技術の生い立ちに関する歴史的説明を行い、次いで“いのち”に関して、分岐鎖アミノ酸製剤LIVACTの効果を立証した酸化型アルブミン研究や米国での他社のヘパリン製剤事件での分析対応を紹介し、最後は、疾患スクリーニングサービスに資するアミノインデックス®や唾液プロテオミクス研究用途等の最先端分析技術を紹介する。
Published by 学会事務局 on 24 4月 2013
生物工学会誌 第91巻 第4号
野村 龍太
公益財団法人実験動物中央研究所(実中研)は60年の歴史を持った民間の公益法人の医学研究所です。医療技術・医薬品の開発には医療の現場のニーズから考えた最善の動物実験システムの開発が必要です。そのために実中研は、最適な動物実験システムを実現するための最良な実験動物作出システムを構築し、世界で他にない最先端の実験動物を開発、さらに実用化することによって最終的に人類の健康に貢献することを目的として活動しています。
創立者の野村達次は、当時の実験動物の低品質が医学研究の成果に影響しては医学の発展がないと考え、恩師安東洪次教授と実中研を設立しました。実中研の歴史の2/3に近い40年はこの再現性のある実験動物作りの技術と供給システム確立に注力しました。その結果、現在の技術が確立され、世界中で使用される実験動物やシステムが生み出されました。
これらの技術を使い、実中研では安全性試験分野での世界標準を作るべく努力しています。我々は、日本のみならず、世界中の行政当局と連携して長い時間をかけて、世界に認められる仕事をしてきました。
たとえば、ポリオの生ワクチンの神経毒力の検定に使われている遺伝子改変Tg-PVR21マウスは、都立臨床研におられた野本明男教授が作られたマウスをポリオ研と実用化を目指し、その後、実中研で大量生産技術が確立されたものです。さらに、このマウス30、000匹を米国FDAに無償で供給して、従来使われていたサルとの比較試験によってその優位性を実証することができ、最終的にWHOのポリオ撲滅世界プログラムの正式検定動物に認定されました。欧州の局方ではこのマウスを使った試験法が収載され、現在では世界の主だったポリオワクチンメーカーへ供給されるようになり、アジア・アフリカを含め世界中の子供たちの命を救うことに貢献できるようになりました。ここに至るまでに25年以上かかりましたが、これこそ実中研の仕事だと考えています。
このほか、新規医薬品開発時に使用される短期がん原性試験用の遺伝子改変マウスTg-rasH2マウスも国立医薬品食品衛生研究所などと開発し、FDAなどの規制当局と60社近い製薬企業が米国の公的機関ILSI・HESIの主導のもと20年以上の検証によって、漸く世界標準になりつつあります。これを使うとがん原性試験を2年から6カ月に短縮でき、世界の医薬品や医療機器を開発する企業に大きく貢献しています。
実中研のもう一つの仕事は、世界最先端の実験動物を生み出し、動物実験システムを構築して、医薬品の開発や新たな医療技術の開発を大学・研究機関・製薬企業などと共同で行うことです。その代表的な動物が超免疫不全マウスのNOGマウスです。この動物を使った研究から新たな抗体医薬やエイズ薬などの薬が開発されていますが、さらにこのNOGマウスを改良したヒトの臓器をマウスの体内に持つ、ヒト化マウスを利用することにより、医薬品の代謝や毒性試験がヒトの環境でできるようになってきました。これにより、動物実験がよりヒトの安全性を見ることができるシステムに近づいたと言えます。
また、実中研では世界で初めての小型霊長類の一つであるコモンマーモセットの遺伝子改変の作出に成功しており、現在は、パーキンソン病やアルツハイマー病の病態モデルを作出すべく尽力中です。
2012年には山中教授がiPS細胞でノーベル賞を受賞されました。インタビューでは実用化に向けて安全性の証明が何より重要と話しておられましたが、実際に安全性の検証では、いくつものプロジェクトでNOGマウスが使われています。現在では、国立医薬品食品衛生研究所と、世界の標準試験法の確立に向けて共同研究を開始しています。一方で脊髄損傷の治療や心筋を再生させる技術の開発・実用化の研究がマーモセットを使って行われています。このように実中研の最先端実験動物は、iPS細胞を使った技術の実用化やその他の幹細胞を利用した再生医療など、医薬品開発における新たなシステムとして世界中で使われてきています。
実中研は2011年7月に川崎市の殿町地区に移転しました。その後、この地域が国際戦略総合特区に認定され、新たな技術を世界に発信していくライフサイエンス拠点に位置することになりました。世界の人々が殿町に来て研究がしたい、技術を習いたいと思う研究所になっていくことを目指してこれからも頑張っていきたいと思います。
国際戦略総合特区に魂を入れていくことこそ我々の役割だと考えます。
著者紹介 公益財団実験動物中央研究所(理事長)
Published by 学会事務局 on 24 4月 2013
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Published by 学会事務局 on 18 4月 2013
電源設備法定点検により、学会ホームページ、および大会ホームページが以下の期間一時利用できなくなります。
ご不便をおかけしますが、ご理解の程よろしくお願いいたします。
なお、上記期間中もJournal of Bioscience and Bioengineeringの投稿・査読システム(EES)、および閲覧(ScienceDirect)は通常通りご利用いただけます。
Published by 学会事務局 on 18 4月 2013
日本生物工学会の和文誌編集委員会は、Fuji Sankei Business i.の企画特集『バイオ最前線』欄に編集協力をし、毎月第3水曜日に記事を掲載しております。2013年4月17日付で、第35回「リグニンとマイクロ波が開くバイオマス化学」
(268KB)が掲載されました。
※当サイトでは、Fuji Sankei Business i.のご厚意により該当記事のPDFを公開しております。
Published by 支部:中部 on 02 4月 2013
日本生物工学会中部支部のメールマガジンBBChubuの第3号(2013年4月号)を掲載しました。
⇒
日本生物工学会中部支部 メールマガジン『BBChubu』(第3号)(2.39 MB)
中部支部の会員相互の交流のためのマガジンで、研究紹介、留学体験、中部地区の企業紹介、コーヒーブレイクという会員交流広場(懸賞問題付き!)もあります。
他支部の会員の方々にもお知らせいたしますので、ご覧いただき、ご意見をお送りください。懸賞問題へのご投稿もお待ち申し上げます。
中部支部 BBChubu編集担当
本多 裕之
Published by 支部:関西 on 28 3月 2013
| 日時 | 2013年8月30日(金)13:30~18:00 |
|---|---|
| 場所 | アサヒビール株式会社 吹田工場 (〒564-0071 吹田市西の庄 1-45) |
| 日時 | 2014年1月15日(水)10:00~18:00 |
|---|---|
| 場所 | 神戸大学 瀧川記念学術交流会館(〒657-8501 神戸市灘区六甲台町2-1) |
| 日時 | 2014年2月13日(木)13:30~18:00 |
|---|---|
| 場所 | 辰馬本家酒造株式会社(〒662-8510 兵庫県西宮市建石町2番10号) |
Published by 学会事務局 on 25 3月 2013
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Published by 学会事務局 on 25 3月 2013
生物工学会誌 第91巻 第3号
五十嵐 泰夫
日本生物工学会は創立90周年を迎え、昨年10月末には、記念式典・祝賀会に続き、記念大会が神戸において開催された。また、この行事の一環として、グリーンバイオテクノロジー関係の国際会議も開催され、さらに韓国の関連学会KSBBとの交流など、国際色豊かな記念大会となった。大阪大学の国際交流センターの活動と協働したアジアでの活発な活動が、生物工学会を特徴づけるものであることはいまさら言うまでもない。このような国際的な展開、特にアジア諸国との連携が、閉塞感漂うわが国の今後の歩むべき方向であることを強く感じた。この点で日本生物工学会は、日本の中で一歩も二歩も先をいっているということであろう。
わが国に色濃く漂う閉塞感、そしてそれを何とか打破して新たな時代を築かねければならないという焦燥感・危機感の中、私はこの3月末で大学を去ることになっている。以下の私の文章は、記念大会で歴代会長のことばとしてポスター掲示、および2号に掲載されたものと一部重複するが、定年を迎える研究者からの若い研究者へのエールの意味も込めて、敢えてまたここに書かせていただきたい。
現在、日本は老齢化社会を迎えている。私たち団塊の世代が年取ってなお元気でいれば、上をふさがれた若い人たちの閉塞感は益々深まるだろう。すでに時限雇用の博士研究員の数はバイオ分野だけで6000人程度に達しているといわれている。この数字は、パーマネントジョブについている団塊の世代が定年を迎えたとしても、とてもさばききれる人数ではない。企業の海外進出の必要性が叫ばれて久しいが、研究者もいよいよ海外、特にアジア地域へ本格的に進出することを本気で考えるときが来ているのではないだろうか。
しかしここでひとつ考えなければならないことがある。それは私がアジア諸国と関わりを持ち始めた30年前と今とでは、状況が大きく変わっているということである。アジア諸国は、現在、経済的にも学術的にも大きく発展・進歩している。以前のように「行ってやる、教えてやる」などという態度は、これからは通じにくくなる。すでに早くに経済的発展を始めたいくつかの国では、自前の科学研究費で独自に物事を進めようとする傾向が強まっている。もともと文化には優劣はない。あるのは違いだけである。基本的には対等の立場で接し、その中でどのようにイニシアチブやリーダーシップをとっていくか、このことが今後の大きな課題になると考える。
そのためには、何が必要であろうか。特に若い人たちに望みたいのは、自らの発想で自らの研究の道を切り開いていこうという気概である。もちろん自ら行なうことのできる研究には枠というか可能な範囲がある。どんなことでもやろうと思えばトライできるなどという境遇にある研究者はまずいないだろう。しかし、たとえグループの中で研究全体の一部を担当していようとも、自分自身の研究をしているという自覚を持って課題に立ち向かっていって欲しい。与えられた枠の中でいかに自分のオリジナリティ、個性を発揮するか、このことを若いうちから常に考えていて欲しいと思う。
たとえ、年を重ね、経験を重ねても、自分の自由な発想が持てないことは、研究者として不幸なことと考える。研究者にとって、常に自分の立ち位置、自分の存在意義をしっかりと認識していることが大切だと思う。そのアイデンティティを持つことによって初めて、閉塞感を打破し、研究者として多難な時代を生き抜く力を得ることができると信じている。オリジナリティやリーダーシップもそのような気概の中から生じてくるものだと思う。
ここに書いたことは、未完のまま終わろうとしている私の「集団微生物学・微生物社会学」から得たひとつの教訓でもあります。若い研究者の皆さんの奮闘を望むとともに、皆さんに明るく楽しい未来が待っていることを、心よりお祈りいたします。
著者紹介 東京大学農学生命科学研究科(教授)
Published by 学会事務局 on 25 3月 2013
日本生物工学会では、 定款に基づき、代議員選挙(2013年2月4日~2月15日)を実施いたしました。当選者をを下記のとおり告示いたします。
なお、任期は、次の代議員選挙(2015年3月予定)終了の時までです。
⇒
当選者一覧はこちら(222KB)
♦ 関連記事:
【正会員の方へ】代議員選挙について
https://www.sbj.or.jp/news/news_election_20121217.html
Published by 学会事務局 on 21 3月 2013
日本生物工学会の和文誌編集委員会は、Fuji Sankei Business i.の企画特集『バイオ最前線』欄に編集協力をし、毎月第3水曜日に記事を掲載しております。2013年3月20日付で、第34回「植物細胞の蓄積能力を向上」
(200KB)が掲載されました。
※当サイトでは、Fuji Sankei Business i.のご厚意により該当記事のPDFを公開しております。
Published by 学会事務局 on 20 3月 2013
第63回日本生物工学会大会(2011年9月26日~28日、東京農工大学にて開催)では、本部企画として以下のシンポジウムとワークショップを開催しました。
酒類においての香味は、その品質や特徴を決定する最も重要な要因である。昨年の本大会シンポジウムにおいては、まず酒類の「香り」に着目し、清酒、焼酎、ワイン、ビールなどの様々な酒類の香気成分研究の最新の研究成果を紹介していただいた。本年は酒類の「食味」をテーマとし、味覚と嗜好に関する基調講演や各酒類の最新の研究事例を発表していただき、酒類における食味の役割や今後の食味研究の発展について議論する。また昨年と同様各講演には、最先端の研究成果だけでなく、これまでの各酒類の食味研究の概論も加えて発表していただくこととし、分野外の研究者にとってもわかりやすい講演内容としたい。⇒プログラム
次世代シークエンサーに代表されるように、ゲノム情報の生産と利用は新たな転機を迎えている。生物情報の爆発は単なる塩基配列に留まらず、発現、タンパク質、化合物など、あらゆる生物情報に及び、これらの情報の利用は、研究開発効率の大幅な向上をもたらすと同時に、有効に利用できないことは競争力の失墜を意味する。生物情報の効果的な利用には、ドライ(情報処理)とウェット(生物解析)の有機的な連携が必須であるが、有効に機能しているところは現在でも限られている。本シンポジウムでは、最も効果的な利用が期待できる発酵産業、化学産業などのバイテク産業に焦点を当て、これまでの成功例のポイントと今後の展開について議論したい。⇒プログラム
産官学それぞれの研究機関が保有している産業上未利用の技術シーズを公開していただき、その活用を図ることを目的としたものである。大学、公的研究機関をはじめベンチャー企業、民間企業の技術シーズが公開されオープンイノベーションが促進されるきっかけになることを期待している。 ワークショップとして開催する理由は、発表者はもちろん参加者も積極的に質疑応答に加わり紹介された技術シーズを様々な視点で捉え理解を深めその活用を促進することである。従って、質疑応答・意見交換の時間が多く取れるようにしたい。対象とするシーズは、昨年に引き続き本学会の基本である物質生産及びその周辺技術とした。具体的には、宿主/ベクター系、培養法、培地、精製法、装置、分析・解析技術、機器などである。⇒プログラム
物づくりの生物的プロセスにおいて、計測や制御の重要性は言うまでもない。特に生産性の安定化・向上のみでなく品質管理という面でもその重要性が指摘されている。本ワークショップでは醗酵、動物細胞培養などにおける計測制御の新展開と将来の展望について討論する。⇒プログラム
Published by 若手会 on 18 3月 2013
日時: 2013年7月13日(土)13:00 ~14日(日)12:00 (終了しました)⇒当日の様子はこちら
場所: フェニックスシーアガイアリゾート(〒880-0122 宮崎県宮崎市山崎町浜山)
参加登録申込み締切:2013年5月31日(金) ⇒ 延長しました 6月6日(木)まで
講演(ポスター発表)要旨受付締切: 2013年6月7日(金) ポスター発表要旨作成用フォーマット
「生物工学若手研究者の集い(若手会)」は、応用生物工学、遺伝子工学、生物化学工学、細胞工学などの生物工学に関連する各分野に属する全国の若手教員、研究者、学生の相互交流を目的とした団体です。
2013年度の若手会夏のセミナーを本格焼酎王国九州は宮崎にて行う運びとなりました。開催地域の特色を生かした本格焼酎に関する講演会、先端研究に関する講演会・ポスターセッション(優秀発表者にはポスター賞あり)、交流会などのイベントを通じ、活発な討論の場を提供したいと考えております。教育機関、研究所、企業の若手研究者や学生の方々を含め、生物工学に興味のある皆様のご参加をお待ちしております。
♦ 講演予定
<1日目>
【企画講演】
本格焼酎に関する講演会(5題)
…本格焼酎製造企業の若手社員による実用研究発表
【一般講演】
ポスターセッション…若手研究者による先端研究発表
<2日目>
【特別講演】
♦ エクスカーション(オプション、別料金)
【本格焼酎蔵見学(醸造現場の歩みと本格焼酎の魅力に迫る)】
13:00~フェニックスリゾート発(貸切りバス)
京屋酒造、他の酒蔵見学、鵜戸神社、日南海岸など
18:30 ホテルメリージュ着 (宮崎県宮崎市橘通東3丁目1-11)
19:00 講演会
19:30 懇親会
21:30 終了 (宿泊:ホテルメリージュ)
♦ 申込方法
氏名、性別、一般・学生の別、ポスター発表希望の有無、エクスカーション参加希望の有無、所属、連絡先住所、電話番号、E-mailアドレスを明記の上、申込みフォームよりお申し込みください。
♦ 参加費(税込) 当日受付でお支払いください。
一般 15,000円 (*参加費 7,000円、宿泊費 5,000円、食費 3,000円、税込)
学生 6,000円 (*参加費 無料、宿泊費 5,000円、食費 1,000円、税込)
*参加費: 要旨集代を含む
エクスカーション参加費は含まれておりませんのでご注意下さい。
〈エクスカーション参加費〉
一般・学生 10,000円 (宿泊費 5,000円、食費 4,500円(懇親会+朝食)、バス500円、税込)
♦ 定員
セミナー:120名(定員になり次第締め切らせていただきます)
エクスカーション:40名(バス貸し切りのため40名まで。定員になり次第締め切らせていただきます)なお、途中の講演会からの参加でしたら、事前登録があれば40名を超えても受け付けます。
♦ 申込先・問合せ先
九州大学大学院農学研究院生命機能科学部門 後藤 正利
E-mail: m_goto@agr.kyushu-u.ac.jp TEL: 092-642-3959
♦ 事務局実行委員
榊原 陽一(宮崎大学)、廣瀬 遵(宮崎大学)、井上 謙吾(宮崎大学)、黒木 勝久(宮崎大学)
善藤 威史(九州大学)、田代 幸寛(九州大学)、二神 泰基(九州大学)、河邉 佳典(九州大学)
後藤 正利(九州大学)
主催:生物工学若手研究者の集い
後援:公益社団法人日本生物工学会、日本生物工学会九州支部、九州本格焼酎協議会、宮崎県酒造組合
►生物工学若手研究者の集い(若手会)Topへ
Published by 学会事務局 on 15 3月 2013
第65回日本生物工学会大会(2013)のホームページを開設しました。当サイトでは、2013年9月18日(水)から20日(金)に、広島国際会議場で開催される年次大会に関する情報を発信していきます。
講演要旨登録と大会参加申込のウェブ受付は、2013年5月7日(火)より開始いたします。
本大会への皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
公益社団法人日本生物工学会
第65回年次大会(2013)ホームページアドレス
https://www.sbj.or.jp/2013/
Published by 学会事務局 on 12 3月 2013
2013年3月8日(金)にサントリー山崎蒸溜所にて第2回生物工学産学技術研究会が開催されました。
昨年7月の第1回に引き続き、今回の産学技術研究会も多数の参加者を得て盛会のうちに終了しました。
第3回産学技術研究会は、2013年7月12日(金)に味の素(株)川崎事業所で開催予定です。
次回も各界で活躍する講師陣を迎えて開催いたしますので是非ご参加下さい。

柳副会長の挨拶

講演を熱心に聞き入る参加者

伝統を継承しつつ新技術への挑戦を続ける研究者

工場見学
Published by 若手会 on 08 3月 2013
「生物工学若手研究者の集い(若手会)」は応用生物工学、遺伝子工学、生物化学工学等の生物工学に関連する全国の若手教官、研究者、学生の「相互交流」を目的とした団体です。
若手会の活動には、生物工学に興味のある方はどなたでも参加できます。
| 2022 オンライン | 2023 富山(砺波市) | 2024 北海道(富良野) | 2025 福岡(糸島) | ||
| 2016 東京(府中) | 2017 広島(福山) | 2018 北海道(北見) | 2019 滋賀(高島市) | 2020 延期のお知らせ | 2021 開催中止 |
| 2010 岡山(倉敷) | 2011 山梨(石和温泉) | 2012 宮城(岩沼) | 2013 宮崎(シーガイア) | 2014 兵庫(神戸) | 2015 愛知(北名古屋) |
| 2004 石川(内灘町) | 2005 京都(京都) | 2006 沖縄(沖縄) | 2007 静岡(熱海) | 2008 愛知(大府) | 2009 京都(嵯峨野) |
| 1998 京都(京都) | 1999 熊本(阿蘇) | 2000 京都(京都) | 2001 山梨(小淵沢) | 2002 大阪(大阪) | 2003 広島(宮島) |
(2018/9/6)
(2017/9/12)
(2016/9/29)
| 脂質未来開拓研究部会 | 植物バイオものづくり研究部会 | バイオDX研究部会 | 炭素資源循環研究部会 | 代謝工学研究部会 | スローフード共生発酵工学研究部会 | メタボロミクス研究部会 | ナノバイオテクノロジー研究部会 | 未培養微生物(微生物ダークマター)資源工学研究部会 | 生物資源を活用した地域創生研究部会 | 次世代アニマルセルインダストリー研究部会 | バイオ計測サイエンス研究部会 | 培養技術研究部会 | 自然共生に学ぶ生物工学研究部会 | 生物工学若手研究者の集い(若手会)|
Published by 学会事務局 on 05 3月 2013
日本生物工学会第18回生物工学懇話会のプログラム詳細が決まりました。今回の懇話会では、2012年度斎藤賞・飛翔賞を受賞者によるパネルディスカッションを通して50年後の生物工学について考えます。また、幕末の会津と薩摩出身者の人間関係とその背景にあった酒文化を探る興味深い講演もありますので是非ご参加ください。
| 日時 | 2013年5月24日(金)14時30分~17時30分 |
|---|---|
| 場所 | 千里ライフサイエンスセンタービル 801・802号室 |
| 参加費 | 無料 |
(司会:大政 健史)
学生時代よりバイオセンサや微生物の電気化学的制御に関する研究を行い、現在は医用デバイスの開発に関する研究を進めている。最先端・次世代研究開発支援プログラムでは、患者数が近年増加している食物アレルギーに注目し、抗原タンパク質のアミノ酸配列を配置したペプチドアレイを作製することにより抗体エピトープに関する詳細な解析を行い、病態モニタリングシステムの開発を進めている。生物工学を基礎として問題発見解決型の研究を進め、環境や医療分野におけるバイオセンシング技術の研究開発に貢献したい。
(座長:貝沼 章子)
<飛翔賞受賞者>
佐藤 康史(北海道大学大学院)
佐々木 寛人(名古屋大学大学院)
仲嶋 翼(大阪大学大学院)
小寺 星(広島大学大学院)
日本生物工学会では、創立90周年記念事業の一環として、博士課程に進学する21世紀を担う優れた研究業績を挙げることを期待されている若手学生会員に生物工学学生優秀賞(飛翔賞)を授与している。本講演では、記念すべき第一回の受賞者4名に、50年後の生物工学について、それぞれの未来の夢や期待する事柄を語って頂き、さらに学会執行部と受賞者 を交えて生物工学の今後の50年の発展や人類社会への貢献について討議する。(座長:大政 健史)
会津と薩摩は日本酒と焼酎の名産地である。歴史的に両地は戊辰戦争と薩英戦争で激しく戦った。今年のNHK大河ドラマ「八重の桜」は東北支援もあって好評の内に始まった。主人公の新島八重とその兄山本覚馬と薩摩とは意外な関係がある。覚馬は江戸で修業中、薩摩藩主島津斉彬のもとに居候していた坪井芳洲の医学塾日習堂で学んでいる。芳洲は斉彬の侍医となり鹿児島で斉彬を看取った医者である。また覚馬は禁門の変では薩摩の家老小松帯刀と共に朝廷を守った旧知の間柄。薩長同盟後、形勢逆転、鳥羽伏見の戦いで捕虜となった覚馬は薩摩藩邸で手厚く遇された。そして覚馬は京都府の顧問に取り立てられ、八重と母、姪も京都に移住した。
八重は京都で新島襄と出会い結婚、同志社英学校も開校した。覚馬は京都を近代化した功労者であるが、琵琶湖疏水を完成させ京都の近代化を成就したのは、西郷隆盛の長男菊次郎。菊次郎は第2代の京都市長であった。また鹿鳴館の花と言われた大山捨松は会津鶴ヶ城砲撃を指揮した薩摩の大山巌の後妻である。捨松の兄は会津藩家老、次兄健次郎は白虎隊士(若すぎて外された。のち東大と京大の総長)。八重の6歳下の幼馴染、日向ユキは維新後北海道でもと薩摩藩士内藤兼備の妻となった。このような両者の縁が生まれたのは何故なのか?考えてみたい。
(座長:坂口 正明)
♦ 関連記事:【本部】 2013(平成25)年度総会および関連行事のお知らせ(2013/5/24)
Published by 学会事務局 on 28 2月 2013
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Published by 学会事務局 on 28 2月 2013
生物工学会誌 第91巻 第2号
塚本 芳昭
近年、組織の外部で生み出された知識を社内の経営資源と戦略的に組み合わせる、もしくは社内で活用されていない経営資源を外部で活用することによりイノベーションを引き起こす、いわゆるオープン・イノベーションに注目が集まっている。製薬をはじめとするライフイノベーションの分野では、大学やバイオベンチャー由来の新薬が増えており、大手製薬企業を中心に自社の求める技術領域などを対外的に公表し、アカデミア、バイオベンチャー、他の製薬企業などからの技術導入、共同研究の形成などを活発に行うようになってきている。バイオマスから燃料・化学品などの生産を目指すグリーンイノベーションの分野でも、最近はバイオベンチャーと大手化学企業、大手化学企業同士の提携により、その実用化を早める動きが活発化しつつある。
なぜ今オープン・イノベーションが注目されるのか? 従来、日本の多くの企業の研究開発は、初期の段階から自社で取組み実用化を目指すという自前主義が多かったように思われる。一方、今日のバイオ関係企業のおかれた環境は、関連のサイエンスの進展のスピードが速く、また実用化に至るまでの投資資金の増大により事業リスクが拡大しており、企業単独の努力のみでは世界との競争に勝てないという現実がある。加えて社内で実用化されずお蔵入りしている技術を他社に移転すれば時には収益に寄与することも考えられないわけではなく、こうした動きは財務面からも高まっていくものと思われる。
一般財団法人バイオインダストリー協会は日本製薬工業協会などバイオ関係団体とともに、毎年10月にBioJapanと称するイベントを開催している。同イベントは1986年から開催されているもので、初期はバイオテクノロジーの普及啓発に重点がおかれていたが、近年はビジネス創造にイベントの重点をシフトしてきている。特に昨年は世界水準のビジネスマッチングソフトを開発・導入したこともあり、アジア最大のビジネスマッチングの場に変貌した。対象領域は製薬、診断、医療機器、バイオフューエル・リファイナリー、機能性食品、植物工場などバイオの出口全般にわたる。技術移転・導入、共同研究、事業提携などを真剣に求めるバイオベンチャー、アカデミア、大手・中堅企業群が参加し、3日間の期間中に3400件のビジネスミーティングが行われた。その後多くの成果事例が出つつあり、オープン・イノベーションを実現する場となったわけである。
仕事柄欧米の国々の方々と面談する機会が多いが、近年特に懸念していることは欧米からの調査団が中国、インド、韓国などを訪問するものの日本を素通りするケースが多いということである。市場の発展のスピードを考えるとやむを得ないとも思うが、イノベーションを引き起こすパートナーとしてはアジアでは日本がアカデミア、企業ともに群を抜いているはずである。ただし、これらアジアの国々のバイオ関連産業の育成に注ぐ熱意と資金は並はずれたものがあるうえ、欧米での留学経験者などの帰国により、日本が優位性を保持するには相当の努力が必要であろう。我々バイオ産業界としては、アジアでイノベーションのパートナーを探すには日本に行かないと見つけられないと世界の人々に再認識されるようにBioJapanの活動をさらに本格化させ、我が国バイオ産業の本格的発展に結びつけることを考えている。日本生物工学会所属のアカデミア、企業の方々には本年10月に横浜で開催予定BioJapan2013に是非ご参加いただき、ともに日本のバイオ産業の発展と雇用の創出に向けて活動いただければ幸いである。
著者紹介 一般財団法人バイオインダストリー協会(専務理事)
Published by 学会事務局 on 22 2月 2013
微生物共生活用醗酵研究部会の趣旨に沿う文献のうち、Pubmedなどの公的データベースで検索しにくいものを集めました。伝統発酵微生物の研究を行う方にご活用いただければと思います。
雑誌 タイトル 著者 文献情報
Published by 学会事務局 on 20 2月 2013
日本生物工学会の和文誌編集委員会は、Fuji Sankei Business i.の企画特集『バイオ最前線』欄に編集協力をし、毎月第3水曜日に記事を掲載しております。2013年2月20日付で、第33回「DNAでマイクロRNAを阻害する」
(265KB)が掲載されました。
※当サイトでは、Fuji Sankei Business i.のご厚意により該当記事のPDFを公開しております。
Published by 学会事務局 on 28 1月 2013
日本生物工学会の2013年(平成25年)度総会、その後の諸行事を下記のとおり開催いたします。
会員各位多数ご出席下さいますようご案内します。⇒総会・生物工学懇話会案内
(243KB)
| 日時 | 2013年5月24日(金)13:00~14:20 |
|---|---|
| 場所 | 千里ライフサイエンスセンタービル 801~802号室 豊中市新千里東町1-4-2 TEL. 06-6873-2010 →アクセス |
| 次第 |
|
日時:2013(平成25)年5月24日(金)14:30 ~15:30
場所:千里ライフサイエンスセンタービル 603~604号室
** 終了後に生物工学懇話会に合流 **
| 日時 | 2013年5月24日(金)14:30~17:30 |
|---|---|
| 場所 | 千里ライフサイエンスセンタービル 801-802号室 |
| 参加費 | 無料 |
| 内容 | (司会 大政 健史)
<飛翔賞受賞者>
|
| 問合せ先 | 公益社団法人 日本生物工学会事務局(吹田市山田丘2-1 大阪大学工学部内) TEL: 06-6876-2731 FAX: 06-6879-2034 E-mail: |
| 日時 | 2013年5月24日(金)17:30~19:00 |
|---|---|
| 場所 | 千里ライフサイエンスセンタービル 603-604号室 |
| 会費 | 5,000円(税込) お支払いは当日現金でお願いします。 |
| 申込方法 | 懇親会参加者は原則として予め参加申込して下さい。
|
| 締切日 | 2013年5月10日(金) |
| 申込先 | 公益社団法人 日本生物工学会事務局(吹田市山田丘2-1 大阪大学工学部内) TEL: 06-6876-2731 FAX: 06-6879-2034 E-mail: |