Published by 学会事務局 on 23 7月 2019
【若手会】2019年度生物工学若手研究者の集い 夏のセミナー活動報告
2019年度生物工学若手研究者の集い(若手会)夏のセミナー2019は、7月20日(土)~21日(日)に、琵琶湖畔近江白浜の旅館『白浜荘』(滋賀県高島市)にて開催されました。
⇒活動報告はこちら
Published by 学会事務局 on 23 7月 2019
2019年度生物工学若手研究者の集い(若手会)夏のセミナー2019は、7月20日(土)~21日(日)に、琵琶湖畔近江白浜の旅館『白浜荘』(滋賀県高島市)にて開催されました。
⇒活動報告はこちら
Published by 支部:九州 on 23 7月 2019
日時 | 2019年10月5日(土) |
---|---|
場所 | コンパルホール 1階文化ホールおよび4階調理実習室 (大分県大分市府内町1丁目5番38号) |
日時 | 2019年12月7日(土)9:00~17:30(予定) |
---|---|
会場 | 長崎大学 水産学部(長崎県長崎市文教町1-14) |
Published by 支部:九州 on 23 7月 2019
第26回日本生物工学会 九州支部長崎大会を長崎大学 水産学部にて下記の要領で開催します。
多数のご参加をお待ち申し上げます。
⇒一般講演・学生賞講演プログラム
日時 | 2019年12月7日(土)9:30~19:30 |
---|---|
場所 | 長崎大学 水産学部(長崎県長崎市文教町1-14)→アクセス |
プログラム | 【一般講演】
【特別講演】特別講演会場(大講義室)13:10~14:10 学会長挨拶…髙木 昌宏(北陸先端科学技術大学院大学)
|
参加費 | 一般2,000円、学生1,000円 (税込、講演要旨集代を含む。当日受付でお支払いください。) |
ミキサー | 長崎大学 大講義室 17:30~19:30(参加費無料) |
講演申込み締切日 | 2019年 |
講演要旨締切日 | 2019年11月1日(金)必着 |
問合せ先 | 長崎大学 水産学部 日本生物工学会九州支部 長崎大会実行委員長 小田 達也 〒852-8521長崎県長崎市文教町1-14 E-mail: |
終了しました。多数のお申込みありがとうございました。
<講演申込み要領>
E-mailでお申し込みください。九州支部以外の会員からの申し込みも歓迎します。
なお、送信時の件名は「第26回支部大会/発信者名」とし、下記項目をメール本文に記載してください。
1)講演題名
2)発表者:氏名(ふりがな)、所属略称(連名の場合は講演者氏名の前に○印)
3)連絡先:郵便番号、住所、所属、氏名、TEL、FAX、E-mailアドレス
4)学生賞審査希望の有無:希望する場合、審査講演のセッション(修士の部・博士の部のいずれか)と承諾を得た指導教員名を明記してください。
【学生賞】学生会員の研究奨励のために、九州支部学生賞を設けています。一般講演の申し込みをされる学生会員で学生賞の審査を希望される方は、申し込み時に学生賞の希望(修士の部・博士の部いずれか)と承諾を得た指導教員名を明記してください。なお、申し込みは指導教員あたり各賞1名まででお願いします。
(注)一般講演は一人一題のみで、複数の講演はできません。また、すべての講演は液晶プロジェクターを用いて行う予定です。PC(Macの方は接続アダプターも含めて)は講演者ご自身でご持参下さい。接続はVGA端子(D-Sub 15ピン)です。なお、PCを持参できない場合は、その旨をあらかじめお知らせください。
<申込み先>
長崎大学 水産学部 日本生物工学会九州支部 長崎大会実行委員会
(担当)山口 健一 E-mail:
受信後、確認のメールと講演要旨集執筆要領を併せてお送りします。
Published by 若手会 on 22 7月 2019
本年度の生物工学若手研究者の集い(若手会)夏のセミナー2019は7月20日~7月21日に、琵琶湖国定公園白浜荘にて開催されました。
おかげさまをもちまして全国から111名(一般47名、学生64名)の御参加をいただき、7件の特別講演、59件のポスター発表、全員参加の座談会を行いました。
はじめに
若手会会長の今中先生にご挨拶いただき、講演会を開始しました。
講演会
初日の講演会では6名の先生方にご講演いただきました。研究内容だけではなく、研究とは何か、研究開発の苦労など、多彩なトピックをご講演頂きました。
特別講演1
『理学研究者が行うタンパク質工学~アカデミアが目指すべき技術開発とは?』
高木 淳一 先生(大阪大学 蛋白質研究所)
特別講演2
『生物と機械の融合—心筋・電気器官その他を用いた独創デバイス—』
田中 陽 先生(理化学研究所 生命機能科学研究センター)
特別講演3
『特許出願する?しない?究極の選択!~そもそも発明って何?~』
前田 治子 先生(京都北山特許法律事務所)
特別講演4
『腸内フローラ検査サービスMykinso立ち上げからの4年間を振り返って』
竹田 綾 先生(株式会社サイキンソー)
特別講演5
『製薬企業における生物工学出身者のキャリアパス』
葛本 雅宣 先生(塩野義製薬株式会社)
特別講演6
『ワイルドはセクシーである~夢のない研究なんてNGだぜ~』
内藤 健 先生(農業・食品産業技術総合研究機構 遺伝資源センター)
活発な討論が行われました。
ポスターセッション
59件のポスター発表で活発な議論が行われました。
BBQ
白浜荘でバーベキューの夕食を楽しみました。
学会長の髙木昌宏先生が乾杯の挨拶をされました。
討論会
朝方まで、研究やキャリアに関して討論が盛り上がりました。
講演会
二日目の講演会ではSpiber株式会社の村上先生にご講演いただきました。
特別講演7
『構造タンパク質の実用化への挑戦』
村上 賢宏 先生(Spiber株式会社)
座談会
「これからの未来の話をしよう」というテーマで、研究の未来や今後のキャリアパスについて、全員参加型の座談会を行いました。
授賞式
1日目のポスター発表の投票結果から各ポスター賞が授与されました。
最優秀ポスター賞
・橋本 講司(The Scripps Research Institute)
P10: 人間が作った文字を大腸菌が覚えた!人工塩基対による遺伝暗号拡張可能性の検証
優秀ポスター賞
・藤野 美穂(広島大学)
P12: シンプル酵素触媒における酵素の高機能化に関する研究
・今井 祐太(名古屋大学)
P46: 細胞形態情報解析による神経系細胞の薬剤応答プロファイリング
・大林 洋貴(九州大学)
P15: 薬物キャリアへの応用を志向したペプチド-小分子共集合体の創製
・白井 薫(石川県立大学)
P50: メタン発酵消化液による植物病原菌の生育抑制効果
特別ポスター賞
・佐藤 崚(九州大学)
P04: タンパク質の片末端集合化を可能にするPolyTagの機能性評価
・緋田 安希子(広島大学)
P51: 植物病原菌は何を目印にして宿主を探す?
・東 秀隆(岡山大学)
P17: 超好熱菌由来タンパク質CutA1を利用した高次構造体の構築と分子認識素子への応用
優秀ポスターデザイン賞
・北村 瑠璃子(大阪府立大学)
P28: サンゴに共生するRuegeria属細菌の分布調査を目的とした環境DNA検出法の検討
おめでとうございます。
おわりに
実行委員から、お礼申し上げ、閉会とさせていただきました。
会場で集合写真を撮影しました。
本セミナーをご支援いただきました日本生物工学会(本部、関西支部、バイオインフォマティクス相談部会)、 加藤記念バイオサイエンス振興財団、ご協賛・ご寄附を頂きました多数の企業様(サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社、宮野医療器株式会社、株式会社島津製作所、株式会社池田理化、三洋貿易株式会社、月桂冠株式会社)に深く御礼申し上げます。また、ご多忙の中、講演をお引き受けくださいました講師の先生方、会場のお世話をしてくださいました白浜荘の皆様、本セミナー開催の機会をくださりサポートくださいました若手会役員の先生方に心より感謝申し上げます。そして、全国よりお集まりいただきました参加者の皆様、誠にありがとうございました。本セミナーをきっかけに、皆様の交流の輪がさらに広がることを祈念しております。
来年も福岡での夏のセミナーにてお会いしたいと思います。
生物工学若手研究者の集い夏のセミナー2019 実行委員一同
青木 航(京大)
安藤 晃規(京大)
岡橋 伸幸(阪大)
曽宮 正晴(阪大)
西村 勇哉(神戸大)
堀之内 貴明(理研)
三浦 夏子(阪府大)
Published by 部会:バイオ計測サイエンス on 16 7月 2019
バイオ計測技術が生み出す膨大なデータから、役に立つ知見を見つけるには、データを解析するテクニックが必要となります。表計算ソフト上で気合と根性と膨大な時間を使って行ったデータ処理が、Pythonというプログラミング言語を覚えれば、あっという間に終わります。Pythonは、バイオインフォマティクス技術を活用したデータマイニング、AIの活用への近道です。そこで本講座はデータ解析の必要に迫られた大学院生、研究者を対象に、学生チューターに助けてもらいつつ自習用教材を用いて、Pythonを使う基礎を学びます。また、少人数でのハンズオンセミナーを行い、課題解決へPython活用法を実践します。今回は生物工学分野の学生、および社会人を対象として行います。
自習形式。教材をもとに自分で学習。わからないところはチューターに聞く。
Published by 学会事務局 on 08 7月 2019
こちらでは、生物工学会誌に掲載された『生物材料インデックス』がご覧いただけます。第99巻(2021年)より本コーナーの掲載記事は、J-STAGEで公開しております。
Published by 支部:東日本 on 03 7月 2019
2019(令和元)年7月2日
日本生物工学会 東日本支部長
青柳 秀紀
日本生物工学会東日本支部長賞のお知らせ
日本生物工学会東日本支部は、生物工学の基礎、応用、技術の進歩に寄与した、若手の東日本支部所属本会会員に対して、『日本生物工学会東日本支部長賞』を授与いたします。
本年は、8月19日(月)を応募締切とし、書類選考による一次選考通過者を対象として、8月30日(金)に第二次選考を兼ねた発表会を行います。なお、同発表会は、日本生物工学会会員に対して公開いたします。
多くの会員の皆さまのご応募をお待ちしています。
日程 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ||||||||
応募について | ||||||||
〒305-8572 茨城県つくば市天王台1-1-1 | ||||||||
日本生物工学会東日本支部長賞 授賞規程 | ||||||||
|
Published by 支部:東日本 on 02 7月 2019
今年度の「生物工学フォーラム」では、第1部は「人工知能は生物工学の夢を見るか?」と題し、最近話題の人工知能を駆使した創薬・生物工学研究を推進されているフロントランナーの3人の先生方にご講演いただきます。
また第2部では、日本生物工学会東日本支部で活躍する若手研究者を顕彰する「日本生物工学会東日本支部長賞」の選考会を兼ねた、受賞候補者の研究講演会を行います。
⇒日本生物工学会東日本支部長賞のお知らせ(応募締切:8月19日)
日時 | 2019年8月30日(金)13:00~ |
---|---|
場所 | キャンパスイノベーションセンター東京 国際会議室 (東京都港区芝浦3-3-6)JR田町駅東口前 |
プログラム | 第1部 「人工知能は生物工学の夢を見るか?」
第2部 「日本生物工学会東日本支部長賞候補者講演会」
|
参加費 | 【フォーラム】
|
事前登録締切 | 2019年 ※当日受付も行いますが、なるべく事前登録をお願い致します。 |
申込方法 | こちらのフォームに必要事項(氏名、所属、会員種別、E-mail、TELおよび懇親会参加の有無)を明記してお申込みください。 |
申込・ 問合せ先 | 日本生物工学会 東日本支部 支部長: 青柳 秀紀(筑波大)E-mail 担当幹事: 上田 宏(東工大)E-mail 柘植 丈治 (東工大)E-mail |
Published by 若手会 on 24 6月 2019
盛会のうちに終了しました。多数のご参加ありがとうございました。
生物工学若手研究者の集い(若手会)では、例年開催している若手会総会・交流会に加え、「イブニングセッション」を開催します。皆様どうぞご参加ください。
18:00~18:10 若手会総会
18:10〜20:00 イブニングセッション・若手会交流会
Published by 学会事務局 on 24 6月 2019
PDFファイルをご利用いただくためにはAdobe Reader(無料)が必要となります。ダウンロードはこちらから。
Published by 学会事務局 on 21 6月 2019
Journal of Bioscience and Bioengineering (JBB) の2018年のImpact Factorが2.032(2017年は2.015)と発表されました。英文誌編集委員会では、日々迅速かつ厳正な審査を続けています。今後とも、JBBへの投稿、査読および引用などご協力をよろしくお願いいたします。
2018 Journal Impact Factor, Journal Citation Reports (Clarivate Analytics, 2019)
Published by 学会事務局 on 20 6月 2019
この度、日本生物工学会の第22代会長を拝命いたしました、北陸先端科学技術大学院大学の髙木昌宏でございます。伝統ある本学会の会長ということで、その責任の重さを痛感しております。不安もございますが、副会長の福崎英一郎先生(大阪大学)、秦 洋二氏(月桂冠)、ならびに理事・役員、そして会員の皆様の御助力により、2022年(令和4年)の創立100周年記念行事に向けて、一層の学問領域の活性化と会員サービスの向上に励みたいと思います。
よろしくお願い申し上げます。
以下に、私が会長就任に際して思うところを述べさせていただきます。
【取り組むべき課題:アクションプラン】
第19代会長の園元謙二先生が提唱された3つのアクションプラン、つまり、
について、私の在職期間中も粛々と実行したいと考えています。特に力を入れたいのは、産業界との連携と学会誌の充実です。産学連携委員会のアンケート調査でも、産業界から「学会活動を、広報の場として活用したい」との声が寄せられており、そのご要望にお応えしたいと考えております。また、ユニークな企画で好評を頂いている和文誌、インパクトファクターが2を越えた英文誌についても、さらなる充実に向けて知恵を絞りたいと考えております。
【生物工学会らしさ:密度の濃い人間関係】
上述したプランは、他学会とも共通する課題です。すると「生物工学会らしさとは?」について、常に意識する必要があります。私どもの学会の歴史を振り返りますと、その発端は、学生の企画に基づいた「同窓会組織」でした。その後、醗酵工学会へと発展するまでの歴史は、第5代会長の照井堯造先生のお言葉を借りれば、「学会組織としての健全な発達への要望と、同窓会組織への郷愁」の葛藤の歴史であったそうです。我々の学会に独特の雰囲気を感じておられる向きもあるそうですが、その理由を考えるに、「上意下達ではない同窓会的組織」であった設立の思想が、脈々と受け継がれているからです。会員の皆様が相互に、他学会とは異なった密度の濃い人間関係を構築しつつ、忌憚のないご意見・ご要望を、学会に向けて発信していただければと思います。この雰囲気こそが、生物工学会らしさであり、発展のエネルギーです。
【学理と技術:応用基礎研究のすすめ】
成熟期を迎えた日本の科学技術において、学理と技術の関係については、再認識する必要があると考えています。物理学者の上田良二先生は、次のように述べています。「日本人の多くは、学理を応用して技術を開発するものだと思っている。しかし、ガリレイは望遠鏡を改良したが、幾何光学を勉強してからその仕事をしたのではない。蒸気機関の発達の後を追って熱力学が確立されたことはよく知られている。日本人は、学理を生むような技術を開発したり、技術のなかから学理を育てた経験に乏しいから、教壇に立つ先生まで、学理が先で技術が後と思い込んでいる。」つまり、応用研究や実用化が先に進んでから、基礎研究分野が生まれる「イノベーション」を仕掛けることがもっとできるはずです。科学史を紐解くと、黒体輻射が量子力学を生み、アスピリンが脂質メディエーター研究を生んだように、「技術が先で学理が後」となる「応用基礎研究」について意識した研究テーマ設定について、より真剣に考える必要があると思います。
「バイオテクノロジー」は、典型的な学際領域であり、さまざまな知識と手法が相互に対峙・融合して発達が遂げられています。創造的研究とは、結局は学問と学問が出会う境界領域で生まれています。そして、それはとりもなおさず人と人の出会いに端を発するのです。工学、農学、医学、薬学などの学問分野、さらには、産官学など、異なった種々の価値観を相互に、そして積極的に、刺激、対峙、融合させ、会員の皆様が、イノベーション創出に関わるための一助となることが、学会活動の大切な使命です。
2019年6月
日本生物工学会会長
髙木 昌宏
Published by 学会事務局 on 10 6月 2019
Fabrication of in vitro functional tissues which can accurately model disease condition is required for efficient drug development. Although there are a lot of skeletal muscle related diseases, very few drugs for them have been developed so far. Kazunori Shimizu and Hiroyuki Honda have developed 96 well formatted microdevices for fabricating tissue-engineered human contractile skeletal muscle and applied them to model disease condition such as skeletal muscle atrophy. A ribbon-shaped skeletal muscle tissue with a lot of myotubes is formed between two micro-posts. When the tissue generates a contractile force by electric stimulus, the tip of the post (white circle) moves and the contractile force can be quantified by its displacement.
This image was taken by Nao Yamaoka and Saki Ohsumi at Honda’s laboratory in Nagoya University (http://www.nubio.nagoya-u.ac.jp/proc/index_english.html).
(© 2019 The Society for Biotechnology, Japan).
⇒JBBアーカイブ:Vol.107 (2009) ~最新号
⇒JBBアーカイブ:Vol. 93(2002)~Vol. 106(2008)
Published by 支部:中部 on 06 6月 2019
日時:2019年8月6日(火)13:00~17:40(交流会 18:00~20:00)
場所:じゅうろくプラザ(岐阜市橋本町1丁目10番地11)
http://plaza-gifu.jp/access/
参加費:講演会 無料
交流会参加費(税込)一般3,000円、学生1,500円(予定)
《特別講演》
《若手研究者による講演》
準備の都合上、講演会および交流会への参加を希望される方は、以下のフォームからお申し込みください。
問合せ先:中部支部庶務幹事 中川智行 E-mail
Published by 部会:バイオインフォマティクス on 05 6月 2019
この度バイオインフォマティクス相談部会は、2019年度生物工学若手研究者の集い 夏のセミナー(2019年7月20日 滋賀県高島市)におきまして、共催企画として「バイオインフォマティクス出張相談窓口」を開催いたします。企画は会期中に同会場内で行いますので、夏のセミナーの参加者はどなたでもご参加頂くことができます。奮ってご参加下さい。
バイオインフォマティクス出張相談窓口 開催概要
【問合せ先】バイオインフォマティクス相談部会
理化学研究所・生命機能科学研究センター
堀之内貴明 E-mail:takaaki_horinouchi[at]riken.jp
バイオインフォマティクス出張相談窓口は、2019年度生物工学若手研究者の集い 夏のセミナーの共催企画として、2019年7月20日-21日に滋賀県高島市にて開催しました。開催にあたり、実行委員長の青木航先生(京都大学)をはじめとする実行委員の先生方にご協力を頂きましたことを厚く御礼申し上げます。
当日の様子
会場では、ポスター発表時に部会のポスターを掲示して部会委員が説明をおこなったほか、「たすき」をかけた部会委員が随時相談や説明に応じました。
Published by 部会:脂質駆動学術産業創生研究部会 on 03 6月 2019
脂質駆動学術産業創生研究部会代表
徳島大学大学院社会産業理工学研究部
櫻谷 英治
脂質研究領域のさらなる発展には多様な学術分野の融合と新規概念の導入が必要と考えられます。すなわち、新規機能性脂質の創出、脂質・脂質代謝物の正確なリピドーム解析、脂質代謝産物を介したヒト(細胞)と腸内細菌の相互作用解明、細胞への脂質の輸送と生理学的機能解明、機能性脂質の物性評価と合成技術開発などが重要となります。本研究部会では、脂質と脂質代謝物を鍵化合物とした新たな機能の開拓に基づき、産業の創出を駆動することを目指しています。これからの脂質研究に関する情報交換、産学官交流にご興味をお持ちの方に、毎年開催の講演会を中心とした本研究部会の活動に、ご参加いただければ幸いです。
【日時】2024年10月4日(金)
【場所】北海道大学 工学部 フロンティア応用科学研究棟2階レクチャーホール(鈴木章ホール)
(世話人:北海道大学・菊川寛史)
⇒詳しくはこちら
代表 | 櫻谷 英治(徳島大・生物資源・教授) | |
---|---|---|
委員 | 岸野 重信(京大院・農・准教授) | 安藤 晃規(京大院・農・助教) |
竹内 道樹(京都工繊大・分子化学・助教) | 菊川 寛史(北大院・工・准教授) | |
和泉 自泰(九大・生医研・准教授) | 高橋 政友(九大・生医研・助教) | |
中谷 航太(九大・生医研・助教) | 渡邉 研志(広島大院・統合生命・助教) | |
雜賀 あずさ(産総研) | ||
オブザーバー | 小川 順(京大院・農) | 永尾 寿浩(大阪技術研) |
秋 庸裕(広島大院・統合生命) | 角田 元男 | |
岩崎 雄吾(中部大・応用生物) | 馬場 健史(九大・生医研) | |
杉森 大助(福島大院・理工) |
徳島大学大学院社会産業理工学研究部
生物資源産業学域
櫻谷 英治
E-mail
| 自然共生に学ぶ生物工学研究部会 | 代謝工学研究部会 | スローフード共生発酵工学研究部会 | メタボロミクス研究部会 | ナノバイオテクノロジー研究部会 | 次世代植物バイオ研究部会 | 未培養微生物(微生物ダークマター)資源工学研究部会 | 生物資源を活用した地域創生研究部会 | バイオインフォマティクス相談部会 | 次世代アニマルセルインダストリー研究部会 | バイオ計測サイエンス研究部会 | 脂質駆動学術産業創生研究部会 | 非線形バイオシステム研究部会 | 培養技術研究部会 | 生物工学若手研究者の集い(若手会)|
Published by 学会事務局 on 03 6月 2019
会員の皆様からご推薦いただきました候補者から受賞候補者選考委員会にて選考を行い、2019年5月23日(木)の理事会にて本年度の学会賞受賞者が決定しました。
授賞式は第71回日本生物工学会大会の初日に開催されます。
【日時】2019年9月16日(月・祝)9:00~9:50
【会場】岡山大学 創立50周年記念館(金光ホール)
注)所属は推薦・申請時のもの。
伊藤 伸哉(富山県立大学工学部)
「新規酸化還元系バイオプロセスの基盤技術開発とその応用」
紀ノ岡 正博(大阪大学大学院工学研究科)
「再生医療に資する細胞製造性に関する研究」
今井 泰彦(キッコーマン(株))
「未来社会を先導する技術開発研究の実現を目指した産学連携活動への貢献」
伊藤 一成(岡山県工業技術センター)
「無通風箱培養法を利用した固体培養における麹菌の生育と酵素生産に関する研究」
佐々木 建吾(神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科)
「持続可能・健康社会の構築に向けた複合微生物系の制御」
杉浦 慎治(産業技術総合研究所)
「圧力駆動型Microphysiological systemsの開発」
小原 聡1・寺島 義文2・杉本 明3・福島 康裕4・菊池 康紀5
(1アサヒクオリティ&イノベーションズ(株),2国際農林水産業研究センター,3サトウキビコンサルタント,4東北大学,5東京大学)
「選択的発酵酵母を利用した砂糖・バイオエタノール逆転生産プロセスの開発」
Li Tan (Chinese Academy of Sciences, China)
“Recycling of municipal solid waste via ethanol and/or methane fermentation”
Han Xiao (Shanghai Jiao Tong University, China)
“Metabolic engineering of Saccharomyces cerevisiae for efficient biosynthesis of antitumor ganoderic acid HLDOA”
Published by 学会事務局 on 03 6月 2019
*はCorresponding authorを示す。 所属は論文掲載時のもの
Published by 学会事務局 on 01 6月 2019
2019年6月1日より、神谷典穂教授(九州大学)が編集委員長に就任し、英文誌Journal of Bioscience and Bioengineering (JBB) 編集委員会の新体制が発足しました。⇒JBB Editorial Board
加藤純一前編集長のリーダーシップのもと、2017年に発表されたJournal Citation Reports2016でJBBのIFは過去最高の2.24を記録しました。英文誌編集委員会では、今後もJBBのさらなる飛躍を目指して編集委員一同努力してまいります。JBBへの投稿、査読および引用などご協力をよろしくお願いいたします。
【新編集委員】(敬称略)
Published by 支部:関西 on 22 5月 2019
日時 | 2019年5月20日(月)13:00 ~16:45 |
---|---|
場所 | 大阪府立大学I-siteなんば(大阪市浪速区敷津東2-1-41 南海なんば第一ビル2階) |
日時 | 2019年8月30日(金)13:00~19:00 |
---|---|
場所 | 関西大学 千里山キャンパス 第4学舎4号館4201教室(大阪府吹田市山手町3丁目3番35号) |
日時 | 2020年(令和2年) 1月31日(金)13:30~18:30 |
---|---|
場所 | 講演会・懇親会:沢の鶴本社ビル5階ホール(兵庫県神戸市灘区新在家南町5丁目1番2号) 見学会:沢の鶴 醸造蔵 瑞宝蔵および資料館(兵庫県神戸市灘区大石南町1丁目29番1号) |
一瀬 涼(関西大院)
受賞課題:乳酸菌の高密度培養のための好気的流加培養による乳酸生産の抑制
丸山 正晴(大阪大院)
受賞課題:時系列メタボローム解析による代謝応答の解析に関する研究
湯川 貴弘(神戸大)
受賞課題:出芽酵母における鉄代謝工学の開発と新規キシロース同化経路構築への応用
♦関連記事:【関西支部】2019年度 関西支部学生優秀賞応募のお願い
Published by 学会事務局 on 22 5月 2019
『生物工学会誌』97巻5号(2019年5月25日発行)に以下の誤りがありました。
謹んでお詫び申し上げるとともに、下記の通り、訂正させていただきます。
バイオ系のキャリアデザイン(私のバイオ履歴書編)
「微生物が誘ってくれた豊かで充実した研究人生(山下 道雄 著)」
・p. 287 著者紹介欄
誤)東京大学大学院医学系研究科専攻
正)東京大学大学院医学系研究科(“専攻”不要)
・p. 295 略歴欄
誤)東京大学大学院医学系研究科国際保健学専攻生物医化学専攻
正)東京大学大学院医学系研究科国際保健学専攻生物医化学教室
PDFファイルをご利用いただくためにはAdobe Reader(無料)が必要となります。ダウンロードはこちらから。
Published by 支部:関西 on 22 5月 2019
生物工学分野の研究者・技術者にとって『培養』は日常的に行う操作のひとつです。しかし、それを支える理論と技術は奥が深く、基本をおろそかにすると微生物や細胞の能力をうまく引き出すことも、効率の良い生産をすることもできません。今回の懇話会では、培養制御の基礎理論から工業スケールでの実践的な応用例まで、第一線の研究者・技術者にご講演頂きます。
12:30~ 受付
13:00~13:05 開会の辞 藤山 和仁(関西支部支部長・大阪大学生物工学国際交流センター)
13:05~13:35
「培養工学の基礎知識」片倉 啓雄(関西大学化学生命工学部)
培養を効率化するために必須な(1)比速度の概念と求め方、(2)菌体・生産物・基質および溶存酸素の濃度の変化速度式、(3)菌体収率と生産物収率、(4)流加培養の基本式とその意義を分かり易く解説する。
13:35~14:05
「流加培養の乳酸菌培養への応用」片倉 啓雄(関西大学化学生命工学部)
流加培養は高濃度培養を可能にし、グルコースリプレッションを回避できるなどの特徴がある。工業生産における基本技術でもある流加培養を利用した乳酸菌と酵母の混合培養と、乳酸菌の高濃度培養を紹介する。
14:05~14:35
「種々の発酵製品と生産技術開発」神田 彰久(株式会社カネカ R&B企画部)
微生物を利用した発酵製品は食品から医薬品、化学品まで多種多様であり、工業生産にあたっては様々な問題が生じる。ここでは、好気培養のスケールアップも含め、その対応策や今後の技術への期待について述べる。
14:35~14:50 休憩
14:50~15:20
「Value creation by fermentation technology」児島 宏之(味の素株式会社)
生体に不可欠のものである必須アミノ酸は人、動物等では生合成できず外部から取り入れる必要がある。必須アミノ酸を中心とするアミノ酸の微生物を用いた発酵生産の技術を振り返り、発酵工学の将来に向けての課題を考える。
15:20~15:50
「バイオ医薬品生産における動物細胞培養 これまでとこれから」大政 健史(大阪大学大学院工学研究科)
抗体医薬の市場は飛躍的に増加し、世界Top10医薬品の売上げの約7割を占めている。本講演では、抗体医薬を中心に動物細胞培養技術について微生物と動物細胞の相違点、最近のトレンドなど、わかりやすく紹介する。
15:50~16:10 休憩
16:10~16:40
パネルディスカッション「培養工学の未踏のフロンティア」
産業界でニーズがあるにも関わらず、培養をきちんと教えている大学が少なくなっている。生物工学の他の分野に比べて、培養は技術・知識の体系化が進んでしまったがゆえに、ハイインパクトな論文が出しづらく、競争的資金もとりづらいことが一因かもしれない。そこで、このような現状について討論するとともに、培養の分野に未着手のフロンティアが残されているとすれば、それはどのようなものかを考えたい。
16:40~16:45 閉会の辞 大政 健史(関西支部副支部長・大阪大学大学院工学研究科)
17:00~19:00 懇親会
Published by 学会事務局 on 22 5月 2019
生物工学会誌 第97巻 第5号
太田 明徳
私は1971年6月30日卒業という、明治初期の大学9月入学時代のような履歴を持つ大学紛争世代の一員である。大学ストライキ、すなわち学生による授業放棄と大学の封鎖が始まったのは教養学部の2年次学生の時の7月頃であり、翌年1月のストライキ解除まで、長期の無為の期間を過ごしていた。それだけの期間があれば有意義に過ごすことができそうなものであるが、いつストライキが終わるかわからないので、結局、日時が経過するままであった。喫煙という悪癖に馴染んだのが後遺症で、30才直前まで止められなかった。
なんとか無事に学部に進学できたのは、紛争収束のために、さらにいい加減になった単位認定のおかげと思う。農学部農芸化学科に進学したが、この学科を選んだ理由は、微生物に惹かれたためと、受験時にお世話になった家の子息がビール会社の社員で、学科の先輩であったことである。進学決定後は慌ただしく2年次後半と3年次の短縮された課程を済ませて、卒業研究の研究室に配属された。微生物に関心を持ったのならば、伝統があり、人脈も豊かな研究室を選べば良かったのであるが、当時の私はうかつにも卒業研究の研究室の選択によってその後の人生が大きく左右されるなんて思いもしなかった。単純に酵素学が新鮮で先端的な学問分野に思われたので、今堀和友教授の酵素学研究室を志望したのである。
今の私は学生たちに、目指す分野を真剣に考え、調査することを勧めている。若い未熟な人間が慎重に考えても、必ずしも思うようにはならない。しかし、最上の選択ではなくとも人生に対して肯定的で積極的であるかぎり、有意義な人生を送ることができるであろう。どのような分野が自分に向いていて、おもしろいか、また重要であるかということを懸命に考え、選択することが、自分の人生を生きるということでもある。私自身はあまり流れに逆らわず生きてきたように思うが、同時にそのことによって研究者として失ったものも多かったのではないかと振り返ることがある。良い研究者であるということと円満な人生を送ることとはあまり関わりがない。時に研究者となることを人に勧めることにためらいを感ずるのは、それが人生に大きなひずみを生ずることがあるからである。
今堀教授は教養学部基礎科学科の助教授から農芸化学科教授に異動して来られ、私は2代目の農芸化学科卒論生であった。研究室には教授についてきた基礎科学科の優秀な大学院生がいて、農芸化学科の卒論生には必ずしも馴染みやすい雰囲気ではなかった。博士課程院生のなかにはノーベル生理学・医学賞を受賞された大隅良典先生がいたのであるが、先生は自ら望んで京都大学にいてほとんど不在であり、酵母研究の仲間としておつきあいが始まるのは10年近く後のことである。当時の今堀研究室では助手2名が留学中で、残る当時の太田隆久助教授、大島泰郎助手、そして私を指導した松澤洋助手は、てんでに自分の持ち込んだ研究をしていた。私はこれが当たり前の大学の研究室だと思っていたが、今時の研究室とはだいぶ違ったようである。
卒業研究では松澤助手が分離した大腸菌の形態変異(短桿菌が丸くなる)に関する遺伝学を始めることになったが、酵素学とは関わりのないこのテーマは私に合っていたらしく、楽しかった。今堀研究室の当時の酵素学は一種の分光学で、酵素の円偏光二色性の測定により、酵素の構造を調べる仕事が中心であった。これにはあまり興味が持てず、旋光の数式にも困惑していたので、松澤先生についたのは私にとってまことに幸運なことであった。
後に分子生物学的な手法による研究に向かう大きな契機にもなった。卒論の発表会で今堀教授から、吸光度と濁度の混同を指摘されたが、これが唯一の教授からの直接の教えであった。酵素学研究室に卒論配属の希望をしながら、大学院では志望しなかったのであるが、その理由はもう一つある。当時の今堀研究室には、理学部生化学科の学生も卒論生として来ており、大学院生をチューターとしての「Enzyme Physics」(Volkenstein)の英語版を読む卒論生の読書会があった。そこで生化学科出身の卒論生が教養学部時代にロシア語の原書で読んだと言った。ストライキの期間を有意義に過ごした学生がいたのである。これで今堀研究室に残るという気持ちがきれいに消えてしまった。
結局、私はなんとなく自分に向いた世界に向かって進んでいたのだと思う。もし私が勤勉な勉強家で、当時の酵素学にまともに向き合っていたら、苦しかったに違いなく、博士課程を志望しなかっただろう。若者にとって研究は何より楽しくなくてはならず、新しい発見が伴えばもっと楽しい。楽しくない研究はやらない方が良いと今の私は言うことができる。
著者紹介 中部大学応用生物学部(教授)
Published by 学会事務局 on 20 5月 2019
日本プロテオーム学会(JPrOS)/日本電気泳動学会(JES)合同大会(フェニックス・シーガイア・リゾート、宮崎市)において、日本生物工学会バイオ計測サイエンス研究部会のサテライトワークショップを開催することになりました。本ワークショップでは、バイオ計測技術勉強会と題して、実際に計測を行う際に必要な技術を理解することを目的に、それぞれ計測技術の第一人者の先生にプロトコールを解説していただきます。
日時 | 2019年7月26日(金)14:40~17:10 |
---|---|
会場 | フェニックス・シーガイア・リゾート シーガイア コンベンションセンター 会場2(天樹)(宮崎市) |
プログラム |
|
参加登録について | こちらの申込方法 専用サイトにて登録をお願い致します。 |
参加申込締切日 | 2019年7月12日(金) |
参加費 | ワークショップの参加費は無料です。 ナイトセッションの参加希望者は、「ナイトセッションの参加希望」および「宿泊(必要・不要)」を追記ください(宿泊については先着順)。宿泊料は、コテージヒムカ:5000円、ラグゼーツ葉:7000円となります。 |
詳細URL | バイオ計測サイエンス研究部会HP https://www.sbj.or.jp/division/division_bio_analysis.html |
問合せ先 | 日本生物工学会 バイオ計測サイエンス研究部会 幹事 馬場 健史 E-mail: |
Published by 学会事務局 on 20 5月 2019
日本プロテオーム学会(JPrOS)/日本電気泳動学会(JES)合同大会(フェニックス・シーガイア・リゾート、宮崎市)において、日本生物工学会バイオ計測サイエンス研究部会共催のシンポジウムを開催することになりました。本シンポジウムでは、1細胞解析技術の開発に第一線で取り組んでおられる若手の先生方にご講演いただきます。
日時 | 2019年7月26日(金)8:50~10:50 |
---|---|
会場 | フェニックス・シーガイア・リゾート シーガイアコンベンションセンター会場2(天樹)(宮崎市) |
プログラム |
|
詳細URL | バイオ計測サイエンス研究部会HP https://www.sbj.or.jp/division/division_bio_analysis.html JPrOS/JES合同大会HP https://www.jhupo.org/2019/index.html |
演題登録期間 | 2019年4月14日 (日)~ 5月24日(金) |
参加登録について | <JPrOS/JES合同大会および懇親会に全日参加される方> 日本生物工学会会員は、後援団体会員としてJPrOS・JES会員と参加費は同条件で登録可能です。ただし、ポスター発表の資格はJPrOSまたはJES会員のみです。所属団体名をバイオ計測とし、生物工学会の会員番号入力で参加登録システム(https://www.jhupo.org/2019/registration.html)から登録できます。
<7月26日のみ参加の方> 申込方法 大会の参加登録システムではなく、こちらの専用サイトにて登録をお願い致します。
|
参加申込締切日 | 2019年7月12日(金) |
問合せ先 | 日本生物工学会 バイオ計測サイエンス研究部会 幹事 馬場 健史 E-mail: |
Published by 支部:関西 on 20 5月 2019
日本生物工学会関西支部では、2014年度より「啓発活動基金」を活用し、産学官の若手研究者の育成と国際化を目的としたワークショップ・シンポジウムを開催しています。
2014年度 | Workshop on Asian Brewery Technology(月桂冠) ⇒開催報告はこちら |
---|---|
2015年度 | TSB2015「Current status of industrial biotechnology in Thailand and Japan」(タイ) ⇒開催報告 ![]() |
2016年度 | ICY14「Yeast Fermentation in Asia」(淡路島) ⇒開催報告 ![]() |
2017年度 | TSB2017「The special Thai-Japanese Biotechnology Joint Session on Enzyme Engineering for Industries」(タイ) |
2018年度 | 生物工学会「ASEAN における生物資源の社会実装を目指した研究ネットワーキング」<国際シンポジウム>(関西大学) |
TSB2018「Bridging Research and Society’s Needs」(タイ) |
2019年度は6回目の企画として、タイ・プーケットで11月11、12日に開催予定のThai Society of Biotechnology(TSB)主催の国際シンポジウム(http://www.tsb2019.com/)でジョイントセッションの枠を主催者より頂戴しました。その演者を関西支部から招待したく、準備を進めています。
関西支部地域内の民間企業、研究機関、大学等に所属する研究者から、2-3名 の演者を派遣し、国際シンポジウムでの発表の機会を与えるとともに、タイを中心とする東南アジア地域におけるバイオテクノロジーの基礎・応用研究の現状を学ぶ機会にしたいと考えています。
つきましては、本企画の趣旨に賛同いただき、参加を希望される若手会員を募りたいと思います。下記の実施要領をご一読の上、奮って応募いただければ幸いです。なお、予算により演者数が変わることがあります。
Thai Society of Biotechnology(TSB)主催の国際シンポジウム(TSB2019)
The 30th Annual Meeting of the Thai Society for Biotechnology and International Conference”Bridging Research and Society’s Needs”
【日時】2019年11月11日(月)・12日(火)
【場所】Duangjitt Resort & Spa, Phuket
http://www.tsb2019.com/
Published by 学会事務局 on 17 5月 2019
電源設備法定点検に伴うサーバー停止により、日本生物工学会のホームページおよび大会ホームページが以下の期間利用できなくなります。
ご不便をおかけしますが、ご理解の程よろしくお願いいたします。
なお、上記期間中も会員システム、Journal of Bioscience and Bioengineeringの投稿・査読システム(EVISE)、および閲覧(ScienceDirect)は通常通りご利用いただけます。
Published by 学会事務局 on 24 4月 2019
こちらでは、生物工学会誌第97巻(2019年)掲載の特集記事一覧(PDF)をご覧いただけます。
⇒過去号掲載記事(記事種別)一覧はこちら
第97巻|4号|5号|6号|7号|8号|9号|10号|11号|12号|
Published by 学会事務局 on 23 4月 2019
こちらでは、生物工学会誌のシリーズ企画『間違いから学ぶ実践統計解析』の続編(全12回・隔月掲載)をご覧いただけます。
⇒『間違いから学ぶ実践統計解析』本編はこちら
![]() | 著者 | 巻–号–頁 (掲載年) | |
---|---|---|---|
最終回 | 統計処理の落とし穴![]() | 松田 史生 川瀬 雅也 | 99-2-86 (2021) |
第11回 | p 値とサンプルサイズ | 松田 史生 川瀬 雅也 | 98-12-702 (2020) |
第10回 | 深層学習,すぐできます. | 松田 史生 川瀬 雅也 | 98-10-559 (2020) |
第9回 | 微妙な時のしきい値が肝心 | 松田 史生 川瀬 雅也 | 98-8-450 (2020) |
第8回 | 階層クラスター分析はちょっときまぐれ | 松田 史生 川瀬 雅也 | 98-6-328 (2020) |
第7回 | 偽反復 | 松田 史生 川瀬 雅也 | 98-4-206 (2020) |
第6回 | 主成分分析その2,結果を解釈する ⇒iris.csv | 松田 史生 川瀬 雅也 | 98-2-92 (2020) |
第5回 | 主成分分析その1,方法のおさらい | 松田 史生 川瀬 雅也 | 97-12-766 (2019) |
第4回 | Pythonによる統計入門2 ⇒metabolome.csv | 松田 史生 川瀬 雅也 | 97-10-629 (2019) |
第3回 | Pythonによる統計入門1 ⇒test1.csv | 松田 史生 川瀬 雅也 | 97-8-522 (2019) |
第2回 | Pythonの文法_分岐と繰り返し | 松田 史生 川瀬 雅也 | 97-6-360 (2019) |
第1回 | Python? | 松田 史生 川瀬 雅也 | 97-4-226 (2019) |
Published by 学会事務局 on 23 4月 2019
生物工学会誌 第97巻 第4号
宇多川 隆
産業界から大学へ、そして公設研究所と異なる文化の中で勤務する機会を得た。その間にバイオものづくりの研究・開発・生産に従事し、それぞれの立場でその面白さを経験してきたので一端を紹介する。
最初にバイオものづくりの面白さを知ったのは、入社して間もなく取り組んだ抗ウイルス剤の製法研究においてである。生産菌の探索を1年近く続けたが、ポジティブな結果がまったく得られず諦めかけていたところ、ある時、発酵(酵素反応)に使用していた培養器の温度が上昇するというトラブルに見舞われた。失敗かと思われたその発酵(反応)液を分析すると、なんと目的とする抗ウイルス性化合物(アデニンアラビノシド:Ara-A)が生成していたのである。生産の最適温度は60°Cにあり、室温まで冷却するとAra-Aの結晶がキラキラと出てきた。その時の感激は忘れられない。ヘルペスウイルスに効果的で、多くの関係者の尽力で工業化され、商品名アラセナAとして上市された。60°Cでは生産微生物の生育はおろか完全に死んでしまう。なぜ当該微生物は死ぬほどの温度で抗生物質を作るのか不思議であり、興味の尽きないところである。
他にも、高温で強い活性を示すアミラーゼやプロテアーゼなども中温微生物によって生産されることが知られている。生物の生育至適環境と酵素力価の至適条件が必ずしも一致しないところに生物触媒のスクリーニングの難しさと面白さがある。酵素活性の最適値の多様性は生物の進化と関係があるのかもしれない。一方、耐熱性DNAポリメラーゼは高温菌、アルカリプロテアーゼは好アルカリ細菌が生産するように生育環境と酵素の活性発現至適条件が一致するものは数多く知られている。
その後、地域資源をバイオの力で有効に活用するという研究に携わることになった。漁業が盛んな地域では、魚加工場から大量の副生物(アラ)が生成し、その多くは有償で廃棄されている。この副生物には良質なタンパク質とそれを分解する酵素が含まれている。分解酵素の最適温度は55°Cにあり、タンパク質は速やかに分解されてアミノ酸を遊離する。この性質を利用すると、魚加工副生物から短時間で魚醤を生産することができる。サバやブリの加工副生物を原料にした場合、1~3日で発酵が完結し、精製して得られる魚醤は旨味を呈していることから調味料として販売するに至っている。廃棄されていた副生物を短時間で有用物に変換するバイオの力に感動である。55°Cではサバやブリは生存できないが、体内の酵素が生きているところに生物の驚異を感じる。
高温発酵では速度が速くなるだけでなく、雑菌の生育がほとんど認められないので、都合の悪い化合物が副生しないことも大きな利点である。雑菌が汚染すると、Ara-A生産の場合アデニン部位がヒポキサンチンに分解されて抗ウイルス活性は弱くなる。魚醤では、ヒスチジンが分解されてアレルギー物資であるヒスタミンが生成する。
有用物質の生産研究において微生物などをスクリーニングする場合、中性・常温条件で実験することが多いが、温度やpHなどの条件を大胆に変えてみると、思いもよらない新しい反応や物質の発見につながる可能性がある。
現在の地球上に生存する生物は、過去のさまざまな環境を生き延びてきた生物の末裔であり、過去の過酷な環境に対応してきた能力がその遺伝子の中に隠されていると考えられる。この能力を引き出し、有用物質の生産に利用することは、バイオによるものづくり研究者の重要なミッションである。
常識にとらわれず、だれもが思いつかないような条件において発現される生物の力を利用し、有益なものを生産するバイオものづくりの面白さを味わってほしい。
著者紹介 福井県食品加工研究所(特別研究員)
Published by 学会事務局 on 23 4月 2019
PDFファイルをご利用いただくためにはAdobe Reader(無料)が必要となります。ダウンロードはこちらから。
Published by 学会事務局 on 22 4月 2019
井藤 彰
2018年度生物工学奨励賞(照井賞)受賞者
九州大学大学院工学研究院(受賞時)
2019年4月11日~12日にかけて韓国済州島(Jeju)のMaison Glad Jeju Hotelにおいて、韓国生物工学会(Korean Society of Biotechnology and Bioengineering; KSBB)の2019年春季大会(2019 KSBB Spring Meeting and International Symposium)が“Biotechnology from the Nature to Human Life”という大会スローガンで開催された。日本生物工学会(The Society for Biotechnology, Japan; SBJ)からは、2018年度「生物工学功績賞」の清水浩先生(大阪大学)と「生物工学奨励賞(照井賞)」の筆者が招待され、講演を行った。
済州島は朝鮮半島の南に位置する風光明媚な観光地であり、道路には椰子の木が立ち並び、ルイ・ヴィトンなどの高級ブランドが軒を連ねることから「韓国のハワイ」とも言われるが、 学会当日は気温が低く、韓国の先生方も寒さに少し驚いていた。その日は4月にして東京でも積雪があったので、特別寒かったと思われる。学会会場であるホテルまでは、ホテルのシャトルバスで空港から15分ほどの便利なロケーションだった。
KSBBの春季大会は昨年から2日間プログラムで行われている。6題の全体講演と20件のシンポジウム、784題のポスター発表が行われた。シンポジウムのうち、7つのセッションが国際シンポジウムになっており、バイオセンサーとバイオチップ[台湾生物工学会(Biotechnology and Biochemical Engineering Society of Taiwan; Best)とのジョイントシンポジウム]、ナノバイオセンシングとセルエンジニアリングI、ナノバイオセンシングとセルエンジニアリングII、ティッシュエンジニアリングと再生医療、酵素工学、システムバイオロジーと合成生物学、漢方の科学と工学がテーマとなっていた。
清水先生はシステムバイオロジーと合成生物学のセッションで基調講演を、筆者はティッシュエンジニアリングと再生医療のセッションで招待講演をそれぞれ行った。他の日本人としては、味の素がランチョンセミナーを開催しており、ES/iPS細胞用の培地の紹介のほか、現地で立ち上げられたAjinomoto GenexineによるCHO細胞用の培地最適化事業が紹介された。ランチョンセミナーには珍しく、お弁当ではなく、温かいプルコギ定食がシンポジウム参加者全員に供された。他にも、バイオエネルギー、微生物による物質生産、タンパク質工学などのテーマが設定され、約150件の口頭発表が行われた。
1日目の夜にレセプションが開かれ、SBJのメンバーである清水先生と筆者はBESTのメンバー三名とKSBBの国際連携担当の先生方とテーブルを共にした。テーブルには多くのKSBBの先生に訪れて頂き、お酒を酌み交わしながら懇談する機会を頂いた。特に、シニアの先生方が、SBJの発展とKSBBとの交流に尽力されたSBJのシニアの先生方のお名前を出してお話されるのを聞き、SBJとKSBBの交流の歴史を実感した。レセプション後は二次会にお誘い頂き、さらに密な交流を深めるとともに、今年のSBJの年次大会は岡山で、KSBBの秋季大会は韓国大邱(Daegu)で行われる旨、情報交換した。
末筆ながら、今回のKSBB訪問をご支援いただきましたKSBB会長のHei Chan Lee先生(Sun Moon University)をはじめ、国際連携ご担当のJong Wook Hong先生(Hanyang University)、Seung Pil Pack先生(Korea University)、筆者の講演の座長を務められ、会期中温かくお世話頂いたKye Il Joo先生(POSTECH)、KSBB事務局のHye Won Kho氏に厚く御礼申し上げます。また、今回貴重な機会を頂きましたSBJ国際展開委員長の跡見晴幸先生とSBJ事務局の皆様、SBJの先生方に厚く御礼申し上げます。
懇親会会場にて
<台湾生物工学会(BEST)の講演者と同じテーブルを囲んで>
左から、Prof. Seung Pil Pack (Korea Univ.) 、Prof. Jae-Hyung Jang (Yonsei Univ.) 、
Prof. Hee-Jin Jeong (Hongik Univ.)、Prof. Hyung Joon Cha (POSTECH)、
Prof. Chun Jen Huang (Nat’l Central Univ., Taiwan)、筆者、清水浩先生、
Prof. Ho Hsiu Chou (Nat’l Tsing Hua Univ., Taiwan)、
Prof. Hsing-Wen Sung (Nat’l Tsing Hua Univ., Taiwan)
♦関連記事:【国際交流】韓国生物工学会(KSBB)大会参加報告
Published by 学会事務局 on 08 4月 2019
第71回日本生物工学会大会(2019)の一般講演、およびシンポジウム要旨登録の受付を開始しました。
締切以降は、要旨を含む訂正ができません。また、終了前はアクセスが集中し申し込みできない場合がありますので、早めの申し込みをお願いします。
本年度の一般講演はすべて口頭発表形式で行います。
一般講演(口頭発表)の発表者は2019年会費既納の本会正会員または学生会員に限ります。講演申込みには発表者の会員番号が必須となり、会員番号がない場合には登録できません。事前に必ず入会手続きをお願いします。会員番号は入会登録と会費の入金確認ができ次第お知らせしますが、1週間程度かかりますので早めの手続きをお願いします。⇒入会はこちらから
Published by 支部:北日本 on 02 4月 2019
Published by 支部:北日本 on 02 4月 2019
14:00~14:05
開会の辞………魚住 信之(日本生物工学会北日本支部 支部長)
14:05~14:30
「バイオスティミュラント資材の現場での取り組みについて」
………………高谷 憲之(株式会社 ハイポネックスジャパン)
14:30~14:55
「機能性液肥、微生物資材を含めた現場での活用例」
………………高木 篤史(株式会社 サカタのタネ)
休憩
15:10~15:35
「微生物、薬剤、鉄鋼スラグを組み合わせて植物の病気を防ぐ」
………………今崎 伊織(農研機構東北農業研究センター)
15:35~16:00
「植物の鉄の吸収メカニズムに適合させた農業資材」
………………鈴木 基史(愛知製鋼株式会社)
休憩
16:15~16:40
「農業分野を中心とした、トレハロースの研究と開発の取り組み」
………………大垰 勝寛(株式会社 林原)
16:40~17:05
「気孔開閉と根長の制御をめざした植物イオン輸送体の活性化剤・阻害剤の探索」
………………魚住 信之(東北大学大学院工学研究科)
17:05~17:10
閉会の辞………松本 謙一郎(日本生物工学会北日本支部 副支部長)
17:40~ 懇親会(東北大学青葉記念会館「レストラン四季彩」、TEL. 022-711-2350)
Published by 学会事務局 on 01 4月 2019
内容 | 開催日 |
---|---|
【協賛行事】JBA”未来へのバイオ技術” 勉強会「転機に立つ日本のイネ育種」〈東京〉 | 2019.03.20 |
【協賛行事】第14回理研「バイオものづくり」シンポジウム〈和光市〉 | 2019.03.08 |
【協賛行事】熱測定スプリングスクール2019(第82回熱測定講習会)~熱測定の基礎,測定データ解析,解釈法まで系統的に学ぶ~〈東京〉 | 2019.03.07-8 |
【協賛行事】サイエンス友の会特別教室「微生物がパンを作る! 筑波大学で微生物実験&見学会」〈つくば市〉 | 2019.03.02 |
【協賛行事】18-3 エコマテリアル研究会 「プラスチックの取り巻く環境を俯瞰する 」〈東京〉 | 2019.03.01 |
【協賛行事】JBA”未来へのバイオ技術” 勉強会「口腔ケア革命」〈東京〉 | 2019.02.19 |
【協賛行事】平成30年度 産総研 材料・化学シンポジウム 「21世紀の化学反応とプロセス-SDGsの推進に資する化学技術と材料-」〈つくば市〉 | 2019.02.08 |
【協賛行事】GMPセミナー「医薬品製造に関わるGMPの最新動向:講演会&見学会」〈大阪〉 | 2019.02.07-8 |
【協賛行事】第11回大阪大学国際医工情報センター 国際シンポジウム「再生医療に資する細胞製造」〈大阪〉 | 2019.02.04 |
【協賛行事】バイオエンジニアリング研究会 公開講演会「バイオ×デジタル(AI・IoT)」~バイオ産業におけるデジタルトランスフォメーション~〈東京〉 | 2019.02.01 |
【協賛行事】JBA”未来へのバイオ技術” 勉強会「核酸医薬開発の動向と課題」〈東京〉 | 2019.01.30 |
【協賛行事】第24回高専シンポジウム in Oyama〈栃木〉 | 2019.01.26 |
【協賛行事】第36回コロイド・界面技術シンポジウム「ブレークスルーを生み出す次世代コロイド界面技術」〈東京〉 | 2019.01.24-25 |
【協賛行事】JBA”未来へのバイオ技術” 勉強会「微生物・覚醒」〈東京〉 | 2018.12.17 |
【協賛行事】第31回バイオエンジニアリング講演会〈郡山市〉 | 2018.12.14-15 |
【協賛行事】SCIS&ISIS 2018 (Joint 10th International Conference on Soft Computing and Intelligent Systems and 19th International Symposium on Advanced Intelligent Systems〈富山〉 | 2018.12.05-8 |
【協賛行事】第45回炭素材料学会年会〈名古屋〉 | 2018.12.05-7 |
【協賛行事】第31回イオン交換セミナー「イオン交換の基礎と応用(無機イオン交換体、イオン液体、原子力化学)」〈東京〉 | 2018.11.30 |
【後援行事】第三回国際シンポジウム「コメとグローバルヘルス~コメとコメ糠の科学~」〈京都〉 | 2018.11.29-30 |
【協賛行事】第38回水素エネルギー協会大会〈東京〉 | 2018.11.28-29 |
【協賛行事】JBA”未来へのバイオ技術” 勉強会「カフェと健康長寿~機能性、コホート研究から商品設計まで~」〈東京〉 | 2018.11.26 |
【関連行事】TSB2018“Bridging Research and Society’s Needs“〈タイ〉 | 2018.11.22-23 |
【協賛行事】日本化学会 コロイドおよび界面化学部会 第6回分散凝集科学技術講座「分散・凝集のすべて」~希薄系から濃厚系までのあらゆる分散・凝集現象に関わる研究者・技術者のための最新理論とテクニック~〈東京〉 | 2018.11.15-16 |
【協賛行事】第32回日本吸着学会研究発表会〈大阪〉 | 2018.11.08-9 |
【協賛行事】第54回熱測定討論会〈横浜〉 | 2018.10.31-11.02 |
【協賛行事】第35回ニューメンブレンテクノロジーシンポジウム2018〈東京〉 | 2018.10.29-11.01 |
【協賛行事】JBA”未来へのバイオ技術”勉強会「結晶が変える未来社会」〈東京〉 | 2018.10.26 |
【協賛行事】18-2 エコマテリアル研究会「生物がつくる多様なバイオポリマー」〈京都〉 | 2018.10.19 |
【協賛行事】18-4 ポリマーフロンティア21「持続可能社会のためのバイオベース素材の現状と展望」〈東京〉 | 2018.10.16 |
【協賛行事】未来を拓く高圧力科学技術セミナーシリーズ(43) 「高圧力科学技術の未来を拓く新発見・新技術」 〈東京〉 | 2018.10.12 |
【協賛行事】未踏科学技術協会 特別講演会 量子計算利用シリーズ 第2回「量子ハードウェアのビジネス利用」~量子コンピュータ・量子アニーラーは何に使えるのか~」〈東京〉 | 2018.10.10 |
【協賛行事】第16回高付加価値食品開発のためのフォーラム「オルガネラから考える抗老化~食とえいようがかかわれるか?~」〈静岡〉 | 2018.09.28-29 |
【協賛行事】第69回コロイドおよび界面化学討論会「分散系、凝集、ソフトマターの科学」〈つくば市〉 | 2018.09.18-20 |
【後援行事】第10回日中醸造・食品・栄養・環境シンポジウム(第2回日中伝統食品創新フォーラム)〈四川省成都市〉 | 2018.09.13-15 |
【関連行事】第22回酵母合同シンポジウム「アジアへのゲートウェイ九州から発信する酵母の魅力!」〈福岡市〉《日本生物工学会九州支部共催》 | 2018.09.12-13 |
【後援行事】JASIS2018〈千葉〉 | 2018.09.05-7 |
【協賛行事】第20回日本感性工学会大会「創造的多様性 (Creative diversity)」〈東京〉 | 2018.09.04-6 |
【協賛行事】第34回ファジィシステムシンポジウム(FSS2018)「Human + Fuzzy = Humane」〈名古屋〉 | 2018.09.03-5 |
【協賛行事】第31回におい・かおり環境学会〈千葉〉 | 2018.08.30-31 |
【共催行事】第37回日本糖質学会年会〈仙台〉 | 2018.08.28-30 |
【共催行事】第32回日本キチン・キトサン学会大会/14th International Chitin and Chitosan Conference (14th ICCC) / 12th Asia-Pacific Chitin and Chitosan Symposium (12th APCCS)〈大阪〉 | 2018.08.27-30 |
【協賛行事】第81回熱測定講習会~明日から使える!材料・環境・医薬・バイオ分野の熱測定初心者・ユーザー向け基礎講義&実習~〈京都〉 | 2018.08.23-24 |
【協賛行事】 微生物科学イノベーション連携研究機構・発足記念シンポジウム「微生物科学の新たな学知創出をめざして」〈東京〉 | 2018.08.21 |
【協賛行事】極限環境生物学会シンポジウム・日本Archaea研究会講演会合同大会〈神戸〉 | 2018.08.03-4 |
【協賛行事】18-1 エコマテリアル研究会 「バイオベースマテリアルをつくろう・つかおう」〈東京〉 | 2018.07.20 |
【協賛行事】日本学術振興会 先導的研究開発委員会「食による生体恒常性維持の指標となる未病マーカーの探索戦略」公開シンポジウム〈東京〉 | 2018.07.20 |
【協賛行事】スマートエンジニアリング TOKYO 2018〈東京〉 | 2018.07.18-20 |
【後援行事】学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ2018〈仙台〉 | 2018.07.15 |
【協賛行事】第25回旬の技術・見学講演会「酵素の新たな産業応用への挑戦とクラフトビール醸造所見学会」〈埼玉〉 | 2018.07.13 |
【協賛行事】大阪工研協会 バイオ実習セミナー ―微生物・細胞取扱いと検査・試験の基本操作―〈大阪〉 | 2018.07.06, 2018.07.09 |
【後援行事】早稲田地球再生塾(WERS)第1回勉強会「SDGs推進のための建築物の脱炭素化と新しい緑のデザイン-ZEB/ZEHの動向、自然エネルギー、バイオフィリックデザイン-」〈東京〉 | 2018.07.06 |
【後援行事】第15回日中韓酵素工学会議(酵素工学研究会第79回講演会、40周年記念シンポジウム合同)〈京都〉 | 2018.06.30-07.01 |
【協賛行事】JBA”未来へのバイオ技術” 勉強会 「”未来へのバイオ技術”勉強会「東京五輪への課題シリーズ:魅力的で安全・安心な食の提供に向けて」〈東京〉 | 2018.06.29 |
【関連行事】日本油化学会 東海支部 油化学セミナー「油脂・脂質の機能性と応用」〈名古屋〉《日本生物工学会中部支部協賛》 | 2018.06.29 |
【共催行事】第39回動物細胞工学シンポジウム「バイオ医薬品の高品質化に向けた物性解析」〈東京〉 | 2018.06.15 |
【協賛行事】 “未来へのバイオ技術”勉強会「筋肉修復に向けた先進医療の可能性」〈東京〉 | 2018.06.11 |
【後援行事】第86回日本醤油研究発表会〈東京〉 | 2018.06.08 |
【協賛行事】JBA”未来へのバイオ技術” 勉強会「接ぎ木で産業革命を興す!」〈東京〉 | 2018.06.05 |
【協賛行事】第20回マリンバイオテクノロジー学会大会〈宮崎〉 | 2018.05.26-27 |
【協賛行事】第25回HAB研究機構学術年会「人体模倣システムを用いた創薬研究基盤技術の新基軸」〈つくば市〉 | 2018.05.24-26 |
【協賛行事】バイオプロセス講演・見学会「高度化するバイオ医薬品生産技術—グローバル化、連続生産、少量多品種生産—」〈東京〉 | 2018.05.17-18 |
【協賛行事】JBA “未来へのバイオ技術” 勉強会「育てる!バイオと水産業2~ウナギとマダイの明日」〈東京〉 | 2018.05.16 |
【協賛行事】JBA “未来へのバイオ技術” 勉強会「感動、デザイン、センシング。」〈東京〉 | 2018.04.27 |
【協賛行事】JBA “未来へのバイオ技術” 勉強会「先進遺伝子治療はどこまで行こうとしているか~エピゲノム疾患治療と脳神経再生医学」〈東京〉 | 2018.04.19 |
【協賛行事】第8回ポルフィリン-ALA学会年会〈東京〉 | 2018.04.14-15 |
【後援行事】早稲田地球再生塾(WERS)開設記念シンポジウム「知の結集から新たな再生の道を探る -日本版バイオエコノミーとSDGs推進-」〈東京〉 | 2018.04.06 |
Published by 学会事務局 on 01 4月 2019
盛会のうちに終了しました。多数のご参加ありがとうございました。⇒活動報告はこちら
「生物工学若手研究者の集い(若手会)」は、生物工学(生体分子工学、細胞組織工学、醸造・食品工学、代謝工学、生物化学工学、生物情報工学など)に関連した研究を行っている、全国の学生、ポスドク、若手企業研究者、若手教員の相互交流を目的とした団体です。この度、2019年の若手会夏のセミナー(合宿形式)を滋賀県高島市にて開催する運びとなりました。高島市は琵琶湖西岸に位置し、 その水辺景観は日本遺産に認定されています。また、京都へも近く、近隣には多数の世界文化遺産があります。
今年は第一線で活躍する研究者の特別招待講演や、参加者と講演者との座談会形式による交流企画、優秀賞つきのポスターセッションなど、参加者全員が主体的に発表し交流するイベントを企画しております。参加者の皆様が一泊二日でじっくりと熱い議論を行って有意義なつながりを作ることを支援致します。
教育機関、研究所、企業の若手研究者や学生の方々を含め、生物工学に興味のある皆様の多数のご参加を心よりお待ち致しております。
「理学研究者が行うタンパク質工学~アカデミアが目指すべき技術開発とは?」
……高木 淳一(大阪大学 蛋白質研究所)
「腸内フローラ検査サービスMykinso立ち上げからの4年間を振り返って」
……竹田 綾(株式会社サイキンソー)
「生物と機械の融合—心筋・電気器官その他を用いた独創デバイス—」
……田中 陽(理化学研究所 生命機能科学研究センター)
「ワイルドはセクシーである~夢のない研究なんてNGだぜ~」
……内藤 健(農業・食品産業技術総合研究機構 遺伝資源センター)
「特許出願する?しない?究極の選択!~そもそも発明って何?~」
……前田 治子(京都北山特許法律事務所)
「構造タンパク質の実用化への挑戦」
……村上 賢宏(Spiber 株式会社)
「製薬企業における生物工学出身者のキャリアパス」
……葛本 雅宣(塩野義製薬株式会社)
Published by 学会事務局 on 25 3月 2019
日本生物工学会では、定款に基づき、任期満了に伴う代議員選挙を実施いたしました。
選挙結果を下記のとおりお知らせします。
♦ 関連記事:
【正会員の方へ】2019-2020年度代議員の選出について
Published by 学会事務局 on 25 3月 2019
生物工学会誌 第97巻 第3号
秦 洋二
日本生物工学会の始祖は、1923(大正12)年に設立された大阪醸造学会である。名前の通り、清酒醸造などの醸造・発酵分野が中心となった学会である。当時は国税収入の中に酒税が占める割合が2割近くに及び、酒造業の発展は安定な税収確保のためにも重要な課題であった。また単なる「お金」だけの問題ではなく、酒造りのテクノロジーは、当時の微生物学で解明するに非常に魅力的な研究対象であったに違いない。
酒造りにおいては、西洋に先んずること300年以上前から低温加熱殺菌法「火入れ」が導入されていたり、複数の微生物を巧みに操りながら清酒酵母のみを純粋に培養する技術「生もと」が確立されていたり、先人たちの努力により多くのテクノロジーが組み込まれていた。ただ、これら先人たちが苦労して発明したものについて、国際的には我が国が発明者になりえていない。低温加熱殺菌法の発明者は、火入れの完成から300年後のルイ・パスツールである。なぜか?それは、清酒製造におけるテクノロジーについて、その理屈が解明されていなかった点があげられる。ヨーロッパのような多民族で構成される地域においては、人種、言語が異なる相手を納得させるために「理屈」で説明することが要求される。まさしくパスツールは、低温加熱により混入する乳酸菌が死滅することを理屈で明らかにした。一方我が国のように、ほぼ単一民族で同一言語を使用する地域においては、理屈もさることながら「情緒」を含む人間同士の信頼関係で他人を説得することが多い。酒造りをはじめ、日本の伝統的技術においては、当時の世界に先んずる発明が多数見いだされているが、残念ながら理屈の解明がなされずに、その多くについて世界の中で発明者の名称は与えられていない。
このような「宝の山」であった清酒醸造技術を当時の最新の科学理論で次々と解明していった原動力が大阪醸造学会であった。大阪醸造学会の学会誌である『醸造學雑誌』の創刊号には、清酒醸造におけるさまざまな問題点を技術的に解決する論文はもちろんのこと、「清酒醸造上の持論」のような論説記事や、「南シナにおける酒類」といった国際色溢れた論文まで掲載されている。また同年は関東大震災に被災した年でもあり、下半期の学会誌には、「大震災と諸味仕込用タンク」といった時事に迅速に対応した記事も紹介されている。学会誌として、清酒醸造の技術的な学理の解明だけでなく、さまざまな分野で酒造産業の発展に貢献した雑誌であったことがうかがえる。
生物工学会は、4年後の2023年に創立100周年を迎える。醸造・発酵が中心となってスタートしたが、現在は生物化学工学として微生物が関係する幅広いプロセスに応用されるようになり、さらに酵素工学、動植物細胞工学とその研究対象が広がり、近年は生物情報工学など新しい分野との融合も図られ、幅広い研究領域を網羅する学会となった。設立当初の大阪醸造学会が対象とする産業分野が醸造・発酵産業に限られていたものが、いまでは食品産業はもちろんのこと、医薬、医療分野、環境分野など、学会が貢献すべき産業分野も大きく広がっている。かつての大阪醸造学会が酒造業の発展に大きく貢献したように、現在の生物工学会もその波及する産業界の発展に大いに貢献して欲しいと願う。そのためには何が必要か?その一つに「枠を超える」「壁を取り除く」ことがあげられる。『醸造學雑誌』が、学術誌として単なる技術・研究報告にとどまっていたならば、酒造業への影響力は限定的であったかもしれない。学術誌の枠を超え、酒造業の発展に必要な情報提供を進めたが故、業界への貢献度は飛躍的に向上したのではないだろうか。先述のように生物工学会が関係する研究領域は非常に多岐にわたっている。この多様な研究領域の枠を超えて、異業種の壁を取り除いて、さまざまな産業に貢献できる技術シーズを学会から発信し続けることを期待する。
著者紹介 月桂冠(株)総合研究所
Published by 学会事務局 on 25 3月 2019
PDFファイルをご利用いただくためにはAdobe Reader(無料)が必要となります。ダウンロードはこちらから。
Published by 支部:西日本 on 05 3月 2019
生物資源活用による地方創生(グローカルバイオ)研究部会の主催で、シンポジウムが開催されます。地域の生物資源の活用や,DIYバイオのようなバイオテクノロジーを利用した新しい動きなどに焦点を当てます。興味ある方は奮ってご参加ください。
Published by 学会事務局 on 01 3月 2019
日本生物工学会2019年代議員選挙の投票受付は、2019年3月1日(正午)をもって終了いたしました。ご協力ありがとうございました。
Published by 学会事務局 on 01 3月 2019
第71回日本生物工学会大会(2019)のホームページを公開しました。大会サイトでは、2019年9月16日(祝・月)から18日(水)に、岡山大学津島キャンパスで開催される年次大会に関する情報を発信していきます。
講演要旨登録と大会参加申込のウェブ受付は、2019年4月8日(月)より開始いたします。
本大会への皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
公益社団法人日本生物工学会
第71回年次大会(2019)ホームページアドレス
https://www.sbj.or.jp/2019/
Published by 部会:生物資源を活用した地域創生 on 26 2月 2019
地域の産業振興や新しいイノベーションの種として、バイオテクノロジーに注目が集まって久しい。大型のバイオプロジェクトが進む一方で、地域の生物資源の活用や、DIYバイオのような、バイオテクノロジーを利用した新しい動きが身近になっている。「バイオの民主化時代」に、バイオテクノロジーから創造される価値とはなにか、新しいバイオイノベーションを加速するために必要なノウハウはどこにあるのかを共有する。
⇒ポスター(664KB)
16:50~18:00 交流会 同会場にて交流会 (交流会参加費は1,500円)
【共催】大阪大学大学院工学研究科 生命先端工学専攻生物化学工学領域
【後援】製品技術基盤機構(NITE)
Published by 学会事務局 on 25 2月 2019
生物工学会誌 第97巻 第2号
栗木 隆
産業界では、常に「誰に」「何を」「どのように届けるか(売るか)」を考えて活動している。こんな中、paradigm changeはdisruptive changeとも思えるほどの近年の産業構造の変化についていけず、消滅していく会社は多い。最近のdisruptive changeの例は、従業員わずか3千人余りのAirbnbの時価総額が、すでに従業員1万7千人の世界的ホテルチェーンのHiltonを超えたことである。HiltonはMarriottと競争している場合ではなくなったのである。顧客の解決して欲しい問題をいかに解決するかを突き詰めて考えると「立派な建物」「行き届いたサービス」は必ずしもすべての顧客に必要ないことがわかる。Airbnbは顧客が想像も認識もしていなかった問題解決法を提供したことが成功の鍵であったと思える。こんな風に「イノベーション」に必ずしも研究や技術開発は必要がない。では、これからの産官学の研究機関はいかにして生き残っていけば良いのであろうか。
「マーケティングは顧客から出発する」とはP・F・ドラッカーの有名な言葉であるが、産業界だけでなく学術界の研究者も「顧客」を意識せず自分の仕事を進めることは困難な時代になったと考えねばならなくなったと私は思う。最高水準の科学によって、未知の現象を解き明かす、あるいは誰も目にしなかった技術やモノを生み出すことは学術界の研究者が第一に目指すことであろう。研究者のモチベーションは「その研究がいかに自分にとって面白いものであるか」「世界の誰もがまだ成し遂げていないか」などであり、この点は学術界であろうと産業界であろうと同じであると考える。しかしここで「顧客は誰か」を考えることもまた同じく必要になったと皆さんも思われないだろうか。
学術界においての顧客は、その研究に喜んで資源を投入してくれる納税者や社会そのものであると思う。2015年にスーパーカミオカンデでニュートリノ振動の発見によりノーベル賞を受賞した梶田隆章博士は受賞後、「何の役に立つのですか?」という質問に「何の役にも立たない」と答えた。人間だけが持つ高度な知的欲求を満たし、100年後かも知れないが人類に恩恵をもたらすであろう、このような最高水準の科学であれば「顧客」は喜んで資源を投入する。山中伸弥博士は、最高水準の科学でありかつ医療に直接大きく貢献するiPS細胞を開発した。「顧客」はこの成功に歓喜し、これを利用した医療を待ち望んでいる。しかし多くの研究は、その域にははるかに達しない「そこそこのレベルの研究」に終わる。顧客はそれらの研究に今後も資源を投入してくれるだろうか?
一つ目の解はその時点で「何の役にも立たない」と思われても、顧客すなわち人類ならではの知的好奇心と夢を満たす喜びを与えるほどの「世界でダントツ」の研究を行うことである。こんな研究は100年後には必ず「大変役に立つ」研究になるものである。二つ目の解は、レンガを高く積み上げるには横方向にも積まなければならないことを研究者が理解し、顧客も納得させることである。素晴らしい研究の周辺領域にはその研究を支える分析技術の開発や実験方法の開発が必要であり、また「ダントツを目指して」切磋琢磨し競争することにより抜きんでた研究は生まれる。最高水準の科学を支えるこんな裾野も必要である。三つ目の解は学術界でも産業界でも「顧客のニーズ」に応えることであると思う。顧客のニーズはその研究によって産業競争力が生まれ、雇用が創出され、世の中が豊かになることに尽きると思う。そんな研究には間違いなく大きな資源が投入されるであろう。これに関連して、産業界では「顧客ニーズ」に応える時代から、顧客さえもニーズと認識していない「インサイト」を探索しこれに応えないと市場で勝てない時代になっている。これら三つに当てはまらない研究は、「顧客の投資効率に合わない」研究として今後淘汰される覚悟が必要である。ただ、この覚悟さえできていれば、かく言う私も四つ目の解はあると思う。長い間注目されず、大きな研究費も安定した地位ももたず、細々とコツコツと「動く遺伝子」の研究を続け、81歳でノーベル賞を受賞したバーバラ・マクリントックの研究者としての生き方に、私は強い共感と魅力を持つ一人である。
著者紹介 江崎グリコ株式会社(取締役常務執行役員)、グリコ栄養食品株式会社(代表取締役社長)
Published by 学会事務局 on 25 2月 2019
PDFファイルをご利用いただくためにはAdobe Reader(無料)が必要となります。ダウンロードはこちらから。
Published by 学会事務局 on 20 2月 2019
日時 | 2019年5月23日(木)14:40~17:00 |
---|---|
場所 | 千里ライフサイエンスセンター 501~503会議室 〒560-0082 大阪府豊中市新千里東町 1-4-2 |
参加費 | 無料(事前申込み不要) |
(司会:伊藤 伸哉)
近年の人工知能(AI)技術の飛躍的な進歩により、医療ビッグデータの解析が可能な時代となってきた。特に、深層学習技術の台頭により、医用画像解析・ゲノム解析を中心に、AI技術を疾患の診断・治療及び創薬などへ応用する試みが世界レベルで進んでいる。現在世界の潮流となりつつある、プリシジョン・メディシンの推進には最新のIT技術やAI技術が必要不可欠であることは間違いなく、医療現場との密接な連携の中、最先端IT技術を取り込み、世界の開発競争に勝ちうる体制を我が国で構築していくことが急務であると考えている。
(座長:伊藤 伸哉)
多くの生命現象は、顕微鏡等を通して画像観察されている。本講演では、こうした画像を解析する研究分野「バイオイメージ・インフォマティクス」について紹介する。一般的な情景画像に比べ、バイオイメージの解析には困難な点が多い。その困難性は、時空間低解像度、高ノイズ、低コントラスト、見えの情報の不足、不定形、境界不明瞭、類似多物体の存在、など枚挙に暇がない。逆に言えば、画像情報学的には極めてチャレンジングで興味深い課題でもある。本講演では、協働研究例を通して、これらの点を具体的に説明する。
(座長:堤 浩子)
♦ 関連記事:【事務局より】2019年度総会および関連行事のお知らせ
Published by 学会事務局 on 20 2月 2019
日本生物工学会の2019年度総会およびその後の諸行事を下記のとおり開催いたします。
会員のみなさまにおかれましては、多数ご出席くださいますようご案内申し上げます。
日時:2019年5月23日(木)13:00~14:20
場所:千里ライフサイエンスセンター 501~503会議室→アクセス
(〒560-0082 大阪府豊中市新千里東町 1-4-2)
次第:
日時:2019年5月23日(木)14:40~17:00
場所:千里ライフサイエンスセンター 501~503会議室
参加費:無料(事前申込み不要)
プログラム: ⇒講演要旨はこちら
日時:2019年5月23日(木)17:00~19:00
場所:千里ライフサイエンスセンター6階 千里ルームA(〒560-0082大阪府豊中市新千里東町 1-4-2)
参加費:5,000円(税込)(懇親会費は当日受付にてお支払いください。)
申込方法:懇親会参加者希望者は、原則として予め参加申込してください。
申込締切日:2019年5月9日(木)
申込先:日本生物工学会事務局
TEL: 06-6876-2731 FAX: 06-6879-2034 E-mail:
Published by 支部:関西 on 20 2月 2019
近年、様々な分野においてAI(人工知能)の活用に注目が集まっています。本セミナーでは、AIを活用されている第一線の方々をお招きし、生物工学やものづくりの現場におけるAIの活用の現状と今後の展望についてご講演頂きます。質疑応答の時間もございますので、この機会にAIについての知見を深めていただければ幸いです。
皆様奮ってご参加ください。
Published by 学会事務局 on 19 2月 2019
サスティナブル工学研究部会では、下記の通り、「複合微生物を活用したサスティナブル工学研究の応用と新展開」に関する講演会を開催いたします。
複合微生物は古来より醸造製造に用いられている他、各排水の浄化処理や未利用資源からの有価物生産として、持続的な資源循環利用と環境保全に寄与しています。単一微生物系と異なり、複合微生物系プロセスでは、細菌種・群集構造や各微生物の機能など従来ブラックボックスでしたが、近年の解析技術の進化により、それらが解明されつつあります。本セミナーでは、未利用資源から有価物を生産する異なるプロセス(嫌気消化および自家熱型高温好気消化)に関する複合微生物研究の最新の成果の紹介と今後の展望を議論する機会を提供します。
複合微生物、メタン、液肥、次世代シーケンサー、細菌叢解析、資源循環利用などをキーワードとする研究に興味のある方のご来聴を心より歓迎いたします。(非研究部会員の方も奮ってご参加ください。
1. 複合系微生物中のサバイバルゲームをクォーラムセンシングで考える
~下水汚泥のメタン発酵促進のための細菌間相互作用の理解~
……前田 憲成(九州工業大学大学院生命体工学研究科)
2. 硝化脱窒の進行しない自家熱型高温好気消化を細菌叢の変遷から考える
~バイオマスエネルギー直接利用型の液肥製造法として〜
……田代 幸寛(九州大学大学院農学研究院)
【主催】日本生物工学会サスティナブル工学研究部会
【共催】九州大学大学院農学研究院土壌環境微生物学研究室
Published by 学会事務局 on 15 2月 2019
日本生物工学会では、2018年11月25日に告知致しました通り、代議員選挙の投票受付を開始しました。
今回の選挙で選出される代議員の任期は、次の代議員選挙(2021年3月予定)終了までの2年間となります。
正会員の皆様におかれましては、相応しい代議員の選出にご協力をお願いいたします。
投票システムを利用するには、有効なメールアドレスの登録が必須となります。メールアドレスを登録していない方、あるいは変更をご希望の方は、異動連絡届出の提出をお願いいたします。
Published by 学会事務局 on 14 2月 2019
近年、微生物代謝の理解は基礎研究から工学的な応用まで、その重要性が着目されています。そこで、2018年度の代謝工学研究部会の活動として、代謝を基盤とした生物研究の広がりをテーマにシンポジウムを企画しました。産学の研究者、学生の皆様の来聴を歓迎します。
日時: 2019年3月11日(月) 13:00~16:00
場所: 大阪大学吹田キャンパス 情報科学B棟B511
<プログラム>
参加費: 無料
参加登録: 不要
連絡先:
〒565-0871 大阪府吹田市山田丘1-5
大阪大学大学院情報科学研究科 代謝情報工学講座
戸谷 吉博 E-mail TEL 06-6879-7432
Published by 支部:東日本 on 13 2月 2019
2019(平成31)年1月23日
日本生物工学会 東日本支部長
石井 正治
2019年度東日本支部学生奨励賞、日本生物工学会生物工学学生優秀賞(飛翔賞)候補者推薦のお願い
日本生物工学会では、創立90周年記念事業の一環として2012年に生物工学学生優秀賞(飛翔賞)を創設しました。この賞は、博士後期課程に進学して、生物工学の分野で優れた研究業績を上げることが期待される学生会員の研究奨励を目的とするものです。生物工学学生優秀賞受賞者には研究奨励金(5万円)が授与されます。
東日本支部学生奨励賞(旧:東日本支部長賞)は日本生物工学会東日本支部独自の試みとして創設された賞で、生物工学の分野で優れた研究業績を上げることが期待される学生会員(全学年を対象)の研究奨励を目的とするものです。
つきましては、東日本支部学生奨励賞ならびに生物工学学生優秀賞への応募者を募集いたします。東日本支部の各大学の先生方におかれましては、是非、優秀な学生会員のご推薦をお願いいたします。
東日本支部学生奨励賞への応募ならびに選考方法 |
---|
|
生物工学学生優秀賞(飛翔賞)への応募ならびに選考方法 |
詳しくは、生物工学学生優秀賞(飛翔賞)受賞候補者推薦要領をご参照ください。 |
「生物工学学生優秀賞候補者調書」と「生物工学学生優秀賞候補者推薦書」
に必要事項を記入し、 「生物工学学生優秀賞」、「東日本支部学生奨励賞」または「生物工学学生優秀賞と東日本支部学生奨励賞」への応募であることを明記の上、電子メールにて、日本生物工学会東日本支部事務局 E-mail: (TEL. 03-5841-5142)宛、2019年
2月22日(金)⇒2月26日(火)迄にお送りください。
ご多忙中とは思いますが、どうかよろしくお願いいたします。
Published by 支部:東日本 on 13 2月 2019
13:00~13:05 開会の挨拶………青柳 秀紀(筑波大学)
♦コロキウム「生物工学における酒造り~若手研究者が挑む微生物研究最前線~」
13:05~13:10 趣旨説明………辻 雅晴(国立極地研究所)
13:10~13:50
「ビール及びワインに関する研究紹介」
……朝田 圭(サッポロビール株式会社・酒類技術研究所)
13:50~14:30
「細胞の「かたち」が解き明かす清酒酵母の隠れた特性」
……五島 徹也(酒類総合研究所・醸造微生物研究部門)
14:30~15:10
「日本の伝統甘味飲料-麴甘酒-の魅力」
……倉橋 敦(八海醸造株式会社・研究開発室)
15:10~15:20 休憩
♦学生ポスター発表 (弥生講堂内)15:20~16:00
♦学生講演 16:00~17:40
16:00-16:25 学生講演1
16:25-16:50 学生講演2
16:50-17:15 学生講演3
17:15-17:40 学生講演4
17:40~17:50 閉会の挨拶………石井 正治(東京大学)
18:00~20:00 懇親会(東大農学部生協)
Published by 部会:次世代アニマルセルインダストリー on 13 2月 2019
人工多能性幹細胞(iPS細胞)や体性幹細胞等の幹細胞を用いた再生・細胞医療は、疾病の新たな治療法の選択肢として高く期待されており、医療産業における市場拡大が見込まれ、国内外における競争が激化している。しかしながら、現状の再生・細胞医薬産業は、対象疾患が限定され、産業としては事業規模が小さく、収益性が低くとどまっている。今後、産業として成熟させていくためには、市場性の高い製品を開発し上市させること、細胞加工プロセスを規格化し、コストダウンすることなど、多くの課題が残されている。これらの課題を克服するためにも、将来を見据えたより具体的な戦略と取り組みが必要である。
本シンポジウムでは、再生・細胞医療等製品の開発においてご活躍されている研究者をお招きし、産業化に向けた取り組みを中心にご講演いただき、再生・細胞医療等製品に関わる課題やこれからの対応について、背景から将来展望に至るまで多岐にわたり討議していただく予定である。
皆様のご参加をお待ち申し上げております。
【主催】日本生物工学会次世代アニマルセルインダストリー研究部会
【共催】公益社団法人化学工学会バイオ部会、日本動物細胞工学会(予定)
Published by 学会事務局 on 24 1月 2019
生物工学会誌 第97巻 第1号
山本 秀策
デジタル革命の急速な進展に立ちすくむだけのそんな日本に、労働人口の減少という国力衰退の始まりが重なり、再生を期して国を挙げての「生産性向上」「イノベーション創出」のかけ声も、ただ虚しく響くだけ。今こそ大学は、その「知」を生かし、日本の再生に貢献すべき時ではないか。古くて新しい喫緊の課題である。
知財の視点から私見を述べたい。
2017年3月のネイチャー特別企画冊子は「日本の科学研究は失速か」という問題を提起した。日本の研究論文数が世界で相対的に減少している。特に物理、生物学、免疫学、コンピュータ科学で、いずれもこれから最重要視される領域である。日本政府の科学への資金が停滞し、各大学は研究者の雇用を短期契約に舵を切らざるを得なくなったなど、要するに研究費がないのがその理由ではとのこと。
表1は日本の大学のライセンス収入トップ5を示す。表2の米国に比べて日本は2桁少ない。日本の全大学の合計額も米国のそれより2桁少ない。いったいこれは何だ。
2017年8月のネイチャー・インデックスがイノベーション・ランキング・トップ200を示した。トップ30までが米国の大学。31位に初めて日本の大阪大学が登場。日本の2位が理研、ランキングにして39位。日本の3位が京大、ランキングにして53位。特許に引用された研究論文の引用回数から研究論文を評価したとのこと。
表3は米国の大学の特許出願件数トップ10を示す。そこに示すノーベル賞受賞者数と高い相関を示し、同時にライセンス収入とも相関している。この出願件数トップ6位までの大学にノーベル賞が集中し、ライセンス収入も多額、しかも上記イノベーション・ランキング上位30内にすべて入っている。
つまり、イノベーションの観点から高いランクに評価される研究論文の出る大学にノーベル賞が集中し、特許出願が多くライセンス収入も多額ということである。
この事実は、これら大学は、特許などの知財に対する認識が高く、かつ上流側に位置する基礎研究から民間企業に魅力的な下流側の応用研究に至るまで広範にわたって優れた業績を上げているということである。
米国の大学はその存在意義を「社会への還元」と周知していることから、企業への協力という点が重視され、それが同時に研究者の評価の指標となる。研究の方向は必然的に社会に向かう。ゆえに大学発ベンチャーが多く輩出され、多額の投資がそれになされる。投資競争は過熱気味で、投資側は少しでも有利なポジションを占めようと、上流側の基礎研究にも投資対象を広げる。研究者は基礎研究に没頭できるというわけだ。魅力的で優れた研究をする大学には必然的にお金が集まり、大学はそれを独自に運用し、運用益は研究費に使われる。
日本は、研究者が伝統的に下流側に位置する応用研究を嫌う。大学発ベンチャーという発想がそもそもない。ゆえに民間企業には、その研究成果は魅力的でなく興味もない。その結果、企業にも大学にも研究成果に対するお金が入ってこない。大学の存在意義に日米間で差はないはず。学問の府にいつまでもとどまっていては「社会還元」という使命を果たすことは難しい。
「武士は食わねど高楊枝」という古い表現がある。「清貧と体面を重んじるのが武士」という意味である。もはや「武士」を「研究者」と読み代えて納得している時代ではない。研究費を国に頼る時代も終わっている。
自分の研究費は自分で稼ぐべきで、主体的戦略的に研究活動を立案し実行すれば可能なことである。知財の威力、特許の威力をしっかり認識し、生かすことだ。
日本政府は、この度、交付金の一部を成果重視で配分する意向を示した。成果の評価はベンチャー設立や企業との連携とのこと。当然の施策である。大学人は真剣に社会に目を向け、その「知」で研究費を稼ぐことを視野に研究に向うべきで、それが今、社会が大学に求めていることである。それこそが大学が果すべき「社会への還元」の第一歩であり、日本の再生への貢献ということではないだろうか。
著者紹介 山本特許法律事務所 弁理士
Published by 学会事務局 on 24 1月 2019
『生物工学会誌』97巻1号(2019年1月25日発行)に以下の誤りがありました。
謹んでお詫び申し上げるとともに、下記の通り、訂正させていただきます。
「バイオ系のキャリアデザイン(私のバイオ履歴書編):その場で生きよ(飯島 信司 著)」
・p.35 著者紹介欄 メールアドレス
誤)aitech.ac.jpの前のドット「.」 → 正)@
「解説:ムチン奇譚:我が国における誤った名称の起源(丑田 公規 著)」
・p.48 著者紹介欄 メールアドレス
誤)kitazato-u.ac.jp → 正)kitasato-u.ac.jp
・p.48 右段下から6行目
誤)C19-9 → 正)CA19-9
PDFファイルをご利用いただくためにはAdobe Reader(無料)が必要となります。ダウンロードはこちらから。
Published by 学会事務局 on 23 1月 2019
日本生物工学会では、2019年度の学会賞(生物工学賞・生物工学功績賞・生物工学功労賞・生物工学奨励賞・生物工学技術賞・生物工学論文賞・生物工学アジア若手賞・生物工学アジア若手研究奨励賞・生物工学学生優秀賞)受賞候補者の推薦を募集しております。
授賞規程および以下の推薦要領に従って、各賞にふさわしい候補者の推薦をお願いいたします。
<推薦要領>
【推薦書類の提出先】公益社団法人日本生物工学会事務局 E-mail:
メールの件名は「(各賞名)推薦」としてください。
【書類提出締切】2019年3月15日(金)
生物工学学生優秀賞(飛翔賞)の推薦書類は、2019年2月25日(月)までに各支部長宛にお送りください。
※東日本支部の提出締切日は、2019年2月22日(金)⇒2月26日(火) です。⇒詳しくはこちら
※関西支部の方は、関西支部学生優秀賞への応募が必須となります。⇒詳しくはこちら
受賞候補者の方は、事務局から連絡があり次第、調書の提出をお願いいたします。
♦ 関連記事:
Published by 学会事務局 on 23 1月 2019
日本生物工学会では、2019年度研究部会の設置申請を募集しております。
研究部会の設置をご希望の方は、研究部会規程に従って研究部会設置申請書
を2019年2月26日(火)までに学会事務局宛()に提出してください。理事会で審議のうえ採否を決定し、申請代表者あてに審議結果を通知いたします。
日本生物工学会は、特定分野の研究集会に対して下記のとおり研究部会制度を設け運営費の一部を助成します。
2010年度から、第1種研究部会、第2種研究部会および若手研究会に対して理事会審議決定の補助金を付与するとともに、研究部会を学会運営の重要な柱と位置づけています。
理事会では研究部会活動の活性化を目的に、適切な成果発表の方法や場の確保、開かれて 活力ある研究部会をめざした制度の改革について議論し、2016年に研究部会の存続期間などを含めた研究部会規程の見直しを行いました。
2019年度におきましては、申請に際して以下の点にご留意をお願いします。
活動報告については、年次大会以外の各種の機会に速やかにご報告いただくともに、年度末には活動報告書および会計報告書の提出をお願いいたします。
Published by 学会事務局 on 23 1月 2019
こちらでは、生物工学会誌第97巻(2019年)の『バイオミディア』掲載記事(PDF)をご覧いただけます。
⇒過去号掲載記事(記事種別)一覧はこちら
|1号|2号|3号|4号|5号|6号|7号|8号|9号|10号|11号|12号|
Published by 学会事務局 on 21 1月 2019
日本生物工学会では、2019年1月21日(月)正午をもって、2019-2020年度代議員の立候補受付を終了しました。今後は、支部ごとの候補者一覧を作成の上、電子投票を以下の通り実施いたします。
Published by 学会事務局 on 10 1月 2019
日本生物工学会では、2019–2020年度代議員の立候補を受け付けております。立候補される方は、Web選挙システムにて期日までにご登録ください。(終了しました)
受付期間:2019年1月10日(木)10時~1月21日(月)正午
Published by 学会事務局 on 07 1月 2019
このページには2018年の日本生物工学会からのお知らせ一覧を掲載しております。
掲載日 | 内容 |
---|---|
2018.12.25 | 【学術賞】第16回江崎玲於奈賞受賞候補者推薦のお願い《学会推薦》 |
2018.12.20 | 『生物工学会誌』表紙デザインについて |
2018.12.20 | 【随縁随意】次世代を担う若き研究者にエールを込めて!-倉根隆一郎 |
2018.12.20 | 【和文誌】96巻12号の一部を公開しました |
2018.12.20 | 【和文誌】第96巻9号の特集とバイオミディア公開 |
2018.12.18 | 【年次大会】第71回大会 ランチョンセミナー(開催趣旨と協賛企業の募集) |
2018.12.18 | 【JBB】Vol. 127, No. 1(2019年1月号)オンライン公開 |
2018.12.17 | 【学会賞】2019年度生物工学アジア若手賞/生物工学アジア若手研究奨励賞(The DaSilva Award) 受賞候補者推薦募集 《締切:2019年3月15日》 |
2018.12.14 | 【事務局】年末年始休業のお知らせ(12月29日~1月3日) |
2018.11.25 | 【正会員の方へ】2019–2020年度代議員の選出について |
2018.11.22 | 【和文誌】96巻11号の一部を公開しました |
2018.11.22 | 【随縁随意】企業研究者と大学教員-堀内 淳一 |
2018.11.22 | 【和文誌】第96巻8号の特集とバイオミディア公開 |
2018.11.21 | 【学会賞】2019年度生物工学学生優秀賞(飛翔賞)候補者推薦募集 |
2018.11.20 | 【関西支部】関西支部学生優秀賞応募のお願い |
2018.11.15 | 会員システム一時停止のお知らせ (11月19日/28日 22:00~18:00) |
2018.11.14 | 【事務局より】2019年会費納入のお願い |
2018.11.02 | 【JBB】Vol. 126, No. 6(2018年12月号)オンライン公開 |
2018.11.02 | 【国際交流】2018年 KSBB秋季大会に参加して |
2018.10.24 | 【随縁随意】運か才能か-中山 亨 |
2018.10.24 | 【和文誌】96巻10号の一部を公開しました |
2018.10.24 | 【和文誌】第96巻7号の特集とバイオミディア公開 |
2018.10.24 | 【JBB】Vol. 126, No. 5(2018年11月号)オンライン公開 |
2018.10.24 | 【学術賞】第60回藤原賞受賞候補者の推薦募集《学会推薦》 |
2018.10.11 | 【中部支部】2018年度支部例会での若手による講演 発表者募集 |
2018.10.03 | 【研究部会】次世代アニマルセルインダストリー研究部会 2018年度優秀学生発表賞決定!! |
2018.10.01 | <システムメンテナンスに伴うサーバ停止のお知らせ> 2018年10月1日(月)11:00 ~ 12:00 |
2018.10.01 | 【JBB】Vol. 126, No. 4(2018年10月号)オンライン公開 |
2018.09.26 | 【年次大会】第71回日本生物工学会大会(2019) シンポジウム公募のお知らせ《締切:12月28日(金)》 |
2018.09.25 | 【和文誌】96巻9号の一部を公開しました |
2018.09.25 | 【和文誌】第96巻6号の特集とバイオミディア公開 |
2018.09.25 | 【随縁随意】時と生物工学-朴 龍洙 |
2018.09.25 | 【研究助成】山田科学振興財団 2019年度研究援助候補 推薦募集《学会推薦》 |
2018.09.20 | 【若手会】2018年度生物工学若手研究者の集い 夏のセミナー活動報告 |
2018.09.19 | 「バイオ実験を安全に行うために」出版のお知らせ |
2018.09.07 | 【年次大会】第70回日本生物工学会大会終了しました |
2018.09.05 | 【参加者の皆様へ】年次大会スケジュール通り開催予定 |
2018.08.31 | 【年次大会】台風の接近について |
2018.08.27 | 【西日本支部】2018年度学生賞候補者推薦募集 |
2018.08.23 | 【随縁随意】独走的研究のススメ-養王田 正文 |
2018.08.23 | 【和文誌】第96巻5号の特集とバイオミディア公開 |
2018.08.23 | 【和文誌】96巻8号の一部を公開しました |
2018.08.10 | 【JBB】Vol. 126, No. 3(2018年9月号)オンライン公開 |
2018.08.08 | 【九州支部】2018年度市民フォーラム 開催報告 |
2018.08.06 | 【事務局より】夏季休業のお知らせ(8月11日~15日) |
2018.07.25 | 【和文誌】第96巻4号の特集とバイオミディア公開 |
2018.07.25 | 【和文誌】96巻7号の一部を公開しました |
2018.07.25 | 【随縁随意】SGUと学会のグローバル化-伊藤 伸哉 |
2018.07.18 | 【JBB】Vol. 126, No. 2(2018年8月号)オンライン公開 |
2018.07.03 | 【東日本支部】日本生物工学会東日本支部長賞のお知らせ《候補者募集 締切:8月20日》 |
2018.06.27 | 【JBB】2017 Impact Factor 2.015 |
2018.06.25 | 【随縁随意】『生物工学会誌』の益々の発展を~和文誌あれこれ~-稲垣 賢二 |
2018.06.25 | 【和文誌】96巻6号の一部を公開しました |
2018.06.25 | 【和文誌】第96巻3号のバイオミディア公開 |
2018.06.15 | 【JBB】Vol. 126, No. 1(2018年7月号)オンライン公開 |
2018.06.11 | 【国際交流】2018 KSBB春季大会に参加して |
2018.06.08 | 【JBB】Vol. 125, No. 6(2018年6月号)オンライン公開 |
2018.06.01 | 【学術賞】平成31年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 受賞候補者の推薦募集《学会推薦》 |
2018.05.28 | 【学会賞】2018年度学会賞受賞者決定のお知らせ |
2018.05.25 | 【事務局より】2018年度の研究部会について |
2018.05.25 | 【和文誌】第96巻2号のバイオミディア公開 |
2018.05.25 | 【随縁随意】異業種交流会への期待-日野 資弘 |
2018.05.25 | 【和文誌】96巻5号の一部を公開しました |
2018.05.17 | <法定点検によるサーバ停止のお知らせ> 2018年5月19日(土)18:30 ~ 20日(日)8:30 |
2018.05.14 | 【学術賞】第27回木原記念財団学術賞 受賞候補者推薦募集《学会推薦》 |
2018.05.05 | 【JBB】Vol. 125, No. 5(2018年5月号)オンライン公開 |
2018.04.27 | 【学術賞】第8回(2018年度)三島海雲学術賞候補者推薦募集《学会推薦》 |
2018.04.25 | 【随縁随意】オールドバイオの楽しみ-下飯 仁 |
2018.04.25 | 【和文誌】96巻4号の一部を公開しました |
2018.04.25 | 【和文誌】第96巻1号のバイオミディア公開 |
2018.04.24 | 【学術賞】第10回とうきゅう環境財団 社会貢献学術賞 受賞候補者推薦募集《学会推薦》 |
2018.04.16 | 【JBB】Vol. 125, No. 4(2018年4月号)オンライン公開 |
2018.04.09 | 【年次大会】第70回大会 講演要旨受付中 <締切: 2018年5月8日(火)正午> |
2018.04.06 | 【研究助成】第46回内藤記念講演助成金《学会推薦》 |
2018.04.06 | 【研究助成】第50回内藤記念海外学者招聘助成金《学会推薦》 |
2018.04.06 | 【学術賞】第50回内藤記念科学振興賞 候補者推薦募集《学会推薦》 |
2018.04.02 | 【学術賞】平成30年度 島津賞・島津奨励賞候補者 推薦募集《学会推薦》 |
2018.03.29 | 【公募】山田科学振興財団 国際学術集会開催助成 |
2018.03.29 | 【学術賞】第9回(平成30年度)日本学術振興会 育志賞受賞候補者募集《学会推薦》 |
2018.03.26 | 【和文誌】96巻3号の一部を公開しました |
2018.03.26 | 【随縁随意】新しい研究テーマを立ち上げる-谷口 正之 |
2018.03.26 | 【和文誌】第95巻12号の特集とバイオミディア公開 |
2018.03.12 | 【JBB】Vol. 125, No. 3(2018年3月号)オンライン公開 |
2018.03.01 | 【年次大会】第70回日本生物工学会 大会サイトオープン |
2018.02.27 | 【関西支部】Thai Society of Biotechnology (TSB) 主催 国際シンポジウム (TSB2018) ジョイントセッション講演者の募集 |
2018.02.26 | 【随縁随意】泥臭い研究とスマートな研究-辻 明彦 |
2018.02.26 | 【和文誌】96巻2号の一部を公開しました |
2018.02.23 | 【和文誌】第95巻11号の特集とバイオミディア公開 |
2018.02.19 | 【学術賞】第15回日本学術振興会賞 (JSPS Prize)受賞候補者推薦募集《学会推薦》 |
2018.01.30 | 【関西支部】「若手企画委員会セミナー(2017/10/31〜11/1)」開催報告 |
2018.01.26 | 【学会賞】2018年度各賞受賞候補者推薦のお願い |
2018.01.26 | 【事務局より】2018年度研究部会設置申請募集《締切:2月23日》 |
2018.01.26 | 【随縁随意】技術立国日本における学会の使命と人財の育成-木野 邦器 |
2018.01.26 | 【和文誌】96巻1号の一部を公開しました |
2018.01.25 | 【和文誌】第95巻10号の特集とバイオミディア公開 |
2018.01.25 | 【和文誌】『生物工学会誌』表紙デザイン変更のお知らせ |
2018.01.18 | 【JBB】Vol. 125, No. 2(2018年2月号)オンライン公開 |
2018.01.05 | 【学術賞】第15回江崎玲於奈賞受賞候補者推薦のお願い《学会推薦》 |
2018.01.05 | 新着情報2017年 |
Published by 支部:東日本 on 21 12月 2018
日本生物工学会東日本支部主催の賀詞交換会を、下記の日程で開催致します。意見交換ならびに懇親を深める場としていただけますとさいわいです。
<勉強会>(敬称略)
13:30~13:40 開会の辞……石井 正治
13:40~14:00
「味の素(株)の価値共創活動」
………野中 源(味の素・バイオファイン研究所)
14:00~14:40 CIC棟見学
14:40~14:50 休憩
<ミニシンポ『栄養の俯瞰:カラダと健康』>
14:50~15:00 趣旨説明……伊藤 久生
15:00~15:40
「栄養素・非栄養素成分の腸管吸収機作」
………小林 彰子(東京大学大学院農学生命科学研究科)
15:40~16:20
「腸管における微生物叢解析の最前線」
………植松 智(東京大学医科学研究所)
16:20~17:00
「アミノインデックス®技術を用いた生活習慣病予防への技術展開」
………影山 陽子(味の素・バイオファイン研究所)
17:00~17:05 閉会の辞…青柳 秀紀
<懇親会>
17:10~19:10 川崎事業所特別食堂にて
Published by 学会事務局 on 20 12月 2018
早いもので、『生物工学会誌』の表紙をリニューアルし、1年が経ちました。毎号、カラフルな背景にバイオのモチーフが配置された表紙を、机に並べても楽しめるようにデザインしていただきました。事務局には、実際にリビングの書架に並べて楽しんでいますとの声も届き、関係者一同喜んでいます。
さて、第96巻第1号のお知らせにて、モチーフには隠されたテーマもあるとお伝えしていました。お気付きの方も多くおられると思いますが、モチーフは、バイオの歴史を過去から現在まで12トピックス選んだものになっています。
![]() | 農耕のはじまり (オオムギ) |
![]() | 醸造のはじまり (ワイン樽) |
![]() | 天然痘の予防接種 (ウイルス) |
![]() | パスツールの実験 (酵母) |
![]() | 遺伝学の確立 (エンドウ) |
![]() | 染色体説の誕生 (染色体) |
![]() | ペニシリンの生産 (アオカビ) |
![]() | ワトソン・クリックモデルの提唱 (DNA 二重螺旋) |
![]() | 遺伝子組換え技術の確立 (大腸菌とプラスミド) |
![]() | バイオ医薬品の生産 (抗体) |
![]() | 再生医療研究のはじまり (動物細胞) |
![]() | ゲノム編集技術の確立 (CRISPR) |
2019年の『生物工学会誌』は、モチーフはこのままで、背景の色を少し変えてお届けする予定です。 引き続き、お楽しみいただければと思います。表紙のみならず、編集全般に関し、今後とも皆様からのご意見やご感想をお寄せいただければ幸いです。
(和文誌編集委員会)
Published by 学会事務局 on 20 12月 2018
生物工学会誌 第96巻 第12号
倉根 隆一郎
筆者はこれまでに産官学と3つの職場を経験してきました。次世代を担う研究者にエールを込めて3つの キーワードを贈りたいと考えています。①女神様の微笑みを見逃さないように! ②知識、文献などは重要だが、これらを超えた発想と展開力を! ③トータルで考える! これらを頭に入れて諦めずに努力することが読者の方々の将来につながると考えています。
①女神様の微笑みを見逃さないように! 女神様はすべての人々に等しく1~2回は微笑んでくれます。 筆者が伯東(株)野畑靖浩氏との共同研究成果として生物工学技術賞を受賞した微生物の生産する高機能性バイオポリマーは女神様の微笑みの賜物です。バイオポリマーは微生物が菌体外に生産する多糖類で、1gで2Lの水を吸水保持する吸水保水性バイオポリマーです。国内外の多くの有力化粧品メーカーにて乳液やクリームなどに保湿剤として広く使用されています。粗精物に水溶液を加えたところ、溶けずに吸水し始めた時に、突如、かわいい赤ちゃんが紙オムツをはいて歩き出した姿が目の前に現われました。きっと女神様に微笑んでいただいたと確信しています。
②知識、文献などの枠を超えた発想と展開力を! この事例の代表例はノーベル賞に輝いた山中伸弥教授です。筆者のつたない2事例を記します。
(1)有害な有機塩素化合物TCE(テトラクロロエチレン)の塩素呼吸細菌によるバイオレメディエーション。従来の知見では完全嫌気性塩素呼吸細菌を用いて一つずつ脱塩素して最終的にエチレンにするものですが、分解途中産物にTCEより強い発がん性があり、脱塩素スピードが遅く年単位を要します。テーマ設定にあたり、TCEより一つ塩素が嫌気的にはずれたトリクロロエチレンで止まり、かつ、ある程度の酸素耐性を有する塩素呼吸細菌を探し、その後は好気的処理法などにより処理することを考えました。1か月後には目的塩素呼吸細菌が世界で初めて見つかり、能力は年単位から3日に大幅にスピードアップし、リスクのない脱塩素工程が完成しました。これにより、経済的に優れかつリスク管理型となり、我が国のバイオレメディエーション指針の大臣認定第1号となりました。
(2)医療現場での抗生物質耐性腸内細菌の感染拡大を防止。伊勢志摩サミットでオバマ大統領から、抗生物質耐性菌の拡大に手をこまねいていると、人類はやがては中世時代の医療環境に戻る恐れがあるので、第4世代の抗生物質の開発とともに耐性菌の拡大防止策を各国協議すべきとの提案がありました。この事案はサミット宣言に書き込まれ、日本でもアクションプランになりました。筆者は愛知県衛生研究所の鈴木匡弘先生、山田和弘先生とサミット前より共同研究を開始しており、従来法では遺伝子タイピングの検出に約1週間必要であったのに対し、同精度で、わずか4時間で遺伝子タイピングが可能な新規検出法を開発しました。サミット後1か月には関東化学(株)よりキットとして販売されるに至り、全国の医療現場で抗生物質耐性菌の感染拡大防止に役立っています。
③トータルで考える! 生物工学分野では木質・草本系バイオマス利用がエネルギー課題です。糖化およびエタノール生産工程は各々優れた多くの研究報文があります。しかし、現行の脱リグニン工程は酸などによる物理化学的処理によりなされ、結果として生じる廃液(黒液)処理に必要なエネルギーは、エタノール として得られるエネルギーの数倍以上必要と報告されています。私共の研究室では新規取得した糸状菌などにより、短時間での直接、脱リグニン・糖化を可能とし、まだ実用化には至っていませんが、稲ワラなどよりビール程度のエタノール生産に至っています。研究課題の産業への展開を図る時などに何らかのトータル の指標(例、エネルギー)を入れると独自性のあるテーマにつながると考えられます。
筆者のこれまでの狭くつたない経験からですが、何らかの参考にしていただければ幸いと存じ、次世代を担う方々にエールを込めて3つのキーワードを贈ります。
著者紹介 中部大学客員教授
Published by 支部:中部 on 20 12月 2018
日本生物工学会中部支部では、3月30日(土)、31日(日)に国際シンポジウム「2019 Sakura-Bio Meeting」を開催いたします。発表分野は生物工学関連全般で、すべての発表は英語で行われます。皆様のご参加をお待ちいたしております。
詳しくはこちら(英語サイト)をご覧ください。⇒Click here for details.
Published by 学会事務局 on 20 12月 2018
PDFファイルをご利用いただくためにはAdobe Reader(無料)が必要となります。ダウンロードはこちらから。
Published by 学会事務局 on 18 12月 2018
第71回日本生物工学会大会(2019年9月16~18日、岡山大学津島キャンパス)実行委員会では、ランチョンセミナーの協賛企業を募集しています。
詳しくは、ランチョンセミナー開催趣意書およびランチョンセミナーご案内・申込書
をご覧ください。
本大会でのランチョンセミナー協賛を希望される方はランチョンセミナー申込書(Word / PDFフォーム)に必要事項をご記入の上、e-mail にて下記宛までお送り下さい。
【問合せ・申込み先】
株式会社エー・イー企画
第71回日本生物工学会大会展示会係
E-mail:
TEL: 03-3230-2744
FAX: 03-3230-2479
Published by 学会事務局 on 18 12月 2018
Aurantiochytrium sp. overproducing unsaturated fatty acids (PUFAs) such as docosahexaenoic acid (DHA) and eicosapentaenoic acid (EPA), and carotenoids such as -carotene and xanthophylls (red droplets). To use the macroalgae Laminaria japonica (Konbu) as feedstock for the bioproduction of value-added lipids, mannitol, the main component of Konbu, should be converted to fructose which can be assimilated by Aurantiochytrium sp.
Following paper has demonstrated the efficient conversion of mannitol derived from Konbu to fructose by the psychrophile-based simple biocatalyst: Tajima, T. et al., “Efficient conversion of mannitol derived from brown seaweed to fructose for fermentation with a thraustochytrid”, J. Biosci. Bioeng., volume 125, issue 2, pages 180-184 (2018).
⇒JBBアーカイブ:Vol.107 (2009) ~最新号
⇒JBBアーカイブ:Vol. 93(2002)~Vol. 106(2008)
Published by 学会事務局 on 18 12月 2018
本研究会では、界面を自身の研究の切り口の1つとして精力的に研究を展開している講師による講演を通して、多様な観点からバイオインターフェースを捉える機会を参加者に提供し、新たな研究課題や共同研究の芽が生まれることを目指す。また、新たな研究課題の設定に向けたアプローチについて考え、本研究会の目指す方向とミッションについて議論を深める。
<第一部:公開セミナー及びパネルディスカッション>
14:00~15:00
進行役:神谷 典穂(九州大学大学院・未来化セ)・堀 克敏(名古屋大学大学院)
「考えるを科学して、科学を考える: 論理思考の限界と、その突破法」
…高木 昌宏(北陸先端科学技術大学 マテリアルサイエンス研究科)
<第二部:研究報告>
15:00~18:00(非公開・部会委員及び、事前登録者のみ)
15:00~15:25
「微生物接着研究の世界に強力固着」
… 堀 克敏(名古屋大学大学院・研究部会長)
15:25~15:50
「メカニカルインターフェースとしての中間径フィラメントの機能」
… 中村 史(産業技術総合研究所 バイオメディカル研究部門)
15:50~16:20
「考えるのやめました:ヒトの悪知恵をあまり入れない進化工学」
… 梅津 光央(東北大学大学院)
16:30~17:00
「タンパク質トランスダクション細胞マイクロアレイ作製の試み」
… 藤田 聡史(産業技術総合研究所 バイオメディカル研究部門)
17:00~17:25
「メタン生合成の微生物インターフェース」
… 田丸 浩(三重大学大学院)
17:25~17:50
「バイオ界面を指向した人工脂質修飾タンパク質の設計」
… 神谷 典穂(九州大学大学院・未来化学創造センター)
<第三部:活動方針検討会>
20:00~22:00(非公開)
進行役:堀 克敏(名古屋大学大学院)
・次年度研究部会の運営方針
・その他
Published by 支部:東日本 on 18 12月 2018
日本生物工学会東日本支部は2016(平成28)年度より、生物工学の基礎、応用、技術の進歩に寄与した、若手の東日本支部所属本会会員に対して、『日本生物工学会東日本支部長賞』を授与しています。 2018年度は書類審査ならびに口頭発表形式の二次審査を行い、以下の1名が選考されました。(2018.8.31)
東京大学 助教 山田千早氏
【関連記事】
【東日本支部】日本生物工学会東日本支部長賞のお知らせ
【東日本支部】2019年度東日本支部学生奨励賞、日本生物工学会学生優秀賞(飛翔賞)候補者推薦募集
Published by 支部:東日本 on 18 12月 2018
日本生物工学会東日本支部では、戸山高校SSH部様との共催事業として、『高校生セミナー(付:生徒研究発表会)』を開催しています。本年度は、以下の要領で開催いたします。年末のお忙しい時期とは存じますが、ご参会頂き、ご意見を頂戴できますと、大変幸甚に存じます。
13:00~ 受付開始(1階生徒昇降口)
13:30~ 開会式 (講堂)
13:35~ 第一部 講演会(講堂)
「科学への誘(いざな)い」
…… 石井 正治(東京大学大学院農学生命科学研究科)
14:35~ 第二部 大学生や大学院生による口頭発表(講堂)
「研究という道を志して~光合成細菌の末端酸化酵素の研究~」
…… 吉田 昇平(東京大学 修士1年)
「新しい視点に出会って」
…… 石田 菜津美(東京大学 学部4年)
「身近な”モノ”を作る人を目指して~壺造り純米黒酢醸造過程における酢酸菌と乳酸菌の研究~」
…… 星 南穂子(東京大学 学部4年 )
15:40~ 第三部 高校生によるポスター発表(講義室1など)
高校生が研究成果発表を行います。
16:45~ 閉会式(講堂)
【共催】戸山高校SSH部
Published by 学会事務局 on 17 12月 2018
日本生物工学会では、生物工学アジア若手賞、および生物工学アジア若手研究奨励賞(The DaSilva Award)の2019年度受賞候補者の推薦を募集しております。
生物工学アジア若手賞は、21世紀の人類社会の発展と地球環境の保全に必須である生物工学(バイオテクノロジー)の分野で顕著な研究業績をあげたアジアの若手研究者に授与されます。
生物工学アジア若手研究奨励賞(The DaSilva Award)は、元ユネスコバイオサイエンス部長であった故Edgar J. DaSilva博士のご寄付により創設されたもので微生物に関連するバイオテクノロジーの分野で、近い将来に顕著な研究業績をあげることが期待されるアジアの若手研究者に授与されます。
正会員におかれましては、推薦要領をご参照のうえ、各賞の趣旨にふさわしい優秀な若手研究者の推薦をよろしくお願いいたします。
推薦書類は、2019年3月15日(金)までにメールで学会事務局(学会賞担当: )宛に送付してください。
Published by 支部:西日本 on 10 12月 2018
日本生物工学会西日本支部では、生物工学に関連する優れた実績を讃え、下記の3名に2018年度の支部学生賞を授与することに決定しました。誠におめでとうございます。
奥村 友太(鳥取大学大学院持続性社会創生科学研究科 工学専攻M2)
小林 大起(鳥取大学大学院持続性社会創生科学研究科 農学専攻M2)
松本 侑也(岡山大学大学院環境生命科学研究科 生物資源科学専攻M2)
Published by 学会事務局 on 26 11月 2018
こちらでは生物工学会誌『巻頭言 ”随縁随意”』に掲載された記事がご覧いただけます。
|99巻(2021)|100巻(2022)|101巻(2023)|102巻(2024)|
⇒第87巻(2009)~第98巻(2020)『巻頭言 ”随縁随意”』掲載記事一覧はこちら
Published by 学会事務局 on 25 11月 2018
2018(平成30)年11月25日
公益社団法人 日本生物工学会
公益社団法人 日本生物工学会は 定款 に基づき、任期満了に伴う代議員選挙を下記のように実施いたします。
候補者の立候補受付 | 2019年1月10日(木)10時~1月21日(月)正午 |
---|---|
支部からの候補者の 推薦受付 | 2019年1月22日(火)10時~2月5日(火) |
候補者の公示・ 電子投票の実施 | 2019年2月15日(金)10時~3月1日(金)正午 |
結果の公示 | 2019年3月下旬(ホームページ)および 生物工学会誌第97巻第4号(2019年4月25日発行) |
代議員候補者は、立候補および各支部からの推薦によります。
今回の選挙で選ばれる代議員の任期は、次の代議員選挙(2021年3月予定)終了までの2年間となります。
本選挙は、電子投票システムを利用して、立候補の届け出および投票をWeb上で受け付けます。
電子投票システムを利用するには、有効なメールアドレスの登録が必須となります。メールアドレスを登録していない方、あるいは変更したい方は、異動連絡届出、または、以下の登録フォームより予めご登録いただきますようお願い申し上げます。
公益社団法人 日本生物工学会 事務局
〒565-0871
大阪府吹田市山田丘2番1号 大阪大学工学部内 C3棟4F 433
Tel: 06-6876-2731 Fax: 06-6879-2034
E-mail: info@sbj.or.jp
Published by 学会事務局 on 22 11月 2018
生物工学会誌 第96巻 第11号
堀内 淳一
本学会の会員には、大学教員はもちろんのこと、民間企業の研究者も多く含まれている。筆者は大学院の修士課程を修了後、民間企業に約15年勤務し、その後大学に転じ約20年勤務してきた。ここでは、これらの経験をもとに、企業研究者と大学教員について思いつくままに比較し、読者の参考に供したい。
本学会会員の仕事は主に研究である。問題を解決するために文献を調べ、仮定を立て実験を行う研究の進め方そのものに、企業と大学で違いがあるとは思えない。しかしながら、研究の動機には大きな違いがある。企業における研究活動は、経営目標を達成するための手段の一つである。したがって、研究テーマは企業戦略の中で重要な、優先度の高い課題が選択され、そこに研究者の趣味が入る余地はない。一方、大学教員の研究の原動力は、特定の領域に関する強固な知的関心であり、本質を明らかにしたいという個人的欲求である。解くべき問題は、企業研究者の場合は社会やマーケットにあり、大学教員ではその人の心の中にある、と言っていいかもしれない。
研究成果は、企業では商品やサービスとして社会や消費者に提供される。研究成果が目に見える形で世の中に出ていく醍醐味は、企業研究者の特権だろう。大学では、研究はオリジナリティにより評価され、論文数が重要になる。大学で継続的に論文を出し続けるためには、研究に対するモチベーションに加え、強いメンタルが求められる。以前に比べ、大学教員の論文数は大幅に増加しており、ポストの減少と相まって企業研究者の大学への異動が難しい時代である。企業における研究は組織的に行われ、大学での研究は個人的に進められる。企業では、あるテーマを誰が担当するかは会社の都合で決まり、チームで研究が行われ、多少休んでも研究は支障なく進んでいく。大学の研究は個人の意思と責任に基づいて行われ、本人が休むと進捗は直ちにゼロになる。組織人として歩んできた企業研究者が大学に異動することは、大企業のサラリーマンが自営業者になるのに似ており、それなりの覚悟が必要である。
大学教員の重要な仕事に講義や研究指導などの教育がある。実は企業研究者は、仕事として教育を考える機会は余りない。筆者も大学に転じた時、若い学生たちに何をどのように教えていくべきかについて、深く考えたことがなかったことに気づかされた。会社にいた時のペースで学生に厳しく接し、見兼ねた上司の教授から「先生、教育は忍耐ですよ。」と諭され未熟を恥じたものである。せっかちな企業出身者には、誘導期にある学生の成長を辛抱強く見守ることが難しかったのである。実際、日々学生から教えられることも大変多く、その成長を身近に見ることは、大学教員でなければ得られない貴重な機会であろう。
企業研究者のキャリア形成には難しい面がある。企業のキャリア育成システムは、研修や海外勤務、ローテーションなどにより、バランス感覚や広い視野を持った経営中枢を担う人材の育成を目的としていることが多い。残念ながら研究をいくら一生懸命やっても大組織の運営能力は身につかない。このため企業研究者は一定の年齢で、このままスペシャリストとして進むか、マネジメントに進むかを決断する必要がある。筆者は結果的にこのタイミングで大学に異動したことになる。一方大学では、指導教員の下、専門分野を深く極める教育が行われるが、かなり若い段階で人材を絞り込み、その将来性を見極めねばならない点が大変難しい。テニュアのポジションが得られれば一般に定年まで研究を継続する環境が保証される。
最後にお金の話をするが、国立大学法人では、教員一人に配分される研究予算は旅費込みで概ね年100万円以下である。学生の人件費がタダであることを考慮しても、企業で使える研究費の1/10以下と考えてよい。このため研究室の維持に外部資金の導入は欠かせない。ちなみに筆者の場合、30代後半で民間企業から大学に移った際、年収で約2割減少した。大学教員は蓄財には向かない職業である。
著者紹介 京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科(教授)
Published by 学会事務局 on 22 11月 2018
PDFファイルをご利用いただくためにはAdobe Reader(無料)が必要となります。ダウンロードはこちらから。
Published by 学会事務局 on 21 11月 2018
日本生物工学会では、生物工学学生優秀賞(飛翔賞)受賞候補者の推薦を募集しております。本賞は、日本の大学の博士後期課程(あるいはそれに同等の大学院教育課程)に進学して優れた研究業績を上げることが期待される学生会員の研究奨励を目的として、研究奨励金(5万円)を授与するものです。優秀な学生会員の推薦を宜しくお願いいたします。⇒推薦要領はこちら
【書類提出 締切】 2019年2月25日(月)
※東日本支部の提出締切日は、 2019年2月22日(金)⇒2月26日(火) です。
※関西支部の方は、関西支部学生優秀賞への応募が必須となります。
(応募締切日 2019年1月11日(金)⇒18日(金)正午 延長しました)
⇒詳細はこちら
Published by 支部:関西 on 20 11月 2018
2018(平成30)年11月20日
日本生物工学会 関西支部長
片倉 啓雄
日本生物工学会では、創立90周年記念事業の一環として2012年に生物工学学生優秀賞(飛翔賞)を創設しました。この賞は、博士後期課程に進学して、生物工学の分野で優れた研究業績を上げることが期待される学生会員の研究奨励を目的とするものです。生物工学学生優秀賞(飛翔賞)受賞者には研究奨励金(5万円)が授与されます。⇒受賞者一覧はこちら
この度、日本生物工学会関西支部では、支部における生物工学学生優秀賞(飛翔賞)候補者の選考過程を明確化するため、関西支部学生優秀賞を新たに創設しました。この賞は、翌年度に博士後期課程に進学して、生物工学の分野で優れた研究業績を上げることが期待される、関西支部所属の学生会員の研究奨励を目的とするものです。なお、本賞受賞者の中から選考される最優秀者1名を、生物工学学生優秀賞(飛翔賞)の候補者として、関西支部より推薦することになります。
つきましては、関西支部学生優秀賞への応募者を募集いたします。関西支部の各大学の先生方におかれましては、是非、優秀な学生会員のご応募にご協力くださいますようお願いいたします。
関西支部学生優秀賞への応募ならびに選考方法 |
---|
|
「関西支部学生優秀賞申請書」 (記載例はこちら
)に必要事項を記入し、「関西支部学生優秀賞」への応募であることを明記の上、電子メールにて、日本生物工学会関西支部庶務幹事 岩木 宏明(E-mail: ; TEL. 06-6368-0779)宛、2019年1月18日(金)正午迄にお送りください。
ご多忙中とは思いますが、どうかよろしくお願いいたします。
Published by 学会事務局 on 15 11月 2018
計画停電に伴うサーバ停止のため、下記の期間、日本生物工学会の会員システムが利用できなくなります。
入会申込みおよび異動届をWeb上で受け付けることができませんのでご注意ください。
ご不便をおかけしますが、ご理解の程よろしくお願いいたします。
なお、上記期間中も、学会HP、Journal of Bioscience and Bioengineeringの投稿・査読システム(EVISE)、および閲覧(ScienceDirect)は通常通りご利用いただけます。
Published by 学会事務局 on 14 11月 2018
平素より学会活動にご協力賜り、誠にありがとうございます。
2019年の会費の納入をお願い申し上げます。会費は会誌の刊行、大会の開催、講演会、その他学会の事業運営にあてられますので、何卒ご協力下さいますようよろしくお願い申し上げます。なお、振込用紙は12月上旬に会員の皆様宛に直接お送り致します(会費口座振替登録者は除く)。
2019年会費 (1月~12月、不課税)
正会員 | 9,800円(だたし、海外在住の正会員は12,000円) |
---|---|
学生会員 | 5,000円 |
団体会員 | 30,000円 |
賛助会員 | 50,000円(1口以上) |
紛失による領収証の再発行はいたしませんのでご注意ください。
2009年より英文誌(JBB)は電子ジャーナルへのアクセス権のみとなりました。冊子体はご希望の会員に年額5,000円(税込)で有料配布しております。正会員および学生会員の方で、新規に有料購読をご希望の方はできるだけ早めにお知らせください。また、冊子購読を中止される場合も早めに事務局までご一報ください。
毎年の会費をご指定の銀行口座からお支払いいただくことも可能です。預金口座振替依頼書を、下記学会事務局までご送付下さい(押印をご確認下さい)。
会誌送付先、住所、会員資格(学生会員から正会員へ移行)などの変更は、会員サービスから異動届出をお願いします。FAXの場合は、ダウンロードした書面にご記入のうえ、下記宛にお送り下さい。
2018年12月14日(金)までに理由を付してE-mailまたはFAXにてお届け下さい。なお滞納会費があれば納入をお願いします。⇒詳しくはこちら
年度途中で退会された場合、会費は返金いたしません。年度末退会(12月31日付での退会)を希望する方は、その旨退会届にご記入ください。
日本生物工学会事務局
〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2番1号
大阪大学工学部内
公益社団法人 日本生物工学会
Tel: 06-6876-2731 Fax: 06-6879-2034
E-mail:
Published by 部会:バイオインフォマティクス on 14 11月 2018
この度バイオインフォマティクス相談部会は、株式会社Preferred Networksの後援により、ハンズオンセミナーを開催致します。
バイオインフォマティクス相談部会 ハンズオンセミナー
Chainerを用いた深層学習によるバイオイメージングデータ解析
内容
ニューラルネットワークの計算および学習を行うためのオープンソースソフトウェアライブラリであるChainer を用い、バイオイメージングデータの解析を体験していただきます。題材として様々な遺伝的背景を持つ酵母細胞の蛍光画像(Kraus et al., Mol Syst Biol., 13(4), 924, 2017)の公開データを用い、細胞の形状を深層学習を用いて分類します。
当日は深層学習の実行環境として、クラウドサービスのGoogle Colaboratory を使用します。可能であればノートPC をご持参ください。都合がつかない場合はご一報いただければ当方にて用意します(詳細は当事者に後日連絡します)。
本セミナーの参加には、プログラミング言語の基本的な構文や概念(変数代入やループなど)を既に習得していることが望まれます。ハンズオンではPythonを使います。Pythonまたは他の言語で、そのような作業の経験があれば理解がスムーズになります。日程の都合上、プログラミング部分のレクチャーに割くことができる時間に制約がございます。当日の作業を少しでも円滑に行えるように、参加者には事前に資料を配布する等の配慮をしますが、ご協力をお願い申し上げます。
尚、宿泊される場合は各自手配をお願いします。また、参加者が超過する場合は選考を行うことがありますのでその点予めご了承下さい。
【問合せ先】理化学研究所 生命機能科学研究センター
堀之内貴明 E-mail:takaaki_horinouchi[at]riken.jp
セミナー当日に使用した資料を公開しました。
資料1 メディカルAI専門コース オンライン講義資料 (深層学習の理論とChainer関数群の解析用)
資料2 microscopy_data_with_chainer (今回の実習のプログラム実行内容)
バイオインフォマティクス相談部会ハンズオンセミナーは、2019年3月9日に、株式会社Preferred Networks社セミナー室にて開催されました。様々な所属の参加者が集まり、持参したPCにて深層学習によるイメージングデータの解析にチャレンジいたしました。
開催にあたり株式会社Preferred Networks社および講師の鈴木脩司先生・大野健太先生には大変お世話になりました。改めて御礼申し上げます。
当日の様子
大手町にある株式会社Preferred Networks社セミナー室をお借りしました。
講師の鈴木先生(右)と大野先生(左)
ハンズオンセミナーの様子
Published by 支部:九州 on 07 11月 2018
|第25回九州支部鹿児島大会開催案内|九州支部Topページ|
♦一般講演プログラム♦
(講演時間12分:発表10分、討論2分)
(講演時間12分:発表10分、討論2分)
(講演時間12分:発表10分、討論2分)
(講演時間12分:発表10分、討論2分)
♦学生賞講演プログラム♦
(講演時間10分、討論時間5分)
【修士の部】
(講演時間10分、討論時間5分)
【修士の部】
【博士の部】
(講演時間10分、討論時間5分)
【修士の部】
(講演時間10分、討論時間5分)
【修士の部】
Published by 支部:関西 on 07 11月 2018
日時 | 2019年1月29日(火)13:10 ~ 19:00 |
---|---|
場所 | 月桂冠株式会社 昭和蔵(〒612-8361 京都市伏見区片原町300番地) |
参加費 | 1,000円(税込)/学生 無料 〈懇親会参加費〉 一般:2,000円(税込)、学生:1,000円(税込) |
神戸大学先端バイオ工学研究センター 西田 敬二
TALENやCRISPRなどのゲノム編集技術はそのヌクレアーゼ活性により標的部位にDNA二重鎖切断を引き起こし、宿主細胞が修復する過程で配列の変換を期待するものである。これまで遺伝子操作が困難であった材料においても飛躍的に効率がよく、また、外来DNA断片を残さず編集可能であり、従来の遺伝子組換えの規制が適用されない可能性があることから幅広い応用が期待される。一方、課題として改変結果の不確実性や、細胞毒性の問題があった。このヌクレアーゼに代わる反応機構として、私たちはDNA脱アミノ化反応を触媒するデアミナーゼによる塩基編集(Base editing)法であるTarget-AIDの開発に成功した。これはヌクレアーゼ失活型のCRISPR/Cas9に脱アミノ化酵素を結合させることでDNA塩基の変換反応を行い、点変異を実現する。これによってこれまでDNA切断に関わる不確実性や毒性を回避することができ、また、ドナーDNAの挿入なしに精密な配列改変が可能となる。本講演では塩基変換技術について、開発の過程や動作原理を解説しつつ、直近の技術進歩や派生技術、またさまざまな応用展開とその可能性について概説したい。
筑波大学生命環境系/微生物サステイナビリティー研究センター 高谷 直樹
バイオマス由来材料の重要性を反映して、これまでに多くのバイオプラスチックが開発されてきた。しかし、そのほとんどは脂肪族系の炭化水素であり、耐熱性や強度に優れた芳香族系バイオプラスチックの開発例はほとんどない。この原料モノマーとなる芳香族アミン化合物の発酵生産系の構築と、非天然型のアミノ酸である4-アミノ桂皮酸を用いた超高耐熱バイオアラミドなどの開発例を紹介する。新たなバイオ材料の開発のためには、バイオで何が作れるか?何を作れば優れた材料になるのか?の両方が重要である。このための戦略と新たな芳香族バイオマスの材料化の可能性について議論する機会になればと考えている。
月桂冠株式会社総合研究所 小高 敦史
清酒醸造に必要な清酒酵母・麹菌は、清酒醸造環境で長い時間をかけて選抜、育種されてきた。杜氏や蔵人がこれらの微生物を巧みに利用することによって清酒は造られる。また、現代では意図的に育種された醸造微生物を使用することによって、多様な清酒を醸造することが可能となっている。しかし、清酒酵母も麹菌も交配による育種や劣性変異株の取得が、研究用の微生物と比べて難しい。その理由として、有性生殖が困難、多倍体/多核などがあげられる。本講演では、これらの特徴に従い、清酒酵母・麹菌と上手く付き合っていく方法について議論したい。
Published by 支部:関西 on 07 11月 2018
日本生物工学会関西支部では、第114回醗酵学懇話会ならびに懇親会を下記のとおり開催いたします。
多数のご参加をお待ちしています。
13:10 ~ 14:10 見学会(希望者のみ) 月桂冠大倉記念館(京都市伏見区南浜町247番地)
(※ 今回は、講演に先立って見学会を開催しますので、見学会に参加の方は、お申し込みの上、現地まで直接お越しください。)
14:10~ 受付 月桂冠株式会社 昭和蔵(※見学会不参加の方は、昭和蔵へ直接お越しください)
14:25 ~ 14:30 開会の辞……片倉 啓雄(関西支部支部長・関西大学化学生命工学部)
14:30 ~ 15:10
「DNA二重鎖を切らない塩基編集技術」
………西田 敬二(神戸大学先端バイオ工学研究センター)
15:10 ~ 15:50
「超高耐熱バイオプラスチックの原料となる芳香族アミンの微生物生産」
………高谷 直樹(筑波大学生命環境系/微生物サステイナビリティー研究センター)
15:50 ~ 16:00 休憩
16:00 ~ 16:40
「清酒酵母・麹菌と上手く付き合っておいしい清酒を造る」
………小高 敦史(月桂冠株式会社総合研究所)
17:30 ~ 19:00 懇親会 月桂冠株式会社 昭和蔵
Published by 学会事務局 on 05 11月 2018
バイオ計測技術が生み出す膨大なデータから、役に立つ知見を見つけるには、データを解析するテクニックが必要となります。表計算ソフト上で気合と根性と膨大な時間を使って行ったデータ処理が、Pythonというプログラミング言語を覚えれば、あっという間に終わります。Pythonは、バイオインフォマティクス技術を活用したデータマイニング、AIの活用への近道です。そこで本講座はデータ解析の必要に迫られた大学院生を対象に、学生チューターに助けてもらいつつ自習用教材を用いて、Pythonを使う基礎を学びます。今回はPython自習用資料の作成と、学生チューターが学生を教える形式のテストとして、小規模に行います。
Published by 学会事務局 on 02 11月 2018
加藤 竜司
2017年度生物工学奨励賞(照井賞)受賞者
名古屋大学大学院創薬科学研究科
2018年10月10日~12日にかけて韓国ソウル特別市広津区・世宗(Sejong)大学Convention Centerにおいて韓国生物工学会(Korean Society of Biotechnology and Bioengineering; KSBB)の2018年秋季大会(2018 KSBB International Academia-Industry Joint Meeting)が開催された。日本生物工学会(The Society for Biotechnology, Japan; SBJ)からは、2017年度生物工学奨励賞(照井賞)受賞者である筆者が学会参加および招待講演を行った。
世宗大学正面入り口
会場となった世宗(Sejong)大学は、キリスト教系の1940年創立の私大で、ソウル特別市を横切って流れる漢江の北岸に位置する。漢江南側の清潭(Cheongdam)駅から地下鉄に乗ると、地下鉄はすぐに地上へと出て漢江を渡るが、そこには川を挟みソウル郊外を一望する景色が広がっていた。川沿いからソウルの中心まで最先端のビルやマンションがそびえ立つ様子や、公園やリゾート的な施設が整備されている風景は、ソウル特別市の繁栄を強く感じるものであった。
筆者が参画したKSBBの秋季プログラムは、国先的なジョイントミーティングと位置付けられており、連日朝9時~18時半まで5会場・1展示会場で、広いバイオテクノロジーをカバーした最新研究発表が行われていた。Plenary 3、口演発表150、学生発表53、ポスター約300が開催され、会はとても盛況であった。今回、団長としてご参加されたSBJ副会長・高木昌宏先生も招待講演を行われていた。筆者が参加したJeong-Woo Choi先生(Sogang大学)のシンポジウムでは、ナノバイオテクノロジーとセルエンジニアリングにおける先端技術の紹介がなされた。全体を通じ、強く感じたことは、韓国の若手の研究者が、きわめて英語が流暢なことである。帰国子女レベルのスピードで英語を操る若手研究者達は、美的に優れたイラストレーションを活用した発表に秀でており、国際的な場での発表にとても慣れていることを感じた。
初日の夜には、シンポジウム企画のJeong-Woo Choi先生が昼食・夕食共に懇親会を開催してくださり、近い分野の講演者全員と近く親交を持つことができたのは素晴らしい経験であった。2日目の夜には、Banquetとその後の懇親会で、KSBB会長Si Wouk Kim先生をはじめとした多くの先生方がSBJのメンバーを温かく迎えてくださり、お酒を介した心の交流をさせていただくことができたことは何ものにも代えがたい経験であった。これはKSBBとSBJが長い交流の中で素晴らしい関係を築いてきた歴史であり、SBJにとって国際的な信頼関係という財産となっているのだということに感動を覚えた。筆者としても今後のKSBBとSBJの更なる交流に貢献したいと強く感じるに至った。
末筆ながら、今回のKSBB訪問をご支援いただきましたKSBB会長Si Wouk Kim先生、会期中大変温かくお世話を頂きましたJeong-Woo Choi先生、Jinha Choi先生、Jong Wook Hong(KSBB国際推進担当)に厚く御礼申し上げます。また、本派遣の機会をご支援いただきました日本生物工学会および国際展開委員長の跡見晴幸先生、諸手続きを面倒見ていただいた事務局の皆様に心より御礼申し上げます。
左から、Prof. Jeong-Woo Choi、Prof. Eock-Kee Hong、Prof. Joong Kon Park、
Prof. Tai Hyun Park、黒田章夫先生、Prof. Si Wouk Kim(現KSBB会長)、
高木昌宏副会長、筆者、Prof. Heichan Lee(次期KSBB会長)、Prof. Jong Wook Hong
♦関連記事:【国際交流】韓国生物工学会(KSBB)大会参加報告
Published by 部会:メタボロミクス on 01 11月 2018
オームサイエンスの一つとして注目されているメタボロミクスについて理解を深めていただき,実際にメタボロミクスを実施していただけるための技術の習得を目的として,今年も例年通り,下記講習会を開催させていただきます.昨年に引き続き,質量イメージング講習をメニューに加え,3日間の講習とします.
♦12月12日(水)(第1日)
午後 イントロダクション(福崎):メタボロミクス概要
講義:GC/MSと多変量解析
♦12月13日(木)(第2日)
午前 実習:GC/MSを用いたサンプル分析
午後 実習:GC/MSデータの多変量解析 実習終了後,懇親会(予定)
♦12月14日(金)(第3日)
午前 講義(新間):見えないものを見るイメージングMS 実習:イメージングMSを用いたサンプル分析
午後 ラウンドテーブルディスカッション,総括
終了予定 17:00頃
1)メールのタイトルは,「2018メタボロミクス講習会参加希望(氏名@所属)」としてください.
2)本文中に,以下の項目を記載してください. 氏名,所属,現在の仕事,メタボロミクスを何に使いたいか?
3)申し込み用アドレス fukusaki[atmark]bio.eng.osaka-u.ac.jp
Published by 部会:バイオインフォマティクス on 25 10月 2018
この度バイオインフォマティクス相談部会は、第二回講演会を12/5に東京大学(本郷キャンパス)で開催する運びになりました。今回はメタゲノム解析をトピックとして、生物工学分野の内外でご活躍されている先生方をお招きしてご講演頂きます。
バイオインフォマティクス相談部会 第二回講演会
※ 当日参加も可能ですが、準備の都合上可能な限り事前参加登録をお願い致します。講演会一週間前(11/28)までにお申し込みいただければ、懇親会費を割引致します。
概要
シーケンシング技術の発展に伴い、近年急速に普及しているメタゲノム解析は、新規遺伝子資源の探索、環境や生態系における微生物動態の解析、腸内細菌と宿主との関係の解析などに広く用いられ、生物工学分野においてもホットトピックの1つとなっております。しかし得られる多量のシーケンスデータを扱う際にバイオインフォマティクス技術が必要となり、実験系研究者の参入障壁となっている場合があります。そこで本講演会では、生物工学分野に限らず、バイオインフォマティクスクス技術を利活用してメタゲノム解析を利用した研究を行っておられる、Wet系ならびにDry系の両方の背景をお持ちの先生方をお招きしてご講演頂く予定です。
最先端の研究に加え、こうした分野でしばしば生じる共同研究者ウェット・ドライ間の連携に関する生の声などもお聞かせいただけるかと思います。是非この機会にお集まりいただき、交流の輪を広げる場としてご利用頂けますと幸いです。
プログラム
13:00-13:10 開会挨拶
13:10-13:40 講演1 鈴木市郎 先生 (横浜国立大学)
「マイクロバイオームの各細菌の動態を見分ける」
13:40-14:10 講演2 平岡聡史 先生 (海洋研究開発機構)
「メタエピゲノム解析から明らかにする環境細菌叢のエピジェネティクスの多様性と新規DNAメチル化酵素」
14:10-14:40 講演3 森宙史 先生 (国立遺伝学研究所)
「古代の動物の骨のメタゲノム解析」
14:40-15:00 休憩
15:00-15:30 講演4 西嶋傑 先生 (産業技術総合研究所)
「ヒト腸内細菌叢のメタゲノム解析」
15:30-16:00 講演5 竹田綾 先生 (株式会社サイキンソー)
「腸内フローラ検査サービスMykinsoを支える解析環境」
16:00-16:30 講演6 馬場保徳 先生 (石川県立大学)
「ウシルーメン液処理によるメタン発酵効率化 〜複合微生物系の理解に向けたNGSの活用〜」
16:30-16:40 閉会挨拶
【実行委員】大野聡(東京大学)
堀之内貴明(理化学研究所)
兒島孝明(名古屋大学)
蟹江慧(名古屋大学)
【問合せ先】理化学研究所 生命機能科学研究センター
堀之内貴明 E-mail:takaaki_horinouchi[at]riken.jp
バイオインフォマティクス相談部会第二回講演会は、2018年12月5日に、東京大学本郷キャンパス山上会館にて開催されました。今回はメタゲノム解析にフォーカスした会として開催しました。生物工学分野の内外より、バイオインフォマティクス技術を利活用されている先生方にご講演をいただきました。
ウェット系・ドライ系、扱う対象(たとえば環境微生物や腸内細菌叢など)を含め色々な立場の参加者がおられ、質疑応答も活況でした。本講演会をきっかけに、皆様の交流の輪が広がっていくことを願っております。
ご参加いただきました皆様に心より感謝申し上げます。
当日の様子
鈴木市郎 先生 (横浜国立大学)
「マイクロバイオームの各細菌の動態を見分ける」
平岡聡史 先生 (海洋研究開発機構)
「メタエピゲノム解析から明らかにする環境細菌叢のエピジェネティクスの多様性と新規DNAメチル化酵素」
森宙史 先生 (国立遺伝学研究所)
「古代の動物の骨のメタゲノム解析」
西嶋傑 先生 (産業技術総合研究所)
「ヒト腸内細菌叢のメタゲノム解析」
馬場保徳 先生 (石川県立大学)
「ウシルーメン液処理によるメタン発酵効率化 〜複合微生物系の理解に向けたNGSの活用〜」
懇親会 (東京大学本郷キャンパス 銀杏メトロ食堂)
懇親会中も熱いディスカッションが行われていました。
Published by 支部:関西 on 24 10月 2018
関西地域企業と公設試験研究機関の研究・開発業務内容をご講演頂き、地域のみならず国内外の産業を支えるコア技術や独自の魅力を産学官の若手研究者の方々に広く知っていただくことを目的としています。また、これから就職を考える学生さんには、公設試験研究機関に集まる地域企業の情報に触れ、働き方とやりがいの多様性を知る機会になるはずです。
テーブルディスカッション、懇親会を通して、学会などでは難しいこれら企業・研究機関の方との交流を深めていただければと考えております。奮ってご参加ください!
【公設試験研究機関の紹介】
♦(地独)大阪産業技術研究所 森ノ宮センター
生物・生活材料研究部長 畠中 芳郎
♦(地独)京都市産業技術研究所 知恵産業融合センター
知恵産業推進課長 廣岡 青央
♦ 奈良県産業振興総合センター
生活・産業技術研究部 バイオ・食品グループ 大橋 正孝
♦ 和歌山県工業技術センター
食品産業部 加工技術グループ 中村 允
【企業からのプレゼンテーション】
♦ 佐々木化学薬品株式会社(分析・検査試薬、めっき用薬剤の開発・製造・販売)
研究開発部 機能性化学品事業課 副責任者 高田 慎一
♦ 玉乃光酒造株式会社(創業1673年、伏見の酒造メーカー)
生産部 醸造課 山川 結
♦ 株式会社ファーマフーズ(医薬と食の融合を目指す食品素材メーカー)
総合研究所 開発部 次長 山津 敦史
【テーブルディスカッション】
講演者の方を囲んで交流を深めていただきます!
主催:日本生物工学会関西支部
共催:(地独)京都市産業技術研究所
Published by 学会事務局 on 24 10月 2018
生物工学会誌 第96巻 第10号
中山 亨
最近、イタリアのカターニア大学のプルチーノらによる「才能か運か」と題する興味深いアーカイブ(arXiv)論文1)が出版された。世の中の富の分布には「パレートの80:20の法則」というものがあり、富の8割は人口のわずか2割で所有されるという。世界でもっとも富める8人の財産の合計は、世界の貧困層36億人の財産の合計に等しいという計算もある。このように、世の中の富の配分は「べき乗則」に従う不均衡なものだという。
IQなどの人の能力は統計的にガウス分布を示すのに、富の配分はなぜそうならずに「べき乗則」に従うのか?プルチーノらはコンピュータモデルを用いてその理由を解析した。その結果、成功と才能との間には必ずしも相関がなく、富の不均衡な配分を生んでいる要因は、ひとえに「運」であることが示された。彼らの結論は、富める人々は幸運に恵まれた人々でもあり、貧しい人々は運に恵まれなかった人々であるというものだった。
この論文が特に興味深いのは、研究費の配分にかかわるこの種の問題の解析にも取り組んでいることである。科学的発見に関わるさまざまな逸話が示しているように、科学的発見に「運」が果たす役割は大きく、これをセレンディピティという。プルチーノらは、いくつかの研究費配分モデルを設定し、セレンディピティを考慮した場合にどのモデルが最大の効果を生み出すかを調べた。設定したモデルは、「すべての科学者に均等に研究費を配分する」、逆に、極端な配分格差をつけて「過去に高い業績を上げているごく一部のエリート科学者のみに配分する」、および、それらの中間の配分方法からなる19パターンであった。シミュレーションの結果、最大の効果を与えたのは「すべての科学者に均等に研究費を配分する」であった。
翻って、わが国の大学への研究費の配分はどのようになっているのだろうか?この点に関しては、日本学術振興会学術システム研究センターの黒木登志夫顧問による興味深い分析結果がある2)。それによれば、研究費配分には大学間格差があり、これも「べき乗則」に従うという。すなわち、大学への研究費配分額(教員あたり)の対数を、配分額に基づく大学ランキングの順位の対数に対してプロットすると、右下がりの直線関係が成立する。この負の傾きが大きいほど大学間格差が大きいことを意味する。
この「べき乗則」はわが国のみならず、英米独の3か国についても成立する。重要なことは、この「べき乗則」の成立においては研究費配分に関するその国の施策の特徴が明確に反映されていることである2)。日本も含めた4か国間の比較では、この負の傾きはわが国がもっとも大きく(–0.92)、次いで、英国(–0.64)、米国(–0.27)、ドイツ(–0.25)の順である。すなわち、わが国の研究費の配分のされかたは4か国の中ではもっとも不均衡で格差が大きい。一方、ドイツでは上述のプルチーノらの結論にもっとも近い、格差の小さいやり方で研究費が配分されていることになる。わが国の科学研究が低迷し、世界におけるその相対的地位を下げつつあるなかで、近年ドイツの科学研究が存在感を増しているという最近の新聞報道3)は、プルチーノらの結論に照らして納得がいく。
ルイ・パスツールは、「幸運は準備された心のみに宿る」と述べた。「準備された心」はたゆみない研究によって培われるのだから、そのための基礎体力となる研究費くらいは皆になるべく均等に配分した方が全体的にはより多くの幸運の女神が微笑むことになるのだ……プルチーノらの結果はそのようなことを意味するように思われる。国立大学の場合、1990年代までは積算校費がそうした財源の一部として機能していたと思われるが、積算校費に代わる現在の運営費交付金はそのような状況にはない。国レベルで見た場合、研究費の極端な配分格差は研究や研究者の多様性を失わせるとともに、科学の発展に不可欠な研究者層の厚みも失わせる。わが国の科学研究の力量を高めるための方策を考えるうえで、プルチーノらの論文の結果は示唆に富んでいる。
1) Pluchino, A. et al.: arXiv:1802.07068v2 (2018).
2) 黒木登志夫:IDE 現代の高等教育, 589, 17 (2017).
3) 朝日新聞 2018年3月1日付.
著者紹介 東北大学大学院工学研究科(教授)、日本学術振興会学術システム研究センター(専門研究員)
Published by 学会事務局 on 24 10月 2018
PDFファイルをご利用いただくためにはAdobe Reader(無料)が必要となります。ダウンロードはこちらから。
Published by 支部:北日本 on 17 10月 2018
日時 | 2018年12月22日(土) |
---|---|
場所 | 主会場:秋田大学理工学部6号館(総合研究棟)1階講義室 ポスター会場:秋田大学アクティブラーニング棟 |
参加費 | 無料 |
懇親会 | 18:30~20:30 「かまくらの郷」(秋田市中通4丁目13-1) Tel: 018-874-8313 懇親会会費:一般5,000円、学生2,000円(税込み、定員50名、事前予約制) |
申込み締切 | ポスター発表申込・要旨受付締切:2018年 参加登録締切:2018年 |
参加申込 | こちらの申し込みフォームに必要事項を記入し、お申し込みください。 北日本支部以外の会員からの御参加も歓迎いたします。 ポスター発表は、主題の「食と健康を支える生物工学」に限らず、広く生物工学全般についての発表を募集します。学生のポスター発表者は学会会員でなくても構いません。 ♦ポスター発表を希望される方は、ポスター要旨テンプレート ♦要旨はA4一枚以内に収めていただき、必要であれば図表を入れていただいてもかまいません。 ♦件名には「秋田シンポ」を含めてください。word、PDFファイルの両方をお送りください。ファイル名には所属と氏名をご明記ください。 ♦シンポジウム参加につきましては当日参加も受け付けますが、ポスター発表および懇親会参加につきましては必ず事前にお申し込みください。 |
問合せ先 | 〒010-8502 秋田県秋田市手形学園町1-1 秋田大学大学院理工学研究科生命科学専攻 2018年度日本生物工学会北日本支部事務局 Tel: 018-889-3069 FAX: 018-889-3050 E-mail: |
【ポスターセッション】 学生ポスター賞あり
【シンポジウム】
13:15~13:20
開会の辞…………阿部 敬悦(日本生物工学会 北日本支部 副支部長)
<特別講演>
<招待講演>
<2018年度学生賞受賞講演>
17:20~17:40
ポスター賞授賞式・閉会の辞…………湯本 勳(日本生物工学会 北日本支部 支部長)
Published by 学会事務局 on 15 10月 2018
日時 | 2019年2月1日(金)13:00~ |
---|---|
場所 | 名古屋大学ベンチャービジネスラボラトリー 3階 ベンチャーホール (名古屋市千種区不老町B2-4)⇒アクセス |
プログラム |
(14:05 休憩)
(15:15 休憩)
「好熱性放線菌ホスホリパーゼDによる表皮肥厚性疾患の緩和」 「酢酸生成菌とオーランチオキトリウム属による新規Gas-to-Liquidプロセスの開発」
|
参加費 | 2,000円(不課税)、懇話会費4,000円(不課税)ただし、いずれも学生無料 |
定員 | 80名 |
申込み方法 | E-mailにて、住所、氏名、所属、メールアドレス等を明記の上、下記宛までお申し込み下さい。懇話会参加の有無も必ずご記載ください。 |
申込先 | 〒536-8553 大阪市城東区森ノ宮1-6-50 地方独立行政法人 大阪産業技術研究所(旧:大阪市立工業研究所) 生物・生活材料研究部 永尾 寿浩 TEL: 06-6963-8073 FAX: 06-6963-8079 E-mail: |
備考 | お申込みいただいたお名前等の個人情報は、参加確認および今後の学際的脂質創生研究部会講演会のご案内以外の目的には使用いたしません。 |
本講演会では、下記のように一般講演を募集します。(終了しました)
Published by 学会事務局 on 15 10月 2018
第70回日本生物工学会大会(2018年9月5~7日、関西大学にて開催)では、以下2件の本部企画シンポジウムを開催しました。
人口増加に合わせて持続可能に食料を増産してゆくためには、高効率なスマート農業や、化石製品に頼らない新しい生物系農薬・肥料が重要となってくる。さらに限られた農地に代わり、気候変動の影響を受けにくい植物工場も益々発展すると思われ、そのための周辺技術開発も必要となる。一方、従来の作物に代わる水生植物の様な新たな食料の栽培や、人工肉(培養肉)開発への挑戦も進行中である。これらに関するトピックスを紹介し、持続可能な社会へ向けた産学連携による生物工学の方向性を考える機会を提供する。
動物細胞培養は、次世代バイオ医薬品(抗体医薬や細胞医薬)の根幹を担う基盤であるが、さらなる高度な細胞培養を実現するには更なる工学的飛躍が強く求められている。現在も、多くの細胞培養を牽引するのは、歴史から受け継いだ容器、培地組成、モニタリング方法などの「常識」と「ブラックボックス」である。細胞を用いる産業の更なる発展には、現在の細胞培養の根幹に、工学のメスを入れる必要がある。本シンポジウムは、現在の最先端工学技術の観点から、いかに常識を覆す「新しい細胞培養」を工学が生み出せるか、その課題と可能性について議論する。
Published by 支部:北日本 on 11 10月 2018
Published by 支部:九州 on 11 10月 2018
日時 | 2018年7月28日(土) 10:00~16:30 |
---|---|
会場 | 長崎大学水産学部大講義室(〒852-8521 長崎市文教町1-14) |
日時 | 2018年12月1日(土)9:00~17:30(予定) |
---|---|
会場 | 鹿児島大学 農学部(鹿児島県鹿児島市郡元1-21-24) |
Published by 支部:西日本 on 11 10月 2018
Published by 支部:関西 on 11 10月 2018
日時 | 2018年9月5日(水)~7日(金) |
---|---|
場所 | 関西大学千里山キャンパス |
日時 | 2018年8月3日(金)13:30~16:50 |
---|---|
場所 | アサヒビール (株) 吹田工場ゲストハウス |
日時 | 2018年9月6日(火)17:00~20:00 |
---|---|
場所 | 関西大学 千里山キャンパス 凜風館2階食堂・ディノア |
日時 | 2018年12月6日(木)13:30 ~ 19:00 |
---|---|
場所 | 京都市産業技術研究所 2Fホール(京都リサーチパーク西地区) |
日時 | 2019年1月29日(火)13:10 ~ 19:00 |
---|---|
場所 | 月桂冠株式会社 昭和蔵(〒612-8361 京都市伏見区片原町300番地) |
Published by 支部:中部 on 11 10月 2018
日時:2018年11月20日(火)13:00~17:00(同日 17:00~19:00 交流会)
場所:名古屋大学大学院創薬科学研究科 創薬科学研究館2階講義室・ホール
http://www.ps.nagoya-u.ac.jp/access/
参加費:講演会 無料
交流会参加費(税込)一般4,000円、学生2,000円
《特別講演:日本生物工学会第37回生物工学賞 受賞講演》
《企画特別講演:中部発バイオベンチャーの躍動》
《若手研究者による発表会》
準備の都合上、講演会および交流会への参加を希望される方は、以下のフォームからお申し込みください。(2018年11月19日をもって申込み受付を終了しました。)
問合せ先:中部支部庶務幹事 加藤竜司 E-mail
Published by 支部:中部 on 11 10月 2018
2018年度日本生物工学会中部支部例会(11月20日開催)において、若手研究者(ポスドク・大学院生)による講演を募集します。
当日出席の中部支部幹事による投票を行い、優秀者には「日本生物工学会中部支部長賞」を授与いたします。
発表希望の方は以下のフォームよりお申し込みください。
※時間の制約上、発表希望者多数の場合は、調整する場合がございます。
※1演題あたり12分程度を予定しています。
♦ 関連記事:【中部支部】2018年度中部支部例会開催案内
Published by 部会:次世代アニマルセルインダストリー on 03 10月 2018
次世代アニマルセルインダストリー研究部会では、「優秀学生発表賞」を設けております。優秀学生発表賞は、将来を担う研究者の卵たち(高専生、学部生および大学院前期課程(修士)学生)の意欲向上や自身の研究に対する更なる理解を促す動機づけを目的としています。
本年度は、第70回日本生物工学会大会で一般講演(口頭発表)を行った、学部生および大学院前期課程(修士)学生の発表(11研究グループの16名)に対し、部会員の先生方による厳正な審査を行い、以下の3名に優秀学生発表賞を授与いたしました。
受賞された皆様、おめでとうございます!さらなるご活躍と研究のご発展をお祈りいたします。
次世代アニマルセルインダストリー研究部会では、来年度の大会でも優秀学生発表賞を行う予定をしております。沢山のエントリーをお待ち致しております。
今井 祐太 さん
細胞形態情報解析を応用した神経系細胞の非侵襲的評価
大隅 早紀 さん
ヒト三次元筋萎縮モデルを搭載した96ウェルプレートフォーマット収縮力評価系の開発
山本 涼平 さん
画像情報解析を用いたスフェロイド培養環境プロファイリング
Published by 学会事務局 on 01 10月 2018
システムメンテナンスのため下記の期間、日本生物工学会のホームページおよび大会ホームページが利用できなくなります。
ご不便をおかけしますが、ご理解の程よろしくお願いいたします。
なお、上記期間中も会員システム、Journal of Bioscience and Bioengineeringの投稿・査読システム(EVISE)、および閲覧(ScienceDirect)は通常通りご利用いただけます。
Published by 学会事務局 on 26 9月 2018
第71回日本生物工学会大会
実行委員長 稲垣 賢二
第71回日本生物工学会大会は、2019年9月16日(月・祝)~18日(水)に岡山大学 津島キャンパス(岡山市)にて開催します。つきましては、日本生物工学会大会にふさわしいシンポジウムを公募します。なお、シンポジウムは16日(月)の午後~18日(水)の午後まで、複数会場で一般講演と並行して実施する予定です。
会員各位におかれましては提案書に
1) 課題名(日本語によるシンポジウム、英語によるシンポジウムの別)
2) 開催の趣旨
3) 世話人名(連絡先)
4) 参加予定者数(講演者、参加者)
5) その他希望事項
をお書きいただき、2018年11月1日(木)~2018年12月28日(金)までの間に、メールにて下記宛までお申し込みください。
なお、シンポジウム世話人は、参加登録開始日の時点で本学会正会員である必要がありますので、ご注意ください。
会場数に限りがありますので、応募多数の場合には、生物工学に関連する「新たな研究領域の開拓」「生物工学の国際展開(英語によるシンポジウム)」「産学連携の推進」「地域社会への貢献」「SDGsに貢献する生物工学」「若手研究者主導の研究」「博士人材養成・教育の推進」などのコンセプトに沿った申請を優先的に採択させていただきます。また、類似した内容の提案については統合をお願いする場合がございますのでご承知おきください。
シンポジウムの開催時間は2時間を基本とさせていただきます。採択課題は上記1) から3) の項目を大会HPにて掲載させていただきます。研究部会からの申請であっても、採択において優先されるものではありません。基本的にシンポジウムの講演者への旅費、謝礼は実行委員会ではご用意できません。
上記趣旨をご理解の上ご応募頂きますようお願い申し上げます。
採択につきましては2月初旬にメールにてお知らせします。
【申込先】
岡山大学大学院環境生命科学研究科
シンポジウム担当: 田村 隆
E-mail:
【募集】
【選考の手続き】
■関連記事:【年次大会】シンポジウムの開催と運営に関する理事会方針
https://www.sbj.or.jp/meeting/meeting2010_sympo_board_policy.html
Published by 学会事務局 on 25 9月 2018
生物工学会誌 第96巻 第9号
朴 龍洙
私は、二つの国で生物工学を学び、この分野の位置付けについて非常に悩んだ覚えがある。韓国で修士課程の時、米国MITから赴任されたDewey Y. Ryu教授の下で発酵工学を学んだ。1980年代の韓国では、この分野は最先端であり、新鮮さとおもしろさに魅了され、私は一生この分野に身を投じる決心をした。その後4年間、学んだことをもとに韓国最大の発酵企業で、核酸発酵、発酵工場の建設、試運転まで携わり、発酵工学の随を経験した。日本に渡り、東京大学応用微生物学研究所の戸田清先生と名古屋大学工学部の小林猛先生の両恩師の下で生物工学分野のイロハを学んだ。その後、静岡大学の岡部満康先生の研究室(当時の培養工学)に移り、より実践的な生物工学を学んだ。
学問として生物工学はどのようなものなのか。修士課程では発酵が至極の学問だと思ったが、その後、高密度細胞培養、遺伝子産物の効率的生産および放線菌による抗生物質の生産を研究課題にして取り組んでいるうちに、私は、生物工学は時の流れに密に関わりながら変化し続けるものだと理解するようになった。醸造学から始まった生物工学は、発酵工学、生物化学工学、生体情報工学、環境工学、酵素工学、動物細胞工学および生体医用工学分野に至る広範囲をカバーしている。
私は、この広範囲な分野でどのような研究をすればよいか相当悩んだ。しかし今振り返ってみると、対象は変わったが、自分が物質の生産性向上を常に追い求めてきたことに気がついた。細胞の密度を高めて培養する「高密度培養」のコンセプトで、遺伝子操作が可能で、かつ自由に飼育できる生物としてカイコに辿り着き、蚕糸学会の主役であるカイコを生物工学会に持ち込んだ。カイコは、溶存酸素もpHの制御も要らない、きわめて高い高密度培養が可能であり、スケールアップの心配も不要なため、生体バイオファクトリーに適していると確信している。発酵工学に魅了され、最後にはカイコバイオファクトリーをライフワークとして挑戦するとはまったく想像もしなかった。
時の中で生物工学の目指すものは何か。時代の変化に伴い姿は変わっていくものであるが、人類のために何をすべきかは不変の課題である。地球規模で進んでいる温暖化、そして、日本社会の異常なほど急速に進む高齢化・少子化は人類が経験したことのない最大の危機であり、知恵を絞って対応していかなければならない。私が所属している静岡大学では、このような問題の解決のためにグリーン科学技術研究所を2013年に設立し、あらゆる分野の研究者を集めて未来課題の解決に向けて研究を進めている。生物工学は、微生物、動物および植物を対象に、さらに物事をシステム的に考える工学的思考の上に成り立っているので、21世紀の諸問題の解決に貢献できる絶好の機会と考える。第5期科学技術基本計画(平成28~32年度)の経済・社会的な課題への対応として、
(1)持続的な成長と地域社会の自律的な発展、
(2)国民の安全・安心の確保と豊かで質の高い生活の実現、
(3)地球規模課題への対応と世界の発展への貢献、
があげられている。特に、(1)では資源の安定的な確保と循環的な利用、超高齢化・人口減少社会などに対応する持続可能な社会の実現、(2)では食品安全と生活環境安全の確保、(3)では地球規模の気候変動に対応した温室効果ガスの大幅削減などが、重要課題として設定されている。
このような課題は、まさに、生物工学者が大いに貢献できる分野である。このような地球規模の課題は、日本の国内学会だけでは解決が不可能である。そのためには、国際的な会合の場を増やし、高いポテンシャルを有する海外の学会と学会間のネットワークを構築することが求められている。国際共同研究プロジェクトへ参加すると同時に、優れた外国人研究者が本学会に入って活躍できるようになれば、本学会のポテンシャルをより一層強化することになる。これによって、国ごとの地域特性を活かし多様な視点や発想に基づく解決策を共有できる仕組みが本学会を中心にできあがるのではないだろうか。
学会として、21世紀の重要課題の解決に向けたロードマップを策定し、国の政策決定に提言できるように、また生物工学会は、これから学会を担っていく多くの若手研究者がこのような課題に果敢に挑戦していく場であることを願っている。
著者紹介 静岡大学グリーン科学技術研究所(教授)
Published by 学会事務局 on 25 9月 2018
PDFファイルをご利用いただくためにはAdobe Reader(無料)が必要となります。ダウンロードはこちらから。
Published by 学会事務局 on 20 9月 2018
2018年度生物工学若手研究者の集い(若手会)夏のセミナー2018は、6月30日~7月1日に、北海道北見市・北見工業大学ならびに自然休暇村センターにて開催されました。
⇒活動報告はこちら
Published by 若手会 on 20 9月 2018
本年度の生物工学若手研究者の集い(若手会)夏のセミナー2018は6月30日~7月1日に、北海道北見市・北見工業大学ならびに自然休暇村センターにて開催されました。
今回は、初の北海道開催で会場の制約から1日目の招待講演とポスター発表を北見工業大学で行い、宿泊ならびに2日目にバイオインフォマティックス相談部会との共催イベントなどを北見市自然休暇村センターで行いました。
おかげさまをもちまして全国から81名(一般37名、学生44名)の御参加をいただき、45件のポスター発表を行いました。
【初日】
はじめに
若手会会長の今中先生にご挨拶いただき、講演会を開始しました。
講演会
講演会では、5名の先生方にご講演いただきました。研究成果に加え、研究過程やキャリアに関する経験談もご講演いただき感銘を受けました。
特別講演1 (座長:小西)
『生物学的方法による生体材料評価の現状』
大津 直史 先生 (北見工業大学)
特別講演2 (座長:堀)
『電子顕微鏡で解き明かす生物の仕組み』
釜崎 とも子 先生(北海道大学 遺伝子病制御研究所・分子腫瘍分野)
特別講演3 (座長:中島)
『エネルギーの観点から見る微生物の多様な生存戦略』
加藤 創一郎 先生(産業技術総合研究所 生物プロセス研究部門)
特別講演4 (座長:東)
『私の来た道〜油田細菌から超好熱菌そして植物共生細菌まで』
森川 正章 先生(北海道大学大学院 地球環境科学研究院)
特別講演5
『次世代シーケンサーの現状』(座長:佐藤)
森本 一 先生 (北海道システムサイエンス株式会社)
活発な討論が行われました。
ポスターセッション
北見工業大学コミュニケーションアトリウムで開催しました。
45件のポスター発表で活発な議論が行われました。
BBQ
バスで北見市自然休暇村センターに移動し、バーベキューの夕食を楽しみました。
学会長の木野先生が乾杯の挨拶をされました。
ビンゴ大会
ビンゴ大会が行われました(担当:邱)
討論会
北海道の日本酒とともに、討論会を行いました。
【2日目】
バイオインフォマティクス相談会主催セミナー
Oxford社MinIONシーケンサーの紹介やデータプロセッシングのいろはを解説していただきました。
授賞式
1日目のポスター発表の投票結果から各ポスター賞が授与されました。
最優秀ポスター賞
・兼吉 航平(大阪大院・工)
P19: 高生産株の構築を目指した蛍光標識抗体による細胞内分泌過程解析
優秀ポスター賞
・元根 啓佑(京大院農・応用生命)
P06: 海洋資源の有効利用と保全への取り組み―大型藻類の有効利用とサンゴ礁の保護―
・渡辺 一樹(北見工大院・工・バイオ環境化学)
P09: 人工知能や統計的手法による天然培地成分からの発酵生産量予測
・岩舘 秀樹(千葉大院・融合理工)
P17: ECM 薄膜を組み込んだ細胞培養用マイクロ灌流デバイスの開発
・竹内 健人(北見工大院・バイオ環境)
P20: 発酵阻害物質耐性酵母KS47-1 株の性質と遺伝子導入法の検討
専門分野賞
・河合 美桜(関西大院・理工)
P14: グルコースリプレッションを回避する流加培養による乳酸菌の乳酸生産抑制
・竹田 雄大(北大院・工・環循シ)
P34: GFP を融合したシリカ重合酵素の機能解析
・岡 大椰(名古屋大学生命農学研究科 応用生命科学)
P40: データマイニングを駆使したAspergillus oryzae 由来転写因子AoXlnR 制御遺伝子の網羅的解析
ユニバーサル賞
・森本 一輝(北見工大院・バイオ環境)
P01: 新規凍結耐性酵母を用いた冷凍パンの品質調査
・宮永 未森(北大院・工・環境循環)
P07: 宮崎海岸周辺に生息する尿素分解菌を用いた地盤固化試験
Good Design賞
・今井 祐太(名大院創薬)
P27: 細胞形態情報解析を用いた間葉系幹細胞培養プロセスにおける品質工学的逸脱管理
・佐伯 琴音(千葉大院 融合理工)
P35: マイクロ流体デバイスを用いた細胞の配列化およびカプセル化技術の開発
Beginners’賞
・岩田 茉奈(北大院工)
P25: 針葉樹分解過程における木材腐朽菌Phlebiopsis gigantea のオミクス解析
・立花 成我(北見工大・工・バイオ環境化学)
P26: 統計解析、ニューラルネットワークを用いた培養予測システム構築
おわりに
初代会長の高木 昌宏先生(北陸先端大)にご挨拶いただきました。
実行委員から、お礼申し上げ、閉会とさせていただきました。
最後に会場で集合写真を撮影しました。
来年も京都での夏のセミナーにてお会いしたいと思います。
Published by 学会事務局 on 19 9月 2018
日本生物工学会生物工学教育委員会では、大学・高専・企業等の研究における安全のために「バイオ実験を安全に行うために」の編集に協力しました。
本書では、バイオ実験を安全に行うためには具体的にどのような点に注意すればよいのかについて丁寧に解説し、また、わかりやすく注意を喚起するために実際の事故例も多数掲載しています。経験の少ない学生にも要点がわかりやすいよう、実験を行う人の目線で説明するよう心がけました。⇒詳しくはこちら
Published by 学会事務局 on 18 9月 2018
Published by 学会事務局 on 18 9月 2018
遺伝子や細胞を扱うバイオ系の実験は、化学実験に比べると事故の可能性や危険度が低いと思われがちですが、注意を怠ると、自身の安全だけでなく、研究室や大学、社会にまで影響を及ぼす事故を引き起こす可能性があります。
本書では、バイオ実験を安全に行うためには具体的にどのような点に注意すればよいのかについて丁寧に解説し、また、わかりやすく注意を喚起するために実際の事故例も多数掲載しています。経験の少ない学生にも要点がわかりやすいよう、実験を行う人の目線で説明するよう心がけました。
バイオ実験を行う人・指導する人必携の「安全のてびき」です。
A5判・2色刷・144頁
ISBN 978-4-7598-1921-2
2018年9月発行
⇒お申し込みはこちら(化学同人ウェブサイト)
Published by 学会事務局 on 07 9月 2018
第70回日本生物工学会大会は、おかげ様で2018年9月7日(金)に無事終了しました。
台風21号の影響で、交通機関の遅延・運休や停電が発生したにもかかわらず、ご参加いただいた皆様、ご協力いただいた関係者の皆様に心より御礼申し上げます。
第71回日本生物工学会大会は、2019年9月16日(月・祝)~18日(水)に岡山大学津島キャンパスにて開催します。
Published by 学会事務局 on 05 9月 2018
このたびの台風で被害・影響を受けておられる方にお見舞いを申し上げます。
本日、阪急電車が平常通り運行していますので、大会はスケジュール通り開催します。午前中の授賞式については、順序を入れ換えるなどして可能な限り柔軟に対応する方針です。
なお、交通機関の不通や欠航などで発表ができなかった場合も、講演中止として扱わず、発表が行われたと見なします。
大会についての最新情報は大会のホームページでご確認ください。
Published by 部会:バイオインフォマティクス on 03 9月 2018
この度バイオインフォマティクス相談部会は、第70回生物工学会大会(2018年9月5日 – 9月7日 関西大学)の附設展示会におきまして、展示ブースを出展いたします。皆様のご来場をお待ちしております。
バイオインフォマティクス相談部会 展示ブース 開催概要
【問合せ先】バイオインフォマティクス相談部会
理化学研究所・生命機能科学研究センター
堀之内貴明 E-mail:takaaki_horinouchi[at]riken.jp
バイオインフォマティクス相談部会 展示ブース
2018年9月5日 – 9月7日 関西大学(第70回生物工学会大会会期中)
台風21号の影響で交通機関の遅延・運休や停電が発生したにもかかわらず、たくさんの方々にお越しいただき、誠にありがとうございます。またブース出展にあたり格別のご配慮をいただいた大会実行委員の先生方に厚く御礼申し上げます。
当日の様子
展示会場で示した「R言語を用いたRNA-Seqデータのクラスタリング解析」の実演ムービーを、希望者に配布いたします。現在配布準備中ですのでお待ちいただけますと幸いです。→資料アーカイブにuploadしました(リンク)
Published by 学会事務局 on 31 8月 2018
台風21号は、9月4日の午後に近畿地方に最接近し、大きな影響を及ぼす可能性があります。第70回日本生物工学会大会に参加される方は、台風の進路や交通機関の運行状況などに十分ご注意下さい。
大会の中止・変更等についての最新情報は大会のホームページでご確認ください。
Published by 部会:代謝工学研究部会 on 29 8月 2018
日本生物工学会代謝工学研究部会では2018年度の活動の一環として、技術交流会を開催します。ご好評いただきました過去5回の交流会につづき、第6回交流会でも研究部会関係企業や大学院生、若手研究者を対象として、代謝シミュレーション技術の講習・実習を行います。代謝シミュレーションの実行環境にMatlab(体験版)を利用し、より実践的な形式で実習を行うため、論文発表されているシミュレーションを活用した代謝工学の研究事例を参考に、研究を実際に行なう上で、どのように計算を行なうか解説・体験します。
詳しくは、大阪大学大学院情報科学研究科 代謝情報工学講座ホームページ(http://www-shimizu.ist.osaka-u.ac.jp/hp/me.html)をご覧下さい。
Published by 支部:西日本 on 27 8月 2018
日本生物工学会西日本支部では2018年度学生賞候補者の推薦募集をしております。下記の要領に従って優秀な学生の推薦をお願いいたします。
(1) 西日本支部地域内の大学の修士課程(博士前期課程),博士課程(博士後期課程)および高等専門学校専攻科の学生で生物工学会会員
(2) 生物工学会年次大会および支部講演会において口頭・ポスター発表した者もしくは本学会の和文・英文誌に論文を公表した者
Published by 学会事務局 on 23 8月 2018
生物工学会誌 第96巻 第8号
養王田 正文
研究者としてSurvivalするには、Impact Factorの高いJournalに論文を発表し、Citation数の多い論文を出すことが求められている。渾身の研究成果をまとめてNatureなどに投稿しても、数日も経ないでEditorによりRejectされた経験をお持ちの方も多いだろう。NatureなどのEditorも雇われの身であり、JournalのImpact Factorを上げることで評価されている。その結果、Citationが多くなることが期待される論文を選別することになる。Citationが高いということは、内容が読者にとって面白いだけでなく、そのテーマに関わる研究者が多いことを意味している。必然的に、流行のテーマに関わる論文を選別することになる。
私は学部学生の時、学生実験が大嫌いだった。学科の学生全員が、一斉に結果の分かっている実験を行うことに意義を感じることができなかった。同じ課題で考察することなど、バカバカしくやる気にならなかった。学生実験に関してまったくダメな学生だった私が変わったのは、4年生の卒業研究からである。自分だけのテーマを自分独自の考え方で研究することに醍醐味を感じ、研究者の道を進むことになった。学生時代に指導していただいた西村肇先生が『冒険する頭―新しい科学の世界』1)という本の冒頭で以下のようなことを書かれている。
“研究というのは、どんな場合も、今まで人のやらなかったことをやることですから、研究をやるにはまず、人の前にでなければなりません。ハイウェイのように、みんなが走っている時はたいへんです。自分はもっとはやく走って列の先頭にでなければなりません。”
なぜか大学院でタンパク質の研究を志すことになった私が、テーマとして選んだのはF1-ATPaseだった。生化学研究の素人である私がどうせ後から追いかけるなら、当時もっとも重要で複雑なタンパク質の一つと考えられていたF1-ATPaseを研究するのが良いと考えたからである。F1-ATPaseの反応機構の解明にはX線結晶構造の解明が不可欠だったが、当時の技術では不可能であると考えられていた。そこで私は、各サブユニットを単独で解析して全体の構造を再構成するというアプローチを取ることにした。その実現のために、博士課程で好熱性F1-ATPaseのサブユニットの大腸菌発現系と再構成系を構築した。そのままF1-ATPaseの研究を続けるという道もあったが、指導していただいた吉田賢右先生らが私のアイデアで研究を行ってくれることになったので、独自のテーマを求めて企業に就職した。ご存知のように、後にJ. Walkerらが牛心筋ミトコンドリア由来F1-ATPaseの結晶構造解析に成功し、さらに吉田先生たちがF1-ATPaseが回転することを示し、J. Walkerと回転のモデルを最初に提唱したP. Boyerがノーベル化学賞を受賞した。私が意図した方向ではなかったが、F1-ATPaseの反応機構解明に貢献することができたのは私の誇りである。
企業から理化学研究所を経て、現在の東京農工大学までさまざまな研究を行っているが、研究に対する考えは変わっていない。流行のテーマで多くの研究者と同じ方向で研究を行えば、Citationの高い論文を出せることは分かっているが、どうしてもMotivationが上がらない。他の人が研究するなら、自分がその研究をする必要はないと思うからである。さらに、多くの研究者と競争して先んじて独創的な研究をすることは、ほとんど不可能である。あえて、ハイウェイを降りて、他の研究者が走らない独自のルートを探して進む独走的研究を考えながら研究を行って来ている。論文を出すときは苦労し、期待した程Citationが上がらないことも多いが、自分が満足のできる研究を進めることができている。さて、西村先生の本当に言いたかったことは先の引用の後にある。字数の関係で少し修正して紹介する。
“ハイウェイで追いつくには、ブロイラーのようになんでもすばやく吸収してしまえば良いです。しかし、本当の研究をするには、みんなが走りたがるハイウェイを降りて、まだ人が通ったことのない大地を歩く野生のにわとりになる必要があります。”
ハイウェイでは決まった方向にしか進むことができない。野生のニワトリのように自由に走り回る独走的な研究こそ科学技術の進歩につながると信じている。
1) 西村 肇:冒険する頭―新しい科学の世界、筑摩書房 (1983).
著者紹介 東京農工大学(教授
Published by 学会事務局 on 23 8月 2018
PDFファイルをご利用いただくためにはAdobe Reader(無料)が必要となります。ダウンロードはこちらから。
Published by 支部:九州 on 22 8月 2018
年度 | 氏名 | 所属(当時) |
---|---|---|
平成6–8(1994–1996) | 石崎 文彬 | 九大・農 |
平成9–10(1997–1998) | 小川 隆平 | 熊工大 |
平成11–12(1999–2000) | 古川 謙介 | 九大・農 |
平成13–14(2001–2002) | 清水 和幸 | 九工大 |
平成15–16(2003–2004) | 木田 建次 | 熊大工 |
平成17–18(2005–2006) | 芳本 忠 | 長崎大・薬 |
平成19–20(2007–2008) | 水光 正仁 | 宮大・農 |
平成21–22(2009–2010) | 園元 謙二 | 九大院・農 |
平成23–24(2011–2012) | 赤松 隆 | 崇城大 |
平成25–26(2013–2014) | 安部 淳一 | 鹿大・農 |
平成27–28(2015–2016) | 酒井 謙二 | 九大院・農 |
平成29–30(2017–2018) | 光富 勝 | 佐賀大・農 |
令和元–2(2019–2020) | 外山博英 | 琉球大・農 |
Published by 支部:東日本 on 22 8月 2018
(公社)日本生物工学会東日本支部 主催
日時 | 2018年10月12日(金)13:00~10月13日(土)16:00 | ||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
場所 | 大学セミナーハウス(東京都八王子市下柚木1987-1) | ||||||||||||||||||||||||||||||
開催趣旨 | 「研究室の中だけではみえない世界に飛び込もう!」~日本生物工学会東日本支部 第13回学生発表討論会のご案内~ | ||||||||||||||||||||||||||||||
募集人数 | 学生・一般合わせて 35名程度 (定員になり次第、締め切らせて頂きます。相互交流の観点から、学生はできるだけ指導教員と一緒に参加されるようお願いします。人数に限りがありますので、広く交流を図る目的から学生さんはなるべく1研究室あたり2名程度までの申し込みにご協力下さい。学生単独での参加も可能ですが、必ず指導教員の許可を得てからお申し込みください。また、特許に係る情報を含むプレゼンテーションには対応できませんので、ご了承ください。) | ||||||||||||||||||||||||||||||
内容 | プログラム予定
本セミナーは、三つのプログラムから構成されます。 <研究発表会> 参加学生全員に、自分の研究内容について発表していただきます。一度学会で発表したものや、まだデータが出ていないもの、全然うまくいっていないものでも構いません。発表時間は1名あたり10分間(+質疑10分間)を予定しています。全体の発表時間は限られておりますので、先着順で受付させていただき、枠が埋まった時点で学生さんの申込みを締め切らせていただきます。研究発表では研究室外の人にも実験の背景や目的、進捗状況などをわかりやすく説明することを心掛けて、スライドを用意してください。(PCはこちらでも用意いたしますが、持参等については申込後に確認します。) <自由討論会> 企業や研究所などで社会人として研究・開発に携わっている先輩方と、学生時代や現在の経験談、企業で必要とされる能力や研究の心得など様々なことについて、緊密かつ自由に語り合います。ふだんなかなか知ることのできない、企業人や大学教員の経験や知識に触れるチャンスです。 <基調講演、モーニングプレゼンテーション> 本セミナーでは、将来生物工学分野での活躍を目指す皆さんへのエールとして、生物工学分野で活躍されている大先輩に、ご自身の研究歴やご経験を1日目の基調講演にてお話しいただいています。また、2日目にモーニングプレゼンテーションとして、日本生物工学会飛翔賞の受賞者による講演を予定しています。 | ||||||||||||||||||||||||||||||
社会人の皆様へ | 本討論会では、企業・法人ならびに国公立研究機関に所属する方(大学教員は含まない)を「社会人」と表記させていただきます。 本討論会では、下記「参加申込」にて「アドバイザー就任を希望」で申込みいただいた方には「学生発表討論会アドバイザー」として、日本生物工学会東日本支部長名にて依頼状を発行いたします。「学生発表討論会アドバイザー」に依頼する任務の内容、参加費、謝金につきましては、こちら(「第13回学生発表討論会アドバイザーについて」)をご覧ください。また、アドバイザー就任を希望されない場合、一般会員の参加費をお支払いいただきますようお願い致します。今年度の本討論会で募集するアドバイザーは5名です。ご参加をよろしくお願いいたします。 | ||||||||||||||||||||||||||||||
参加申込 | 9月14日(金)までに、1) 氏名、2) 性別(部屋割りに必要)、3) 一般会員(大学教員以外)/一般会員(大学教員)/学生会員/学生非会員の別、4) 社会人の場合はアドバイザー就任希望の有無、5) 所属および学生の場合は学年、6)連絡先住所・TEL・E-mail、7) その他連絡事項(特にアレルギー等で食事指定のある方はご相談ください) を記入の上、件名を「第13回学生発表討論会申込」として、下記申込先にE-mailにてお申し込みください。 プログラム作成のため、学生の方には、参加申込締切後に簡単な要旨(500字程度)を作成して頂きますのであらかじめご承知おきください(要旨〆切は10月1日を予定)。 | ||||||||||||||||||||||||||||||
参加費 | 参加費の支払は、当日受付時にお願いいたします。 学生会員3,000円(税込)、学生非会員4,000円(税込)、一般会員(大学教員・社会人)10,000円(税込) (いずれも宿泊代・夕朝昼食代・要旨集代込) 大学教員・社会人の皆様には、研究発表会において学生の発表に対する様々な視点からのご指摘や自由討論会での積極的なアドバイスをお願いします。 定員に限りがありますので、下記申し込み先まで早めにお問い合わせください。 | ||||||||||||||||||||||||||||||
申込先 | 日本生物工学会東日本支部 第13回学生発表討論会 担当 大槻隆司(山梨大学大学院医学工学総合研究部生命環境学域) |
Published by 若手会 on 20 8月 2018
1.講義を始める前に以下のような心構えを話しています。
(1)プロとしての自覚を持つ
広辞苑によれば、「プロフェッショル:専門的、職業的」となっています。諸君は研究を専門的、職業的に行うわけですから「プロ」なのです。プロには「知らなかったから」、「教えてもらっていないから」、「調べるのがめんどうだから」などの言い訳は通用しません。
(2)自分自身で下調べする。
研究に使用する機器類はプロ用の機器です。アマチュアが使う家庭電化製品とは異なり、いい加減な使い方をしても事故が起こらないような機構になっている保証は全くありません。実験を始める前に、あなた自身が、使用する実験機器や試薬の取扱いについて十分な下調べを行なわなくてはなりません (先輩や先生の使い方が正しいとは限りません)。実験機器を正しく使用し、実験の効率を上げ、精度に注意を払うことは研究者の義務です。
(3)失敗は報告する。
失敗は過失ですが、失敗を放置したり報告を怠るのは故意であり許されません。また、関係者に危害が及ぶのを知りながら危険な状態を放置するのは立派な犯罪行為です。
2.テキストに読んでもらえる工夫をする
(1)具体的な事例とその理由を載せる
「こうしてはいけない」だけではなく、「こうしないとこう言う事故を起こす」、「そのメカニズムはこれこれだ」というように、事故の実例とそれが起こる理由を具体的に解説する。これは冒頭に述べた通り効果的でした。
(2)「べからず」だけでなく、実験を失敗せず効率良く行うコツも載せる。
テキストには、安全に実験を行うための注意事項と、実験機器の寿命を縮めないために必要な注意事項だけでなく、実験を効率良く行い、精度を保つためのコツも載せました。「べからず」は対岸の火事と感じても、実験のコツや実験を失敗する理由も載せると直接自分の損得にかかわるので、狙い通りテキストを良く読んでくれました。
1. 起こった事例(イラストで分かりやすく)
2. 考えられる原因
3. 考えうる対策
実験室単位で配布、掲示され、特に、重大と考えられるものは事務長から各所属長を通じて口頭で伝えられました。起きた事故やヒヤリハットは、その場で注意するのも必要ですが、原因などをはっきりさせた上で、週に一度のゼミの前などで報告、注意するのが望ましいと考えます。口頭よりも紙に書いて分かりやすい形で掲示するのもいいと思います。
Published by 若手会 on 20 8月 2018
Published by 若手会 on 20 8月 2018
Published by 若手会 on 20 8月 2018
Published by 若手会 on 20 8月 2018
Published by 若手会 on 20 8月 2018
Published by 若手会 on 20 8月 2018
Published by 若手会 on 20 8月 2018
Published by 若手会 on 20 8月 2018
エチジウムブロマイド、ニトロソグアニジン、エチルメタンスルホン酸などの物質は強い発ガン性があり、こぼして放置すれば、例え微量であっても本人はもちろん、関係者全員を長期に渡って危険にさらすことになる。こぼした場合の検出が難しいため、アイソトープよりも危険だと考えるべきである(エチジウムブロマイドは紫外線を当てれば検出できる)。使用する場合は例えば以下のようにアイソトープと同様に(アイソトープ以上に)細心の注意が必要である。また、こぼした場合の対処方法や廃棄する場合の処理方法を熟知していなければならない。なお、使用する試薬、実験目的によって使用手順は異なるので、必ず教官の指導の元で実験を行うこと。
Published by 若手会 on 20 8月 2018
(教訓)危険物の知識をもっていても、安全には念をいれて慎重に扱いましょう。大学の研究室も安全教育についての講座は設けていないところが多いですから。その延長で、職場でやられると、労災適用で職場の安全信頼性が低下するので困ります。
Molecular Cloning 第2版 E8に記載されている過マンガン酸カリウムなどによる酸化処理も完全ではない。そこで、ゲル染色液などの希薄な溶液、平衡密度勾配遠心に用いた濃厚な溶液は、共に含ハロゲン廃液として専門業者に処理を委託するのが最も無難だと思われる。なお、希薄な廃液の場合、活性炭あるいはAmberlite XAD-16に吸着させて処理する方法(Molecular Cloning 第2版 E9 参照)もあるが、使用した活性炭、Amberlite XAD-16を適切に処分しなければならない。
と言うことにしています。また、以下のように指導しています。
Published by 若手会 on 20 8月 2018
♦関連記事:第4回電子討論会「研究における事故」 – 溶媒
Published by 若手会 on 20 8月 2018
Published by 若手会 on 20 8月 2018
学生に事故報告の重要性を理解させ、学生実験中の事故事例を収集分析したところ、事故の65% は切傷であり、その47% はゴム栓にガラス管を挿入する際に起こっていた。
ガラス管の破損はゴム栓の根本だけでなく、根本から5~6cmのところで起こっていた。前者の原因は、挿入時にゴム栓の根本から2cm の所を持っても、小指はゴム栓から約10cm 離れているため、人差し指と親指の5倍の曲げモーメントが発生することが、後者の原因は、挿入時にゴム栓の摩擦に打ち勝つためにガラス管を握りしめると、手のひら (小指の付け根) と親指で支えられたガラス管を中指と薬指で押さえつけることになるのが原因であると分析し、実験でこれらを実証した。この結果をふまえて、ガラス管挿入時には、親指、人差し指、中指の3指で、根本から2cm 以内を持つように指導したところ、事故は激減した。
圓尾勝彦,化学系有機化学実験における事故の分析と安全指導,第2回「学術研究機関における安全」シンポジウム要旨集,pp42-46 (1997)より著者の了解を得て要約。
化学実験の安全指針, 日本化学会編, 丸善 (1999),pp138-141 もご参照下さい。
Published by 支部:九州 on 08 8月 2018
九州支部2018年度市民フォーラム実行委員長
小田 達也
2018年7月28日、本会九州支部主催の2018年度市民フォーラム「豊かな海の恵みと水産業を支えるバイオテクノロジー」(長崎大学水産学部共催)が、長崎大学水産学部大講義室(長崎県長崎市文教町)にて開催されました。当日は、講演の部に92名、実験の部に37名、計129名の方にご参加いただきました。講師の先生方、参加者の皆様、ならびに関係者各位に厚く御礼申し上げます。
井上 徹志先生
講演会では、筆者(実行委員長 長崎大学水産・環境科学総合研究科)と光富勝九州支部長による挨拶の後、井上徹志先生(長崎大学水産・環境科学総合研究科)より、「長崎の伝統水産食品からすみと微生物」と題した演題で、伝統水産食品の「すし(鮓、鮨)」や「からすみ」等の発酵との関わりについて紹介いただきました。
大嶋 雄治先生
大嶋雄治先生(九州大学大学院農学研究院水産生物環境学分野)からは、「遺伝子編集技術を用いた魚毒結合タンパク質の機能解明」と題した演題で、先端的バイオテクノロジーとして注目されている遺伝子編集技術が魚に対する毒物(トリブチルスズ)の毒性緩和と排出に関わるタンパク質の機能解析に貢献した例を説明いただきました。
征矢野 清先生
征矢野清先生(長崎大学海洋未来イノベーション機構)からは、「人の手による魚の産卵と雌雄のコントロール」と題した演題で、魚の性のコントロール手法や成熟・産卵誘導の技術開発、これを用いた養殖への応用についてお話いただきました。
山口 敦子先生
山口敦子先生(長崎大学水産・環境科学総合研究科)からは、「魚類生態系機能の解明に基づく海域の再生」と題した演題で、有明海のサメ・エイ類等の高次捕食者の徹底調査と多様な種の補食-被食関係から明らかにされた有明海独自の複雑な食物網について、また、魚類生態系機能を活用した有明海の海域再生についてお話いただきました。
筆者(小田達也)
筆者は、「海藻に含まれる機能性成分;多糖類を中心に」と題した演題で、海藻多糖体(褐藻類由来のアルギン酸・フコイダンや紅藻スサビノリ由来のポルフィラン)の有用な機能性(免疫賦活作用、抗酸化作用、抗腫瘍効果、抗炎症効果、骨粗鬆症抑制作用など)についてお話いたしました。
午後からは、水産学部新館4階第5実験室に会場を移し、主に高校生を対象とした実験の部が実施されました。村田昌一先生(長崎大学水産・環境科学総合研究科)と研究室メンバーは、「バイオテクノロジーによる魚の鮮度測定」というテーマで、独自に開発された鮮魚用脂質含量測定装置(フィッシュアナライザ)とヒスタミン測定装置(コーミル)で魚の品質や安全性を測定し、数値化することを紹介されました。
山口健一先生(長崎大学水産・環境科学総合研究科)と研究室メンバーは、「海藻多糖成分を利用した人工イクラ作成と海苔のうまみ成分の分析」というテーマで、褐藻類のアルギン酸のゲル化反応を利用した人工イクラ作成と海苔のうまみ成分イノシン酸の生成に関わる酵素(アデニル酸デアミナーゼ)の活性測定について紹介されました。
井上徹志先生・山田明徳先生(長崎大学水産・環境科学総合研究科)と研究室メンバーは、「海の微細藻類と生き物の腸内に共生する微生物の顕微鏡観察」というテーマで、赤潮の原因微細藻や種々の生物の腸内共生微生物の顕微鏡観察を体験する内容に加え、シロアリと腸内微生物の関係やボールペンのインクを辿る不思議なシロアリの習性についても紹介されました。
実験会場はリラックスした雰囲気の中、しばしば歓声が上がり、熱心な科学談話や質疑応答があって終始活気に溢れていました。海洋生物に関したバイオテクノロジーの話と体験実験に触れた参加者の皆様からは、「新しい知識が得られてよかった。」、「お話が面白かった。」、「実験が楽しかった。」などの感想をいただき、たいへん嬉しく思っております。
講演の部の様子
実験の部の様子
Published by 支部:北日本 on 08 8月 2018
日時 | 2018年10月5日(金)10:00~17:00 |
---|---|
場所 | 北海道大学工学部 (札幌市北区北13条西8丁目)
|
参加費 | 無料 |
懇親会 | 17:30~ 北海道大学「ファカルティーハウス エンレイソウ」にて開催予定です。 懇親会会費:4,000円(税込) |
参加申込 | こちらの申し込みフォームに必要事項を記入し、お申し込み下さい。
|
申込み締切 | 2018年 |
問合せ先 | 日本生物工学会北日本支部 支部長 : 湯本 勳 (産業技術総合研究所)E-mail 担当幹事: 大井 俊彦(北海道大学)E-mail 担当幹事 : 玉野 孝一(産業技術総合研究所)E-mail |
第1部 微生物が関与する共生および相互作用(昆虫、微生物、植物)
第2部 地域における産学官連携(北海道、東北、地域)
Published by 支部:西日本 on 06 8月 2018
日本生物工学会 西日本支部 第4回講演会を鳥取大学工学部にて下記の要領で開催します。
多数のご参加をお待ち申し上げます。
下記要領で、E-mailにてお申し込みください。西日本支部以外の会員からの申し込みも歓迎します。
一般講演発表者は学会会員である必要はありません。
【講演申込】
【要旨提出】
【送付先】鳥取大学工学部 鈴木 宏和(日本生物工学会 西日本支部 庶務)E-mail
注)一般講演は一人一題のみで、複数の講演はできません。すべての講演は液晶プロジェクターを用いて行います。PC(Macの方は接続アダプターも含めて)は講演者ご自身でご持参下さい。接続はVGA端子(D-Sub 15ピン)です。なおPCを持参できない場合は、その旨あらかじめお知らせください。
〒680-8552 鳥取県鳥取市湖山町南4-101
鳥取大学工学部 大城 隆(日本生物工学会 西日本支部 支部長)
E-mail
Published by 支部:九州 on 25 7月 2018
第25回日本生物工学会 九州支部鹿児島大会を鹿児島大学 農学部にて下記の要領で開催します。
多数のご参加をお待ち申し上げます。
日時 | 2018年12月1日(土)9:30〜19:15 |
---|---|
場所 | 鹿児島大学農学部(鹿児島市郡元1丁目21-24) ⇒郡元キャンパスマップ ![]() |
プログラム | 【一般講演】9:30〜11:30/14:20〜17:08
【特別講演】(農・獣医共通棟2階204講義室)13:10〜 支部長挨拶…光富 勝(佐賀大・農)
|
参加費 | 一般2,000円、学生1,000円 (税込、講演要旨集代を含む。当日受付でお支払いください。) |
ミキサー | 2018年12月1日(土)17:45〜19:15 鹿児島大学学習交流プラザ(参加費無料) |
問合せ先 | 鹿児島大学 農学部 食料生命科学科 日本生物工学会九州支部 鹿児島大会実行委員長 安部 淳一 〒890-0065鹿児島県鹿児島市郡元1-21-24 E-mail: |
E-mailでお申し込みください。九州支部以外の会員からの申し込みも歓迎します。(受付は終了しました。)
なお、送信時の件名は「第25回支部大会/発信者名」とし、下記項目をメール本文に記載してください。
1) 講演題名
2) 発表者:氏名(ふりがな)、所属略称(連名の場合は講演者氏名の前に○印)
3) 連絡先:郵便番号、住所、所属、氏名、Tel、Fax、E-mailアドレス
4) 学生賞審査希望の有無
【学生賞】学生会員の研究奨励のために、九州支部学生賞を設けています。一般講演の申し込みをされる学生会員で学生賞の審査を希望される方は、申し込み時に学生賞の希望(修士の部・博士の部いずれか)と承諾を得た指導教員名を明記してください。
(注)一般講演は一人一題のみで、複数の講演はできません。また、すべての講演は液晶プロジェクターを用いて行う予定です。PC(Macの方は接続アダプターも含めて)は講演者ご自身でご持参下さい。
接続はVGA端子(D-Sub 15ピン)です。なお、PCを持参できない場合は、その旨をあらかじめお知らせください。
Published by 部会:次世代アニマルセルインダストリー on 25 7月 2018
次世代アニマルセルインダストリー研究部会は、2018年度に新たに設立されました。この度、研究部会設立記念シンポジウムを開催いたします。今回のシンポジウムのテーマは、「生物工学若手研究者が考える、今後の動物細胞培養産業・技術」です。シンポジウムでは主に研究部会の運営委員が、各自の研究内容についての講演を行う予定です。
【日時】2018年8月27日(月)13:30~17:40
【参加料】無料
【参加申し込み】申し込みはこちらから
【懇親会】参加費無料
【問合せ先】名古屋大学 大学院創薬科学研究科
蟹江 慧 E-mail
プログラム:
13:00~受付開始
13:30-13:40 開会の挨拶(蟹江)
13:40-14:10 講演1 (座長:岩井)
「細胞培養を『測る』取り組み(ミクロからマクロまで)に関して」
…蟹江 慧(名古屋大学 大学院創薬科学研究科)
14:10-14:40 講演2 (座長:岩井)
「ヒトiPS細胞をソースとした工学的培養プロセスの構築」
…堀江 正信(京都大学 環境安全保健機構)
14:40-14:50 休憩
14:50-15:20 講演3 (座長:蟹江)
「動物細胞の自己凝集化誘導技術の開発と医療応用に向けた取り組み」
…岩井 良輔(岡山理科大学 技術科学研究所)
15:20-15:50 講演4 (座長:蟹江)
「皮下で移植用組織を創生する新たな医療の実現をめざして」
…佐藤 康史(バイオチューブ株式会社・岡山理科大学 技術科学研究所)
15:50-16:00 休憩
16:00-16:30 講演5 (座長:堀江)
「ゲノム操作工学を用いたバイオ医薬品生産のためのアニマルセルエンジニアリング」
…河邉 佳典(九州大学 大学院工学研究院)
16:30-17:00 講演6 (座長:堀江)
「ニワトリ始原生殖細胞の培養とその応用」
…金岡 英徳(名古屋大学 大学院工学研究科)
17:00-17:30 講演7 (座長:堀江)
「ウイルス骨格やエクソソームを利用した薬物送達技術の開発」
…曽宮 正晴(大阪大学 産業科学研究所)
17:30-17:40 閉会の挨拶(堀江)
18:00~ 懇親会(@シェジロー(大学内フレンチレストラン))
Published by 学会事務局 on 25 7月 2018
生物工学会誌 第96巻 第7号
伊藤 伸哉
SGUは、文部科学省のスーパーグローバル大学(SGU)創成支援事業の略号で、現在、最長10年間の長期プロジェクトの中間審査時期を迎えています。この事業に参画している大学(タイプA 13校、タイプB24校)に所属する先生方は、英語での授業、留学生の勧誘、学生の留学サポート・英語力アップなど、さまざまな負担を感じておられると思います。私の専門は、生体触媒化学やバイオプロセスですから、こうした専門分野の研究費や事業の評価委員を担当することが度々ありますが、ひょんなことからこのSGU事業の審査部会委員を、以前の大学の世界展開力強化事業から務めています。自分でもこの役は適任かどうか少々疑問ですが、おそらく国公私大・公的機関・民間、地域、理系・文系のバランスの関係から選ばれたのだと思います。もちろん、SGU事業には批判もあります。私自身、採択時、これほどまでに細かい数値目標を採点化する必要があるのか、文部科学省の誘導が強すぎるのではないかと疑問を持ったことも事実です。また、世界大学ランキングは英米が外貨獲得の手段として利用しており、画一的な和製グローバル化では通用しないという論評もあります1)。ちなみに、本来のグローバル人材は、国境を越えて高等教育を受け学位を取得した人々が、出身国に関わらず国際労働市場で活躍する、こうした高度人材を指します。共通言語は英語です。
一方、最近の日本においては、若者人口の著しい減少、特に18才人口の減少が2018年問題として大学人には強く意識されています。若者の減少が、大学の統合や淘汰を推し進めるのは仕方なく、淘汰されないまでも学生の質低下や経営悪化など大学に与える影響は甚大です。しかし、最近のニュースでは、東京のある区の成人式では、20%近くが外国人で占められていたなど、東京圏を中心に非常に多くの外国人留学生が見受けられます。日本に住む外国人は、直近の2017年6月時点で247万人と過去最高であり、正社員やアルバイトなどの形で働いている外国人就労者も108万人に上っています。移民受け入れの是非はともかく、今や日本社会がこうした労働力を必要としているのは明らかです。この内、留学生は2017年にこれも過去最多の26万7000人(内訳:中国 10.72、ベトナム 6.17、ネパール 2.15、韓国 1.57、台湾 0.89、スリランカ 0.66万人)に上っています。この波はゆっくりですが、いずれ地方にも訪れるはずです。
したがって、これからの大学・企業や学会には、日本人の若者の減少を外国人の高度人材で補う(取り込む)努力が、求められるのではないでしょうか。そのために成すべきことは、まず留学生を増やすことですが、これは順調に増えています。また内向きと言われていた日本人留学生数も短期留学が多いのですが増加に転じています。こうした数値の変化は、前述のSGU事業などの後押しによるものであることは明らかです。次に、留学生に質の良い効率的な日本語教育を提供することが大切です(日本語のアドバンテッジを与える)。また、多くの日本人がコミュニケーション手段としての「英語の壁」を完全に払しょくすることはできないまでも、この壁を低くする努力を、個々のレベルも含めてこれからも続けて行くべきです。
昨年の早稲田大での大会のポスター発表でのエピソードですが、観客のほとんどいない外国人留学生に話しかけたところ、実に流ちょうな英語で熱心に答えてくれたのが私には強く印象に残っています。彼らのためにも、大学での英語による教育プログラムやコースの提供はやはり必要だと思われます。また、学会での英語のシンポジウムや情報の提供も引き続き実施・強化して行くべきだと思います。10年後の大学や学会の姿は、グローバル化の流れによって今とは相当変わっているのではないか、もしくは変わらざるを得ないのではないでしょうか。
1) 刈谷剛彦:オックスフォードからの警鐘 グローバル化時代の大学論、中公新書ラクレ (2017).
著者紹介 富山県立大学工学部(教授)
Published by 学会事務局 on 25 7月 2018
PDFファイルをご利用いただくためにはAdobe Reader(無料)が必要となります。ダウンロードはこちらから。
Published by 支部:西日本 on 17 7月 2018
技術士会関連の主催で、標記交流会が開催されます。女性技術者や技術分野に興味のある女子学生等の交流の場としての集まりです。興味ある方は奮ってご参加ください。
Published by 支部:中部 on 12 7月 2018
Published by 支部:中部 on 12 7月 2018
日本生物工学会中部支部では、企業・アカデミック・学生を繋ぐ取り組みとして、セミナー・企業見学・懇親会をセットにした“CHUBU懇話会”を開催しています。第7回は、岐阜県本巣市に所在する化粧品原料開発のパイオニア「一丸ファルコス株式会社」のご協力のもと、以下の日時・内容で開催いたします。また今回、新たな試みとしてランチタイムセミナー・お弁当をご提供いただいております。会員・学生の皆さま、奮ってご参加下さい。⇒印刷用ポスター
【ランチタイムセミナー】※お弁当をご提供いただいております。
12:00~12:15
「企業紹介:一丸ファルコス株式会社」
12:15~13:00
「Skin Biological Targets of Cosmetic Ingredient Development:
A case study from Ichimaru Pharcos Naturals」
……Arunasiri Iddamalgoda(一丸ファルコス株式会社)
(10分休憩)
【講演会】
13:10~13:50(40分)
「Graph convolutional networkを用いた低分子化合物のプロファイル予測・要因分析・化合物提案」
……桐谷 太郎(株式会社エクサウィザーズ)
13:50~14:30(40分)
「フラボノイドの美容と健康に与える影響」
……山内 恒生(岐阜大学応用生物科学部)
14:30~15:10(40分)
「バイオインフォマティシャンに憧れて–高速DNAシークエンシングを駆使した転写制御機構の解析–」
……兒島 孝明・中野 秀雄(名古屋大学生命農学研究科)
15:10~15:50(40分)
「麹・その古くて新しいもの」
……今野 宏(株式会社秋田今野商店)
【企業見学】16:00~17:00
一丸ファルコス株式会社 本社・研究所
【懇親会】18:00~20:00
ラ・スタシオン(岐阜市橋本町2-52 岐阜シテイ・タワー43 4F)
(JR岐阜駅まで徒歩5分)
※講演会場から岐阜駅までバスを準備しております。
Published by 学会事務局 on 05 7月 2018
日本生物工学会バイオ計測サイエンス研究部会は、計測技術によるバイオテクノロジーの発展を目指し設立されました。そこで、バイオテクロジーに関連する計測技術全体について現状の整理し、今後の展望を描くことを目指したシンポジウムを開催します。計測技術に関心のある、日本生物工学会員や他学会の皆様にも広くご参加をお願いします。
Published by 支部:東日本 on 03 7月 2018
事前申込は締め切りましたが、当日参加も可能ですので参加を希望される方は、直接会場にお越しください。
今年度の「生物工学フォーラム」では、第1部は「未来型健康社会創製に向けたオミックス利用の最前線」と題し、健康社会創製に向けオミックス技術を駆使し研究を推進されているフロントランナーの3人の先生方にご講演いただきます。
また第2部では、日本生物工学会東日本支部で活躍する若手研究者を顕彰する「日本生物工学会東日本支部長賞」の選考会を兼ねた、受賞候補者の研究講演会を行います。
⇒日本生物工学会東日本支部長賞のお知らせ(応募締切:8月20日)
日時 | 2018年8月31日(金)13:00~ |
---|---|
場所 | 東京大学農学部2号館化学1番教室(2号館2階) (東京都文京区弥生1-1-1) |
プログラム | 第1部 「未来型健康社会創製に向けたオミックス利用の最前線」
第2部 「日本生物工学会東日本支部長賞候補者講演会」
|
参加費 | 【フォーラム】
|
事前登録締切 | 2018年8月17日(金)17:00 ※当日受付も行いますが、なるべく事前登録をお願い致します。 |
申込方法 | こちらのフォームに必要事項(氏名、所属、会員種別、E-mail、TELおよび懇親会参加の有無)を明記してお申込みください。 |
申込・ 問合せ先 | 日本生物工学会 東日本支部 支部長: 石井 正治(東大)E-mail 担当幹事: 東田 英毅(ちとせ研究所)E-mail 上野 嘉之(鹿島技術研究所)E-mail |
Published by 支部:東日本 on 03 7月 2018
2018(平成30)年7月3日
日本生物工学会 東日本支部長
石井 正治
日本生物工学会東日本支部長賞のお知らせ
日本生物工学会東日本支部は、生物工学の基礎、応用、技術の進歩に寄与した、若手の東日本支部所属本会会員に対して、『日本生物工学会東日本支部長賞』を授与いたします。
本年は、8月20日(月)を応募締切とし、書類選考による一次選考通過者を対象として、8月31日(金)に第二次選考を兼ねた発表会を行います。なお、同発表会は、日本生物工学会会員に対して公開いたします。
多くの会員の皆さまのご応募をお待ちしています。
日程 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ||||||||
応募について | ||||||||
〒113-8657 東京都文京区弥生1-1-1 | ||||||||
日本生物工学会東日本支部長賞 授賞規程 | ||||||||
|